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外壁塗装のおすすめ人気塗料をランキングで紹介!コスパ1位はコレ!
公開日:2021/05/20 / 最終更新日:2021/11/01
外壁塗装を考えるとき、「どの塗料を使えばいいの?」と迷う人も多いかと思います。
こんなとき、最近話題の塗料やよく使われる塗料がわかっていると便利ですよね。
この記事では、コストパフォーマンスや耐久性、塗料単体の安さなどでおすすめの人気塗料をランキング形式で紹介するほか、外壁の人気色も解説。
遮熱塗装やクリアー塗装に興味がある人向けの塗料や、外壁で人気の色の話題も取り扱っています。
塗り替え工事を行う際の基礎知識として、ぜひお役立てください。
塗料の各種ランキング1位はこの塗料!
以下の各分野のランキング1位の塗料を、まずはご紹介します。
- コストパフォーマンスが高い塗料
- 耐久性に優れた塗料
- 価格が安く、かつ安心な塗料
- 遮熱塗料
自宅の外壁を初めて塗装する方にも、安心して使えるおすすめの商品です。
コスパランキング1位「アレスダイナミックトップ」
大手塗料メーカー「関西ペイント」の水性シリコン樹脂塗料(ラジカル制御型)です。
大きな長所は、「ラジカル制御機能」による優れた耐久性です。
ラジカル制御機能とは、「ラジカル」が発生しにくいようにすることで、塗膜(塗料のコーティング)の劣化を防ぐ機能のこと。
ラジカルとは、塗料に含まれる成分が紫外線を受けることで発生し、塗膜を劣化させる物質です。
シリコン塗料にラジカル制御機能をつけることで、高耐久で知られるフッ素系塗料同等の耐久性を確保することができます。
優れた吸着力も特徴で、濡れた壁面や、高湿度の環境下でも工事を行うことができます。
耐久性ランキング1位「アレスダイナミックムキ」
関西ペイントの無機有機ハイブリット塗料です。
独自に開発された「H.R.Dテクノロジー」によって、優れた耐久性を誇る商品です。
H…ハイブリットテクノロジー
紫外線や酸性雨を長期間浴びても簡単に崩れない「無機の強靭性(きょうじんせい)」と「有機の柔軟性」、そして「フッ素レジンの保護力」を組み合わせることで、今までにない耐久性を実現。
R…ラジカル制御機能
ラジカルの発生を根本的に抑制し、それでも発生してしまった微量のラジカルを無害化する機能を備えています。
D…ダイナミックレジン結合技術
素材への優れた吸着力と、強固な塗膜形成力が特徴です。
価格ランキング1位「コスモシリコン」
関西ペイントのシリコン樹脂塗料です。
耐久性、耐汚染性、耐候性に優れた「コスモシリコン」は、価格と性能のバランスが良く、戸建て住宅の塗装替えに適した商品と言えます。
安心して使える価格帯ながら、防カビ性、防藻性も備え、幅広い下地に対応。
施工性の良さから、実績豊富で、高品質のシリコン系塗料の代表的な商品です。
遮熱塗料ランキング1位「アレスクール」
関西ペイントの高日射反射率塗料です。
遮熱効果によって、住まいの温度上昇を制御し、省エネ性の向上効果もある塗料です。
ウレタン系からフッ素系まで幅広い商品ラインナップがあり、各ニーズに合った選びやすい価格展開も人気の理由です。
遮熱塗料について、詳しくはこちらの記事をご確認ください。
高反射率塗料を外壁・屋根塗装に使うことで、補助金(助成金)を受け取れる可能性があります。詳しくはこちらの記事をご参照ください。
コスパランキング2位~3位の塗料
コスパランキング2位~3位の塗料をご紹介します。
コスパランキング2位「パーフェクトトップ」
大手塗料メーカー「日本ペイント」のシリコン系塗料(ラジカル制御型)です。
塗膜の劣化を防ぐラジカル制御機能によって、シリコン系塗料の価格帯ながら、長い耐用年数を実現しています。
さらに遮熱効果も持ち合わせたお得感の強い製品です。
コスパランキング3位「エスケープレミアムシリコン」
塗料メーカー「エスケー化研」のシリコン系塗料(ラジカル制御型)です。
