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みんなの外壁塗装ガイド

外壁材選びのキホン|種類や特徴、選び方のまとめ

外壁材は、住宅を外から見たときの印象、室内の過ごしやすさ、住宅の維持コストなどに関わってくるもの。
メンテナンスの方法や手間も、外壁材によって異なります。
そう簡単に変更がきかないこともあり、新築やリフォームの際、外壁材選びは誰もが悩むところです。

そんなとき、外壁材の種類や特徴、ニーズごとのおすすめ外壁などがわかれば、外壁材選びがよりスムーズに進むようになるでしょう。
塗装などメンテナンス関連のことも知ることができれば、10年後、20年後のメンテナンスのことも見据えた外壁材選びが可能になります。

この記事では、外壁材の種類や特徴、外壁材ごとのメンテナンスなどについて解説します。
新築やリフォームの外壁材選びはもちろん、ご自宅の外壁のメンテナンスにもきっと役立つことでしょう。

※この記事に記載の年数や相場価格は目安です

目次

1. 外壁材の役割

外壁材が担う役割は主に以下の3つです。

  • 美観を整える
  • 住宅を保護する
  • 室内環境を整える

この章では、この3つの役割についてわかりやすく説明します。

美観を整える

住宅を外から眺めたとき、外壁はとても目立ちます。
色合いやデザインに優れた外壁は、見ていて気持ちがよいですね。
外壁の雰囲気やデザインは、外壁材の種類や塗装によって大きく変わります。

住宅を保護する

外壁は、住宅内を風雨や冷気、紫外線などから保護しています。
また地震や火事など、災害から家を守る点でも大切です。
このため外壁には、次のような機能が求められます。

  • 防水性
  • 防風性
  • 耐震性
  • 防火性

室内環境を整える

外壁は室内の気温や湿度にも影響します。
外の騒音を遮断し、音が気にならないようにするのも外壁の役割。
これらの外壁の役割には、次のような機能が関わってきます。

  • 遮熱性
  • 断熱性
  • 遮音性

2. 外壁材の種類と特徴

外壁材にはたくさんの種類がありますが、日本の新築戸建てにおけるシェア率は次のようになっています。


引用:「日本窯業外装材協会」

順位 外壁材 シェア率
1位 窯業系サイディング 約78.6%
2位 モルタル 約6.6%
3位 金属系サイディング 約2.8%

これはあくまで新築に絞ったデータですので、現在使われている住宅全体で見た場合には、割合が変わってくるでしょう。
グラフ上に明記されているもの以外で見られる外壁材としては、RCやレンガ、タイル、漆喰や板張りなどがあります。

外壁材の種類と特徴について、もう少し詳しく見ていきましょう。

窯業系サイディング

まずはサイディングについて説明します。
サイディングとは、外壁の表面に仕上げとして固定する板のこと。
その下の構造は、上から順に、

  • 防水シート(水の侵入を防ぐシート)
  • 構造用合板(建築用の丈夫な木の板)
  • 間柱(外壁の骨組みとなる柱)となっています。

間柱よりもさらに内側の層は室内に属するため、ここでは省略します。

表面に固定する板であるサイディングですが、材質によって「窯業系」「金属系」「木質系」などに分けられます。
これらのうち、セメントに繊維質や無機物などを混ぜて作ったサイディングを「窯業系サイディング」と呼ぶのです。

タイル調や石積調、木目調、コンクリート調、レンガ調などさまざまな風合いを楽しめます。

引用:ニチハ株式会社

窯業系サイディングのメリット・デメリットは、
「用語集:窯業系サイディング」
をご参照ください。

起きやすい劣化

コーキングの劣化、サイディングボードの反り、チョーキング現象(壁に触れると手に粉が付着する現象)、ヒビ割れや剥がれ、色あせ、藻やカビ

窯業系サイディングの施工価格

3,000~10,000円/㎡

窯業サイディングの寿命・メンテナンス

寿命 : 30~40年
メンテナンス :

