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みんなの外壁塗装ガイド

外壁にひび割れはSOSサイン!補修するタイミングを知ろう

建物の外装メンテナンスを検討する時期は、新築時から10年目が目安です。
その後は使用した塗料の耐用年数により異なりますが、基本的には10年ごとに外壁塗装やメンテナンスの検討をすることが理想です。

外壁の劣化症状のひとつに、クラックと呼ばれるひび割れがあります。
ひび割れは家の構造体にも影響を与える可能性のあるトラブルで、早めに発見することが大切です。

月に一度は住まいの外装を自分自身で点検し、気になる部分があれば早めに専門家へ相談しましょう。

この記事では、外壁のひび割れの種類とその原因、ひび割れが起こりやすい部分や住まいにあたえる影響、自分でおこなう補修方法と注意点についてお伝えします。

住まいの外壁にひび割れを発見してお困りの方や、自分で補修しようか業者に依頼しようか検討中の方など、外装のメンテナンスを検討中の方はぜひ確認してくださいね。

目次
  1. 1. 外壁のひび割れの種類とその原因?
  2. 2. 外壁の種類別、ひび割れパターン
  3. 3. 外壁にひび割れが入るとどんなことが起こるの?
  4. 4. ひび割れが起こりやすい場所と特徴
  5. 5. 外壁のひび割れを発見したらすぐに行うべきこと
  6. 6. 自分でできる?外壁ひび割れの補修方法
  7. 7. 外壁のひび割れ発生を遅らせるメンテナンス
  8. 8. 外壁補修の相場
  9. 9. 業者に外壁補修を依頼するときの注意点
  10. 10. 火災保険は使えるの?
  11. 11. まとめ

1. 外壁のひび割れの種類とその原因?

外壁のひび割れにも種類があり、原因も様々です。
外壁は雨風や紫外線にさらされ続け、家の近くを車や電車が通る場合はその振動も受けます。ひび割れの大半の原因は、さまざまな刺激を受け続けることによる経年劣化や地震です。
他にも地盤沈下や設計ミスによる家の傾き、施工不良や悪徳業者による手抜き工事が挙げられます。

ひび割れの種類と原因についてくわしく確認していきましょう。

ヘアクラック

ヘアクラックとは、幅0.3mm以下の髪毛のように細く短いわずかなひび割れのことです。
塗膜にできることが多いため、深さはなく表面上にできます。

ほとんどの場合は、雨風や紫外線の影響、車や電車の振動などを受け続けたことによる経年劣化が原因です。
しかし、新築や外壁塗装から間もない場合は、塗装工事の際の短すぎる乾燥時間や塗料の選定ミスなどの施工不良や手抜き工事が原因の可能性もあります。
施工業者へ相談しましょう。

乾燥クラック

現地で水を混ぜて作られた壁材を使用する湿式工法の外壁(モルタル壁等)は、乾燥させる過程で材料が収縮し、ひび割れが発生することがあります。

乾燥クラックの原因は文字通り乾燥で、ひび割れの幅は狭く、表面上に起こるのが特徴です。
完全に乾燥すると、それ以上ひび割れ幅が拡大することはありません。

構造クラック

建物の構造的なダメージや欠陥、外部の凍結と融解が何度も行われた場合などに発生するひび割れです。
また、地盤沈下や地震など建物に大きな力がかけられた際にも生じます。

ひび割れの幅が広い・長いことが特徴で、外壁材が剥がれ落ちることもあります。

縁切れクラック

外壁にモルタルを塗布する作業が原因でクラックになるパターンです。
モルタル壁など湿式工法の外壁仕上げは、通常一面ずつ一気に作業を行います。
何らかの理由で作業を中断したり途中から塗ったりすると、新旧の塗り継ぎ部分にひび割れが生じやすくなります。
塗膜ではなく、外壁材のモルタルのみがひび割れている状態ですので、放っておくと隙間から水分が入り込んでしまいます。ほとんどの場合は塗装の施工中に発見され、その場で補修して仕上げます。

