外壁塗装をしたいけれど、生活費や教育費にお金がかかり、そこまで手が回らない方や、「外壁塗装でも、ローンが利用できるのだろうか?」と考える人は多いのではないでしょうか。
外壁塗装は緊急性がないので後回しにしがちですが、放置しておいて取り返しのつかないことになってしまう、ということは避けたいですよね。
結論から言うと、外壁塗装でもローンを組むことはできます。一般的に外壁塗装の相場は、延床面積100㎡の木造戸建ての場合で、120~150万円ほどかかります。外壁塗装には多額のお金がかかりますが、ローンを使えばそれほど重荷に感じることはないでしょう。
そこでこの記事では外壁塗装で使えるローンの種類やローンを組むメリット・デメリット・お得なローンの選び方・返済シミュレーションなどについて解説していきます。
外壁塗装で使えるローンには、大まか言えば住宅ローンとリフォームローンがあります。
この二つのローンにはどのような違いがあるのでしょうか?
住宅ローンは、金利は低い・多額の資金を借りられる・借入期間も長く設定できるなどのメリットがあります。しかし住宅ローンを借りるにはさまざまな要件があり、通常は「中古を買ってリフォームする」といった購入を伴う場合に利用することが多いです。
外壁塗装工事には、一般的にはリフォームローンを利用します。
リフォームローンの金利は住宅ローンより高く借入期間も短いので、少額の借入に向いています。
外壁塗装工事費の支払いタイミングは、基本的には工事完了後に全額支払います。工事開始の際に着工金として一部を、完了後に残金を支払う方法は、施主及び業者の双方にメリットがあるのでおすすめです。なお工事前に施工代金を全額支払うのは、危険が伴うので避けましょう。
なお、いえふくの場合は工事終了後に現金一括払い、またはクレジット払い、ローンを組んでも支払いが可能です。
住宅を購入してだいたい10年程度経った時が、外壁塗装の目安と言われます。メンテの時期が来ているのに、お金がないからという理由で工事を先延ばししていると、建物自体に深刻なダメージを与えてしまうこともあります。そうなった場合には、高額なリフォーム費用が発生してしまうかもしれません…。
そこでリフォームローンを利用することになりますが、メリットだけでなくデメリットもあるのでよく考えて利用しましょう。
外壁塗装でローンを組むメリットには、次のようなものがあります。
リフォームローンを利用すれば、手元に資金がなくても塗装工事ができます。一口に外壁塗装といっても、100万円以上のお金がかかります。子育て費や生活費・教育費・自動車ローンなどで資金がない場合には、利用する価値は大いにあるでしょう。
リフォームローンは、住宅ローンと違い担保や保証人なしでも借入が可能。また審査も通りやすく、融資の決定もスピーディーなので、外壁塗装に早く着工できます。したがって住宅ローンと比べると、使い勝手が良いといえるでしょう。また抵当権設定費用や金融機関の保証料も原則不要なので、余分なお金を使わなくても済みます。
リフォームローンを借りて外壁塗装を早めに行えば、修繕費用を抑えられます。劣化した外壁をそのままにしておくと、見た目が悪いだけでありません。外壁にひび割れができたり塗装がはがれ建物を傷めてしまいます。その結果、余分な工事をせざるを得なくなり、思わぬ出費となってしまう場合があるのです。
リフォームローンを利用すれば手元にお金を残せるので、不意の出費があっても慌てることはありません。たとえ工事費を現金で支払うことができても、リフォームローンを利用し万が一の備えをした方が良い場合もあります。
外壁塗装でローンを組むデメリットには次のようなものがあります。
工事費を現金で支払えば余分な利子を支払う必要はありませんが、ローンを利用すれば金利が掛かります。
それでは利子はどのぐらいかかるものなのでしょうか。支払う利子は、借入金額・借入期間・金利によって異なるので、次の条件で借入をした場合の計算してみましょう。
(例)
借入金額 | 150万円 |
借入期間 | 5年間 |
金利 | 3% |
この例では利子は117,180円となるので、総額1,617,180円の支払をしなければなりません。
またローン契約印紙代として2,000円程度必要なので、約12万円程度の余分な支払いが発生することになります。
リフォームローンを借りると、毎月一定額の返済をしていかなければなりません。毎月ぎりぎりの生活をしてきた人は、新たな借入を作ることで生活が破綻する恐れもあります。無計画で借入をするのは危険です。きちんと返済計画を立てて借入をするようにしましょう。
リフォームに使えるローンはいくつかありますが、どのようにして選んだら良いかご紹介します。
リフォームに利用できるローンは大別して3種類ありますが、特徴を一覧表にまとめると次のようになります。
担保 |
金利 |
返済期間 |
融資限度 |
審査 |
諸費用 |
|
---|---|---|---|---|---|---|
フリーローン |
無担保 |
最も高い |
10年以内 |
1000万円未満 |
早い |
不要 |
リフォームローン |
有担保 |
低い |
最長35年 |
1000万円〜1億円 |
時間を要する |
融資手数料 抵当権設定費用 |
無担保 |