  • 5~10年に一度のコーキング補修を行う
  • 8~12年に一度の塗装(頻度は塗料の種類による)を行う
  • 反りや浮き、破損が生じた場合には、重ね貼り(上から新しいサイディングを重ねて固定すること)や張り替え(古いサイディングを新しいサイディングに交換すること)を行う
  • そのほか、必要に応じた補修を行う

窯業系サイディングの塗装について

窯業系サイディングにおいて、塗装が担う最も重要な役割は防水です。
窯業系サイディングは水に非常に弱く、塗装しないと雨水で傷んで寿命が短くなります。
サイディングの塗装については、
「そろそろ塗り替えたい、サイディング塗装のポイントと相場!」
をご参照ください。

金属系サイディング

アルミやガルバリウムなどの金属の表面材と、断熱性を備えた裏面材でできたサイディングです。
窯業系とは違ったメリット・デメリットがあります。

金属系サイディングのメリット・デメリットは、
「用語集:金属系サイディング」
とご参照ください。

起きやすい劣化

チョーキング現象、色あせ、サビや傷、破損や穴、塩害によるひび割れや剥離

価格

アルミニウム製 5,000~8,500円/㎡
ガルバリウム銅板 3,500~6,000円/㎡

メンテナンス

寿命 : 30~40年
メンテナンス :

  • 5~10年に一度のコーキング補修を行う
  • 10~15年に一度の塗装(塗料の種類による)を行う
  • 浮きや反りが生じた場合には、重ね貼り(上から新しいサイディングを重ねて固定すること)や張り替え(古いサイディングを新しいサイディングに交換すること)を行う
  • 傷やひび割れ、剥離、サビなどが生じた場合には、状態に応じた補修を速やかに行う。傷を放置するとサビの発生につながる
  • そのほか、必要に応じた補修を行う

塗装について

金属系サイディングの外壁塗装であれば、おすすめしたいのは防サビ塗料です。
金属に付き物の問題はサビですが、防サビ塗料であればサビを発生しにくくすることができます
またサイディングであるため、弾性系塗料は使えません。

木質系サイディング

天然木を加工して作られたサイディングです。
最大の強みは自然の木の風合いを楽しめること。
ただし、防火性や防水性などの機能面は若干劣り、かつ高価であるため、デザインを重視する人向けの外壁材です。

注意が必要なのが、建築基準法の防火指定により燃えやすい木材の使用が禁止されている地域もあること。
ですが、最近では特殊な加工によって防火性を施され、防火認定を受けたものも出てきています。

木質系サイディングのメリット・デメリットは、
「用語集:木質系サイディング」
をご参照ください。

起きやすい劣化

チョーキング現象、変色、腐食、藻やカビ

価格

5,500~10,000円/㎡(木の種類によって変化する)

木質系サイディングの寿命・メンテナンス

寿命 : 30~40年
メンテナンス :

  • 5~8年に一度の塗装(塗料の種類による)を行う
  • そのほか、必要に応じた補修を行う

塗装について

天然の木の外壁であるため、塗料の防水機能が衰えると腐食の危険が高くなります。
塗装は早めに行うことが望ましいですね。

木質系サイディングの塗装に用いる塗料は、大きく次の2つに分けることができます。

  • 木の内部まで浸透する「浸透タイプ」
  • 表面に木を保護する塗膜(塗料の膜)を作る「造膜タイプ」

浸透タイプの塗料の例には、木材保護着色塗料やステインなどがあります。
カビを防ぐ効果などがあり、木肌の質感を最も活かすことができる塗料です。
ただしツヤが出にくいなどの欠点もあります。

