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外壁塗装でリフォームローンはあり?減税(控除)の対象になるか解説
公開日:2020/06/10 / 最終更新日:2021/06/24
「外壁塗装にリフォームローンが使える」と聞いても、「金利はどのくらいなのか」や「デメリットもあるのでは?」などの疑問や不安で、気軽には使えませんよね。
こんなとき、リフォームローンの金利の相場や、リフォームローンのメリット・デメリットがわかると、リフォームローンを使うかどうかの判断に役立ちます。
この記事では、リフォームローンの金利相場やメリット・デメリットはもちろん、リフォームローンの注意点や、リフォームローンを対象とする減税(控除)制度を紹介。
「お金を貯めてから塗装するのと、ローンを組んで今すぐ塗装するのと、どちらがいいのか」など多くの方の疑問点も取り扱っていますので、ぜひ参考にしてみてください。
リフォームローンとは?種類や金利の相場など
リフォームローンを利用するにあたって知っておきたい以下のことを解説します。
- リフォームローンとは?
- リフォームローンはどこから受けるもの?
- 有担保ローンと無担保ローンの違いと特徴
- 金利相場や返済期間、最大限度額など
リフォームローンとは
その名の通り、リフォームのために組むローンです。
外壁塗装はときに100万円近く、あるいはそれ以上の高額になる大きな買い物です。しかし、リフォームローンを組むことで、料金を分割払いすることができます。
塗装工事だけでなく、屋根の葺き替えや外壁の張り替えなど、さまざまなリフォームで使うことが可能です。
リフォームローンはどこから受けるもの?
リフォームローンの主な借入先は、次の3つになります。
- 銀行や信用金庫など、預金を取り扱う金融機関
- 信販会社や消費者金融など、預金を取り扱わない金融機関
- 住宅金融支援機構
金利が低めです。
ただし、審査が厳しく時間がかかります。
審査がそれほど厳しくなく、スピーディにローンを組むことができます。
その代わり、金利は高めです。
銀行などよりもさらに金利が低い傾向にあり、事務手数料や保証料などが無料であることです。
ただし、住宅金融支援機構のリフォームローンは、独自の条件を満たす必要があります。
たとえば、住宅金融支援機構が用意している財形住宅融資のリフォームローンには、「財形貯蓄を1年以上続けていること」や「財形貯蓄の貯蓄残高が50万円以上であること」などの条件があります。
有担保ローンと無担保ローンとは?
有担保ローンはリフォームする住宅などを担保にして借り入れるローン、無担保ローンはとくに担保を設けずに借り入れるローンです。
一般に、リフォームローンは無担保で組むことが多いです。
無担保ローンと有担保ローン、それぞれのメリット・デメリットは以下のようになっています。
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無担保ローン |
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メリット |
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デメリット |
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有担保ローン |
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メリット |
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デメリット |
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金利相場や返済期間、最大限度額など
金利相場や返済期間、借入可能な額は、借入先や担保の有無(有担保ローンか無担保ローンか)などで変わってきます。
あくまで目安ではありますが、借入先が預金を取り扱う金融機関(銀行など)であれば、金利相場や返済期間は次の通りです。
ローンの種類 | 金利相場 | 返済期間 | 借入可能総額 |
---|---|---|---|
有担保ローン | 1~2% | 最長35年 | 1000万~1億円 |
無担保ローン | 2~15% | 最長10~15年 | 10万~1000万円 |
金利については、固定金利型か変動金利型かによっても変わってきます。
固定金利型 | 借入期間中、金利が変わらないタイプ。景気の影響で金利が高くなり支払い額が増える心配はないが、金利が低くなることもない。 |
---|---|
