みんなの外壁塗装ガイド
外壁塗装費用の計算を解説!平米単価の相場や見積もりのポイントも!
公開日:2020/06/02 / 最終更新日:2021/06/24
普段の生活では、あまり話題に上がることもない外壁塗装。
自宅の外壁塗装を検討することになったとき、「外壁塗装の費用って、どんなふうに決まるものなんだろう?」と疑問に思いますよね。
こんなとき、外壁塗装の費用を左右するものや、単価の相場、塗装面積の計算式などがわかると便利です。
当コラムでは、外壁塗装の各工程の単価相場や、外壁の面積の求め方などを紹介。
実際に見積もりをとるときのポイントや、費用のシミュレーションをしたい方向けの無料サービスも取り扱っております。
外壁塗装の費用について、疑問や不安のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
外壁塗装の費用の決まり方
塗装する外壁の材質や施工内容によって変わりますが、外壁塗装の費用は、基本的には以下の費用の合計です。
項目 | 説明 |
---|---|
高圧洗浄代 | 塗装の前に外壁を洗浄する費用 |
足場代 | 足場の設置・解体などの費用 |
養生代 | 飛び散った塗料などで汚れないよう、窓や室外機を専用のシートで保護する費用 |
コーキング代 | “コーキング”と呼ばれる充てん剤で外壁の目地を補修する費用 |
下塗り代 | “下塗り材”と呼ばれる塗料で外壁を塗装する費用 |
中塗り代 | “上塗り材”と呼ばれる塗料での1回目の塗装の費用 |
上塗り(仕上げ塗り)代 | “上塗り材”と呼ばれる塗料での2回目の塗装の費用 |
そのほか、下地調整代や諸経費など | 塗装にあたって外壁表面の状態を整える作業や、塗装業者の交通費など |
上記のほか、ひさしなどの鉄部も塗装する場合はその費用もかかります。1色ではなく2色で塗装する場合には、数千円~数万円プラスされることが多いです。
塗装費用を大きく左右するものとしては、次の3つがあります。
塗装面積
塗装面積(外壁の面積)が広いほど、必要な塗料の量や塗装にかかる手間が増えるので、料金が高くなります。
おおよその外壁面積の求め方は後述します。
塗装箇所
外壁塗装では、外壁だけでなく、破風板や軒天、屋根などの箇所もまとめて塗装することが多いです。
住宅そのものだけでなく、門扉や塀などの塗装も合わせて施工するケースも珍しくありません。
塗装する箇所が増えれば増えるほど、塗装工事の総費用は高くなります。
塗料
外壁塗装の塗料は、製品によって、品質や価格の差が激しいです。
高価で耐久性の高い塗料を選べば、塗装費用は高くなります。安価な代わりに耐久性の低い塗料を選べば、そのぶん安くなります。
外壁塗装の平米単価の相場
下記の表は、外壁塗装の各工程の単価相場です。
項目 | 相場 | |
---|---|---|
仮設足場 | 600~800円/平米 | |
飛散防止シート | 100~200円/平米 | |
養生 | 250~400円/平米 | |
高圧洗浄 | 100~300円/平米 | |
下地処理 | ひび割れ補修 | 1,200~4,500円/m |
爆裂(コンクリート内部の鉄筋が腐食・膨張することにより、コンクリートが剥がれ内部の鉄筋がむき出しになる現象)補修 | 1,000~2,500円/m | |
ケレン | 200~3,000円/平米 | |
コーキング工事(打ち替え) | 900~1,200円/m | |
塗装 | 下塗り | 600~1,000円/平米 |
中塗り | 2,200~5,500円/平米 | |
上塗り | 2,200~5,500円/平米 | |
諸経費(材料運搬費や廃材処理費など) | 40,000~80,000円/一式 |
※金額はあくまで目安です。
塗装(中塗り・上塗り)の平米単価は、どの程度のグレードの塗料を選ぶかで大きく変わります。
戸建て住宅で使われることが多いのは“シリコン塗料”と呼ばれるグレードの塗料です。単価相場は2,300~3,000円/平方メートルほどです。
※「平方メートル」と「平米」は同じ意味です。
外壁塗装の塗料について知りたい方は、こちらの記事をチェックしてみてください。
単価ではなく、外壁塗装の総費用の相場については、こちらの記事で確認することができます。
外壁塗装の面積の求め方
外壁の面積を求める計算式や、住宅の延べ床面積(建物の各階の床面積の合計)ごとの外壁の面積・塗装費用を紹介します。
建坪、延べ床面積、塗り面積の違い
外壁塗装の相場や、住宅の規模の表し方を調べていて、「建坪って何?延べ床面積や塗り面積との違いは?」と混乱する方は少なくありません。
建坪・延べ床面積・塗り面積について、以下の表にまとめました。
用語 | 説明 |
---|---|
建坪 | 厳密な定義はなく、使う人によって意味合いが異なることもあります。一般には、建築面積(建物を上から見たとき、その建物が占めている面積)を指すことが多いです。 |
延べ床面積 | 建物の各階の床面積の合計です。たとえば、1階の床面積が50平方メートル、2階の床面積が40平方メートルの住宅であれば、その住宅の延べ床面積は90(50+40)平方メートルになります。 |
塗り面積 | 一般には、塗装する面積です。外壁塗装であれば、外壁の面積を指します。 |
外壁の面積の計算式
外壁のおよその面積は、次の計算式から求めることができます。
延べ床面積(平方メートル) × 1.3(係数) = 外壁の面積(平方メートル)
※外壁の面積は、住宅の形状などにも左右されるので、計算式通りの外壁面積ではないケースもあります。
延べ床面積は個々の住宅によって異なるものですが、30坪(およそ99平方メートル)前後の住宅が多いです。
延べ床面積の坪数・塗装面積・塗装費用の一覧
住宅の延べ床面積ごとの塗装面積(外壁の面積)・塗装費用の相場は、以下のようになります。
延べ床面積 | 塗装面積(外壁の面積) | 外壁塗装の相場 |
---|---|---|
25坪(約83平方メートル) | 約108平方メートル | 70~100万円 |
30坪(約99平方メートル) | 約129平方メートル | 80~120万円 |
35坪(約116平方メートル) | 約151平方メートル | 100~140万円 |
40坪(約132平方メートル) | 約172平方メートル | 110~160万円 |
※あくまで目安です。
塗装費用が相場より高くなることも!その理由は?
