外壁塗装をするべき時期はこんな時【セルフ診断リスト付き】


外壁塗装は、いつ行ってもよいというわけではありません。
不適切な状況下で塗装を行うと、外壁のひび割れや早期劣化につながる恐れがあります。
塗装後すぐに外壁がボロボロになることのないよう、正しい知識を身に着け、適切な環境で塗装することが大切なのです。

この記事では、外壁塗装に適した時期、さらには外壁材や塗料の種類についても解説していきます。
外壁の塗り替えを検討している方、外壁の塗料に悩んでいる方は必見です。

目次

理想の塗り替え周期(素材別・塗料別)

【素材別】塗り替え時期表

外壁材の種類によって、それぞれ耐用年数や塗装のメンテナンス時期が異なります。
外壁を選ぶ際は、必ず確認しましょう。

タイル

塗装メンテナンス周期 外壁材の耐用年数
不要 35年
特徴
粘土、陶土、長石、石英などを砕き、高温で焼き固めたもの。
耐水性、耐火性、耐候性に優れ、メンテナンスは基本的に不要。
サイディング(窯業系)

塗装メンテナンス周期 外壁材の耐用年数
7~9年 35年
特徴
セメントと繊維質、無機物を混ぜ、板状に硬化させたもの。
現在は、約7~8割の住宅の外壁材として使用されている。
デザインが豊富で、耐久性、耐火性に優れている。
サイディング(金属系)

塗装メンテナンス周期 外壁材の耐用年数
10~13年 40年
特徴
ガルバリウム、アルミニウム、ステンレスの鋼板で作られたもの。
水分を吸収しないため、寒冷地で使われることが多い。
長期間メンテナンスの必要がない。
サイディング(木質系)

引用:大和屋

塗装メンテナンス周期 外壁材の耐用年数
10~13年 40年
特徴
天然の木材に塗装を施したもの。断熱性能に優れている。
しかし、水分を吸収するので、湿度の高い日が続くと腐りやすい。
サイディング(樹脂系)

引用:株式会社ハウスマジック

塗装メンテナンス周期 外壁材の耐用年数
10~15年 30年
特徴
1990年代に急速に広がったアメリカ発祥の外壁材。
耐久性、耐候性に優れ、軽く、加工も容易。
ただし、遮音性が低く、バリエーションが少ないことが難点。
モルタル

塗装メンテナンス周期 外壁材の耐用年数
8~10年 30年
特徴
針金の網の上に、砂、水、セメントを混ぜ合わせ塗り付けたもの。
1980年代までは日本の住宅によく用いられたが、施工に手間がかかることから、近年ではあまり見られなくなった。
コンクリート

塗装メンテナンス周期 外壁材の耐用年数
15~20年 50~60年
特徴
砂、砂利、水などをセメントで凝結させたもの。
気密性、耐熱性、遮音性、耐震性、耐久性に優れている。
デザインの自由度が高い。
ALCボード

引用:旭化成建材株式会社

塗装メンテナンス周期 外壁材の耐用年数
10~13年 50年
特徴
軽量気泡コンクリート(重さを軽減したコンクリート)のこと。
材料はケイ石、セメント、生石灰。人体に無害でリサイクルが可能。
熱伝導率が非常に低く、断熱性に優れている。
一方で、水に弱いという弱点もある。

【塗料別】耐用年数表

塗料も種類によって耐用年数や特徴が異なります。

塗料の種類 塗料の耐用年数 特徴
アクリル塗料 5~7年 安価な反面、汚れやすく耐久性も低い。
現在はほとんど使用されない。
ウレタン塗料 7~9年 柔らかいため、細部にも塗りやすく使い勝手が良い。
汚れや色あせに強い。
シリコン塗料 11~13年 ラジカル塗料と共に最も人気の素材。
汚れに強く、耐久性も高い。
価格も比較的安定している。
ラジカル塗料 13~15年 2015年に発売された次世代塗料。
シリコンに代わる塗料として注目されている。
汚れに強く、耐久性にも優れている。
フッ素塗料 15~17年 汚れに強く、耐久性はかなり高い。
価格は高めだが、長期的に考えるとコストパフォーマンスは良い。
光触媒塗料 15~20年 太陽光や雨など自然の力を使いセルフクリーニングできる。
空気浄化効果、遮熱機能があり、耐久性も高い。
価格は高め。
遮熱塗料 15~20年 太陽熱を反射し、壁面の表面温度を下げるので、室内を快適に保てる。
省エネに効果的。価格は高め。

外壁を塗り替える時期の目安は?

先述の通り、外壁材や塗料には、さまざまな種類があります。
それぞれの性能や耐用年数などを見比べ、自分の家に合う適切なものを選ぶことが大切です。

種類によりますが、大体10~13年程度で外壁を塗り替える必要があると覚えておきましょう。

外壁塗装の季節はいつがいい?