ラジカル制御機能により、従来のシリコン系塗料より優れた耐久性と長い耐用年数を持ちながら、手の届きやすい価格帯で使いやすい塗料です。
耐久性ランキング2位~3位の塗料
耐久性ランキング2位~3位の塗料をご紹介します。
耐久性ランキング2位「スーパームキコート」
関西ペイントの無機有機ハイブリット塗料です。
塗膜の光沢が失われにくい特徴を持ち、外壁塗装に特化した製品です。クリアータイプもあります。
比較的高価ですが、優れた耐久性で、塗り替えの頻度を減らすことができるため、長い目で見ればコストパフォーマンスにも優れています。
耐久性ランキング3位「ファイン4Fセラミック」
日本ペイントのフッ素系塗料です。
雨などの染み汚れに強い「超低汚染型」の特徴を持ち、「4フッ化フッ素」と呼ばれる特殊なフッ素樹脂によって、従来よりもフッ素のコーティング力が向上しています。
比較的高価ではありますが、とても優れた耐久性を持つ塗料です。
価格ランキング2位~3位の塗料
価格ランキング2位~3位の塗料をご紹介します。
価格ランキング2位「ファインシリコンフレッシュ」
日本ペイントのシリコン樹脂塗料です。
シリコン系塗料ながら、他のシリコン系塗料よりも長い耐用年数を誇り、コストパフォーマンスと機能性のバランスと実績に優れた塗料です。
価格ランキング3位「セラMレタン」
関西ペイントのウレタン樹脂塗料です。
セラミック変性の特性から、汚染に強い特徴を持ち、防カビ、防藻性を有する製品です。
従来のウレタン系塗料よりも、耐候性と色もちに優れた特徴を持っています。
遮熱塗料ランキング2位~3位の塗料
遮熱塗料ランキング2位~3位の塗料をご紹介します。
遮熱塗料ランキング2位「サーモアイ」
日本ペイントの太陽熱高反射塗料です。アクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系の3種類があります。
メーカーサイトでは、日射反射率は90%以上とうたわれています。
耐用年数と価格のバランスにも優れた塗料です。
遮熱塗料ランキング3位「ガイナ」
断熱材や熱反射材などの開発・販売している「日進産業」のシリコン樹脂セラミックハイブリット塗料です。
ロケット開発技術を応用して作られた、JAXA認定の断熱塗料です。
独自の特殊セラミック効果から、住まいの断熱、遮熱、防音機能から、快適な住環境の実現を目的とした、他の塗料と一線を画す商品となっています。
外壁にこだわりのある方におすすめの塗料
汚れにくさにこだわりたい場合や、クリアー塗装を検討している場合、色にこだわりたい場合のおすすめ塗料をご紹介します。
汚れにくさにこだわりたい場合のおすすめ塗料
塗料メーカー「エスケー化研」の「クリーンマイルドシリーズ」は、汚れにくさにこだわった超低汚染塗料です。
セラミック複合技術によって、通常の塗料よりも、雨で汚れが流れ落ちやすいようになっています。
クリアー塗装におすすめの塗料
クリアー塗装とは、無色透明な塗料を使って塗装を行うことです。外壁材そのものの風合いや模様を残したまま塗装ができるメリットがあります。
クリアー塗装には、日本ペイントの「UVプロテクトクリヤー」がおすすめです。
ツヤあり・ツヤなし・油性・水性から選ぶことができ、外壁本来のデザインや色、柄、質感を残しつつ、しっかりと保護する効果が期待できます。
色にこだわりたい場合のおすすめ塗料
色にこだわりたい方は、日本ペイント「ハナコレクション」がおすすめです。
実績豊富なロングセラー商品で、「自然採色」をテーマにした花の色のような優しい色合いが特徴です。
8色のメインカラーから調合できる豊富なカラーバリエーションとシリコン系、フッ素系のグレードから花の選べる価格帯も魅力です。
塗料のグレードや種類
塗料のグレード別ランキングと、「水性か油性か」「1液型か2液型か」などの種類を解説します。
グレード別ランキング
塗料は、主原料や機能性によってグレードが分けられ、グレードによって大体の価格帯や耐用年数が変わってきます。