変動金利型 | 年に2回、市場金利(金融市場などで適用されている金利)に応じて金利が変更されるタイプ。景気次第では金利が下がり支払額が減ることもあるが、金利が高くなり支払い額が増えるリスクもある。 |
固定金利型にするか変動金利型にするかは、リフォームローンの申し込みの際に選択できるケースがほとんどです。
ただし、住宅金融支援機構が用意している財形住宅融資のリフォームローンは、5年ごとに適用金利を見直す5年固定金利制となっています。
リフォームローンの選び方
さまざまなリフォームローンがあるなかで、「どれが我が家に最適なのか」を判断するのは難しいですよね。
こちらでは、次のケース別のリフォームローンの選び方を紹介します。
- 住宅ローンの返済中の場合
- 財形貯蓄をしている場合
- 低い金利でローンを組みたい場合
- 金利が高くてもいいので、早く手軽にローンを組みたい場合
- ローンの手続きが面倒な場合
住宅ローンの返済中の場合
住宅ローンの返済中に、新たにリフォームローンを利用するのは難しいのが現状です。リフォームローンの申し込みをしても、審査に通らない恐れが高いのです。
それでもリフォームローンを利用したいのであれば、まずは住宅ローンを借り入れた金融機関にリフォームローンの相談をしましょう。
金融にくわしく、住宅ローンの返済状況なども把握している金融機関であれば、リフォーム資金を確保するのに最適な提案をしてくれるはずです。
財形貯蓄をしている場合
住宅金融支援機構が、財形貯蓄をしている方向けのリフォームローンを提供しています。
このリフォームローンを利用するには、以下のような条件を満たしていなければいけません。
- 財形貯蓄を1年以上していること
- 申し込み前2年以内に財形貯蓄の預け入れを行っていること
- 財形貯蓄の残高が50万円以上あること など
住宅金融支援機構のリフォームローンについては、こちらから詳細を確認できます。
財形貯蓄制度を利用している方は、こちらのご利用を検討してみるとよいでしょう。
ただし、「借り入れが可能なのは、財形貯蓄の残高の10倍の額まで(最高4,000万円)」などのデメリットも、考慮に入れておくことが必要です。
低い金利でローンを組みたい場合
低い金利でローンを組みたい場合は、以下のいずれかを利用するとよいでしょう。
- 銀行や信用金庫など、預金を取り扱うタイプの金融機関のリフォームローン
- 住宅金融支援機構のリフォームローン
上記の2つは、金利が低い傾向にあります。
ただし、住宅金融支援機構のリフォームローンの金利は、5年ごとに見直されることに注意しましょう。
基本的に、住宅金融支援機構のリフォームローンの金利は低いです。しかし、金利の見直し額に上限がないため、金利の見直しのタイミングで金利が高くなる恐れもあります。
金利が高くてもいいので、早く手軽にローンを組みたい場合
信販会社や消費者金融など、預金を取り扱わないタイプの金融機関であれば、手続きや書類が少なく、審査にかかる時間も短く済みます。
ただし、金利が高くなることを考慮に入れておきましょう。
ローンの手続きが不安な場合
リフォーム会社や塗装業者のなかには、銀行などの金融機関と提携しており、施工内容に適したローンを紹介してくれたり、ローンについてアドバイスをくれたりする会社もあります。
リフォームローンを利用したいものの、ローン選びや手続きに不安のある場合は、金融機関と提携したリフォーム会社や塗装業者を探すとよいでしょう。
ただし、これらのリフォームローンは金利が高いことが多いです。
外壁塗装の費用の支払い方法
外壁塗装の費用の支払いは、一般に現金振り込みです。
塗装工事が終わった後、指定の口座に全額を振り込むかたちとなります。
カード支払いやリフォームローンが可能かどうかは、業者によって異なります。
外壁塗装の支払いについて、よりくわしいことは、こちらのコラムでご確認ください。
リフォームローンのメリット・デメリット
リフォームローンを組んで外壁塗装をすることには、メリットとデメリットの両方があります。
メリットとデメリットの両方を考え、ローンを組むか決めましょう。
メリット
リフォームローンで外壁塗装をすることのメリットは、次の通りです。
- 大金をまとめて支払わなくて済むので、お金が手元に残る
- 手元に十分なお金がなくても、すぐに塗装ができる
デメリット
リフォームローンで外壁塗装をすることのデメリットは、次の通りです。
- 金利が発生するぶん、支払い額が大きくなる
- 毎月の返済で、月々の負担が大きくなる
- 外壁塗装の寿命は一般に10~15年なので、ローンの返済期間が長いと、「前の外壁塗装のローンが残っているのに次の外壁塗装が必要」などの事態になりかねない
貯金よりもリフォームローンの方が効率がよい?
