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屋根は掃除で長持ちさせよう!見えないからこそ気をつけたい

屋根は、住宅を風雨や直射日光から守る重要な役割を担っています。
常に雨や直射日光にさらされているので汚れやすく、劣化しやすい場所です。
にもかかわらず、目につきづらいために汚れや劣化に気づきにくい場所でもあります。

屋根の掃除は住宅の美観を維持するためだけでなく、普段目にすることのない屋根を点検し、雨漏りなどのトラブルを未然に防ぐ機会でもあります。

この記事では、屋根の汚れの種類や屋根の汚れを放置することで起こるトラブル、掃除方法を紹介します。
屋根の掃除を検討する際の参考にしてください。

目次

屋根の汚れの種類

この章では、屋根の汚れの種類と、それぞれの汚れがつきやすい屋根の種類を紹介します。

砂ぼこり

地面より高い位置にあるとはいえ、家の外にある屋根はほこりが溜まりやすい場所です。
屋根には勾配(こうばい、屋根の傾斜のこと)があり、汚れが溜まりにくい構造になっているものの、長年のうちに砂ぼこりが溜まっていきます。

  • 学校やグラウンド

など、砂ぼこりが多い立地ではとくに注意が必要です。

砂ぼこりが屋根に及ぼす影響は、主に以下の5点です。

  • 雨水の侵入
  • 屋根材同士が重なったすき間が塞がれる
  • 雨樋が詰まる
  • コケや藻が生える原因となる

雨水の侵入

屋根材を少しずつずらして重ねる葺き方では、激しい雨が降ると雨水が屋根材の下に浸入することがあります。

正常な状態の屋根であれば、防水層があるので雨水が屋根の内部まで浸入することはなく、勾配によって下方に流され、排出されていきます。
しかし、砂ぼこりが屋根に溜まると、雨水が正常に排出されなくなり、雨漏りなどのトラブルにつながるのです。

屋根材同士が重なったすき間が塞がれる

屋根材同士が重なった部分は、雨水が入り込んでも排出させるすき間が空いています。
屋根の塗装の際に「縁切り」をしたり「タスペーサー」を入れたりするのは、このすき間を確保するためです。
このすき間が塞がれると、屋根材の下に浸入した雨水が排出されにくくなります。
また、毛細管現象で雨を屋根材の下に吸い上げる現象も起こります。
屋根材の下に入り込んだ雨水が排出されなくなると、防水層のすき間やクギ穴などから屋根の内部に雨水が浸入する危険が高くなるのです。

雨樋が詰まる

雨樋は、雨水が洗い流した屋根の汚れも一緒に流れてくる場所です。
長年のうちに砂ぼこりが堆積してくると、詰まったり、流れが悪くなったりします。
雨樋からはね返った雨水が軒先にかかり、雨漏りや屋根内部の腐食の原因となる場合もあります。

コケや藻が生える原因となる

屋根に溜まった砂ぼこりはコケや藻が生える原因となります。

砂ぼこりが溜まりやすい屋根と付帯部は、次の箇所です。

  • スレート、横葺きの金属屋根、アスファルトシングル
  • 勾配が緩やかな屋根
  • 雨樋

落ち葉

庭に屋根より高い木が植わってなくても、落ち葉は風で飛ばされてきます。
屋根には勾配がついているので屋根に落ち葉が積もることはほぼないものの、雨樋に溜まった落ち葉で雨樋が詰まるケースはめずらしくありません。

落ち葉が屋根に及ぼす影響

雨樋が落ち葉で詰まると、雨樋からはね返った雨水が軒先にかかり、雨漏りや屋根内部の腐食の原因となります。
勾配がついていない陸屋根(ろくやね)であれば、落ち葉が屋根の上に溜まり、放置すればいずれ腐敗して屋根の劣化を早めるのです。

落ち葉が溜まりやすい屋根と付帯部

  • 陸屋根、バタフライ屋根
  • 雨樋

屋根の形状については、
「屋根の種類でリフォームのコストが変わる!?形や材質ごとの特徴・注意点など」
をご参照ください。

コケ・藻

屋根に溜まった砂ぼこりや屋根表面に残るわずかな水分を栄養として、コケや藻が生えてきます。

コケや藻が屋根に及ぼす影響

屋根表面の雨水が排出されにくくなり、スレート屋根では塗装の劣化が早まります。
砂ぼこりが溜まりやすくなり、さらにまたコケや藻が増殖する悪循環につながるのです。

コケや藻が生えやすい屋根

スレート屋根、セメント屋根、アスファルトシングル
スレート屋根やセメント屋根では、表面の塗膜が劣化し表面の水はけが悪い状態になると、よりコケや藻が生えやすくなります。