造膜タイプの塗料の代表は、合成樹脂塗料(ウレタンやシリコンなど、合成樹脂を主原料とする塗料)で、幅広い種類の外壁に使われている塗料です。
また合成樹脂塗料は、そのままの木目を見せるクリヤー仕上げ(透明な塗料)、着色しつつ木目を見せる着色仕上げ、木目ごと塗りつぶすエナメル仕上げなど、さまざまな仕上げ方法があります。

耐水性を高めるほか、塗料の種類によってさまざまな効果を期待できることが特徴です。
ただし、塗膜で木の表面を覆うことになるため、天然木ならではの質感などは失われます。

樹脂系サイディング

塩化ビニル樹脂を主材料とするサイディングです。
塩化ビニルと聞いてもぴんとこないかもしれませんが、プラスチックの一種と思っておけばよいでしょう。

日本ではなじみの薄い外壁材ですが、アメリカでは約40%、カナダでは約60%と高い普及率を誇ります。

樹脂系サイディングのメリット・デメリットは、
「用語集:樹脂系サイディング」
をご参照ください。

起きやすい劣化

紫外線による色あせ

価格

3,400~5,000円/㎡

メンテナンス

10~20年に一度の塗装を行う

塗装について

樹脂系サイディングは、紫外線によって色あせが生じます。
遮熱塗料など紫外線に強いタイプの塗料で塗装しておけば、きれいな外観を保つことができるでしょう。

窯業系サイディングなどと違い、樹脂系サイディングにおける塗装の役割は美観の維持のみです。
そのため、見た目を気にしないのであれば塗装の必要もありません。

各種類のサイディングについてはこちらの記事でも解説しているので、ご参考ください。
「サイディングの種類からリフォームのコストまで徹底解説|あなたのお住まいに合うサイディングはこれだ!」

RC


引用:APOLLO Architects & Associates

RCとは、鉄筋コンクリートのことです。
鉄筋コンクリートとは、一定の間隔で張りめぐらされた鉄筋内に、砂や砂利、水をセメントと混ぜて凝結させたコンクリートを流し込んで固めた建材です。

断熱性、遮音性、耐震性、耐久性、気密性に優れ、さらにデザインの自由度が高いのが特徴です。

RCのメリット・デメリットは、
「用語集:RC」
をご参照ください。

起きやすい劣化

チョーキング、塗膜の剥がれ、ヒビ割れ、色あせ、藻やカビ

価格

住宅構造によって非常に差が激しいため、明記不可

寿命とメンテナンス

寿命 :
国税庁が定める法定上の耐用年数は47年ですが、実際にはもっと長く、物理的には117年もつという研究結果もあります。
※参考 :「コンクリートメディカルセンター」
メンテナンス :
外観をいっさい気にしないのであればメンテナンスフリーです。
見た目にもこだわるのであれば、6~7年に1度、再塗装を行いましょう。

塗装について

RCの塗装に用いられる塗料には、次の3種類があります。

  • 透明で水を弾く機能があり、雨水の侵入を防ぐことができる撥水(はっすい)剤
  • 撥水剤より高額だが、撥水剤より高い保護機能を有するカラークリヤー塗料
  • コンクリートの風合いを消してしまうが、単なる防水だけでなくひび割れの保護も可能な弾性塗料

ALC


引用:ユニバーサルホーム

ALCとは、内部に気泡の穴が開いているコンクリートです。
軽量気泡コンクリートとも呼ばれます。
通常のコンクリートよりも軽く、気泡に含まれた空気の効果で断熱性が高くできているのが特徴です。

ALCのメリット・デメリット・劣化・塗装については、
「【ALC外壁塗装を検討中の方必見!】ALCの特徴やメリット・デメリット教えます」
をご参照ください。

価格

5,500~10,000円/㎡程度

ALCの寿命・メンテナンス

寿命 : 50年
メンテナンス :