2. 外壁の種類別、ひび割れパターン

外壁の種類によって、発生しやすいひび割れパターンを確認してみましょう。

モルタル

ひび割れが起きる外壁の多くはモルタル外壁です。
外壁メンテナンスや塗り替えの適正時期を過ぎたモルタル壁では、多くのひび割れが発見されます。
ヘアクラック、構造クラック、乾燥クラック、縁切れクラックとあらゆるパターンのひび割れが発生しやすいです。

モルタルの外壁はサイディングやタイルに比べて目地がないため、外壁材の下地材によって地震など建物にかかるエネルギーを逃がす必要があります。
そのため、比較的ひび割れが発生しやすい外壁仕上げといえます。

サイディング

サイディングにはめったにひび割れが発生しませんが、地震や地盤沈下などによって発生することがあります。
ひび割れが進行する前に対処した方が施工費を抑えることができるので、わずかでもひび割れを発見した場合は、早めに対処しましょう。

タイル

近年のタイルは、施工技術の向上によってひび割れや剥離がめったに起こらなくなりました。
しかし、築年数が経った建物では、高い確率でひび割れが見られます。

主な原因は経年劣化、施工時にタイルを接着する際の圧迫不足、施工時の下地処理不足が挙げられます。
メンテナンスフリーといわれるタイルですが、建物の美観と健全な機能を守るためには、適切な点検とメンテナンスが必要不可欠です。

コンクリート

コンクリートの場合は地震だけではなく、周辺を通る電車や車の振動の影響でひび割れが生じることがあります。
また、コンクリートの打ち継ぎの部分にも、乾燥クラックが多く生じます。

他にもRC(鉄筋コンクリート)造りでは、構造体内部の鉄筋類が腐食することで、内部から膨張して外壁にひび割れが発生することもあるのです。

3. 外壁にひび割れが入るとどんなことが起こるの?

外壁にひび割れが入るとどのようなことが起こるのでしょうか。考えられる問題を確認してみましょう。

美観を損ねる

外壁にひび割れができた建物は、見た目が悪くなります。
美観が損なわれることで、

  • 建物の資産価値の低下
  • 近隣からの印象が悪くなる
  • 手入れがされていない印象から空き巣狙いのターゲットにされる

などのリスクも高まります。

住まいの外観は誰もが目にする部分であるため、できる限り美観を保てるようにしたいですね。

塗料が剥がれやすくなる

ひび割れ部分から雨水などの水分が塗膜内部に浸入し、外装の仕上げとなっている塗料が剥がれやすくなる恐れがあります。
早い段階で対処しておけば、ひび割れのみの補修で済むことも多いです。
しかし、ひび割れを長時間放置すると塗料の剥がれが起こります。

塗料の剥がれを補修するには施工費も高くなるので、ひび割れは発見次第、早めに対処しましょう。

雨漏り

建物の外装は、雨や風、日差しから建物内部の家財や住民を守ってくれています。
ひび割れがあると、そこから次第に雨水が建物内部に侵入するようになり、雨漏りが発生します。

雨漏りは建物の構造体にダメージを与え、シロアリなどの害虫やカビの発生原因にもなるため、住民の健康をも脅かす原因になるのです。
また、雨漏りの原因解明は難しく、外壁や内壁を壊して補修する必要もあるため、修繕費用も高額になりがちです。

上記の問題を防ぐ一番の手段は、早い段階でひび割れの対処をすることです。
ひび割れを見つけた際には、放置せずにすぐに適切な対応をしましょう。

建物自体の耐性が落ちる

ひび割れでは、クラックをつたって雨水を吸い上げる毛細管現象が起こります。
これは、重力や上下左右に関係なく、ひび割れに液体が浸透していく現象です。

クラックから吸い上げられた雨水が、外壁内部まで浸入する可能性があるのです。
わずかなひび割れからでも少しずつ雨漏りが進行するので、油断できません。

外壁材の内部まで雨水が侵入すると、柱や梁など建物を支える基礎部分にまでダメージが及ぶこともあります。
また、外壁内部の湿度が上昇することでジメジメした環境になり、シロアリが住み着く可能性もあるのです。