外壁塗装に適した季節

外壁塗装に適した季節は、「塗装において何を重視するか」によって変わってきます。

塗装工事をスムーズに進めたい場合

塗装工事をスムーズに進めたい場合には、次のような時期に行うことをおすすめします。

  • 塗料が乾きやすく作業がしやすい春(3~5月)
  • 雨が少なく気温も下がりすぎない11月

ただし、これらの時期は外壁塗装業者の繁忙期でもあるため、予約がとりにくかったり料金が高額になったりする恐れがあります。

安くなるチャンスを狙いたい場合

塗装の注文が少ない閑散期には、施工費を安くしてもらえる可能性があります。
塗装業者の閑散期は、2月と8月です。

ただしこれらの時期は、気温が低すぎることや湿度が高すぎることで、塗料が乾きにくく施工が長引く可能性があります。

輸入塗料にこだわる場合

輸入塗料にこだわる場合は、為替相場をチェックしておくとよいでしょう。

輸入品の価格は為替相場に左右されます。
円高の時期などに購入することができれば、その分安く塗料を入手できます。

季節ごとの外壁塗装のメリットとデメリット

3~5月

メリット
塗料が乾きやすい
作業がしやすい
デメリット
繁忙期のため予約が取りにくい

6~7月(雨期)

メリット
晴れていれば塗料が乾きやすい
デメリット
雨天が多いため塗装が困難な日が多い

8~9月

メリット
塗料が乾きやすい
8月は閑散期のため、施工費が安くなる業者もある
デメリット
足場が熱くなり作業がしにくい

10~11月

メリット
作業がしやすい
デメリット
繁忙期のため予約が取りにくい

12~2月

メリット
2月は閑散期のため、施工費が安くなる業者もある
デメリット
塗料が乾きにくい
12月は駆け込みが多く繁忙期

それぞれメリット・デメリットはありますが、外壁塗装は天候などの条件が整えば、基本的にどの季節でも行えます。

梅雨時や真冬など、作業がしにくい季節に依頼する場合は、施工期間を長く確保してくれたり、天候の変化に対応してくれたりする業者を選びましょう。
地域の特性をよく理解している地元の業者に頼むのがポイントです。

塗装に向かない気候条件とは?

外壁塗装を行うには、天候だけでなく気温や湿度にも一定の条件があります。
以下の場合は作業を行えないので、依頼に当たっては注意しましょう。

気温が5℃以下の場合

気温が低いと塗料が乾きにくく、作業期間が長くなることに加え、塗布量が守られずサビ止め効果が低下することがあります。
特に、氷点との差が3℃以内の場合は作業が行えず、地域によっては全く作業ができない場所もあります。

湿度が85%以上の場合

湿度が高いと、気温が低いときと同様、塗料が乾きにくくなります。
また、被塗面に水分が付くと塗膜が付着しにくくなり、サビ止め効果が低下してしまうのです。

雨天の場合

雨によって塗料が流れ落ちるため、雨天の日は塗装できません。
塗装期間中に雨が降った場合には、作業は中止されます。

「雨が多い時期=梅雨」と思い浮かべるかもしれませんが、 東京でとくに降水量が多いのは9月と10月です
原因は、台風や秋雨前線などの影響が挙げられます。

引用:「気温と雨量の統計 東京都 東京」

ただし京都や大阪、神戸などの関西においては、降水量が1番多くなるのは6月と7月です。
愛知県名古屋市の場合、降水量が最も多いのは東京と同じく9月ですが、10月になると雨の量がぐっと少なくなる傾向にあります。

塗装を行う場合には、それぞれ以下の時期を避けるとよいでしょう。

  • 東京など関東:9・10月
  • 京都や大阪などの関西:6・7月
参考 :「気温と雨量の統計 各地の気温と降水量のグラフ」

外壁塗装時期のセルフ診断

外壁の塗り替え時期は、使用している塗料の種類、住宅の立地やメンテナンス状況、地域の気候などによって異なります。
目安としては下記の10項目をチェックし、おおよそ2つ以上当てはまるようであれば、外壁の塗り直しを検討しましょう。

