屋根の塗装時期はいつ?屋根材で異なる塗装時期を知り最適なタイミングで塗装を!


屋根の防水性を維持するには、適切なタイミングで屋根塗装を行う必要があります。
とはいえ、普段目につかない屋根は、劣化の状態を把握するのが難しい場所です。

「周囲の住宅で屋根塗装を始めたら検討しよう」と考えている方も少なくないでしょう。
しかし、屋根の塗装は一律に「新築後〇年」と決められるものではありません。
同じ時期に建てられた住宅でも、屋根材や立地条件が違えば塗装が必要となる時期は異なってきます。

周囲で屋根塗装を始める頃には、あなたの家の屋根では劣化が進行している可能性もあるのです。
今回は、屋根材ごとに異なる塗装の時期や、注意すべき劣化症状をお知らせします。
あなたの家の「屋根の塗りどき」を知って賢くリフォームを進める参考にしてください。

目次

屋根材別|塗装時期とチェックすべき劣化症状

屋根の塗装時期は、屋根材によって大きく左右されます。
この章では、耐用年数や注意するべき劣化症状を屋根材ごとに紹介します。

スレート(コロニアル、カラーベスト)

スレートは、セメントと繊維質状の材料を主原料とする、厚さ5ミリ前後の屋根材です。
最近ではガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板の金属屋根にその座を明け渡したものの、長い間一般住宅で最も多く採用されてきました。

「コロニアル」「カラーベスト」といったメーカーの商標も、通称として使用されています。

  • スレートの耐用年数:20年前後
  • 塗装のタイミング:新築から7~10年目
  • 劣化のサイン:表面の色あせ/チョーキング/汚れの蓄積/コケ・カビ/スレートの反り・カケ・めくれ/棟板金の浮き・釘抜け

スレートそのものには防水性はなく、表面に塗装することで防水性を持たせています。
そのため、塗装によるリフォームで屋根材の性能を維持する必要がある屋根材です。

一般的な塗装のタイミングより前でも、スレート表面の色あせをはじめとする劣化症状があれば屋根塗装を検討しましょう。
スレートを屋根塗装で補修できるのは、コケ・カビの段階までです。
スレートに反りが生じていたり、ふちのカケやスレートのめくれなどの症状が出ている場合は、塗装では対処できません。
重ね葺きや葺き替えによるリフォームの対象となります。

また、棟部分に取り付けられた棟板金は釘で固定されていますが、釘がゆるんだり抜けたりすることで棟板金が浮き、雨水が浸入する場合があります。
棟板金の浮きが確認できたら、釘で固定し直す補修を行いましょう。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛の合金でメッキされた鋼板を用いた屋根材です。
厚さ0.5ミリ前後と大変薄いにもかかわらず、メッキが鋼板のさびを防ぐので耐久性に優れています。

近年ガルバリム鋼板とジンカリウム鋼板の屋根は、その合計数でスレート屋根を抜き、新築一般住宅の屋根材で最もシェアが高い屋根材です。

  • ガルバリウム鋼板の耐用年数:30~40年前後
  • 塗装のタイミング:新築から10~15年目
  • 劣化のサイン:表面の色あせ/チョーキング/白サビ/腐食/赤サビ/サビによる穴あき

トタン板の数倍さびにくいといわれているガルバリウム鋼板ですが、さびやすい鋼板を守っているメッキにはほんの30~60ミクロン程度の厚みしかなく、メッキだけで以下のようなサビや腐食を長期にわたって防止することはできません。

  • 潮風に含まれる塩分や雨水に含まれる大気中の汚染物質が原因で、メッキの成分である亜鉛が酸化して発生する白サビ
  • 表面に傷がつき、メッキが剥がれて鋼板が水分や空気と触れることで発生する赤サビ
  • 屋根表面についた砂ぼこりに含まれる砂鉄などの金属成分がサビ、ガルバリウム鋼板をさびさせるもらいサビ

ガルバリウム鋼板の屋根を長持ちさせるためには、屋根材表面の塗膜の状態を維持することが重要です。
表面の色あせやチョーキングなど、塗膜の劣化が始まったら屋根塗装を検討しましょう。

ジンカリウム鋼板

ガルバリウム鋼板と同様、アルミニウムと亜鉛の合金でメッキした鋼板です。
ガルバリウム鋼板とジンカリウム鋼板は組成がほぼ同じですが、日本の建築業界においては、砂粒を表面に吹き付けたタイプをジンカリウム鋼板と呼んでいます。

  • ジンカリウム鋼板の耐用年数40年前後
  • 塗装のタイミング:塗装は不要(できない)
  • 劣化のサイン:表面の傷からのサビ、腐食

ジンカリウム鋼板にコーティングされた砂粒が表面を保護しているため傷がつきにくく、腐食成分から鋼板を遮断する性能が高いために耐久性が高い屋根材です。
塗装の必要もありません。

