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雨漏りを甘く見るな!原因と対応方法からゼロ円修復まで徹底解説!

築年数がかなり経っている木造住宅では、どこかしらで雨漏りをしていることが多々あります。
大体の場合、

  • 押し入れの天井にシミがある
  • 2階の天井にシミがある
  • 床に水が落ちてきた

などによって雨漏りに気付くことになります。
実は、家の中で雨漏りを発見した時点で、すでに「赤信号」がともっています。
家の中で雨漏りに気付いたということは、屋根や外壁をつたって、水が完全に家に浸透してしまっているということです。
放っておけば、

  • 躯体の劣化
  • 電気系統への被害
  • 害虫および害獣による被害
  • 人への健康被害

を引き起こし、家を失うどころか、命まで失いかねません。
この記事では、雨漏りへの対応に欠かせない

  • 屋根および外壁の構造
  • 雨漏りの原因(屋根および外壁)
  • 雨漏りを放置することによる被害
  • 雨漏りの修理(自分でできる応急処置)
  • 雨漏りの修理(プロによる修理)
  • 雨漏りに火災保険を適用する選択肢

について徹底的に解説しています。
バケツに新聞紙を設置するような絵柄から、雨漏りを甘くみているかもしれません。
しかし、あなたが雨漏りを見つけてしまったのであれば、認識を改めてください。
あなたの家はすでに「赤信号」がついていて、「助けて!」と叫びをあげています。
適切な処置をすることで、被害の拡大は確実に抑えることができます。
場合によっては、数百万円の費用を「ゼロ円」にすることも可能です。
正しい認識・正しい対応によって、大事な家を守りましょう。

目次
  1. 屋根および外壁の構造
  2. 雨漏りの原因(屋根および外壁)
  3. 雨漏りを放置すると大変なことになる
  4. 雨漏りの修理(自分でできる応急処置)
  5. 雨漏りの本格的な修理(プロの修理)
  6. 雨漏りに火災保険が適用できれば「費用はゼロ」
  7. 雨漏りを甘く見てはいけない!放置すれば「家」だけではなく「命」まで失いかねません!

屋根および外壁の構造

雨漏りについてしっかりと理解する前に、

  • 屋根
  • 外壁

の構造について簡単に解説します。
構造がわかっていない場合、

  • どこで雨漏りが起きているのか?
  • どのように対処すればよいのか?
  • どのような被害が想定されるのか?

といったことが、まったくわからなくなります。

屋根の構造

屋根の構造は、

  • 屋根瓦(スレート瓦など)
  • 防水シート
  • 下地(木材)
  • 板金(棟板金や谷板金など)

によって成り立っています。
まず、下地となる木材が一番下にあります。
下地の上には、水の侵入を防ぐために「防水シート」がかぶせられます。
防水シートの上には、水の侵入や衝撃から家を守るために「屋根瓦(スレート瓦など)」が設置されます。
最後に、屋根の弱点部分(頂上や末端)を守るために「板金(棟板金や谷板金など)」が設置されます。

外壁の構造

外壁の構造は、

  • 外壁材(サイディングボードなど)
  • 防水シート
  • 断熱材
  • 下地(木材)
  • 塗装および塗膜

によって成り立っています。
まず、下地となる木材が一番下にあります。
下地の上には、熱をコントロールするための「断熱材」が設置されます。
断熱材の上には、水の侵入を防ぐために「防水シート」がかぶせられます。
防水シートの上には、水の侵入や衝撃から家を守るために「外壁材(サイディングボードなど)」が設置されます。
最後に、外壁材の効果をさらに高めるために、「塗装および塗膜」が施されます。

雨漏りの原因(屋根および外壁)

構造について簡単に理解していただいたところで、

  • 屋根
  • 外壁

それぞれの雨漏りの原因について解説します。

屋根の雨漏り

屋根の雨漏りは、

  • 屋根材の欠損
  • 屋根材の経年劣化
  • 雨どいのつまり
  • 施工不良(手抜き工事)

によって引き起こされます。

屋根材の欠損

屋根材の欠損には、

  • 板金およびスレートの浮き
  • 板金およびスレートの欠損

が考えられます。
主に自然災害(地震・落雷・風雪など)によって、屋根材の欠損が生じます。
たとえば、台風の日には、硬いものがどこからか飛んでくることがあります。
それなりのスピードで飛んでくるので、屋根に直撃すれば、当然、瓦が割れるなどの欠損を生じることになります。

