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コーキングのきれいな剥がし方・補修方法とは? 正しい手順と注意点

割れたり剥がれたりしている外壁のつなぎ目のゴム部分。このゴム部分はコーキングと呼ばれますが、ボロボロになると見た目が乱れ、大きな裂け目ができていたら隙間から室内に水が侵入しないか心配ですよね。

この問題を解決する方法は大きく2つ。業者に補修してもらうか、自分で補修するかです。
コーキング補修は資格が必要な作業ではないので、器用な人がやり方や注意点を把握し道具をそろえれば、ローコストで悩みを解決できるでしょう。

この記事では、コーキングのきれいな剥がし方や充填の方法、作業時の注意点、コーキングの寿命や劣化サインを伝授します。
業者にコーキングを依頼する場合の相場も紹介するので、自分で補修する場合と比べてみるのもよいですね。

ご自宅の外壁のコーキング補修を、コストも質も納得がいくように仕上げるための参考として、ぜひ一読してみてください。

目次
  1. コーキングの基本
  2. コーキングが必要な外壁の種類
  3. コーキング材の寿命と劣化のサイン
  4. コーキングの剥がし方と充填方法
  5. コーキング補修の相場
  6. まとめ

コーキングの基本

まずはコーキングの基本を押さえていきましょう。基礎知識があれば、この後に扱う剥がし方や充填方法をより理解しやすくなるはずです。

コーキングとは何か

コーキングとは、外壁のタイルのつなぎ目などの隙間(目地)にコーキング材(ペースト状の合成樹脂)を充填する作業です。コーキングが施された箇所も「コーキング」「コーキング部分」などと呼ばれます。
「コーキングを剥がす」とは、ゴム状に固まったコーキング材を取り除く作業を指します。

コーキングの役割

コーキングの役割は大きく2つ。
「建物の防水性・気密性を高めること」と「外壁の破損を防ぐこと」です。

建物の防水性・気密性を高める

外壁にも種類があります。
たとえば、複数枚のサイディング(板状の外壁材)を組み合わせて作る外壁の場合、サイディング同士の間に隙間ができます。このままの状態だと雨や風が隙間から入り込むので、コーキングを施すことで隙間を埋め、風雨を防ぐのです。

防水性や耐候性に優れた外壁用のコーキング材は、建物自体の防水性・気密性を高め、風雨などのダメージから住宅を守ります。

外壁の破損を防ぐ

素材によりますが、外壁は気温や湿度の変化などを受けて膨張・伸縮します。サイディング外壁など、複数の板状の建材を組み合わせるタイプの外壁だと、膨張の際に建材同士がぶつかり合い、破損を起こす危険があります。

これを防ぐ方法は、建材同士の間に緩衝材のようなものを挟むこと。この緩衝材にあたるのが、コーキングです。
コーキング材は弾力性も備えているため、建材の膨張がもたらす衝撃を吸収し建材を保護することができます。

コーキングとシーリングの違い

インターネットでコーキングについて調べると、頻繁に出てくる単語がシーリングです。「コーキングとシーリングって何が違うの?」と混乱している人もいるかもしれません。

結論からいえば、コーキングとシーリングは一緒です。
以前はコーキング(シーリング)に用いる材料が、「シーリング材」と「油性コーキング材」の2種類あり、「シーリング材」を使う作業をシーリング、「油性コーキング材」を使う作業をコーキングと呼んでいました。
しかし現在では、油性コーキング材はほとんど使用されなくなっており、コーキングとシーリングを同じ意味で使用するようになっているのです。

打ち替えと打ち増し

劣化したコーキングの補修方法は、「打ち替え」と「打ち増し」に分けられます。それぞれがどのような方法で、どんな場合に用いられるものなのか解説していきます。

打ち替え

打ち替えとは、既存のコーキング材を全て除去し、一から新しくコーキングを施す作業です。古いコーキングの劣化が激しい場合は必ず打ち替えにしましょう。

しかし、劣化が激しくなくても、予算が許すのであれば打ち替えをする方が賢明です。打ち替えは打ち増しよりお金がかかりますが、打ち増ししたコーキングよりも打ち替えをしたコーキングの方が耐久年数に優れているのです。