  • 10年前後に一度の塗装(塗料の種類による)を行う
  • 5~10年に一度のコーキングを行う
  • そのほか、状態に応じた補修を行う

レンガ

日本ではなじみの薄いレンガですが、ヨーロッパでは古くから使われている建材です。
日本国内の有名なレンガ造りとしては、東京駅や横浜赤レンガ倉庫が挙げられます。
粘土や頁岩(けつがん)、泥を型に入れて窯で焼き固めて作ります。

レンガのメリット・デメリットは、
「レンガ造りの外壁のメリット・デメリット、安価な回避策を徹底解説!」
をご参照ください。

起きやすい劣化

目地の劣化

価格

5,000~30,000円/㎡程度(レンガの種類、工法により異なる)

レンガの寿命・メンテナンス

寿命 : 50年以上
メンテナンス :

  • 必要に応じて、モルタルの目地の補修などを行う

塗装について

塗装の必要はありません。

タイル

タイルは、粘土や陶土、長石、石英などを砕き、板状に焼いて作った建築材です。
高級感があり色あせしにくく、耐久性などにも優れています。
タイル自体は劣化しないため、目地を除けばメンテナンスフリーといえます。

タイルのメリット・デメリットは、
「外壁タイルはおすすめ?メンテナンス方法とメリット・デメリットについて」
をご参照ください。

起きやすい劣化

目地の劣化

価格

9,000円/㎡程度~

メンテナンス

寿命 : 半永久的
メンテナンス :

  • タイル自体はメンテナンスフリー
  • 必要に応じて、目地のコーキング補修を行う

塗装について

塗装の必要はありません。

モルタル壁


引用:SUVACO(スバコ)

12㎜前後の厚みの板の上に防水紙・金網を張り、その上からモルタル(セメント・水・砂を混ぜたもの)を左官コテで塗りつけた壁です。
1990年以前には多くの戸建て住宅で採用されていました。

モルタルのメリット・デメリットは、
「モルタル外壁ってどんな外壁?メリット・デメリットからDIYによる補修まで」
をご参照ください。

起きやすい変化

チョーキング、塗膜の剥がれ、ヒビ割れ、色あせ、藻やカビ

価格

2,000~8,000円/㎡程度

モルタル壁の寿命・メンテナンス

寿命 : 30年前後
メンテナンス :

  • 8~10年に一度の塗装(塗料の種類によります)を行う

塗装について

モルタル壁にはシリコン塗料がおすすめです。
防水性と防汚性があり、水に弱く汚れが目立ちやすいモルタル壁にはぴったりです。

漆喰(しっくい)


引用:SUVACO(スバコ)

漆喰とは、消石灰(しょうせっかい。水酸化カルシウムのこと)を主原料とし、大昔から利用されてきた塗料です。
本漆喰や土佐漆喰など、成分や特徴によって複数の種類に分かれます。

現在の日本の漆喰の塗り壁の構造は、モルタルの下塗りの上に漆喰を二度塗りしたものが主流です。

漆喰のメリット・デメリットは、
「用語集:漆喰」
をご参照ください。

起きやすい劣化

ひび割れ

価格

漆喰 :6,000~20,000円/㎡
※職人の技術や使用する素材によって金額が大きく変化します。

漆喰の塗り壁の寿命・メンテナンス

寿命 : 50年以上
メンテナンス :

  • 10~15年程度に一度を目安に、漆喰の補修や塗り直しを行う
  • 大抵の汚れは消しゴムや水洗いで落ちる

塗装について

窯業系サイディングやモルタル壁など、現在主流の外壁のような塗装は必要ありません。
もし漆喰のうえに漆喰とは別の塗料を塗るのであれば注意が必要です。
普通の塗料だと1~2年で剥がれる恐れがあります。
漆喰の塗り壁の塗装は、漆喰専用の塗料を選びましょう。