板金およびスレートの浮き

地震の揺れや、強風によって起こりやすいのが、「板金およびスレートの浮き」です。
板金やスレートは、屋根を直接的に守っている防御壁のようなものですが、強い負荷がかかれば浮くことがあります。
雨漏りの場合、敵は「水」ですので、ちょっとしたスキマがあれば、侵入はたやすいものです。
遠目にはわからないような浮きでも、どんどん水が侵入して、下地をつたいながら、家屋の中に影響を及ぼします。

板金およびスレートの欠損

落雷や強風、雪の重みなどによって起こりやすいのが、「板金およびスレートの欠損」です。
板金やスレートは、屋根を守るために強い素材が使われていますが、

  • 同じような硬さのものがスピードをつけて飛んでくる
  • 積もり積もった雪の重みが耐荷重量を超える

ことによって欠けたり、割れたりします。
遠目はわからないようなひび割れでも、どんどん水が侵入して、下地をつたいながら、家屋の中に影響を及ぼします。

屋根材の経年劣化

屋根材の経年劣化には、

  • 屋根瓦およびスレートの劣化
  • 板金の劣化
  • 防水シートの劣化
  • コーキングの劣化

が考えられます。
どんなものでもそうですが、時の経過につれて劣化していきます。
とくに屋根は直射日光や風雨にさらされるため、日々過酷な状況に置かれています。
そのぶん、経年劣化が激しくなるのです。

屋根瓦およびスレートの劣化

屋根材の欠損で説明したのと同じようなことが、経年劣化により引き起こされます。
スレート瓦の場合、時間が経つと、表面がボロボロになり、もはや「ただの板」が乗っているだけに等しいような状況になります。
当然、水の侵入はまったく防ぐことができず、雨漏りが引き起こされます。

板金の劣化

板金も劣化します。
金属なので、風雨・高熱にさらされ続ければ、痛むのは当然です。
変質・変形により反りが生じれば、そこから水が侵入し始めます。

防水シートの劣化

防水シートも経年劣化によりダメになります。
屋根に設置した防水シートの寿命は「だいたい20年」と言われています。
防水シートが役割を果たさなくなれば、水が下地に直接流れ込んでいくので、被害は急激に拡大します。

コーキングおよび漆喰の劣化

屋根の接合部分には、

  • コーキング
  • 漆喰

が使われています。
構造上、どうしても空いてしまうような穴を塞いでいるわけですが、時の経過につれて劣化していきます。
いわば弱点部分を覆っているので、

  • コーキング
  • 漆喰

の劣化部分から侵入した水は、家屋に大きな被害をもたらす可能性が高くなります。

雨どいのつまり

雨どいのつまりによって、雨漏りが引き起こされることもあります。
直接的な原因というよりも、間接的な原因です。
ゴミなどによって雨どいが詰まった場合、雨水が適切に処理されなくなります。
流れが悪くなり、雨水がとどまれば、特定のところで水が長時間とどまり続けることになります。
次第に屋根を痛めることにもつながりますし、すでに痛んでいた場合には、被害が急激に拡大します。

施工不良(手抜き工事)

どうしようもないことですが「施工不良(手抜き工事)」による雨漏りも一定の確率で起こります。
屋根を適切に組み上げることは、熟練した技術を要するのですが、

  • あまり技術を持っていない職人
  • 仕事が雑な職人
  • 責任感のあまりない監督者

などにあたると、高確率でどこかしらに施工不備が生まれます。

外壁の雨漏り

屋根の雨漏りは、

  • 外壁材の欠損
  • 外壁材の経年劣化

によって引き起こされます。

外壁材の欠損

外壁材の欠損には、

  • サイディングボードの欠損
  • 塗膜および塗装の欠損
  • コーキングの欠損

が考えられます。
ほとんどの場合、強風や地震など自然災害に起因します。

  • 強風で硬いものが飛んでくる
  • 地震の揺れに対応しきれず、ひび割れが起きる

などといった具合です。

サイディングボードの欠損
  • 硬いものがぶつかった衝撃
  • 地震による揺れの影響

によって、サイディングボードにひび割れなどの欠損が生じることがあります。
サイディングボードに亀裂が入れば、そこから水が侵入することになります。
内部に侵入した水は、直接の被害を及ぼさずとも、湿気などを中にため込むので間接的な被害も想定されます。