ただし、台風や強風などで飛んできた異物が屋根を傷つけ、その傷からサビや腐食が進行する可能性は残ります。
5年ごとなどの定期点検で屋根の状態を確認することを怠らないようにしましょう。

瓦は、粘土を成形し1,000度以上の高温で焼き上げて作る、耐久性の高い屋根材です。
素材や表面の釉薬に有機物を含まない瓦は太陽光によって劣化せず、非常に耐久性が高いことで知られています。

  • 瓦の耐用年数:60年~
  • 塗装のタイミング:塗装は不要
  • 劣化のサイン:棟部分の漆喰(しっくい)の剥がれ/棟瓦のゆがみ/瓦の割れや落下

瓦の塗装は不要ですが、棟部分に使用されている漆喰が剥がれると、雨水が屋根の内部に浸入します。
すると、漆喰の塗り直しや棟の積み直しなどの補修が必要となるのです。

漆喰が剥がれ落ちてきたり、棟瓦がゆがんできた場合は、漆喰の塗り直しや棟の取り直しを行いましょう。
台風や強風による飛来物や地震で瓦が割れたり落下したりした場合も補修が必要です。
大切な家を守っている屋根ですので、塗装が不要といっても油断せず、定期的に屋根の状態を確認しましょう。

瓦に似た外観ながら、材質や特性が全く異なる「セメント瓦」もあるので注意が必要です。
その名の通りセメントを瓦形に成形し、塗料で塗装をしてあります。
高価な瓦の代用品として、昭和時代に多く使用されていました。
かつて流通していた製品の大半は廃番となり、最近の新築物件でセメント瓦を採用されることはまずありません。

  • セメント瓦の耐用年数:30年前後
  • 塗装のタイミング:新築から10年前後

瓦と同様に漆喰の塗り直しや棟の積み直しなどの補修も必要となりますが、新しいセメント瓦での補修は困難です。
他の屋根材への葺き替えも検討するとよいでしょう。

ステンレス

耐久性が高い金属であるステンレスの薄板を用いた屋根材です。
耐久性の高いガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板よりもさらにさびにくく、50年以上の耐久性があるとされています。

  • ステンレスの耐用年数:50年~
  • 塗装のタイミング:10~20年(美観維持のため)
  • 劣化のサイン:表面の色あせ/チョーキング/塗膜の剥がれ

ステンレス自体は耐久性が高いものの、表面の塗膜は塗料の耐用年数に応じて劣化します。
美観を維持するためには、適切なタイミングで塗装が必要です。

塗膜の色あせや剥がれがあってもステンレスの耐久性に影響はありませんが、外観がみすぼらしくなるのは否めません。
気持ちよく暮らすためにも、塗膜の劣化が目についたら塗装によるリフォームをおすすめします。

トタン

亜鉛でメッキをした薄い鋼板です。
重くて耐震性に劣る瓦屋根にとってかわる屋根材として広く使用されていた時期もありました。

ガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板と比較すると圧倒的にさびやすいため、現在では一般住宅の屋根に採用されることはほとんどありません。
それでも、倉庫や物置などの簡便な建物や、古い住宅などでトタン屋根をみることができます。

  • トタンの耐用年数:10~20年
  • 塗装のタイミング:7~10年
  • 劣化のサイン:表面の色あせ/チョーキング/白サビ/腐食/赤サビ/サビによる穴あき

ガルバリウム鋼板と同様、鋼板を保護している塗膜の状態を維持することで、サビや腐食などの劣化を食い止めることができます。

トタンはガルバリウム鋼板より数倍さびやすいです。
塗膜の劣化を放置した結果、あっという間にさびて塗装では補修ができなくなる可能性もあります。
屋根の点検は3~5年といった短いサイクルで行い、劣化症状を見逃さないようにしましょう。

アスファルトシングル

引用:タイルマート

ガラス繊維(グラスファイバー)をアスファルトで固めた、厚み5ミリ前後の薄い屋根材です。
表面には塗装と細かな石粒の吹き付けが施されています。

日本ではなじみが薄い屋根材ですが、北米では80%以上のシェアを持ち、広く普及しています。
アスファルトの防水性の高さを生かし、雨から屋根を守る機能が高い屋根材です。

  • アスファルトシングルの耐用年数:20~30年
  • 塗装のタイミング:10年
  • 劣化のサイン:カビ・コケ/表面の石粒の剥がれ/屋根材の剥がれ・めくれ

アスファルトシングルは、新築から10年前後で塗装を行うことが推奨されています※。
カビやコケ、表面の石粒の剥がれが目立ってきた場合も、塗膜の劣化が進行している可能性があるので、塗装の検討をはじめるとよいでしょう。

アスファルトシングルは、台風や強風による部分的な剥がれやめくれが生じやすい屋根材でもあります。
台風や強風の後は屋根を目で見て、剥がれたりめくれたりしている部分がないか確認しましょう。

※製品によっては、部分補修や清掃を行えば塗装は不要とされているものもあります。

2回目以降の屋根塗装はどんなタイミングで行うべきか?