板張り


引用:野地木材工業

マツ、スギ、ヒノキなどの木材を板状に張り付けた外壁です。
昔ながらの外壁ですが、最近の新築にはほとんど見かけません。

天然の木ならではの風合いが特徴です。
サイディングなどに比べると頻繁な塗装が必要で大変ですが、きちんと手入れしていれば50年以上もってくれます。

木の温もりが感じられ、断熱性、調湿性に優れているのが特徴です。

メリット

  • 天然木独特の味のある外観
  • 経年美を楽しめる
  • 耐久性が高い
  • 調湿性がある
  • 廃版がない
  • 安価なものを選べば初期費用を抑えられる
デメリット

  • ほかの外壁と比べると、塗装が必要な頻度が高い
  • 防火性に欠ける(ただし、最近の木材には防火性能が付いているものもあります)

起きやすい劣化

色あせ、腐食、割れ、ささくれ、ねじれ、カビ

価格

1,000円/㎡~(樹種や加工方法、製品によって大きく異なる)

板張りの寿命・メンテナンス

寿命 : 50年以上
メンテナンス :

  • 3~5年に一度を目安に塗装を行う
  • そのほか、必要に応じた補修を行う

塗装について

素材が木質系サイディングと同じ天然木であるため、塗装に関することは木質系サイディングとあまり変わりません。
木質系サイディングの塗装について

3. おすすめ外壁材

外壁材選びにおいて何を重視するかは、人によって異なるものです。
重視するもの別のおすすめ外壁材をまとめたので、外壁材に迷っている人は参考にしてみてください。
あわせて、いえふくが考える「外壁において重要なこと」も紹介します。

おすすめ外壁材

機能も外観も強いこだわりがない方

窯業系サイディング

新しいものに抵抗がなく、メンテナンスコストを抑えたい方

樹脂系サイディング

機能性や強度を重視する方

ALC

外観のデザインにこだわる方

金属サイディング、RC

高級感がほしい方

タイル

初期費用は高くとも、メンテナンスコストの低いものがよい方

レンガ、タイル、漆喰

初期費用を安くしたい方

窯業系サイディング、板張り

温かみや味のある木の外観がよい方

木質系サイディング、板張り

木以外で味のある外観がよい人

モルタル壁、漆喰

いえふくが重視するもの

いえふくが外壁で重視するもの。それは、ライフサイクルコスト(LCC)です。
住宅におけるLCCとは、その住宅の一生(ライフ)で発生するコストのこと。

  • 家を建てるときの費用
  • その後の維持管理の費用
  • 住宅を解体・廃棄するときの費用

の合計を指します。

LCCには、住宅のさまざまな要素が関わってきます。
もちろん、外壁もそれらの要素の1つです。

外壁から考えるLCCと聞くと、外壁材選びを真っ先に考えるかもしれません。
しかし実は、外壁のLCCには塗装も大きく関わるのです。

結論からいえば、よい塗料とよい施工業者による塗装は、1回の塗装に費用はかかっても、LCC全体で見たときのコストを抑えることができます。

塗装における塗料の重要性

タイルやレンガなどの一部を除いて、外壁に塗装は必須のもの。
そしてその費用は、用いる塗料の種類によって変わります。

1回の塗装を安く済ませるなら、安価な塗料を選べばよいでしょう。
しかし、安い塗料は早く剥がれるため、塗り替えが頻繁に必要です。
たとえば、非常に安価なことで知られるアクリル塗料の耐用年数は、たったの5~8年に過ぎません。

反対に、少し高価でも長くもつ塗料を使えば、住宅の一生における塗装の回数を減らすことができます。
たとえば、アクリル塗料よりもグレードの高いシリコン塗料は、10~15年は塗り替えを行わずに済むのです。

塗装には塗料だけでなく、人件費や足場代なども発生します。
このことを考えれば、塗料そのものにちょっとお金がかかっても、回数を減らすに越したことはありません。

塗装における施工業者の重要性

塗装において、塗料と同じように大切なのが施工業者の作業の質です。
たとえどんなによい塗料を使っても、施工の技術が不足していれば塗装はすぐに剥がれてしまいます。

外壁は色選びも重要!

