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みんなの外壁塗装ガイド

外壁の防水塗装で建物長生き!雨水の侵入を防ぐ塗装のすべて

外壁にヒビ割れがあると、外観が悪くなることがあります。
しかし、それ以上に建物内部に雨水が侵入することで、建物の耐久性が落ちてしまう可能性もあるのです。


できるだけヒビ割れを放置しないよう心がけたいものですが、普段なかなか外壁のヒビ割れに気づけないこともありますよね。
そこで活用したいのが、外壁の防水塗装です。

防水塗装は、小さなひび割れであれば未然に雨水の侵入を防いでくれるので、日々の小さなひび割れチェックの回数を減らすことができ、建物の耐久性も守られます。

今回は、防水塗装を中心に外壁の防水についてお伝えしていきます。

目次

外壁の防水塗装の役割は?

防水塗装は、その名の通り水を防ぐための塗装です。実は「防水塗料」という塗料があるわけではなく、塗料の中でも防水性能の高い塗料を用いた塗装を防水塗装と呼びます。
具体的には、ヒビ割れによる雨漏りを防ぐため、ヒビ割れに強い弾性塗料を使って塗装することです。

 

防水塗装で用いる“弾性塗料”と塗料の上から塗布する“防水材”は、名前が似ているものの別物なので注意が必要です。

防水塗装はヒビ割れに強い

住宅の外壁は目に見えませんが、地震はもちろんのこと、それ以外にも毎日受ける風や車が通ったことによる振動で少しずつダメージを受けています。

このダメージが蓄積することでヒビ割れが発生します。
ヒビ割れから住宅内部に水が侵入することで、住宅内部の構造材を腐食させ、結果として住宅の寿命を縮めることになるのです。

外壁のヒビ割れから生じる水の侵入を避けるため、防水塗料で住宅内部に水を侵入させないようにします。

防水塗装のメカニズム

塗装業界では、防水塗装に使われる防水性の高い弾性塗料のことを「防水塗料」と呼びます。

防水性の高い弾性塗料で塗装すると、一般的な塗料を使った塗装による塗膜と比べて、ゴムのような弾力をもった塗膜に仕上がります。

その伸縮率の違いは、

  • 一般塗料:100%程度
  • 弾性塗料:200%〜600%程度

となります。

一般塗料ではヒビ割れが起きると塗膜まで破れるのに対して、弾性塗料ではヒビ割れに合わせて塗膜が伸びます。

弾性塗料の持つこの特性によって、ヒビ割れが起きても外壁内部に雨水が侵入することを防げるのです。

ヒビ割れの種類

ヒビ割れといっても小さなものから大きなものまでさまざまです。
具体的には、以下のようなヒビ割れが存在します。

【ヒビ割れの種類】

種類 大きさ 概要
ヘアクラック 小さい 幅0.3㎜未満、深さ5㎜未満のヒビ。
ヘアクラックは髪の毛のように細く短いヒビ割れ
で、経年劣化や未乾燥のまま塗装したことによって起こります。
乾燥クラック 小さい 乾燥クラックはモルタルなどの外壁材において、
乾燥の過程で水分の蒸発により収縮が生じ、ヒビ割れが起こります。
構造クラック 大きい 幅0.3㎜、深さ5㎜以上のヒビ。
構造クラックは建物の構造的な欠陥や不同沈下などから発生するヒビ割れです。
縁切れ 小~大 モルタルなどの外壁において、一度に一面の塗装を仕上げず、途中で作業を中止したりやり直したりすると生じるのが縁切れによるクラックです。

 

雨漏りの心配のあるヒビ割れは、幅1mm以上のヒビといわれています。
しかし、たとえ0.3mm以下のヘアクラックであっても浸水の危険性はあります。

一方で、実際にはヘアクラックや、それより大きい幅1mm以上のヒビ割れがあっても、すぐ雨水が構造材に侵入するわけではありません。
外壁内部には、構造材との間に防水シートが入っているのが一般的だからです。

危険なのは、ヒビ割れが生じたまま放置することです。
ヒビ割れを放置していると、防水シートが雨水にさらされ続けることでいずれ破損し、構造材への雨水の侵入につながります。
つまり、ヒビ割れは見かけたらすぐに修復することが大切なのです。

ヒビ割れの生じやすい外壁

外壁にもいくつか種類がありますが、外壁の種類によってヒビ割れの生じやすさが異なります。
まず、最近の住宅で主流となっているサイディング外壁にはほとんどヒビ割れは生じません。

一方、モルタル外壁はヒビ割れが生じやすい外壁です。
モルタル外壁はセメントと砂を混ぜ合わせた素材です。戦後から2000年頃まで、サイディングが外壁の主流となる前までは、日本の住宅の多くの外壁で採用されていました。

モルタル外壁は先述の通り、ヘアクラックや構造クラック以外に、乾燥クラックや縁切れによるクラックの可能性もあり、他のサイディングと比べてクラックに弱い性質を持ちます。
コンクリートもヒビ割れの生じやすい外壁材です。

防水塗装に適した外壁

防水性の高い弾性塗料は、ゴムのように伸びる特性を活かして、ヒビ割れが生じた際にヒビ割れを埋めることができます。
しかし実は、弾性塗料には適した外壁と適さない外壁があるのです。