打ち増し

増し打ちとも呼ばれます。既存の古いコーキングの上に被せるようにコーキングする方法です。

古いコーキングを取り除く手間がないぶんコストを削減できます。
しかし、打ち増しを行うには、次の2つの条件を満たしていなくてはなりません。

  • 既存のコーキングの劣化があまり進んでおらず、割れや裂けもほとんど見られない
  • 目地の深さが15mm以上である

二面接着と三面接着

コーキングの施し方は、「二面接着」と「三面接着」とに分けられます。それぞれがどんな方法のものか、押さえていきましょう。

二面接着

コーキング材を充填する前に、目地の底にバックアップ材(曲げ伸ばしがきく管状の部材)もしくはボンドブレーカー(目地の底が浅い場合、バックアップ材の代わりに用いられるテープ状の部材)を入れ、その上からコーキングを施す方法です。

【バックアップ材】

※引用:三高

【ボンドブレーカー】

※引用:まつうら工業

コーキング材が目地の底には触れず、左右二面で目地と接着するため、二面接着と呼ばれます。

目地の底ともピッタリと接着する三面接着に比べ、コーキング材が柔軟に動くことができるため、温度変化による建材の伸縮や建物の揺れなどへの対応力が高いです。
ほとんどの住宅の外壁はワーキングジョイント(気象などの条件によって動きが生じる目地)であるため、二面接着が適しています。

三面接着

バックアップ材やボンドブレーカーを用いず、目地に直接コーキング材を充填する方法です。目地の底と左右の三面にコーキング材が接着されるため、この名で呼ばれます。

ビルやマンションなど、動きの少ないコンクリートの建物に向きます。室内の水回りなどのコーキングも三面接着です。

コーキング材の種類

ひとくちにコーキング材といっても、材料や特性などによって種類があり、種類ごとに用途も異なります。

変成シリコン系

サイディング外壁のコーキングに用いられるのは、主にこの変成シリコン系のコーキング材です。ほかのコーキング材に比べると高価格ですが、耐水性や耐候性などの機能に優れ、上から塗装することも可能です。

シリコン系

耐水性や耐熱性、耐候性などの機能面では変成シリコンに勝ります。
しかし塗料が密着せず、塗装してもすぐに剥がれ落ちるため、外壁には使わない方が賢明でしょう。室内のタイルや水回りの目地に向くコーキング材です。

ウレタン系

比較的安価で、耐久性と弾力性に優れたコーキング材です。ですが、紫外線に弱くほこりを吸いつける性質があるため、上から塗装することが前提です。
ALC(内部に気泡を含む軽量のコンクリート材)や金属の目地、コンクリートのひび割れ補修に向きます。

コーキングが必要な外壁の種類

コーキングは、全ての住宅の外壁に必要なわけではありません。コーキングが施されるのは目地部分なので、目地が存在しない外壁にコーキングは不要です。

コーキングが必要な種類の外壁は2つ。サイディングとALCです。
住宅の外壁がこのいずれかに該当する場合は、コーキング部分の状態に応じたメンテナンスが必要です。
とくにALCは、コーキング部分からの雨漏りのケースが多く、定期的な点検・メンテナンスが絶対必要となります。

外壁の種類の詳細は、
外壁材選びのキホン|種類や特徴、選び方のまとめ
をご参照ください。

コーキング材の寿命と劣化のサイン

あえて年数の目安をいえば、外壁のコーキングはおよそ5年程度で劣化が始まり、10年前後で劣化が大きく進んで大々的な交換工事が必要になるケースが多いです。ただし、これはあくまで目安に過ぎません。