住宅の見た目を左右する外壁には、外壁材の種類のほかに塗料の色も大きく関わってきます。
「10年に一度は色を変えて楽しみたい」などの希望で塗装を依頼するお客様も少なくありません。

住宅の外観には、外壁材の種類だけでなく色も関わってきます。
もちろん、外壁材そのものの色合いを活かす手法(クリヤー仕上げなど)もありますが、塗料の色で我が家を彩るのも素敵ですね。
1色で統一するのもよいですが、1階部分と2階部分で色を変えたり、ラインを入れてみたりする人もいます。

ただし、住宅の外壁は自分の好きなように塗ればよいわけではありません。
周囲の住宅との兼ね合いを考えることも必要です。
また色の性質や特徴を把握していないと、塗った後に「思っていたのと違う」と後悔する羽目にもなりかねません。

外壁塗装の色選びについて詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
「外壁塗装で人気の色&失敗しない色選びのポイント【塗装予定者必見】」

4. 外壁の外観や機能を保つためにするべきこと

外壁は日頃から雨風や直射日光にさらされている部分なので、定期的なメンテナンスを行うことが絶対です。
たとえば、現在の日本の戸建てで圧倒的なシェア率を誇る窯業系サイディングの耐久年数は30~40年ですが、大きな欠点は防水性のなさです。

この欠点は表面を塗料で守ること(塗装)でカバーできますが、塗装が寿命で剥がれた状態を放置すると、外壁材が雨水で傷み耐久年数が落ちてしまいます。
また、塗装が剥がれたり表面に傷がついたりしたままの外壁は、外から見る人にはあまりよくない印象を与えるでしょう。

それでは、外壁の機能や耐久性、外観を守るにはどうすればよいのか。その方法を解説していきます。

塗装

外壁メンテナンスの目玉ともいえる塗装。
塗装しなくてもよい外壁材もありますが、窯業系サイディングやモルタル壁など、普及率の高い外壁材は塗り替えが絶対のものが大半です。

費用の目安は、たとえば30坪の戸建て住宅の場合で、およそ65万円。
塗装が必要になるタイミングは、単純に時間でいえば、大体は10~15年に1度程度です。

しかしこれはあくまで目安。
塗料の種類や外壁材の性質などの条件で変わってきますし、塗装の判断で最も重要なのは外壁の状態です。

外壁の塗り替えの時期や費用の目安については、こちらを参考にしてみてください。
「外壁塗装をおこなう時期」
「外壁塗装の正しい相場、比較ができて見積書の確認にも便利!」

塗料選び

塗装の際、必ず必要になるのが塗料選び。
塗料は幅広い種類があり、ものによってコストや機能が大きく違います。
戸建て住宅の外壁でよく使われるのは、シリコン塗料やフッ素塗料ですね。

信頼できる大手の塗料メーカーとしては、日本ペイントや関西ペイント、エスケー化研などが挙げられます。
外壁材の種類によっては、使用できる塗料に制限がつくこともあります。
ちょっとでも不安や疑問があれば、専門の人に相談してみましょう。
いえふくも、塗装に関する相談、外壁の点検や調査などを無料で承っています。

塗料の種類について詳しくまとめた記事も用意していますので、こちらも参考にしてみてください。
「塗料の種類はこんなにある!業者に依存しない賢い選び方」

部分補修

物が当たるなどの衝撃でひびが入ったり、一部にサビが生じたりした箇所には、部分的な補修を行う必要があります。
放置したひびから浸入した水が雨漏りにつながったり、サビが広がって大掛かりな補修が必要になったりするケースがあります。