塗膜および塗装の欠損

サイディングボードと同じように、

  • 硬いものがぶつかった衝撃
  • 地震による揺れの影響

によって、塗膜および塗装にひび割れなどの欠損が生じることがあります。
塗膜および塗装に亀裂が入れば、サイディングボードを痛めることにつながります。
結果、次第に被害が拡大し、家屋内部にまで水が到達するという流れです。

コーキングの欠損

コーキングが欠損することも十分に考えられます。
ひび割れや陥没など何かしらの力が加わったことにより、目地にスキマができてしまいます。
コーキングの欠損部分から侵入した水は、防水シートや下地に直接影響を与えるので、被害が拡大する可能性が高いです。

外壁材の経年劣化

外壁材の経年劣化には、

  • サイディングボードの劣化
  • 塗膜および塗装の劣化
  • コーキングの劣化

が考えられます。

サイディングボードの劣化

使っているサイディングボードの種類にもよりますが、「およそ10年~15年」が寿命とされています。
短い場合ものだと「およそ5年~7年」ともいわれていて、サイディングボードの寿命は意外と短いです。
寿命がきたサイディングボードは、ひび割れなどが起きていることもありますし、表面の性能が落ちているので、水の侵入にも弱くなっています。

塗膜および塗装の劣化

塗膜および塗装の種類にもよりますが、「およそ10年~15年」が寿命とされています。
短いものでは「およそ5年~7年」といわれていますが、塗膜および塗装の寿命がくると、一気にいろいろなところで問題が生じます。
塗膜および塗装の防水性能が落ちるのは当然ですが、弾力性が失われているので、ところどころにひび割れが起きるようになります。
結果、塗膜および塗装の内部に侵入した水が、サイディングボードや下地を痛め始めます。

コーキングの劣化

コーキングの寿命は、「およそ5年~10年」といわれています。
コーキングが寿命を迎えると、カチカチに乾燥して、ボロボロの状態になります。
コーキングそのものが収縮し、目地をしっかりと塞いでいない状態になるので、そこから水がどんどん侵入し始めます。
先述したように、直接、防水シートや下地に到達するので、被害が拡大する可能性が高いです。

雨漏りを放置すると大変なことになる

雨漏りを放置すると、家だけではなく、住んでいる人にまで悪影響を及ぼします。
どのような被害が考えられるのか、詳しく解説していきます。
主に考えられる被害は、

  • 躯体の劣化
  • 電気系統への被害
  • 害虫および害獣による被害
  • 人への健康被害

です。

雨漏りを発見した時点で「赤信号」

おそらくですが、今記事を読んでいただいている時点で、あなたは「雨漏り」を発見しているのだと思います。
家屋の中で雨漏りを発見したのであれば、すでに「赤信号」です。
以下に紹介する「被害」について、あなたの家の中ですでに進行していると考えてください。

躯体の劣化

躯体の劣化は、

  • 木材の劣化
  • 金属部分の劣化

が考えられます。

木材の劣化

たとえば、

  • 2階の天井
  • 押し入れの天井
  • 床のシミ

などによる雨漏り被害を見つけているのであれば、ほぼ間違いなく木材が劣化しはじめています。
家というのは、

  • 基礎
  • 屋根

という「躯体(くたい)」によって、水の侵入を防いでいます。
つまり、正常な状態であれば、家屋の中で「水(水の跡)」を見つけることはありえないのです。
家の中で雨漏りを発見したということは、躯体という防御を水はすでに突破しているということになります。
ですので、

  • 屋根裏
  • 内壁

は、すでに水に侵されており、劣化が始まっています。
躯体が劣化すれば、構造が弱るということなので、地震による倒壊の可能性なども増していきます。

金属部分の劣化

「うちは鉄筋コンクリート造りだから安心だ。」と思った方。
残念ですが、コンクリートの内側から家が破壊される可能性があります。
先述したように、家屋の中で雨漏りを発見したということは、躯体をかいくぐってきているわけです。
鉄筋コンクリートは、

  • 鉄筋(コンクリートの内側)
  • コンクリート

によって構成されていますが、高確率で「鉄筋」がやられています。
鉄なので水に侵されれば「サビ」が生じます。
サビなどによって内部が膨張すれば、コンクリートは簡単に内側から粉砕されることになります。