4. ひび割れが起こりやすい場所と特徴

外壁のひび割れがとくに発生しやすい場所と特徴について確認しましょう。
外壁の点検をする際には、重点的に注目するといいですよ。

窓付近

窓や玄関扉、勝手口扉などの開口部付近は、ひび割れがよく発生する部分です。
地震などの揺れや、サッシの操作によって負担がかかるためです。

さらに、窓付近は雨水の通り道となることが多く、ひび割れからの雨水浸入のリスクが高い部分でもあります。
とくに、窓の角から真下に入っているひび割れは、雨水の侵入量が多い傾向があるため、注意が必要です。

シーリング(コーキング)

サイディング仕上げの外壁は、開口部周りや異なる部材同士が接する部分などをシーリング(コーキング)で埋めます。

シーリング(コーキング)とは、建築で広く使われている充填剤のことで、隙間や目地、部材同士の取り合い部分を埋める役割があります。
このシーリングは外壁材よりも経年劣化しやすく、ひび割れも生じやすい部分です。
外壁のメンテナンスを行う場合は、シーリングも必ず点検するようにしましょう。

増改築したときの継ぎ目

増築や改築で壁を継ぎ足した部分や、換気扇や開口部の位置を変更して壁を塞いだ部分にも、ひび割れが発生しやすいです。
継ぎ目ができる場合は、防水処理がしっかりと行われているか確認することで、万が一ひび割れが発生した場合でも雨漏りを防ぐことができます。

壁の中心(モルタル)

モルタル外壁の開口部の少ない面や広い壁面には、壁の中心から全体にかけてまんべんなくひび割れが発生しやすいです。
構造クラックや施工不良によって起こるものなど原因は様々ですが、新築時から10年以下でも全面的なクラックが見られる場合があります。

とくに庇や軒の出が無い壁面は、雨風によるダメージを直接受けます。雨漏りのリスクも高くなるので、一刻も早く対処したいひび割れです。

5. 外壁のひび割れを発見したらすぐに行うべきこと

ひび割れによる被害を拡大させないためには、自分自身で定期的に外壁を点検することが重要です。

外壁塗装の検討段階で、外壁にひび割れが見つかることもあるでしょう。
では、外壁にひび割れを発見した場合は、どのような対処をすればいいのでしょうか。
すぐに行うべきことを、具体的に説明します。

ひび割れの幅を測る

まずはひび割れの幅を測り、緊急性があるかどうか判断しましょう。
ひび割れによるリスクは、ひび割れの幅によって決まります。

  • 0.3mm以下:ヘアクラックと呼ばれるもので、自分でも応急処置が可能
  • 0.3mmを超える:緊急性があり、すぐに業者へ連絡し補修してもらう必要があります

応急処置

業者に依頼したくても、業者にて予約が埋まっていてすぐに対応してもらえないことがあります。
そのような場合は、一時的に応急処置をして進行を遅らせることができます。

チョーク式とスプレー式の補修方法があり、どちらもホームセンターで購入できます。
詳しい補修方法については後述します。

業者に連絡

0.3mmを超えるひび割れの場合は、応急処置やDIYで補修しても、一度業者に診てもらいましょう。
補修した箇所が長持ちするのか、さらに補修する必要があるのか確認してもらう必要があります。

6. 自分でできる?外壁ひび割れの補修方法

日頃から住まいのメンテナンスを自身で行っている場合やDIYが趣味の方は、外壁のクラックを自分で補修することを検討するかもしれませんね。
ここでは、自分で補修できるひび割れの種類と補修方法、注意点について説明します。

ひび割れが0.3mm以下であれば応急処置可能

ヘアクラックと呼ばれる幅0.3mm以下の細いひび割れであれば、プロに依頼しなくても簡単な方法で補修が可能です。
ただし自分で補修を行った場合は、一時的な応急処置であることを覚えておきましょう。
補修後も注意深くひび割れを観察することが大切です。