屋根塗装のリフォームをすでに行っている屋根の場合、使用した塗料の耐用年数によって次のリフォームのタイミングは変わってきます。
こちらの記事に塗料の耐用年数をまとめていますので参考にしてください。
塗料ごとの耐用年数

2回目以降の屋根塗装で気をつけるべき点として、屋根塗装を適切なタイミングで繰り返しても屋根の劣化が止まるわけではないことも知っておいてください。
屋根材の下には「ルーフィング」という防水性の高い下葺き材が敷かれ、屋根を保護しています。
屋根材の下に浸入した雨水はルーフィングで弾かれ、屋根材に設けられたすき間から排出されています。
このルーフィングが劣化してひびや破れなどが生じた場合には、いくら塗装で屋根材をよい状態に保っていても雨漏りなどのトラブルを防ぐことはできません。

ルーフィングの耐用年数は、メーカーや商品のグレードによって大きく異なり、20~60年と幅があります。
塗装の前にルーフィングの状態を点検し、防水性能が保たれていることを確認する必要があるのです。

2回目以降の屋根塗装を行う前には、ルーフィングが劣化していないかどうかを確認することも大切です。

屋根塗装の時期を逃すとどうなる?

塗膜の劣化を放置すると、屋根材自体の劣化が進行してさらに高額なリフォームが必要になるおそれがあります。

屋根塗装を行わず、劣化が進行した場合に起こりうるトラブル

雨漏り

正常な屋根であれば、屋根材のすき間などから多少の雨水が屋根材の下に入り込んだとしても、下葺き材が雨水の浸入を防ぐので雨漏りは起こりません。
しかし、屋根材の劣化が進行して至るところから雨水が浸入した場合、下葺き材の継ぎ目など防水の弱い部分から雨水が浸入し、屋根の内部まで濡れてしまうおそれが強くなります。

カビの発生

雨が降るたびに雨水が屋根の内部に入り込む状態が続くと、カビが発生します。
カビが増殖して部屋の天井まで到達すれば、カビによる健康被害が生じるおそれもあるのです。

お風呂場などの水まわりでよく見かけるために、カビの影響は軽視されがちです。
しかし、身体の弱い人やお年寄り・赤ちゃんなどは、カビによる肺炎が起こる可能性もあります。
お風呂よりずっと長い時間を過ごす部屋でカビが増殖すれば、健康被害の危険も高くなります。

屋根内部の腐食

一般住宅の多くは木造なので、屋根を構成する野地や棟木、垂木などは木材でできています
雨水の浸入によって湿った状態が続くと、木材を腐敗させる菌が増殖し、屋根の内部が腐食するのです。

屋根を支えている構造部分が腐食してもろくなれば、地震や屋根の重みで崩壊するおそれがあり、危険な状態といえます。

屋根塗装のタイミングを逸するとリフォームは高額に!

劣化症状が比較的軽症の場合は屋根塗装で対応でき、リフォーム費用を低く抑えることができます。
しかし、屋根材表面の塗膜だけでなく屋根材そのものの劣化が進行すると、塗装ではなく重ね葺きや葺き替えが必要となるのです。

屋根のリフォーム費用は屋根材によって異なりますが、一例としてスレートのリフォーム費用を紹介します。

  • 塗装:40~60万
  • 重ね葺き:50~150万
  • 葺き替え:100万~

屋根塗装は、屋根の劣化をくい止め、思わぬ出費を抑える最適な方法といえるでしょう。

屋根の塗装工程

ここまで、屋根の耐久性を維持するためには塗装が重要であることを解説してきました。
屋根を守る塗装はどのように行われるかは、こちらの記事を参考にしてください。
足場の設置から塗装の完了まで、写真で工程を確認することができます。
大胆な外壁の色の変化と、屋根塗装(東京都青梅市)

屋根塗装はいつ行うべき?

日本には四季があり、順調に屋根塗装の工程をこなすには不向きな時期が存在します。
以下の記事は外壁塗装についてですが、条件は屋根塗装の場合も同様ですので、ぜひ参考にしてください。
外壁塗装をおこなう時期

良い屋根工事業者の選び方

自分の目で見て確かめづらい場所である屋根ですから、塗装は信頼できる業者に依頼したいものです。

以下の記事では、塗装業者が有する資格や提出した見積もりの内容で、信頼できる業者かどうかを確認する方法を紹介しています。
これから屋根塗装を検討する方は、ぜひ参考にしてください。
信頼できる塗装業者とは?こんな資格や許可を持っている業者を探そう
外壁塗装の見積もりの確認方法|落とし穴はここにある!

まとめ

屋根材によって塗装時期が異なること、屋根を塗装するタイミングを逸して劣化が進行した場合の問題などを紹介しました。
この記事が、適切なタイミングで屋根塗装を行い、大切な家を長持ちさせるうえで参考になれば幸いです。

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