高い |
10~15年 |
500万円~1000万円 |
比較的早い |
不要 |
|
住宅ローン |
有担保 |
最も低い |
最長35年 |
1億円程度迄 |
時間を要する |
融資手数料 |
フリーローンの使途は原則自由ですが、金利が高めです。例えば300万円借りると7~9%、500万円だと4~6%程度の金利がかかります。リフォームローンを使えば、フリーローンより安い金利でローンが組めるため、フリーローンよりもリフォームローンを使うのがおすすめです。
リフォームローンには、有担保ローンと無担保ローンがあります。どちらを利用するかは借入額によって自ずと決まってきますが、通常150万円程度が分かれ目です。有担保ローンの場合は、諸費用が掛かるので、150万円以下の場合には割高になります。工事の内容と工事代金・金利・諸費用等を総合的に考えて選ぶようにしましょう。
借入限度額は1000万円〜1億円程度・返済期間最長35年・金利は1~2%程度です。
有担保ローンは多額の借入をする際にはメリットがありますが、審査は厳しく時間もかかります。住宅ローン同様に不動産に抵当権を設定するので、登記手数料や事務手数料が掛かることを覚えておきましょう。
借入限度額は500万円~1000万円程度・返済期間は10~15年年程度・金利は2~5%程度です。無担保ローンは少額借入に適しており、有担保ローンと比べて審査に要する時間はかかりませんが、金利は高めとなります。
この項ではそれぞれの状況に適したリフォームローンの選び方について説明していきます。
住宅ローンを返済中であれば、まずは住宅ローンをお願いしている借入先へ、ローンの残高とリフォームにかかる費用を合わせた金額で、ローンが組めるかどうか相談をしてみましょう。
同じ借入先にローンが組めた場合は、住宅ローンの特徴である金利の低さ、融資金額の大きさ、返済期間の長さといったメリットがあります。
また、今までの住宅ローンをきちんと金融機関に返済していれば審査はスピーディーに済み、優遇金利を受けられることもあります。
取引をしていた金融機関からの借入が不可能な場合には、別の金融機関に住宅ローンの借り換えとリフォームローンを一本化して申し込むと良いでしょう。
「借り換え」というのは、別の金融機関でローンを組み直し、返済中だったローンを一括で返済することです。新たな金融機関が代わりにローン残高を一括返済してくれるので、その後は新たな金融機関に毎月返済していくことになります。
前よりも低い金利で借り換えができれば、金利差分のみ総返済額を減らせるなどメリットもありますが、融資手数料や抵当権設定費用などがかかることを忘れないようにしましょう。
また、住宅ローンの返済が既に終了しているときには、住宅ローンは使えないため、リフォームローンかフリーローンを選ぶ必要があります。
業者が金融機関と提携するリフォームローンを利用する方法もあります。外壁工事会社と金融機関で取り決めている条件をクリアすれば、スピーディーに借り入れが可能です。申込書の記入方法や必要書類についてアドバイスしてくれるので、スムーズに手続きできます。一般的に新たに金融機関にローンを申し込むより、リフォーム業者に相談したり、住宅ローンの融資を受けている金融機関に相談するほうが便利でお得の場合が多いです。
いえふくの場合は「Orico」と提携しています。
もしリフォームローンをお考えの方はお問い合わせ時にスタッフまでご相談ください。
地方自治体の助成金や補助金の制度、国の減税制度を利用すれば外壁塗装の工事費を抑えられます。要件に当てはまる場合は必ず申請しましょう。
助成金及び補助金が出る地方自治体もあるので確認しましょう。
リフォームで助成金や補助金が出るのは、「エコ・省エネ」・「耐震性」・「介護・バリアフリー」についてのリフォームです。また子育て世帯が行うリフォーム工事に対して補助金を出す自治体もあります。すべての自治体で補助金や助成制度があるわけではなく、内容は地域によって異なります。
自治体ごとに特集記事があるので、詳細は下記記事をご覧ください。
<参考記事>全国にある!外壁・屋根塗装で補助金(助成金)を受け取る方法と条件
<参考記事>千葉県で外壁塗装に使える補助金・助成金まとめ!賢くお得に施工しよう
<参考記事>神奈川県で外壁塗装に使える補助金まとめ!条件や対象を徹底解説
住宅ローンを利用して外壁の塗装をする場合には、確定申告をすることで住宅ローン控除を受けることができます。控除が適用になれば、ローン残高の1%を10年間所得税から控除できます。主な条件は次の通りです。
外壁塗装にはお金がかかるので後回しにしがちですが、ローンを組んで外壁塗装をすれば、資金のない人でも工事ができるだけでなく、早めに塗装すれば費用を抑えられます。
また、現金で一括して支払える人もローンを利用すれば手元にお金を残しておけるので、不意の出費にも備えることができます。 したがってローンを組んで外壁塗装をするメリットは、非常に大きいと言えるでしょう。しかしながら、無計画でローンを組むと支払い不能の事態に陥ることもあるので、しっかりと計画を立てて外壁塗装をするようにしましょう。
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