住宅によっては、塗装費用が相場より高くなることもあります。
相場より高くなる理由は、次の5つであることが多いです。
家の形が入り組んでいる
住宅の形が入り組んでいたり、独特なデザインだと、外壁の面積が広くなるなどして、塗装費用が割り増しになることがあります。
足場が組みにくい
「隣家との間隔が非常に狭い」や「敷地が小さい」などの理由で、足場の設置スペースが小さく足場が組みにくい場合、足場代が高くなる傾向があります。
補修箇所が多い
外壁塗装では、塗装の下準備として、外壁のひび割れや欠けなどの補修を行います。
このような補修が必要な箇所が多いと、そのぶん補修の費用が上乗せされるので、外壁塗装の総費用が高くなります。
大通りに面している
住宅が自動車の行きかう大通りなどに面している場合、塗装工事にあたり、交通誘導員の配置が必要なこともあります。
交通誘導員を配置しなければならない場合、交通誘導員の人件費が発生するので、塗装工事の総費用がそのぶん高くなります。
近隣にコンビニや公園のトイレがない
コンビニのトイレや公園のトイレなど、近隣で業者がトイレを借りられる場所がない場合、施工中は仮設トイレを設置する必要があります。
仮設トイレの費用は塗装工事の料金に上乗せされるので、そのぶんお客様の金銭的負担が大きくなります。
外壁塗装の周期は何年ごと?
戸建て住宅の外壁塗装の周期は、およそ10~15年に1度といわれています。
ただし、これはあくまで目安です。
「我が家も外壁塗装した方がいいのかな?」とお悩みの場合は、次のような塗り替え時期のサインが出ていないか、自宅の外壁をチェックしましょう。
- 外壁に手で触れると、白い粉が付着する
- ひび割れや黒ずみ汚れ、コケ、色あせなどが目立つ
- 外壁表面に、膨れや剥がれなどがある
上記のようなことが自宅の外壁に見られたら、そろそろ外壁塗装を検討してもよい頃です。
外壁塗装の時期について、よりくわしく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
外壁塗装で見積もりをとるときのポイント
外壁塗装で見積もりをとるときには、1社からだけ見積もりをとるのではなく、数社に依頼して相見積もりをすることがおすすめです。
相見積もりを行うことで、複数の見積もり書を比較してより良い塗装プランを選べたり、自宅の外壁塗装の費用の妥当な金額を知ったりすることができます。
相見積もりの手順やポイントについては、こちらのコラムをご確認ください。
外壁塗装の見積もり書や契約書のチェックポイントについては、こちらのコラムで解説しています。
外壁塗装の業者選びのポイント
自宅の外壁塗装で後悔しないためには、業者選びが重要になります。
塗装工事の品質や価格、細かな配慮(お客様への配慮はもちろん、近隣の皆さまへのあいさつや態度)は、業者によってピンからキリまでだからです。
塗装業者を見極めるためには、優良業者の特徴などを知っておくと便利。
「マイホームの外壁塗装で失敗したくない!」という方は、こちらのコラムをぜひご一読ください。
また、悪質業者を確実に避けたいのであれば、悪質業者のよくある手口を知っておきたいところ。
下記のコラムでは、悪質業者の典型的な営業トークや特徴を紹介しています。
外壁塗装を検討中の方であれば、必読の良記事です。
まとめ
外壁塗装の見積もり額は、足場代や高圧洗浄代、下塗り代や中塗り・上塗り代など、塗装工事の工程ごとの費用の合計です。
塗装の平米単価は、使用する塗料のグレードによって大きく変わるものなので、費用を調整するには塗料選びを慎重に行うとよいでしょう。
いえふくが外壁塗装でおすすめしている塗料は、アレスダイナミックトップです。戸建て住宅で使用されることの多いシリコン系の塗料で、コストパフォーマンスに優れています。
- 我が家の外壁塗装にどれくらい費用がかかるのか、シミュレーションしたい
- 内訳まで記載されている外壁塗装の見積もり書を、手軽に手に入れたい
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自宅の外壁塗装を検討中の方や、費用でお悩みの方は、いえふくのネット見積もりをぜひご利用ください。