「塗装費用が貯まるのを待って外壁塗装を先延ばしにしていると、その間に外壁が傷んで高額の補修費用が発生するから、ローンを組んですぐに塗装した方がよい」などの考え方もあります。
しかし、上記のような考え方は、全面的に正しいとはいえません。
なぜなら、外壁の劣化のスピードはゆっくりだからです。
すでに激しく損傷している場合(外壁が大きくひび割れているなど)は別ですが、外壁塗装を1年や2年延期したからといって、多額の補修費用が発生する事態は考えにくいです。
「我が家の外壁はすぐに塗装しないといけない状態だろうか?」と不安な場合は、塗装店やリフォーム会社などに点検してもらい、急いで塗装する必要があるかどうか質問するとよいでしょう。
大半の業者は無料で点検・見積もりを行っています。
「貯金してから塗装するか、ローンを借りて今すぐ塗装するか」は、複数の業者に外壁を点検してもらい、その結果(見積もり)を踏まえて検討することがおすすめです。
リフォームローンを使用するときの注意点
リフォームローンを使用する際には、次の3つに注意しましょう。
返済シミュレーションをしておこう
ローンの借り入れをする前に、必ず返済シミュレーションをしておきましょう。
無計画なローンは、月々の返済で生活が苦しくなる恐れがあります。
金融詐欺に注意!
収入や住宅ローンの返済状況などによっては、「リフォームローンの相談に行ったけど、断られてしまった」と困ることもあるかもしれません。
そんなとき、以下のようなチラシやダイレクトメッセージを見かけても、安易に飛びつかないようにしましょう。
- 低金利で融資します!
- 他店で融資を断られた方でも大丈夫です!
- 即日融資も可能です!
このような勧誘をしてくるのは、違法な金融業者である恐れが高いです。
「〇〇バンク」や「××信託」などの名前を使っていても、無登録の違法業者であることもあります。
リフォームに限った話ではないですが、融資は必ず信頼できる金融機関に申し込みましょう。
※参考:金融庁 違法な金融業者に注意!
団体信用生命保険に注意
団体信用生命保険とは、ローンの返済中に借りた人が返済不能になった場合(死亡したときなど)、ローンの残額を保険金から支払えるようにする保険です。
住宅ローンの場合は、ローンの借り入れと保険への加入がセットになっているのが一般的です。
しかし、リフォームローンの場合は、団体信用生命保険への加入がセットになっている場合となっていない場合があります。
リフォームローンを組む場合には、団体信用生命保険についても確認しましょう。
リフォームローンの申し込みから融資までの流れ
リフォームローンの申し込みから融資までの流れは、大まかに以下の通りです。
ただし、借入先によっては異なる場合もあるかもしれません。
外壁塗装の見積もりをとる
ローンの申し込みをする前に、外壁塗装にどれくらいお金がかかりそうか、目安をつけておきましょう。
自宅の外壁塗装の費用の目安を付けるには、業者から見積もりをとるのが最も確実です。1社だけから見積もりをとってもよいですが、可能であれば、相見積もりをおすすめします。
複数の業者の見積もりを見比べることで、自宅の外壁塗装にかける予算はどれくらいが妥当なのか、判断しやすくなるからです。
相見積もりについては、下記のコラムをご確認ください。
どこのリフォームローンを利用するか決める
家庭の経済状況や家族の希望、外壁塗装の見積もり額などを考慮しながら、どこのリフォームローンを利用するのか決めましょう。
住宅ローンの返済中である場合は、まず住宅ローンの借入先に相談しに行くことになります。
仮審査
仮審査とは、リフォームローンを提供する側(銀行や信販会社など)が、お金を貸しても大丈夫そうかどうか、リフォームローン利用の希望者を審査することです。「事前審査」とも呼ばれます。
リフォームローンの希望者が書類を用意したり借入先に足を運んだりする必要はありません。インターネット上で必要事項(年収や勤続年数など)を入力したり、必要事項を記入した申込書を郵送したりすることで、仮審査を申し込めます。
本審査
本審査は、リフォームローンを提供する側が、お金を貸しても大丈夫そうかどうかの最終的な判断を下す審査です。
仮審査を無事通過したら、本審査に必要な書類を用意し、インターネットやファックス、郵送などで借入先に送りましょう。
本審査に必要な書類は、借入先ごとに確認が必要です。一般に、銀行のように審査が厳しい金融機関は必要な書類が多く、信販会社のように審査が厳しくない金融機関は必要な書類が少ないです。
用意しなければならない書類の例としては、以下のようなものがあります。
- 運転免許証やマイナンバーカードなど、本人確認書類
- 塗装工事の見積もり書など、ローンの使い道を確認できる書類
- 源泉徴収票など、年収を確認できる書類
融資の決定
無事に本審査を通過したら、正式な契約手続きをし、リフォームローンの契約が成立します。
リフォームローンのお金は、以下の2パターンがあります。
- 借入先の金融機関が塗装業者の口座に直接代金を振り込む場合
- リフォームローンの契約をした個人の口座に振り込まれる場合
リフォームローンで減税(控除)の対象になる?