電気系統への被害

電気系統への被害では、

  • 停電および漏電
  • 漏電などによる火災

が考えられます。

停電および漏電

家の電気系統(配線や配電盤など)が「屋根裏」に集中していることは多いでしょう。
居住空間(リビングなどの居室)で雨漏りを発見した場合、すでに屋根裏は大変なことになっていることが考えられます。
放置しておけば、停電や漏電を引き起こしかねません。

漏電などによる火災

電気系統が故障した場合、ただの停電ですめばいいほうです。
最悪の場合、漏電などによってショートを引き起こし、周囲は木なので「屋根裏から出火」ということも考えられます。
下からの火ではなく、上からの火です。
気付いた時には、屋根が倒壊して、家に押しつぶされることもあり得ないことではありません。

害虫および害獣による被害

害虫および害獣による被害には、

  • シロアリ
  • ダニ
  • ドブネズミ

が考えられます。

シロアリ

シロアリは湿気を好みます。
雨漏りによってしけっている家は、シロアリにとって「ご馳走」でしかありません。
浸水によって躯体の劣化が進行しているところに、追い打ちをかけるように食い荒らされることになります。
シロアリによって食い荒らされた部分というのは、信じられないほどもろくなります。
風呂の解体などではよくあるのですが、浴槽付近の壁がシロアリ被害を受けていると、蹴っただけで木材が吹き飛ぶほどもろいです。
家中に広がっていってしまうので、シロアリを寄せ付ける前に、雨漏りを修復する必要があります。

ダニ

シロアリ同様、ダニも湿気を好みます。
シロアリの場合は、建物を食い荒らすので、住んでいる人に直接的な影響を与えることはありません。
ダニの場合は、布団やカーペットなどに移動していくので、住んでいる人に直接的な影響を与え始めます。
駆除も難しく、一度発生していしまったダニとはずっと付き合っていかなければいけないこともあります。
シロアリと同じように、ダニが発生する前に、雨漏りを修復するのがベストです。

ドブネズミ

ドブネズミは、湿気というよりも、水を好みます。
ドブネズミは気質が荒く、人をあまり恐れません。
生活圏もあまり衛生的とはいえないのですが、そのようなドブネズミに攻撃を受ければ、感染症などを引き起こすことも十分に考えられます。
また、糞尿を家中にまき散らすので、どうように感染症などの被害を拡大しかねません。
最近では、ドブネズミに限らず、ハクビシンなどによる獣害も増えています。
屋根裏などは外敵から身を守るの最適な空間であり、水があるのであれば、動物にとって快適な空間に様変わりします。

人への健康被害

人への健康被害には、

  • カビ
  • 悪臭

が考えられます。

カビ

  • 木材
  • 湿気

が組み合わされば「カビ」が発生します。
雨漏りの場合、恐ろしいのは「躯体」が逆効果になることです。
家屋内部に侵入した水は、侵入したところにとどまるのではなく、内壁などをつたって、どこかに流れていきます。
水が流れ着いた先が穴だらけであればいいですが、そんなことは考えられません。
つまり、一度侵入を許してしまった場合、

  • 下地
  • 防水シート
  • 断熱材
  • 各部材

などが逆に効果を発揮し始め、水や湿気を逃がしません。
すると、カビが一気に増殖し、ひどい場合には、屋根裏や内壁を丸ごとカビが覆うケースもあります。
当然、衛生的ではありませんから、

  • 気管支炎
  • 結膜炎
  • 肺炎
  • 鼻炎
  • 食中毒

などが引き起こされることになります。

悪臭

カビの被害は、病気だけではありません。
カビが発生しているということは、腐っているということですから「悪臭」が発生します。
構造内部が原因で悪臭が立ち込めているので、消そうにも消すことができません。
当然、ストレスもかかえることになるので、同様に健康被害に発展していきます。

雨漏りの修理(自分でできる応急処置)

雨漏りの修理(自分でできる応急処置)には、

  • バケツ・雑巾・新聞紙の設置
  • ブルーシートの設置
  • 防水テープの設置
  • コーキングの打ち直し

があります。
どれも比較的容易にできるのですが、あくまでも応急処置でしかありません。
また、

  • 釘打ち
  • 部材をはがす

といったことは絶対にしないようにしてください。
方法およびしてはいけない理由について、解説します。

バケツ・雑巾・新聞紙の設置

まずは雨漏りしているところに、

  • バケツ
  • 雑巾
  • 新聞紙

などを設置してください。
したたった水による床などへの被害拡大を防ぐための処置です。
床に水がしたたれば、シミになりますし、そこからさらに下に雨漏りが進行します。
とくに難しく考える必要はありません。
雑巾や新聞紙を引いた上に、バケツを乗せておくだけで充分です。