本当に重要なのは劣化サインを見逃さず、状態に応じた補修や交換を行うことです。
次のような劣化サインが見られたら、信頼のおける専門家に見てもらいましょう。

  • 建材とコーキングの間に隙間がみられる
  • コーキングにひび割れや破断がみられる
  • コーキング材の後ろにある下地が見えている
  • コーキング材が部分的に欠落している

劣化を放置すると、ひび割れや裂け目からの浸水が外壁の雨漏りを引き起こす危険があります。補修費用は範囲や程度で大きく変わりますが、ケースによっては50万円近くかかることも。そうなる前に手を打つことを強くおすすめします。

コーキングの剥がし方と充填方法

DIYでコーキングを補修したい人に向けて、コーキングの剥がし方や充填の方法、作業時の注意点を解説していきます。

コーキングの剥がし方

古くなったコーキングの交換作業は、大きく分けて2ステップ。
既存のコーキングを剥がす作業、その後に新しいコーキング材を充填する作業です。

まずは1つ目のステップ「コーキングを剥がす作業」に必要な道具と剥がす手順を押さえていきます。

必要な道具

  • バスコークカッター 約800円
  • ラジオペンチ 約1,000円
  • スクレーパー 約170円
  • ほうき
  • 雑巾

コーキングの剥がし方

1. 外壁の状態を確認する

コーキングを剥がす前に、外壁が濡れていないかどうか確認します。
雨や雪が降っている場合や、気温が5度を下回る場合は日にちを改めましょう。雨や雪のまま作業を行うと、コーキングの上から塗る塗料が雨で薄まったり、雨水が落ち、まだらな仕上がりになったりしかねません。塗料の乾燥時間も延びてしまいます。

2. コーキングを剥がす

バスコークカッターで、コーキングの溝に沿って上下に切り込みを入れましょう。
次に、剥がれたコーキング部分をつまみ、テープを剥がすように引っ張ります。このとき、手だけで引っ張って取り除くのが難しければ、ラジオペンチを使うと便利です。
残った細かいコーキングは、スクレーパーできれいに削り取ってください。

3. 掃除する

ほうきと雑巾で残りかすなどを掃除し、作業完了です。

新しいコーキングの充填方法

新しいコーキングの充填方法を説明します。
水分の侵入を防ぐため、古いコーキングを剥がしたその日に新しいものを充填するようにしてください。

必要なもの

  • ハケ 約100円~
  • プライマー 約2,100円~
  • コーキング材 約760円~
  • コーキングガン 約600円~
  • マスキングテープ 約200円~
  • コーキングヘラ 約300円~

充填方法

1. 目地をきれいにする

ハケなどで作業箇所を清掃しましょう。
古いコーキングを剥がした直後に新しいものに交換すると、掃除の手間が省けます。

2. マスキングテープを貼る

コーキング材が目地以外の箇所に付かないよう、作業箇所のきわに沿ってマスキングテープを貼ります。
サイディングボードなど凹凸がある外壁の場合は、凹凸に合わせて密着させて貼りましょう。

3. プライマーを塗布する

コーキング材の密着性を高めるため、プライマー(下塗り材)を塗布します。
塗布後は夏場であれば20分、冬場であれば40分程度乾燥させましょう。

4. コーキング材を充填する

コーキングガンで目地にコーキング材を充填させます。
このとき、空気が入らないように少しずつ注入するようにしましょう。

5. 表面を整える

コーキングヘラで余分なコーキング材を除去し、充填部分の表面を押さえ込むようにしてヘラを押し当てましょう。

6. マスキングテープを剥がす

コーキング材が整い次第、マスキングテープを剥がします。
剥がす前に、マスキングテープの上にコーキング材がついていないか確認してください。
マスキングテープの上にコーキング材が残っていると、剥がすとき周囲に付着する可能性があります。