塩分

海沿いに建つ住宅では、潮風で運ばれる塩分が金属系屋根をさびさせる原因となります。
海に近ければ近いほどその影響は大きくなるのです。

塩分が屋根に及ぼす影響

ガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板などの金属系屋根でサビのが生じやすくなります。
製品によって条件は異なりますが、海岸から一定距離内にある住宅では製品保証の対象外となることもあります。

屋根に生じたサビは住宅の美観を損なうだけでなく、放置すれば穴が空き、雨漏りなどの危険が生じます。

塩分による被害が出やすい屋根

金属系屋根、特にトタン屋根やガルバリウム鋼板・ジンカリウム鋼板など、鋼板にめっきをしたタイプの屋根

屋根の材質については、
「屋根材の違いでリフォーム時期・費用も変わる!特徴を知ってリフォーム準備を」
を参照ください。

酸性雨

工場の排煙や車の排気ガスは大気中で酸性物質に変化して雨に溶けこみ、酸性雨となって地上に降り注ぎます。
雨をよけることができない屋根は、酸性雨の影響を強く受けるのです。

酸性雨が屋根に及ぼす影響

酸性雨は金属と反応し、屋根を腐食させ、放置すると屋根材に穴が空きます
ステンレス屋根やガルバリウム鋼板・ジンカリウム鋼板の屋根は金属でも酸性雨による影響はほとんどありません。

しかし、トタン屋根、銅版屋根では雨が集まりやすい屋根の谷部分などで穴が空いた、という報告があります。
屋根に降った雨水が集まる雨樋も、酸性雨に弱い材質のものは影響を受けやすくなります。
銅製の雨樋に穴が空いた例は珍しくないのです。

酸性雨の影響を受けやすい屋根と付帯部

  • トタン屋根や銅版屋根
  • 屋根の谷部分など、雨水が集中しやすい箇所
  • 雨水が流れる雨樋(銅やトタン製の場合)

屋根の汚れを放置するとどうなるか

この章では、屋根の汚れを放置することでどのような悪影響があるか、さらに詳しく紹介します。

雨漏り

屋根材の下には、防水性の高い下葺き材が貼ってあるため、屋根材の下に雨水が浸入してもすぐに雨漏りが始まるわけではありません。

しかし、下葺き材には継ぎ目があるため、屋根の谷部分などの雨水が浸入しやすい箇所を完全になくすことは難しいのです。
屋根材の下に雨水が入り込む状態が続けば、下葺き材でも防ぎきれず、雨水が屋根の内部に浸入して雨漏りを引き起こすこととなります。

カビ

屋根の内部に雨水が入り込むと、いつまでも乾燥しないためにカビの原因となります。
カビが増殖して屋根裏まで繁殖すれば、いずれはカビによる健康被害が生じる危険もあります。

住まいのあちこちで増殖するカビは、その影響が軽視されがちです。
しかし、カビはアレルギー性肺炎の原因となり、悪化すると肺組織が破壊されることもあります。

日本の病院で亡くなる人の20人に1人はカビによる真菌症が原因、という報告※もあります。
健康的な住まいを維持するためには、屋根の表面で雨水の浸入を防ぐことが重要なのです。
※参考:「生活環境におけるカビと健康被害」(読売オンライン)

屋根内部の腐食

木造住宅の場合、屋根を構成する野地や棟木、垂木などは木材でできています。
雨水が浸入して濡れた状態が続くと、木材を腐敗させる菌が増殖して屋根内部の腐食が始まるのです。
屋根の耐久性が損なわれ、地震の際に屋根が崩壊する可能性もあり、とても危険な状態といえます。

屋根の掃除、DIYをおすすめしない理由

ここまでの記事を読み、「屋根が汚れているなら、掃除をすればいいのね?」と思った人もいることでしょう。
確かに、屋根も住宅の他の部分と同様に掃除が必要なことは間違いありません。
しかし、屋根の場合は、DIYによる掃除はおすすめできません。
屋根の掃除は専門業者に任せた方がいい理由を以下で説明します。