ブルーシートの設置

  • 屋根
  • 外壁

の雨漏りしていると思われるところに「ブルーシート」を設置します。
ブルーシートを設置するときには、土嚢などを四隅に配置してずれないようにしてください。
また、屋根や外壁にブルーシートを設置するときには、はしごなどをかけて作業をすることになります。
なれない作業ですし、悪天候のときには滑りやすくなるので、転落などによる大けがには十分に注意してください。
自分でやるのはあまりにも危険だと思ったら、ブルーシートの設置は断念したほうが無難です。

防水テープの設置

ホームセンターなどで手に入る「防水テープ」を雨漏りしていると思われるところに設置します。
アルミの金属テープなどを活用するのがよいでしょう。
ブルーシードと同じように、簡単に施工できるような状況にない場合には、注意が必要です。
雨漏りを発見する日は、雨(もしくは雨の翌日)が多いのですが、屋根は大変に滑りやすくなっています。
転落した場合、最悪、死亡する恐れもあるので、「無理だ。」と思ったらやめてください。

コーキングの打ち直し

ホームセンターなどでは「コーキング(およびガン)」が手に入ります。
ひび割れや剥離によって雨漏りが起きていると考えられるところにコーキングを打ち直していきます。
コーキングを打つ時には、やみくもに打つのはやめてください。
本格的な修復を妨げる原因になります。
できれば、コーキングの打ち直しはプロに依頼するようにしてください。

してはいけない応急処置

バケツ・雑巾・新聞紙の設置以外の応急処置は、できれば自分でしないほうがいいです。
しかし、

  • 釘打ち
  • 部材をはがす

という応急処置は、「絶対にしてはいけない応急処置」です。

釘打ち

たとえば、屋根の板金を自分で打ち直すときなど「釘打ち」が必要になります。
絶対にしないでください。
素人の施工で釘打ちをすれば、穴をあけるだけで、さらなる被害の拡大を招きます。
場合によっては、まったく関係のないところにくぎを打ち込んで、自分で雨漏りを引き起こすことも考えられます。
当然、プロに本格的な修復を依頼したときに、修復を困難にする原因にもなります。
釘打ちは厳禁です。

部材をはがす

さすがにサイディングボードをはがす方はいないと思いますが、

  • 屋根瓦およびスレート
  • 各種板金および受け板

を外そうとする方が稀にいます。
最悪の応急処置です。
釘打ち同様、さらなる被害の拡大を生むだけになるので、絶対にしないでください。
ほぼ100%後悔することになります。

雨漏りの本格的な修理(プロの修理)

雨漏りを見つけたら、すぐにプロへの修理を依頼しましょう。
雨漏りではよくあることなのですが、

  • 応急処置で満足する
  • 放置したら雨漏りがしなくなったから忘れる

ということがあります。
前者は、あくまでも応急処置でしかないため、被害は刻々と広がっています。
後者は、雨漏りが治ったように思っているだけです。
雨漏りですから、天候が落ち着けば、一時的に止まります。
しかし、一時的なものでしかありません。
雨が降り始めれば、雨漏りが再発します。
また、内部に入り込んだ水は簡単には消えてなくなったりしません。
どこかに潜んで、悪さをし続けています。

どこに雨漏りの修理を依頼するのか

雨漏りの修理を依頼する場合には、

  • リフォーム業者
  • 防水業者
  • 板金屋さん
  • 塗装屋さん
  • 瓦屋さん

など多様な選択肢があります。
はっきり言いまして、正解はありません。
雨漏りの原因を考えていただければわかる通り、各専門業者の専門分野で雨漏りが発生する可能性があります。
「だったら、どうすればいいのかわからないじゃないか。」と思いますよね。
一般的な話をすれば、

  • 屋根の雨漏り:板金屋さん、瓦屋さん
  • 外壁の雨漏り:板金屋さん、塗装屋さん、防水業者

です。
総合力といってしまえば、聞こえはいいのですが、リフォーム業者は「無難」な選択肢です。

雨漏りの修理業者の選び方

どこから雨漏りしているのか原因が特定できないことには、最適な修理業者を選ぶことはできません。
しかし、素人判断では、原因が特定できません。
ですので、雨漏りの修理業者を選ぶときには「守りの視点(施工後の安心・安全)」から逆に考えていきます。
考えるべきことは、