ローンを組んでリフォームをした場合、いくつかの条件を満たせば、住宅ローン減税制度を利用することができます。
住宅ローン減税制度とは、住宅の購入やリフォームにあたってローンを受ける人向けの支援制度です。
住宅ローン減税制度を受けることができれば、ローンの返済期間中、所得税を減税(控除)してもらえます。
住宅ローン減税制度を利用するための条件として、「自らが居住していること」や「リフォームする住宅の床面積が50平方メートル以上であること」などがあります。
住宅ローン減税制度の詳細については、下記の公式サイトからご確認ください。
補助金(助成金)も調べてみよう
外壁塗装にあたって費用にお困りの場合は、国や自治体の補助金(助成金)の利用も検討してみるとよいでしょう。
条件付きではありますが、お住まいの地域などによっては、自宅の外壁塗装に国や自治体の補助金(助成金)が出る可能性があるのです。
外壁塗装に活用できる補助金(助成金)については、以下のコラムで取り扱っています。気になる方はぜひチェックしてみてください。
外壁塗装の相場や内訳
自宅の外壁塗装を検討しているのであれば、外壁塗装の相場や内訳について調べてみることをおすすめします。
相場や内訳を知っておくことで、業者の見積もり額が相場よりもやけに高かったり、内訳が不自然だったりしたとき、それに気づきやすくなるからです。
外壁塗装の相場は、住宅の延べ床面積(各階の床面積の合計)や階数などで変わってきます。
こちらのコラムでは、住宅の規模や階数など、条件別の外壁塗装の相場を解説。
ぜひ参考にしてみてください。
外壁塗装の費用を安く抑える方法
「外壁塗装の費用が高すぎて、一括で払うのは厳しい」とお悩みの方は、外壁塗装の費用を安く抑える工夫をしてみてもいいかもしれません。
費用を安く抑える工夫としては、次のようなものがあります。
- 大手のハウスメーカーやリフォーム会社を避ける(下請け業者への仲介料が上乗せされるため)
- 相見積もりをとる(複数の業者を比較し、より安く、より信頼できそうな業者を選ぶため)
安すぎる外壁塗装は工事の品質が心配です。しかし、注意点を守りながら費用を安く抑えるテクニックを使えば、賢く安全に費用を抑えることが可能です。
外壁塗装の費用を安く抑える方法については、こちらのコラムをぜひご一読ください。
外壁塗装の色選び
外壁塗装では、費用だけでなく塗料の色も考える必要があります。せっかくの機会ですから、今までとは違う色に塗り替えるのもいいですよね。
こちらでは、住宅の外壁で人気の色や、色選びのポイントを紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
まとめ
リフォームローンは、銀行や信用金庫、信販会社などで受けることができます。
住宅ローンの返済中の場合は、まず住宅ローンの借入先に相談に行きましょう。
財形貯蓄をしているのであれば、住宅金融支援機構のリフォームローンも検討してみるとよいですね。
外壁塗装の費用は業者によって大きく変わることもあるので、ローンを組む前に、複数の業者から見積もりをとってみるのもおすすめです。
いえふくは、外壁塗装の費用でお悩みの方向けに、ネット見積もりサービスを提供しております。
いえふくのネット見積もりサービスは、ご自宅の規模や窓の個数、階数などを入力して頂くことで、外壁塗装の費用の目安がわかるサービスです。
ご自宅の外壁塗装を検討中の方は、いえふくのネット見積もりサービスをぜひお気軽にご利用ください。
「我が家の外壁は塗装が必要な状態なのかどうか、点検してほしい」などの外壁塗装を検討すべきかどうか悩んでいる状態の際のご希望も、いえふくは承っております。
いえふくは、東京都・神奈川県・千葉・埼玉の1都3県で、戸建て住宅の外壁・屋根の塗装を承っている塗装専門店です。
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