戸建て住宅で使われる塗料のグレードランキングは、おおむね次のかたちです。
- 1位 : シリコン塗料(手ごろな価格帯と耐久年数のバランスから、選ばれることが多い塗料)
- 2位 : フッ素塗料(耐久性や耐候性が非常に高い反面、とても高価なため、シリコンに比べると選ばれる頻度は低め)
- 3位 : ウレタン塗料(密着性が高く、ひび割れにくいのが特徴)
- 4位 : 無機塗料(価格は高いが、紫外線で劣化しにくい点や、優れた耐久性や耐火性が長所)
- 5位 : アクリル塗料(非常に安価だが、耐用年数が短い)
最近注目を集めてきているのが、「ラジカル制御」の技術によって耐久性を高めたシリコン塗料です。俗に「ラジカル塗料」とも呼ばれます。
いえふくがおすすめしている「アレスダイナミックトップ」も、シリコン塗料をラジカル制御の技術で性能をアップさせた塗料製品です。
油性塗料と水性塗料ではどちらが人気?
塗料製品は、塗料缶を開けてそのまま使うのではなく、決められた比率で薄めてから使うものが多いです。
油性塗料と水性塗料の違いは、「塗料を薄めるのに何を使うか」です。
シンナーで薄めて使用する塗料が「油性塗料」で、水で薄めて使用する塗料が「水性塗料」です。
水性塗料と油性塗料、それぞれに特徴や向き不向きがあります。
どちらが人気かというより、適した場所に適した使い方をすることが大切です。
油性塗料
- サビに強いため、鉄製品におすすめ
- 乾燥に時間がかかる
- 臭いが強い
- 比較的高い
- 内装に使えない
さらに、油性塗料は、溶剤系と弱溶剤系に分けられます。
溶剤系は、金属屋根などの塗装に向き、密着性がよく、刺激臭が強い特徴があります。「強溶剤塗料」とも呼ばれます。
弱溶剤系とは、溶剤系に比べてシンナーの含有量が少ないため、比較的人体への影響が少ないですが、乾燥時間は長く必要になります。
油性塗料を使う際は、デメリットの面を抑えた弱溶剤系塗料がおすすめです。
水性塗料
- 施工が簡単
- 水洗いで片付け、清掃ができるため作業性がいい
- 乾燥が早い
- 臭いが少ない
- 比較的安価
- 内装にも使える
1液型と2液型ではどちらが人気?
水性塗料には、1液型(1液タイプ)と2液型(2液タイプ)があります。
1液タイプは、開封後そのまま塗るか、または水で薄めさえすれば使える塗料です。
比較的安いですが、耐久性・耐候性に劣り、開封後は保管しにくい特徴があります。
2液タイプは、塗料が「主剤」と「硬化剤」の2つに分けて缶に入っていて、開封後この2つを混ぜて固め、その後に水で薄めて使う塗料です。
混ぜ合わせなければ固まらないため、開封後でも保管しやすく、耐久性・耐候性に優れます。
適応する素材が多く、さまざまな現場で使用できます。
比較的高価で、混ぜ合わせる作業には苦労が伴い、一度混ぜたら固まってしまうため、混ぜた後は保管できません。
1液型より2液型の方が扱いは難しいですが、1液型よりも耐久性や耐候性に優れており、外壁塗装には適していると言えます。
塗料メーカーランキング
日本でメジャーな大手塗料メーカーは、
- 関西ペイント
- 日本ペイント
- エスケー化研
この3社です。
1位関西ペイント
建築用から船舶用、自動車用まで、多種多様な塗料の開発・製造・販売を行っています。
「関ペ」とも呼ばれ、建設業界はじめ、造船業界や自動車業界など、さまざまな業界で大変親しまれています。
東京のシンボルとして名高い東京タワーを彩る赤い塗料も、関西ペイントの製品です。
1918年から続く歴史の中で、幅広いニーズに対応する商品展開、品質の良さから、プロからの信頼も厚いメーカーです。
2位日本ペイント
「ニッペ」とも呼ばれ、関西ペイントと肩を並べる大手塗料メーカーのひとつです。
設立は1881年。幅広い製品ラインナップと確かな品質、歴史ある確かな実績があるメーカーです。
3位エスケー化研
建築用塗料や特殊塗料のメーカーで、特に省エネ性や住環境の向上を目的とした商品を積極的に開発しています。