繰り返しひび割れが生じたりひび割れの幅が広くなってきた場合や、ひび割れの範囲が広がってきた場合には、すぐに専門家に相談をして対処しましょう。

チョーク式による補修

ホームセンターなどで購入できるセメントチョークを使って、ひび割れを補修する方法です。


引用:Amazon.co.jp

セメントチョークをすり込むようにして圧力を加えながらひび割れに沿わせ、乾燥させます。

適度な圧力をかけることから、体力が必要になるので、ひび割れの範囲が小さい場合に適しています。
規模にもよりますが、費用は約1000円程度です。

スプレー式による補修

スプレー式のセメント材をひび割れが生じている箇所に吹き付けて補修する方法です。


引用:モノタロウ

スプレー式で粉が周囲に飛び散るので養生が必要になりますが、力が要らずに簡単に施工できるのが特徴です。
ホームセンターなどで、2000円程で購入できます。

シーリング材の選び方と自分でできる補修方法

ひび割れ幅が0.3mmを超える場合、シーリング材を使って補修を行います。
しかし、この方法もあくまで応急処置です。
ひび割れの幅がシーリングを使うほど広くなっている場合には、一刻も早く専門家に相談し対処してもらう必要があります。

シーリング材の選び方

シーリング材は、ホームセンターなどで購入できます。
種類によって乾燥時間や塗りやすさなどの使用感が異なります。

いくつかの種類がありますが、DIYで外壁補修をする場合には、変成シリコンがおすすめです。
変成シリコン以外のシーリング材では、塗装を弾いてしまう恐れがあります。

アクリル系

耐久性に劣りますが、水性で伸びがよくて扱いやすいのが特徴です。
乾燥には1~2日程度かかります。

ウレタン系

アクリル系よりも高い耐久性を持ち、乾燥時間は4時間程度です。
紫外線に弱く、本来の耐久性を発揮するためには上から塗料を塗り、保護する必要があります。

変成シリコン系

変成シリコンは対候性や耐久性が高く、塗料がのりやすい性質があります。
外壁や屋根など塗装が必要な箇所によく使われており、近年最も流通しているシーリング材です。
乾燥時間は5時間程度です。

樹脂セメント系

強い湿気がある場所や、濡れている場所にも使用できます。
ただし乾燥時間が長く、3日程度かかることもあります。

ノンブリード

DIYでシーリング補修後に塗装する場合は、「ノンブリード」のシーリング材がおすすめです。
充填したシーリング材が硬化後に痩せにくく縮みにくい特徴があります。

シーリング材には柔軟性を出すために可塑剤が含まれています。
シーリング材と塗料との相性が悪いと、可塑剤が表面に出てきてグレーのミミズ跡のような変色反応が起こります。
この変色反応を「ブリード現象」といい、見た目が非常に悪くなります。
最近では、シーリング材の改良が進んでいるため変色しづらくなっていますが、可塑剤の性質に詳しくない人がDIYなどで塗装する場合は、ブリード現象が起こる場合があります。
このブリード現象が起きないように改良されたのが、「ノンブリード」です。

一般的な補修方法

一般的なひび割れの補修方法を確認しましょう。

幅0.3mmを超え0.7mm以下の浅いひび割れの補修方法
  1. ひび割れ部分をワイヤーブラシなどで掻き出すように掃除する
  2. 汚れを乾いた布などでよくぬぐい、水気が残らないようにする
  3. 割れ目にシーリング材を塗りこむ
  4. シーリング材が完全に乾いたら必要に応じて塗装する
幅0.7mmを超える深いひび割れの補修方法
  1. ひび割れ部分をカッターナイフなどでU字またはV字に削る
  2. 溝部分を乾いた布などでよくぬぐい、水気が残らないようにする
  3. 施工箇所周辺をマスキングテープなどで養生する
  4. 溝に下地材を塗り込む
  5. 溝にシーリング材を充填する
  6. ヘラなどを使って平滑にならす
  7. シーリング材が乾く前に溝周辺の養生テープを剥がす
  8. シーリング材が完全に乾いたら必要に応じて上から塗装する

7. 自分で補修する際に気をつけること

自分で補修する際に気をつけることを確認して、安全に補修を行いましょう。

高所作業で転倒することもある

ひび割れが広範囲に及ぶ場合や、脚立などを使わないと手が届かない部分に発生している場合は、充分に注意して作業を行いましょう。
塗装工事のプロは、高所の補修作業は足場を組み、必要に応じて安全帯を装着して行います。