高所で角度もあるので危険

一般的な屋根の勾配は、3寸~5寸(16.7~26.6度)とされています。
数字でみるとそれほど急角度に感じられないかもしれませんが、スキー場のゲレンデなら25度以上は急斜面といわれています。
少しバランスを崩せば簡単に転がり落ちるくらいの角度がついているのです。

屋根は人が住む部分の上にあるものなので、1階の屋根でも3m程度の高さがあり、人の身長をゆうに超えます。
2階なら7m程度とさらに高く、転落すれば命の危険に関わります。
冬の時期になると、雪かきをしている人が屋根から転落して亡くなった、というニュースが繰り返されます。

雪がなかったとしても、屋根は人が命を落とすのに十分な高さがあることを認識しておきましょう。

屋根材が破損する

屋根材として広く普及している化粧スレートは厚さが5ミリ程度しかありません。
不用意に上を歩けば割れてしまいます。

近年の新築住宅でもっとも多く採用されているガルバリウム・ジンカリウム鋼板はさらに薄く、厚みが0.35~0.5ミリ前後しかありません。
専門の屋根職人でも施工の際に上に乗るとへこんでしまう場合があります。

屋根が割れたりへこんだりすると高額な補修費用がかかります。
屋根を掃除して長持ちさせようと思ったのに、壊してリフォームする羽目になった…ということのないよう、気をつけましょう。

掃除ではなく補修が必要なことも

屋根の汚れと思っていたら、すでに塗膜が劣化していて補修が必要だったケースもあります。
たとえば、スレートに生えたコケや藻はただの汚れに見えても、スレート表面が劣化している場合がほとんどです。
素人には、屋根の状態を外観から判断するのは難しいものです。
補修が必要な不具合を見落とさないためにも、点検の段階から専門家に任せる方が安心です。

屋根掃除は信頼できる屋根業者に依頼

屋根の掃除を専門家に依頼するなら、実績が豊富で信頼できる業者に依頼しましょう。
屋根の知識が浅い業者は屋根を破損させるおそれがあるだけでなく、本来は補修が必要な不具合を見落とすこともあります。

屋根は高所であるために、業者の掃除が完了した後も依頼者が目で見て点検することが難しい場所で、業者による手抜きやごまかしがあっても気づかない場合もあります。
大切な住まいを守るために、安心して任せられる業者に依頼しましょう。

安心して信頼できる業者については、
信頼できる塗装業者とは?こんな資格や許可を持っている業者を探そう
をご参照ください。

屋根の掃除方法

この章では、屋根の掃除方法を紹介します。
屋根の状態を点検した結果、状態が悪く塗装などの補修となることも多いため、屋根の掃除は、

  • 雨樋の掃除
  • 汚れの高圧洗浄

が主な方法です。

屋根の掃除で塗膜の劣化や不具合が判明した場合の対応は、こちらの記事をご参照ください。
「あなたの家の屋根は大丈夫?屋根メンテナンスの基礎知識」

雨樋の掃除

雨樋に詰まった砂ぼこりや落ち葉を掃除し、雨水の通りをよくします。

雨樋の掃除をするタイミング

1年に1回、点検もかねて雨樋の掃除をしておくと万全です。

雨が降ったときに雨樋から雨水が溢れていたら、雨樋が砂ぼこりや落ち葉で詰まっている可能性があります。
早急に掃除の手配をしましょう。

屋根面の砂ぼこりの大半は、雨水とともに雨樋に流れ込みます。
そのため、雨樋は屋根の関連部の中でもっとも汚れが溜まりやすい場所といえます。

雨樋の掃除方法

実際の作業は専門業者が行うこととなります。

軒樋を掃除する

軒下に取り付けられた、地面と平行に走るといを「軒樋(別名:横樋)」と呼びます。
まずは軒樋に溜まった落ち葉やゴミ、溜まった砂ぼこりを取り除きます。

集水器の詰まりを解消する

軒といから流れてきた雨水を地面へと伸びる「竪とい」に流す部分を「集水器」と呼びます。
集水器は、軒樋に集められたほこりやゴミが溜まり、詰まりやすい部分です。

軒樋の雨水が流れない場合は集水器が詰まっていることが多いため、集水器に溜まったホコリやゴミを取り除き、水が流れるようにします。

竪樋の詰まりを解消する

集水器のゴミやほこりを取り除いても雨水が溢れる場合、竪樋に詰まりが生じています。
パイプ掃除専用のホースで高圧洗浄を行い、汚れを洗い流します。

雨樋に破損があったら補修を行う

雨樋が割れたり外れたりしている箇所は補修を行います。

雨樋の掃除にかかる費用相場

一般的な広さ(30坪)の2階建て一軒家の場合:15,000~30,000円前後

屋根が急勾配の場合、屋根に登っての作業が難しくなるため、作業費として20,000円前後の追加料金が発生する場合もあります。

高圧洗浄

屋根に生えたコケや藻は、高圧洗浄で取り除きます。
ただし、高圧洗浄ではコケや藻とともに、劣化した塗膜も除去することとなります。
きれいにはなるものの、そのままでは防水機能が失われた状態となるため、高圧洗浄を行う際には塗装もセットで行うことが前提となります。