  • アフターフォロー(保証内容)が充実しているか
  • アフターフォロー(保証内容)を明記しているか
  • 「まずは現場を確認させてほしい」が先に来るかどうか
  • 雨漏りの専門資格を持っているかどうか

です。

アフターフォロー(保証内容)が充実しているか

アフターフォローに注目してください。
しっかりと保証を打ち出している業者であれば、万が一、再発したとしても安心できます。
逆に、直したっきりでアフターについては知らないという業者は選んではいけません。
雨漏りの場合、相手にするのが「水」なので、どこにどのように被害が及んでいるのか、プロでも特定が困難です。
そのぶん、アフターフォローをしっかり提示してくれる業者というのは、相当腕に自信がなければできません。
まずは、どんなアフターフォローがあるのかしっかり確認してください。

アフターフォロー(保証内容)を明記しているか

アフターフォロー(保証内容)がしっかりしていても、契約書に明記されているか確認してください。
口先だけで、契約書などに記載がない場合、いざというときに知らぬ顔をする者もいます。
雨漏りの場合には、しっかりと修理ができていなかった場合、まったく想定外のところで「甚大な被害」を及ぼしている可能性があります。
そうなると保証する側も覚悟がいるので、いざというときに逃げれるようにしている者が本当にいるのです。
契約書にはしっかりと目を通してください。

「まずは現場を確認させてほしい」が先に来るかどうか

問い合わせをして、すぐに「見積書を送りますね。」という業者は、「アウト」です。
何度も言いますが、雨漏りの原因は多種多様です。
同じような原因でも、

  • どこからどうなっているのか?
  • 拡大状況はどうなのか?

と考え始めたら、広がりにキリがありません。
にもかかわらず、現場も確認せずに「見積書」を出してくるような業者は、高確率で「アウト」です。
実際に終わってみたら、見積書とはかけ離れているような請求を受けかねません。
「まずは現場を確認させてほしい」という言葉が最初に出てくるかどうか。
意外と重要なポイントになります。

雨漏りの専門資格を持っているかどうか

雨漏りには、

  • 建築板金基幹技能者
  • 雨漏り診断士

などの関係資格があります。
なかでも、建築板金基幹技能者を取得するには、

  • 建築板金一級技能士
  • 職長・安全衛生責任者教育講習修了者
  • アーク溶接作業特別教育修了者
  • 玉掛技能講習修了者
  • 高所作業車運転技能講習修了者

という資格を取得している必要があり、高度な技術者でなければ保持できません。
専門資格を保有しているかどうかにも目を光らせるようにしてください。

雨漏りを修理するときの流れ

雨漏りの修理を依頼したときには、

  1. 問い合わせ
  2. 現地確認(および打ち合わせ)
  3. 現地診断
  4. 見積もりの提示
  5. 修復工事
  6. 完了検査

という流れが一般的です。

雨漏りの修理にかかる費用(目安)

雨漏りの修理にかかる費用ですが、直すところによってかなりの違いがあります。

  • 屋根の雨漏り修理費用(目安)
  • 外壁の雨漏り修理費用(目安)

にわけて紹介します。

屋根の雨漏り修理費用(目安)

修理箇所 修理費用(目安)
修理箇所 修理費用(目安) およそ30万円~100万円
屋根瓦およびスレートの修理 およそ10万円~30万円(※枚数により変わる)
漆喰の修理 およそ30万円~100万円
経年劣化による全体修復 およそ100万円~300万円(※規模により変わる)
コーキングの打ち直し およそ5万円~(※応急処置の意味合いが強い)

おおまかな目安ですが、上の表のようになります。

  • 屋根の規模
  • 瓦の枚数
  • 修復の難易度
  • 屋根材(瓦・スレート・ガルバリウム)

などによって、大幅に変動します。

外壁の雨漏り修理費用(目安)

修理箇所 修理費用(目安)
サイディングボードの張替え およそ50万円~200万円(※張替え面積・材料により変わる)
塗装によるメンテナンス およそ50万円~100万円(※塗装面積・材料により変わる)
コーキングの打ち直し およそ20万円~50万円
防水シートの張替え およそ100万円~300万円(※張替え面積・材料により変わる)