自分で高所作業を行う場合は、絶対にひとりで行わず、安全に充分配慮して、無理をしないことが大切です。

幅0.3mmを超えるひび割れの場合は業者に頼むことも検討する

何度もお伝えしているように、自身で行う補修はあくまで応急処置です。
幅0.3mmを超え、深さ5mm以上のひび割れは大きなクラックとして扱われます。

塗膜よりも深く浸水し、雨漏りに発展する恐れがあります。
構造クラックである場合は、建物の強度にも影響を与えます。

大きなクラックを自分で補修することは、危険を伴う作業です。
誤った補修をすれば外壁内部の防水層を傷つける恐れもあり、建物の健全な機能を逆に失ってしまうリスクもあるのです。

幅0.3mmを超えるクラックを見つけた場合は、必ず業者に補修を依頼することを検討しましょう。

8. 外壁のひび割れ発生を遅らせるメンテナンス

外壁のひび割れは見た目が悪いだけではなく、住まいにダメージを与える存在です。
ひび割れを予防するためにも、発生を遅らせるメンテナンスについてチェックしましょう。

定期的な点検とメンテナンス

大切なのは、ひび割れが起きていないか普段からチェックすることです。
自分自身で定期的に外壁の状態をチェックしましょう。

また、ひび割れが起こる前にメンテナンスすることも、家の寿命を長く保つためには大切です。
業者に頼んで定期的に点検してもらい、メンテナンスを行いましょう。
ひび割れや他のトラブルが見つかった場合は、早めに補修することが重要です。

外壁塗装をする

外壁の耐久性を上げるためのメンテナンスといえば、外壁塗装です。
塗装することで、劣化していた外壁の耐久性を高めることができるため、ひび割れの発生も遅らせることができます。

さらに、塗料に機能性を持たせることで、ひび割れに強い外壁を作ることができるのです。
柔軟性や伸縮性がありクラックの対策にもなる「弾性塗料」や、高耐候性や高密着性などさまざまな機能を持つ「アポリテック塗料」などがあります。

モルタル外壁などひび割れしやすい住まいの方は、検討するといいでしょう。
定期的に早め早めのタイミングで塗装をして、ひび割れを予防しましょう。

技術力のある業者に依頼する

定期的にメンテナンスや補修を行っても、外壁の耐久性は業者の技術力に非常に左右されます。
手抜き工事をしたり、雑な仕事をする業者に依頼してしまうと、補修後すぐに不具合が発生したり、メンテナンスが原因でトラブルが起きたりします。

9. 外壁補修の相場

外壁にできたひび割れを補修するための相場について、確認しましょう。

DIY

DIYでひび割れを補修する場合は、材料や道具代の数万円で補修が可能です。
ただし、足場を組む必要がある場合は、足場の専門業者に依頼する必要があり、さらに10~20万円ほどかかります。
足場を組むには「足場の組立て等作業主任者」の国家資格が必要であるため、資格のない者が足場を組むことができません。

足場についての詳細は、
職人の命を守る?!足場の必要性と費用相場
をご参照ください。

業者

業者に外壁のひび割れを補修依頼した場合は、数万~十数万円程度が相場です。
足場を組む必要がある場合は、さらに足場代として20万円程度が必要です。

シーリングを打ち替える場合は、古いシーリング材の撤去費用が必要で、150㎡の場合は50万円程度かかります。

外壁塗装を依頼する場合は、外壁の補修やシーリングの打ち替え費用も含めて全体で80~150万円程度かかります。

10. 業者に外壁補修を依頼するときの注意点

外壁補修を業者に依頼する場合、業者選びは重要なポイントです。
しかし、大きなひび割れの場合は急いで補修する必要があるため、慎重に業者選びができないこともあります。

いざというときのために、業者に外壁補修を依頼する際の注意点を知っておきましょう。

業者の選び方

外壁補修の仕上がりは、その後の家の耐久性を左右します。
親切丁寧で技術力があり、経験豊富な業者に依頼したいものです。
しかし、手抜き工事を行う悪徳業者も多く存在するのが現状です。