7. 乾燥させる

半日~1日ほど乾燥させ、作業完了です。

コーキング交換時の注意点

コーキングを自力で交換する場合は、下記の点に注意しましょう。

マスキングする際は隙間を作らない

マスキングテープを貼るときに隙間ができると、コーキングがはみ出して仕上がりが悪くなってしまいます。
外壁のサイディングボードは特に凹凸が多いため、丁寧に貼りましょう。
慣れていない場合は、幅30mm以上のマスキングテープを選ぶとコーキング材がはみ出しにくくなります

マスキングテープはできるだけ早く剥がす

コーキング材が固まると、マスキングテープが剥がせなくなります。
コーキングヘラで表面を整え終えたら、早めにマスキングテープを剥がしましょう。

作業箇所によってコーキングヘラを使い分ける

作業箇所によって、適するヘラの幅が変わります。
水回りであれば5~10mm、外壁であれば10~15mmを目安にヘラを使い分けましょう。

DIYのデメリット

「お金を節約したい」「自力でやってみたい」「わざわざ業者を呼ぶまでしなくても…」と考えて、DIYを検討している人もいるでしょう。
ですが、コーキングの補修や交換を素人が行うのは、次のような理由でおすすめできません。

プロに比べると仕上がりが劣る

多少手先が器用な人でも、やはりプロに比べれば、仕上がりは劣ってしまいます。
見た目はもちろんですが、コーキングの防水機能に支障が出て雨漏りを引き起こしたり、耐用年数が通常より短くなる事態も十分ありえるのです。

ケガの危険がある

高い箇所のコーキングを補修・交換する際に、脚立から転落してケガをする恐れも多いにあります。プロであれば足場を用意しますし、高所作業に慣れていますが、素人ではそうはいきません。

コーキング補修の相場

※一般的な2階建て30坪の住宅(建物全体の目地の長さが約180m)の場合

  • DIYの場合:5~7万円程度
  • 業者に依頼した場合:30~45万円程度(足場代含む)

なお、業者に依頼する際は、次の点に注意が必要です。

打ち替えか打ち増しか

業者によるコーキング補修は打ち増しと打ち替えに分けられ、料金も異なります。

  • 劣化がそれほどない:打ち増しでもよい
  • 劣化が目立つ状態:打ち替え

どちらがよいかの判断は、コーキングの状態をプロの目で直接見てもらうのが一番確実です。

打ち増しと打ち替えの価格差と内訳

打ち増しと打ち替えの価格差の目安は、次の通りです。

  • 打ち増し:600~900円/m
  • 打ち替え:800~1300円/m

打ち増しにした場合の内訳は、補修箇所の長さに応じた作業費、及び足場代などです。

打ち替えを選んだ場合の内訳は、補修箇所の長さに応じた作業費、足場代、加えて既存のコーキングの撤去費用となるため、打ち増しより高くなります。
しかし、古いコーキングの上に新たなコーキングを施す打ち増しと違い、打ち替えはコーキング丸ごとの新調です。耐久年数などの面で、打ち替えは打ち増しに大きく勝るので、予算があるのなら打ち替えをおすすめします。

まとめ

外壁のコーキングは、その防水性や気密性によって住宅を風雨から守り、外壁の動きを吸収することで建材の破損を防いでいます。コーキングを必要に応じて補修・交換することは、住宅の雨漏りや建材の破損を防ぐために絶対必要なことなのです。

外壁のコーキングのみをメンテナンスしてもよいのですが、それ以外の箇所にも劣化が見られたら、コーキングの交換と外壁塗装とを業者にまとめて依頼するとよいでしょう。

足場代が節約できる

外壁のコーキングと塗装は、どちらも足場を必要とする工事です。別々に行うと2回分の足場代が発生しますが、まとめて行えば1回分の足場代で済みます。

外壁が長くもつ

打ち増しではなく打ち替えをしっかり行えば、コーキングは新調されたも同然になり、打ち増しの場合よりも耐久年数が長くなります。

外壁のコーキング・塗装を検討中の方は、ぜひ一度いえふくにお問い合わせください。いえふく自慢の工事スタッフたちが、お客様の納得のいくクオリティで実現してみせます。
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