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屋根の業者選びのポイントを解説!費用相場や探し方も紹介
公開日:2021/02/26 / 最終更新日:2021/07/01
屋根にひび割れを見つけたときや、屋根の修理/リフォームを検討しはじめたとき、やはり悩むのが業者のことです。
こんな場合、屋根の修理/リフォームを相談できる業者がわかれば、助かりますよね。
この記事では、屋根業者の種類や業者選びのポイント、業者を呼ぶ前にやっておきたいことなどを紹介。
あわせて、修理/リフォーム(全体工事)の費用の目安や火災保険についてもお伝えします。
自宅の屋根の修理/リフォームを、信頼できる業者に、適正な価格で施工してもらえるように、当記事をぜひ参考にしてください。
屋根の業者を呼ぶ前の下準備
屋根の修理や点検のために専門業者を呼ぼうとお考えなら、事前に準備をしておくのがおすすめです。
伝える内容を整理しておく
必ずやっておきたい下準備は、業者に質問したいことや依頼したい補修内容を、あらかじめメモに書き出しておくことです。
たとえば、次のように、業者へ相談するにいたった経緯や状況、トラブルの内容などを整理しておくといいでしょう。
- 2階の屋根にひび割れが〇箇所あり、修理を検討している
- 屋根の汚れやコケがひどい。工事が必要かどうか調査してほしい
- 新築時から10年以上経つが、屋根のどこかが傷んでいないか、点検してほしい
築年数や工事歴、図面を確認
可能であれば、マイホームの築年数や工事歴などを確認しておきましょう。
図面が手元にある場合は、業者が来たらすぐに出せるように準備しておくと、相談がスムーズに進みます。
屋根材を調べておく
絶対ではありませんが、もし可能であれば、業者に電話する時点で自宅の屋根材の種類がわかっていると望ましいです。
屋根材の種類は、瓦やスレート(コロニアル)、トタンなど、住宅によってさまざま。
代表的な屋根材の種類と見分け方をまとめましたので、屋根材の種類の判別にご活用ください。
本瓦
昔から使われている伝統的な陶器製の屋根材で、重厚感がある点が特徴です。地震に弱いことから、近年は減少傾向にあります。
陶器ならではのツルツルした見た目が特徴です。
セメント瓦
本瓦と似たデザインが特徴で、安くて軽いメリットがあります。1970年代〜1980年ごろに流行しました。
表面がザラザラしており、本瓦ほどの光沢感はないことが特徴です。
スレート(コロニアル/カラーベスト)
近年の住宅で主流な屋根材です。平らな板のかたちをしていることが多いです。
金属
トタンやガルバリウムなど、金属製の屋根です。金属光沢がある見た目が特徴です。
業者の探し方のパターン
屋根の業者の探し方のパターンは、次の6つがあります。
インターネット
最近では、インターネットで業者を探すことも可能です。
たくさんの業者の情報を手軽に確認することができ、選択肢が豊富である点がメリットです。
知り合いの紹介
知り合いが実際に修理などを依頼した業者であれば、信頼できる感想や口コミが聞けて、安心ですよね。
もしかすると、安くて親切な屋根業者が見つけられるかもしれません。
しかし、知り合いで最近外壁塗装をした人がいるとは限らない点が難点です。
近所(地元)の工務店
お住まいの地域に地元密着型で営業している工務店があれば、そちらへ屋根の相談をすることも可能です。
工務店には、住宅の工事を全般的に引き受けている業者も多いです。屋根のトラブルにも、親身になって相談に乗ってくれるかもしれません。
ただし、工事の得意不得意や品質は、工務店によって差が激しい点に注意しましょう。地元の工務店が、必ずしも屋根工事が得意だとは限りません。
チラシ
自宅のポストや新聞に入っている屋根業者のチラシを見て、チラシの業者に問い合わせてみるパターンもあります。
チラシを配っている業者のすべてが優良業者とは限らない点に注意です。
ハウスメーカー
マイホームを新築したハウスメーカーへ相談する選択肢もあります。
新築時の対応が素晴らしく、マイホームの出来栄えにも満足できている場合、信頼しているハウスメーカーへ相談できるのは心強いですよね。
ただし、ハウスメーカーの工事は、下請けの仲介料で工事価格が高額になる傾向があります。
訪問販売