費用の目安は、以下の通りです。

  • ひび割れ補修:1,700~2,500円/㎡
  • 高圧洗浄による汚れ落とし:200~250円/㎡
  • 鉄部のサビ除去:200~2,200円/㎡

コーキング

窯業系サイディングやタイルなど、目地がある外壁で必要になるのがコーキングです。
外壁そのものや塗装はまだ大丈夫でも、目地部分がぼろぼろに…なんてことも少なくありません。

コーキングの補修費用の目安は、以下の通りです。

  • 打ち増し(既存のコーキングの上にコーキング材を充填すること):700~900円/㎡
  • 打ち替え(既存のコーキングを除去し新しいコーキング剤を充填すること):900~1,200円/㎡

ただし、高所のコーキング補修は足場が必要になるため、補修費とは別に足場代が発生します。

張り替え

張り替えとは、経年劣化で寿命を迎えた古い外壁を、新しい外壁に丸ごと張り替える作業です。
費用は外壁の種類や住宅の大きさで変わりますが、一つの目安として、40坪の住宅で200万円前後といえます。
内訳は次の通りです。

  • 足場代
  • 施工費
  • 材料費
  • 既存の外壁材の撤去費
  • コーキング打ち
  • 資材の運搬費などの諸経費

5. 気になる「メンテナンスフリー」…本当にメンテナンス不要か?

「メンテナンスフリー」とうたわれている外壁材の宣伝を見かけるけど、実際どうなの?
そんな疑問をもつ人もいるでしょう。

数は少ないですが、基本的にはメンテナンスフリーなもの、メンテナンスの手間が非常に少なく済むものは存在します。
コンクリートの打ちっぱなし(RC)は、基本的にはメンテナンスフリーと考えてもよいです。
外観がひびや染みで汚くなることはありますが、構造上の問題はありません。

タイルであれば、必要なメンテナンスは目地の補修程度です。
タイルそのものは非常に耐久性が高く、塗装の必要も生じません。

ガルバリウム鋼板の外壁材も、よいものであれば30年はメンテナンスいらずです。
ただし、破風板や軒天などの部位は塗装が必要になります。

6. 外壁工事・塗装業者の選び方

業者選びは、外壁工事においてとても大切な要素の一つ。
業者の質は外壁工事の質、ひいては外壁そのものの質に直結します。
どのような視点で業者選びを行えばよいか、ひとつずつ説明していきます。

気持ちよく話をさせてもらえるか

言葉遣いなどの基本的なことを含め、気持ちよく話をさせてもらえるか。
これは非常に大切な基準です。
業者がお客様に最適な提案をするために必要なことは、まずお客様の希望をきちんと聴くこと。
お客様の話にきちんと耳を傾ける業者は、お客様に「気持ちよく話ができる」「何でも言いやすい」と自然に感じさせるものです。

しかし業者のなかには、次のようなかたちで、お客様ではなく業者側のペースで話を進めようとする業者もいます。

  • お客様の希望や相談を「できません」「無理です」と一方的に遮る
  • お客様の話をろくに聞かず、自分たちの提案を押し付ける
  • 「今なら値引きする」「今日決めてもらわないと困る」などの文句で契約を急かす

このような業者は、お客様のことを十分に考えない自分本位な業者である危険性が高いです。
不快な思いをさせられたり、工事の後にしこりが残ったりするかもしれません。

「希望を聞いてもらえていない」「話し合いが業者のペースで進められている」などと感じたら、別の業者を検討しましょう。

身だしなみが整っているか

身だしなみのチェックも、業者を見極めるのに重要なポイントです。
塗装を始めとする工事業者は、「汚い」イメージをもたれやすいもの。
だからこそ、見積もりなどでお客様の自宅に伺う際には、ひといちばい身ぎれいにしていかなくてはならないのです。
このような意識に欠けた業者は、プロとして不十分といえます。

正確・明確な見積もりを出してくれるか

見積もりの正確さ・明確さも大切です。
「一式〇〇円」などの大ざっぱな見積もりではなく、「足場に〇〇円、材料費で○○円」と内訳が詳しく記載されている見積もりを、必ず契約前に確認しましょう。
業者によっては不透明な見積もりしか出さないうえに、工事完了後に追加請求をしてくる場合もあります。