建築仕上げ塗料では、国内シェアNO.1を誇り、多くの実績を築いています。
セラミック系塗料の取り扱いが多く、他メーカーに比べて、塗料の価格も安価な傾向があります。
塗料選びで覚えておきたい重要ポイント
塗料選びは、「人気の塗料を選んでおけば安心!」というわけではありません。
それぞれの住まいに合った選び方について、必ず確認したいポイントをお伝えします。
家のライフプランに合わせた塗料選び
耐用年数が長い塗料を塗れば、次の外壁塗装が必要になるまでの期間が長くなり、塗り替えが必要になる回数を減らすことができます。
たとえば、あと30年住む予定の家で10年もつ塗料を塗る場合、塗り替えが必要な回数は3回です。
しかし、15年もつ塗料であれば、塗り替え回数は2回になります。
塗装工事は塗料以外にもさまざまな費用がかかることもあり、工事回数が少ない方がお金の節約になります。
「この家にあと何年住む予定か」などのライフプランを踏まえ、長期的な意味でのコストパフォーマンスを視野に入れて選ぶのがおすすめです。
外壁の種類
外壁の素材には、いろいろなものが使われます。
代表的なサイディング、モルタルをはじめ、木、鉄、コンクリ―トなど、素材の種類はさまざまです。
塗料は、外壁の種類に合わせて選択することで、耐久性が上がり、仕上がりも美しいものになります。
塗料を選ぶ際は、外壁の種類を考慮した上で検討しましょう。
外壁の状態
外壁塗装は、外壁の劣化状態や、下地の様子を見極めて、適切な補修をした上で行う必要があります。
トラブルや劣化をカバーし、できる限りの良い状態に改修できる塗料選びは、施主だけの判断では難しいものです。
とくに、築年数が長く経年劣化が進んでいる住宅ほど、外壁の状態の考慮が必要になります。
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お見積りやご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
外壁塗装を検討中の方へ
人気の色と色選び
住宅の塗り替えで人気の色としては、次のような色があります。
- ベージュやクリーム色
- 白
- グレー
- ブラウン
上記のような定番の色から選ぶのであれば、色選びで失敗しにくいです。
外壁の色選びについてくわしいことは、次のコラムをご一読ください。
業者選び
自宅の外壁塗装を検討するとき、「ハウスメーカーに依頼するのと、塗装の専門業者に依頼するの、どっちがいいの?」といったことで悩みがちです。
ハウスメーカーや専門業者など業者のタイプごとの違いや、業者選びの基準などを、下記のコラムで解説しています。
お悩みの方はぜひご参照ください。
相場
外壁塗装にあたって、気がかりなのがやはりお金ですよね。
諸条件によりますが、一般的な戸建て住宅※の場合で、80~120万円かかることが多いです。
外壁塗装の相場についてくわしいことは、こちらのコラムでご確認ください。
※延床面積(建物の全ての階の床面積の合計)が30坪前後の2階建て住宅
まとめ
塗料選びの際に知っておきたい知識を、ランキング形式でお伝えしました。
外壁塗装は、持ち家の美観を保ち、住まいを長持ちさせるために必要不可欠なメンテナンスです。
信頼できる業者を選んだ上で、適切な工事内容を選択できるといいですね。
いえふくは、戸建て住宅の塗装工事を承っております。
ご自宅の外壁塗装を検討中の方や、外壁の汚れやひび割れが気になっている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
- ライタープロフィール
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佐藤ゆうか(いえふくライター)
2級建築士の資格あり。外壁塗装を知ってもらうために、いえふくライターとして活動中。外壁塗装をはじめ各種住宅リフォームの経験があります!