少し特殊なパターンとして、屋根業者の訪問販売を受ける場合があります。「点検だけなら無料」とうたうケースが少なくありません。
訪問販売は、消費者センターへトラブルの相談が寄せられることが多いです。業者の話を聞いたり点検をお願いしたりする際は、以下の点に気をつけましょう。
- まず名刺を受け取っておく
- 即日契約をしない
業者選びのポイント
屋根にひび割れやコケなどを見つけると、「いっこくも早くなんとかしたい」と心配になりますよね。しかし、屋根補修は業者選びが重要であるため、簡単に決めては後悔する恐れもあり注意が必要です。
こちらでは満足のいく屋根補修をするために覚えておきたい、業者選びのポイントを紹介します。
業者の種類(瓦葺工・板金工・塗装会社)
屋根の修理やリフォームが可能な業者は、大きく分けて次の3種類です。
- 瓦葺工(かわらぶきこう)
- 板金工
- 塗装会社
以下の表は、それぞれの業者の特徴です。
業者の種類 | 特徴 |
瓦葺工 | 本瓦を中心に扱う屋根葺き業者。本瓦以外の屋根材に対応してくれるケースもある。 |
板金工 | 屋根以外にも外壁や自動車などさまざまな分野で使用される「板金(金属の板を加工したもの)」を扱う業者。板金に関係する屋根施工の専門業者も存在する。 |
塗装会社 | 屋根のメンテナンスに欠かせない塗装や修理を行う業者。屋根以外に外壁やバルコニーなどの塗装も実施していることが多い。 |
業者選びのポイント
屋根工事の優良業者を見極める業者選びのポイントは、次の5つです。
- ホームページに住所や代表者名、施工実績などが記載されている
- 見積書に透明性がありわかりやすい
- 工事内容を親切に説明してくれる
- お客様の疑問にこたえてくれる
- 保証やアフターフォローが充実している
屋根の修理/リフォームでは、あせらず慎重に業者を選ぶことが重要です。
「すぐに修理しないと!」とあせって契約を結ぶと、いい加減な施工をされたり、悪徳業者から詐欺のような法外な請求をされたりする恐れがあります。
このため、後悔なく屋根工事を無事完工するためには、優良業者を見極めて依頼することが大切です。
私たち、≪外壁塗装を一生懸命やる会社いえふく≫でも、屋根の塗装・葺き替え・重ね葺きを承っております。
いえふくは、屋根の状態やお客様のご要望にあわせて、お客様のお住まいの屋根に最適な工事をご提案いたします。
実際に屋根の重ね葺きをお任せいただいた施工実績もありますので、興味のある方は参考にしてください!
屋根の部分修理・全体工事の費用
屋根の部分修理・全体工事の一般的な費用相場は、以下の通りです。
工事内容 | 費用相場 | |
部分修理 | スレートのひび割れ
(屋根材の差し替え) |
1枚1万円〜5万円 |
スレート屋根・金属屋根の棟の傷み
(棟板金の交換) |
3,000円〜5,000円/m | |
本瓦屋根の棟の傷み
(漆喰の塗り直し) |
3,000円〜7,000円/m | |
本瓦の割れ・ズレ | 5万円〜15万円
(補修範囲による) |
|
全体工事 | 屋根塗装 | 40万円〜60万円 ※ |
葺き替え | 100万円〜 ※ | |
重ね葺き(カバー工法) | 50万円〜150万円 ※ |
※30坪前後の平均的な戸建て住宅の場合
ただし、屋根修理の費用は工事の内容や屋根の広さなどによって大きく変わってくるので、必ずしも相場通りにいくとは限らない点に注意しましょう。
部分修理と全体工事、どちらがよい?
屋根の修理を検討する際に悩みがちなのが、「部分補修にするか全体工事にするか」です。
判断の基準は、次の3つです。
- 屋根はどんな状態か?
- 耐用年数を過ぎていないか?
- メンテナンス時期ではないか?
屋根はどんな状態か?
ひび割れや欠けなどが、屋根の広範囲にわたってたくさんある場合は、全体工事を検討した方がよいでしょう。
全体的に色あせやコケが目立つ場合は、塗装工事がおすすめです。古くなった屋根でも、塗装工事をすれば、見違えるようにきれいになります。
屋根のごく一部だけの不具合であれば、部分修理でもよいかもしれません。
ただし、屋根の状態や工事の必要性を正確に見極めるには、専門家の調査が必須です。
屋根に何か不安がある場合は、1度業者に調査してもらうのが安心です。
耐用年数を過ぎていないか?