ひび割れがある
外壁のひび割れの写真外壁のひび割れには、塗膜の経年劣化による「ヘアクラック」、塗膜の乾燥収縮による「乾燥クラック」、建物の構造的欠陥による「構造クラック」、塗装作業の不具合による「縁切れクラック」などがあります。
中でも構造クラックと縁切れクラックは、建物の耐久性に影響しかねないため、早急な対応が必要です。
また、比較的危険性の少ないヘアクラックと乾燥クラックも、放置するとひび割れが大きくなり、重大な問題につながる恐れがあります。
塗料がはがれている
外壁の剥がれの写真梅雨などの湿度が高い時期に、被塗面に水分が付着した状態で塗装したことが原因で起こります。
塗料が剥がれると、その部分の耐久性や防錆(ぼうせい)性が失われてしまいます。
塗装の膨れがある
塗料の膨れは、塗料の剥がれと同じく被塗面に水分が付着した状態での塗装、もしくは素地のサビの膨れが原因で起こります。
内部に湿気を含んでいるので、放置すると外壁内部の腐食にもつながります。
色あせが目立つ
外壁の色褪せの写真雨風や直射日光により外壁の塗料が経年劣化し、色あせが起こります。
色あせた部分は、やがて耐久性がなくなり、放置すると外壁の内部にまで悪影響を与えてしまうのです。
汚れがある
外壁の汚れの写真外壁に汚れが付着するのは、塗料が劣化し耐久性が失われていることが原因です。
汚れが目立つと、住宅の見栄えにも影響します。
コケやカビ、藻などが発生している
苔が生えている写真コケやカビ、藻などは、日当たりや風通しが悪く、湿気がたまりやすい場所に発生します。
条件を満たせば、新築の外壁にも発生することがあり、とても厄介です。
カビは、人体に入るとアレルギー症状を引き起こす原因となるため、見つけたら早めの対応が必要です。
サビが発生している
外壁のサビの写真サビの原因は、建物の構造によって異なります。
木造住宅のモルタル外壁であれば、雨水の浸み込みによるモルタル内部のラス網(鉄)のサビが原因です。
この場合、内部の防水機能が失われている可能性があるので、状態を確認する必要があります。
鉄筋コンクリートや鉄骨造の建物では、工事の際に設置した仮設アンカーや、躯(く)体内部への雨水浸入が原因で、サビが発生することがあります。
サビが発生したら、上から塗料を塗り直す前に、原因を確かめて根源を断つ必要があります。
腐食している所がある
外壁の剥がれやめくれを放置すると、その部分がだんだん腐食し、被害が広がっていきます。
外壁の腐食により外壁内部が雨風にさらされると、外壁全体の耐久性に影響します。
チョーキングが起きている
白い粉が指についた写真チョーキングとは、外壁を触ったとき手に白い粉が付着する現象です。
チョーキングは、外壁塗料の防水効果が失われたときに起こるため、塗料が劣化していることを示します。
雨漏りしている
雨漏りしている天井の写真雨漏りは、屋根を含む外壁の一部から雨水が浸入していることが原因で起こります。
雨漏りを放っておくと、水を含んだ建物の躯体が腐食し、住宅全体の強度に影響します。

外壁塗装に必要な期間の目安

外壁塗装には、基本的に以下の工程が必要です。

  1. 近隣への挨拶・塗装準備
  2. 足場の設置
  3. 外壁の洗浄
  4. 下地処理
  5. 養生
  6. 下塗り
  7. 中塗り
  8. 上塗り
  9. 点検・手直し
  10. 足場の解体・撤去

順調に進んだ場合でも、各工程に最低1日はかかるので、少なくとも10日~2週間ほど見ておきましょう。
反対に、10日よりも少ない工期を提示する業者は、塗りの回数を少なくしたり乾燥期間を短くしたりする可能性があるので、避けたほうが無難です。

外壁塗装のメリット

外壁塗装は、建物の耐久性や美観を保つ重要な役割を果たします。
具体的には、以下の4つのメリットが挙げられます。

  • 住宅の劣化を防ぐ
  • 雨漏りを防止する
  • 外壁補修など余計な出費を抑える
  • 住宅の美観を保つ

外壁塗装をしなければならない理由は、
外壁塗装をしなければならないワケ
をご参照ください。

外壁の劣化を遅らせるコツ

住宅の外壁をきれいに保つには、日々のメンテナンスが欠かせません。
外壁塗装を長持ちさせる4つのコツを以下に説明します。

普段から外壁をチェックする
不具合に早く気付き、素早く処置することができます。
初期段階での対応は、修理費用の削減にもつながります。
定期的に外壁を掃除する
定期的に外壁を洗浄することで、コケやカビ、藻、その他の汚れを防ぎ、外壁をきれいに保つことができます。
外壁の汚れが少なければ、ひび割れやはがれが起こった時に気付きやすくなるのです。
外壁の掃除は、外壁を傷つけない程度の柔らかいスポンジと中性洗剤などで行いますが、場合によっては高圧洗浄も効果的です。
耐用年数の比較的長い塗料を使用する
外壁に使用する塗料には、さまざまな種類があります。
中でもシリコン系塗料、ラジカル系塗料、フッ素系塗料は耐用年数が比較的長く、コストパフォーマンスが良いのでおすすめです。
3回塗り以上の塗装をする
塗料は、塗り重ねることで耐久性が増します。
塗装の際は、3度以上塗り重ねてくれる業者を選択しましょう。
中には時間短縮のため、塗り回数を省く業者もいるので注意が必要です。

まとめ

外壁塗装をする場合は、適切な業者と塗料選び、天候への配慮が重要であることがわかりました。
外壁は、住宅の強度に関わる重要な部分なので、日々のメンテナンスを怠らず、きれいな状態で長く使い続けられるよう心がけましょう。

点検・調査など無料で承ります。まずはお気軽にご相談ください。

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