高圧洗浄を行うタイミング

コケや藻が生えやすいスレート屋根は、7~10年前後で塗装などのリフォームを検討します。
高圧洗浄もこのタイミングで行うこととなります。

高圧洗浄の方法

高圧洗浄の様子や、高圧洗浄とともに行う塗装の手順はこちらの記事をご参照ください。
外壁塗装・屋根塗装のいえふく「施工の流れ」

高圧洗浄にかかる費用

一般的な広さ(30坪)の2階建て一軒家の場合:15,000~30,000円前後
※足場代他含まず

コケや藻に効果的な特殊な洗剤を使用する「バイオ洗浄」は、一般的な高圧洗浄よりも割高になります。

屋根の掃除に適した気候条件

屋根の雨漏りなど緊急を要する場合は別ですが、屋根の掃除をするなら、雨や雪が少なくて気候が安定している時期に行うのがよいでしょう。

雪が降るおそれがなくなり、気候が安定している春は掃除に適した季節です。
雨が続くと掃除がしにくくなるため、梅雨に入る前に終わるように計画を立てるとよいでしょう。

梅雨に入ると雨で作業ができなくなるだけではありません。
掃除に加えて塗装も行うことになった場合、湿気によって不具合が生じることがあります。

屋根や外壁の塗装は、雨が降っている時や湿度が85%を超える時には施工できないものです。
塗装面に水分がつくことで塗装面のツヤが失われたり、塗膜が剥がれたりする塗装不良となります。

塗装では下塗り・中塗り・上塗りと、3回の塗装を重ねるのが一般的ですが、それぞれの段階で塗膜が完全に乾いてから塗料を重ねるのが原則です。
湿気が高いと塗料の乾燥に時間がかかるため、降雨時の作業中断と合わせて工期が延びてしまいます。
さらに、悪質な業者が乾燥不十分のまま上に塗料を重ねた場合は早期の剥がれなどの施工不良につながるため、注意が必要です。

屋根の上は高温になり作業者にとってはつらい時期ですが、作業自体は問題なく行うことができます。
ただし、業者の夏季休業の影響で希望通りの日程が取れない可能性もあるので注意が必要です。

また、ゲリラ豪雨や台風など、雨が降ると作業が延期になる場合もあります

秋の始めは、台風が相次いで列島に到来し、各地で大きな被害を及ぼします。
塗装工事も台風が来れば当然中断せざるを得ません。
さらに、養生シートをあらかじめ外しておくなどの対策が不十分な場合、足場が崩れたり養生シートが風で飛ばされたりなどの思わぬ事故にもつながるので注意が必要です。

台風シーズンが終わると天候が安定し、寒さが本格化するまでは屋根の掃除に適した時期が続きます。
屋根の掃除とあわせて塗装も行う場合にはベストシーズンといえるでしょう。

ただし、よい時期だけに塗装依頼が集中するため、業者への問い合わせは早めにしておくことが重要です。

降雪地帯では屋根の掃除が難しくなる季節です。
雪が降っていない場合でも、屋根面の凍結には注意が必要です。

屋根の掃除とあわせて塗装も行う場合、気温が5度以下になると塗料の乾燥が悪く、施工不良のおそれが出てきます。
屋根の掃除は冬以外に行うのが無難といえるでしょう。

まとめ

普段見落としがちな屋根の掃除について、汚れの種類や汚れがつきやすい屋根を紹介しました。
DIYで屋根の掃除は難しいこと、屋根の掃除で行う作業についてお分かりいただけたかと思います。

屋根をきれいに保つことは、住まいの美観を維持するだけでなく、直射日光や雨風から住まいを守る屋根の機能を維持する大切な作業です。
屋根の状態の点検もかねて、数年に1度のタイミングで屋根をチェックし、屋根を万全の状態に保っておきましょう。