現在戸建て住宅で最もポピュラーな屋根材であるスレートは、耐用年数20年前後とされています。
自宅のスレート屋根が20年以上たっている場合は、葺き替えを検討してみてもよいかもしれません。
ただし、住宅の立地環境(日照時間、降雨量、湿気、積雪の有無など)やメンテナンスの有無によって、スレートが寿命を迎えるまでの年数は大きく変わってきます。
一般的な耐用年数だけではなく、業者の屋根調査の結果も踏まえて決めましょう。
メンテナンス時期ではないか?
スレートやセメント瓦、一部の金属屋根(トタンなど)は、定期的な塗装メンテナンスが必要です。
諸条件によりますが、塗装メンテナンスの時期の目安は、家の新築や前回の塗装工事から10~15年のタイミング。
屋根の修理を検討したとき、自宅の屋根がちょうど塗装メンテナンスの時期にあたっていたら、修理と塗装をまとめて業者に依頼するといいでしょう。
外壁塗装も一緒に施工する手もあり
屋根の全体工事が必要な状況で、外壁にも劣化のサインが出ているようなら、屋根の全体工事と外壁塗装をまとめて施工するのもおすすめです。
屋根工事と外壁塗装で共通の足場を利用できるため、施工費用の節約になるからです。
外壁塗装を検討すべき劣化サインは、次の記事でくわしく解説しています。
相見積もりをするべきか
屋根の修理や全体工事を行う際に、相見積もりをする選択肢もあります。
相見積もりとは、1社からのみ見積もりをして契約するのではなく、複数の業者から見積もりをとって金額や施工内容を比較することです。
相見積もりは、必ずしなければならないものではありません。
しかし、1社での見積もりに納得いかない場合や不安な点がある場合は、別の業者からも見積もりをとるといいでしょう。
複数の業者から見積もりをとることで、価格や作業内容を比較でき、納得のいく施工が行いやすくなります。
応急処置を頼みたい場合の対応
突然の雨漏りで業者に応急処置をお願いしたいときは、急な雨漏りに対応しているタイプの雨漏り修理業者にまずは連絡してみましょう。
雨水が室内にたれてきて困っている場合は、雨水がたれてくる場所にバケツを置いておきましょう。
バケツの下にブルーシートや新聞紙を敷いておくと、雨水が飛び散っても安心です。
なお、自分自身で屋根に上って修理や応急処置をするのは、大変危険なのでやめましょう。転落事故の危険があるほか、適切でない修理をするとかえって家の状態が悪化する可能性もあるためです。
屋根修理に火災保険が使える?
屋根の修理や工事には、火災保険が使えるケースがあります。
火災保険は「火事に備える保険」とお考えの方がいるかもしれませんが、実は火事以外にも、水害や雪害などさまざまな自然災害への補償が用意されている保険なのです。
※契約内容やプランによって異なります。
火災保険は、台風や豪雨の被害にも適用になるケースが多いです。
自然災害によって屋根の修理が必要になった際は、火災保険が利用できるかもしれません。
くわしくは次の記事で解説しているので、火災保険の利用を検討したい方はご覧ください。
屋根工事に融資や補助金が下りる?
屋根の工事を行う際は、国や自治体が実施している融資や補助金・助成金などの制度をチェックするのもおすすめです。
融資や補助金の制度のなかには、住宅のリフォームを対象とした制度もあり、屋根リフォームや修理に利用できる可能性があります。
外壁/屋根塗装の融資・補助金・助成金に関連する情報は、次の記事で解説しています。ぜひご確認ください。
まとめ
屋根の業者に連絡する際には、屋根トラブルの状況を整理しておいたり、自宅の屋根材の種類を把握しておいたりすると、業者とのやりとりがスムーズになって安心です。
業者選びのときは、見積もりの透明性や施工実績の有無をチェックしましょう。
屋根の傷みがごく部分的なものであれば部分修理で対応可能ですが、屋根全体にひび割れや欠け、色あせが目立つ場合は、全体工事も視野に入れるとよいですね。
いえふくでは、屋根塗装をはじめとして、屋根の重ね葺き(カバー工法)や葺き替えなどの施工にも対応しています。
屋根だけではなく、外壁やバルコニーなどの塗装もまとめてお任せいただくことが可能。
屋根の修理やリフォームをご検討の際は、ぜひいえふくへご相談くださいませ。