信頼できる業者の選び方について詳しく知りたい方は、
信頼できる塗装業者とは?こんな資格や許可を持っている業者を探そう
をご参照ください。

見積もり書の見方

見積もり書が詳しく書かれているかチェックしましょう。
「一式」など、工事の詳細がわからない見積書を出す業者は、注意が必要です。

悪徳業者にひっかからないためにも、複数の業者に見積もりを依頼しましょう。
見積もり書を比較することで、工程の抜けを見抜くことができます。

見積もりが安すぎる場合も注意が必要で、手抜き工事をされるリスクがあります。

外壁塗装の見積もり書の見方について詳しく知りたい方は、
外壁塗装の見積もりシミュレーション 相場価格と見積もり書の見方
をご参照ください。

一括見積もりサイトには要注意!

登録すると複数の業者から見積もり依頼がくるのが、一括見積もりサイトです。
業者を探す手間や一社ずつ連絡する手間を省くことができるので、楽に感じるかもしれませんね。

しかし、一括見積もりサイトは注意が必要です。
一括見積もりサイトに登録しているのは優良な業者とは限りません。
一括見積もりサイトに加盟している業者は、見積もりサイトの運営会社に多額な登録手数料や紹介手数料を払っています。
一括見積もりサイトの運営会社が、サイトに問い合わせがあったお客様の情報を、サイトに加盟している複数の業者に流します。
すると、業者間でそのお客様から受注をとろうと必死になり、不当に低額な見積もりをお客様に提示する競争が起きるのです。

不当に低額な見積もりの内容は、本来必須である作業の高圧洗浄をしなかったり、3度塗りが必須であるのに1度しか塗装しないなどの手抜き工事をするものです。

サイトの利用者はついつい価格で比較しがちです。
しかし、このような「安かろう悪かろう」の見積もりを提示される恐れがあります。

「製品保証」と「工事保証」を確認

契約をする前に、受けられる保証について確認しておきましょう。
保証には2種類あります。

製品保証

塗料そのものに対する保証です。塗料を使って不具合が起きたときに、塗料メーカーが塗り直しなどを保証する制度です。
工事内容が原因で不具合が起きた場合は保証されません。

工事保証

工事内容に対する保証です。ただし保証内容は、塗膜が剥がれたときの補修や定期的にメンテナンスをするなど、施工店ごとに異なります。

保証期間だけではなく、どんな保証が受けられるのかもチェックしましょう。

11. 火災保険は使えるの?

やや珍しいケースではありますが、外壁の塗り替えに火災保険が適用されることがあります。

ただし、「火災保険で外壁塗装を無料でできます!申請代行も当社にお任せ!」と強くアピールする業者は、悪徳業者の恐れがあるので注意が必要です。

外壁塗装の火災保険適用について詳しく知りたい方は、
火災保険の適用を受けて外壁塗装をお得に利用しよう!外壁塗装の火災保険適用まとめ
をご参照ください。

12. まとめ

外壁にできたひび割れを放置すると、雨漏りや建物全体の耐久性が落ちる原因になります。
定期的に外壁の点検を行いましょう。ひび割れを早い段階で発見・補修することで、建物のダメージへ発展するトラブルを防ぐことができます。

また、塗装することで外壁の耐久性を高めることができ、ひび割れの予防にもつながります。
地震によるひび割れを防ぐためにも、高耐候性や高密着性、耐水性などを備えた高機能塗料がおすすめです。

適切なメンテナンスを行いながら、住まいの健康を長く維持していきたいですね。
いえふくでは外壁塗装をしながら、クラックの補修も行います。
コーキングのひび割れやサイディング外壁の剥がれを見事に修復した『クラック(ひび割れ)が多い戸建ての事例(東京都清瀬市)』や、外壁にできた大きなひび割れを補修した施工事例『大きなひび割れ(クラック)を見事に補修(神奈川県川崎市)』をご覧ください。

経験豊富で実績のあるいえふくだからこそできる技です。
外壁のひび割れにお悩みの方は、いえふくへどうぞお気軽にご相談ください。