どの作業にどれだけの金額がかかり、追加請求の可能性があるのはどんな場合なのか、などを工事前に説明してくれる業者を選ぶようにしましょう。

適切な工事期間を示してくれるか

工事内容や住宅の規模に左右されますが、工事にはある程度の時間を要するものです。
たとえば、外壁塗装であれば10日から2週間程度の工期がかかります。
塗装前の下準備を丁寧に行ったり、塗料をしっかり乾かしたりすることを考えれば、それだけの時間が絶対に必要なのです。

不自然に短い工事は質が悪く、耐久性に問題があったり、すぐに剥がれやひびが生じたりする危険があります。
工事期間は長ければよいわけではないですが、あまりに短すぎる場合は警戒しましょう。

適切なアフターサービスがあるか

施工は、一度施して終わりではありません。
後から工事の不備が発覚したとき、責任をもって対応してくれるかどうかも大切です。
見積もりの際には、適切なアフターサービス(〇年以内の修理は無償で行うなど)があるかを確認しましょう。

いえふくは工事完了日から計算して、ラジカル塗料であれば10年間、シリコン塗料・ウレタン塗料であれば5年間、施工不備が原因で生じた塗装の剥がれやふくれに対し、無償で修正施工することを約束しています。

業績があるか

依頼する業者がホームページをもっていれば、ぜひとも一度は確認しておきたいところです。
工事業者のホームページであれば、普通はその業者の実績や施工事例が紹介されているもの。
当たり前ですが、実績がない業者よりもある業者の方が信頼がおけます。

一括見積もりサイトには注意

全てがそうとはいいませんが、一括見積もりサイトの多くは、業者にもお客様にも不利益をもたらす悪質なサイトであることが少なくないのが現状です。

多くの一括見積もりサイトのシステムや見積もりサイト依頼後の流れは以下の通りです。

  1. 登録されたお客様の情報を複数の業者に流すだけ
  2. 情報を受け取った業者は、見積もりサイトへの加盟金や情報提供の紹介料などを支払わされているため、お客様との契約をとるのに必死
  3. 10社、多いものだと50社以上の業者からお客様は契約を迫られ、家の電話がひっきりなしに鳴り響く

困るのはお客様だけではなく、見積もりサイトに加盟した業者側も同様です。
加盟した業者同士の競争が激しいため、安くない加盟料や紹介料のわりには契約をとれず、余裕がない状態に陥ります
余裕がないので、お客様への対応や工事も、自然と余裕がないものになってしまうのです。

全ての一括見積もりサイトがこのような状況にあるとは断言できませんが、お客様に不快な思いをさせ、業者を苦しめるサイトも存在しているのが事実。
塗装などのリフォームを依頼するのに、一括見積もりサイトはおすすめできません。

7. まとめ

外壁材の種類や特徴、メンテナンス方法、依頼する業者の選び方について解説してきました。
もし自宅の外壁材の種類や状態に悩んでいるのであれば、お気軽にいえふくにお問い合わせください。
確かな知識と技術はもちろん、お客様への思いやり、確固としたプロ意識を備えたスタッフが対応します!
「いえふくが選ばれる理由」

また、いえふくが大切にしているのが、お客様のお話に「ありがとう」の気持ちで耳を傾けること。
「聴かせてもらって当たり前」ではなく、「聴かせてもらえて、ありがとう」なのです。
お客様側が自分たちの希望をまとめたり、見積もりのための時間を作ったりするのも、労力を使う作業。
だからいえふくは、「ありがとう」の気持ちで見積もりや工事に臨むのです。
いえふくの施工事例を見たい方は、こちらの施工事例紹介をご覧ください。
「いえふくの施工事例紹介」