おおまかな目安ですが、上の表のようになります。

  • 外壁の規模
  • 塗料の種類
  • サイディングボードの種類
  • 防水シートの種類

などによって、大幅に変動します。

雨漏りの修理費用は大きいが、避けると家を失いかねない

雨漏りの修理では、軽度であれば、数十万円ですみますが、重度の損傷であれば、数百万円を覚悟する必要があります。
なかなか大きい出費なので、「雨漏り程度でこんなことになるのか!?」と驚いているかもしれません。
それでも「確実に」修理を行ってください。
雨漏りを甘く見てはいけません。
躯体を内側からボロボロにする力を持っているので、最悪の場合、家ごと失いかねません。
そうなれば、被害額は一気に数千万円に及びます。
しっかりと修理するようにしてください。

雨漏りに火災保険が適用できれば「費用はゼロ」

数十万円から数百万円の費用を要する雨漏りの修理ですが、「火災保険」が適用できれば「ゼロ円」で修理が可能です。
雨漏りに火災保険が適用できるかどうかについて、詳しく解説します。

雨漏りの原因によっては「火災保険」が使える

雨漏りに火災保険が適用できるかどうかは「雨漏りの原因」にかかっています。
ざっくりというと、

  • 自然災害による雨漏り:適用の可能性あり
  • 経年劣化による雨漏り:適用が難しい

となります。
火災保険が適用できた場合には、雨漏りの修理費用は「ゼロ円」になるので、契約内容などを確認してください。

火災保険が適用できる雨漏り

火災保険が適用できる雨漏りは、「自然災害」に起因するものです。

  • 地震
  • 落雷
  • 風災
  • 水災
  • 雪災

などを指します。
自然災害が起因になって雨漏りが起こった場合には、被害の状況に応じて保険が適応できる可能性があります。

火災保険が適用できない雨漏り

火災保険が適用できない(適用が難しい)雨漏りは、「経年劣化」に起因するものです。
一般にいわれている耐用年数が経過し、自然に劣化したことにより雨漏りが起こった場合には、保険の適用は難しいといえます。
とはいえ、経年劣化と自然災害のどちらに起因するものなのかは素人判断が難しいです。
可能性がゼロではないので、一度しっかりと確認するようにしましょう。

雨漏りの修理に火災保険を適用させるときの注意点

雨漏りの修理に火災保険を適用させたいのであれば、応急処置の前に「写真による記録」を残してください。
写真による記録は、どれだけしてもしすぎることはありません。
撮影するときには、必ず自分で応急処置などを施す前に行います。
応急処置を行ってしまうと、判断が困難になるため、本来であれば適用できたものでも「ダメ」と言われかねません。
もっとも好ましいのは、さわらずにすぐにプロに確認を依頼することです。
すぐにプロに依頼する場合であっても、確認するまでにある程度の時間がかかるので、遠くからでもいいのでできるかぎり写真を残しておいてください。

雨漏りを甘く見てはいけない!放置すれば「家」だけではなく「命」まで失いかねません!

雨漏りは、

  • 屋根材の欠損
  • 屋根材の経年劣化
  • 雨どいのつまり
  • 施工不良(手抜き工事)
  • 外壁材の欠損
  • 外壁材の経年劣化

など、いろいろなことが原因で起こります。
一度起きた雨漏りを放置すると、

  • 躯体の劣化
  • 電気系統への被害
  • 害虫および害獣による被害
  • 人への健康被害

が引き起こされ、家を失うどころか、最悪の場合、命まで失いかねません。
雨漏りの適切な修復はとても難しく、業者選びでさえ困難を極めます。
適切な業者を選んでも、修理費用が高額になりやすく、「まさか雨漏りでこんなにお金がかかるなんて…。」と思う方もいるでしょう。
しかし、放っておいて家全体がダメになれば、被害は数千万円。
健康被害や家屋の倒壊により「命」を失えば、お金では補いきれません。
早め早めの適切な処置を行うように努めてください。
火災保険が適用できれば、費用は「ゼロ円」になります。
しかし、それも初動がものをいいます。
雨漏りについてしっかり理解出来たら、すぐに行動に移りましょう。

著者経歴

わかった!不動産 管理人

土地・中古不動産(住宅・マンション)の総合情報サイト「わかった!不動産」の管理人。本業で不動産業を営む。

所持資格
宅地建物取引士、不動産コンサルティングマスター、不動産鑑定士1次試験通過
Webサイト
土地・中古不動産(住宅・マンション)の総合情報サイト「わかった!不動産」