弾性塗料による防水塗装に適する外壁と適さない外壁は以下の通りです。

  • 適する外壁:モルタルやコンクリート
  • 適さない外壁:サイディング

サイディング外壁には断熱材が入っているため、夏場には高温になることで弾性塗料の塗膜が膨らんでしまうことなどが、防水塗装に向かない理由として挙げられます。

外壁から水が入りやすい部分

外壁から水が入りやすい部分は、外壁の素材ごとに異なります。

  • モルタルやコンクリート:ヒビ割れ
  • サイディング:サイディング同士のジョイント部分に施工されるシーリングの劣化からの侵入

一般的なサイディングであれば10年程度の耐用年数はありますが、シーリング部分に関しては5年位でヒビ割れしてしまうことがあります。

その他、窓枠や換気口など、開口部と呼ばれる部分から雨漏りすることもあります。

これも外壁材の劣化の可能性もありますが、施工してからあまりにも早い段階で雨漏りした場合は「施工会社による施工不良」が疑われます。
まずは施工会社に確認してみましょう。

防水塗装のメリット・デメリット

ここまでの内容も含めて、防水塗装のメリット・デメリットについてまとめると以下のようになります。

防水塗装のメリット ・ヒビ割れから雨水の侵入を防げる
・雨漏れによる建物の耐久性悪化や腐敗を防げる
防水塗装のデメリット ・大きなヒビ割れには対応できない
・ふくれが起きやすい
・耐用年数が短い(3~5年程度)

 

防水塗装は、経年劣化による細かなクラックには対応できます。
しかし、地震により大きくヒビ割れした場合などには対応できないこと、一般塗料よりふくれが生じやすいこと、耐用年数が最も耐用年数の低いアクリル塗料レベルと同等かそれ以下の3~5年程度しかないことに注意が必要です。

外壁の主な防水方法

本記事では、外壁の防水方法のうち防水塗料による方法を中心にお伝えしましたが、他にも防水材や防水シートによるさまざまな防水方法があります。

防水塗料

防水塗料(弾性塗料)による防水はもっともポピュラーな防水方法です。
外壁の塗り替え時に弾性塗料を採用するだけなので、塗り替えと防水を検討されている方にとっては一石二鳥といえるでしょう。

ただし、防水塗料による外壁塗装には技術が必要で、一定の厚さで塗らないと効果が出ないです。
また、ふくれやベタつきなどの施工不良も起こしやすいので、実績のある業者に依頼することが大切です。

防水材

※引用:ニッペホームプロダクツ

防水材は塗料の上から塗布することのできるものです。
防水塗料に似ていますが、無色透明で塗布しても外観を変えずに済みます。

ウレタン塗膜防水、アクリル塗膜防水、FRP防水、塩ビゴムシート防水などさまざまな方法があります。
一般的には、防水材による防水はベランダなどの塗膜防水に用いられます。

また、弾性塗料の耐用年数が3~5年なのに対して、ウレタン塗膜防水やアクリル塗膜防水、FRP防水、塩ビゴムシート防水はそれぞれ10~13年程の耐用年数があります。

防水シート

防水シートは外壁材と構造材の間に設置するものです。
従来はアスファルトフェルトによるものが主流でしたが、現在は透湿防水シートがよく使われるようになっています。

【アスファルトフェルト】

※引用:田島ルーフィング

【透湿防水シート】

※引用:フクビ化学

アスファルトフェルトも透湿防水シートも外壁の下地に使われ、建物内部への雨水の侵入を防ぐものです。
しかし、昨今の住宅の高気密高断熱化により、室内で発生した湿気が壁体内に滞留することを防ぐために、透湿性を高めた透湿防水シートが使われるようになりました。

透湿防水シートの施工は素人ではできないため、業者に依頼しましょう。

防水スプレー

※引用:アサヒペン

靴にかける防水スプレーと同じような形をした外壁用の防水スプレーがあり、この防水スプレーを外壁に吹きかけるだけで防水効果を高めてくれます。
スプレーを吹きかけるだけなのでDIYでもできますが、塗膜が薄いので応急処置程度に考えましょう。

防水テープ

※引用:コニシ

防水テープは、主に屋根や外壁から雨漏れが発生しているときに応急処置として使用します。

使い方は雨漏り箇所の油分や汚れを取り除いて、シワができないよう、空気が入らないように気を付けて防水テープを貼り付けるだけです。
こちらは完全に応急処置なので、防水テープで雨漏れを防いだら早急に業者に連絡するようにしましょう。

防水塗装が必要な地域

防水塗装が必要かの判断基準として、お住まいの地域が降水量の多い地域かを、以下のページで確認してみましょう。

→総務省統計局「統計でみる都道府県のすがた」

とくに鹿児島県、宮崎県、高知県が多く、また全体的に九州地方は降水量の多い傾向にあります。
一方、北海道や信越地方では少ない傾向にあります。

防水塗装の仕上げ方法

防水塗装で用いる弾性塗料では、3つの仕上げ方法があります。

  1. 単層弾性仕上げ
  2. 複層弾性仕上げ
  3. 微弾性塗料仕上げ

① 単層弾性仕上げ

単層弾性仕上げは下塗りした後、弾性塗料で上塗りを2〜3回して仕上げる方法です。
一般的な戸建て住宅では、この方法で仕上げることが多いです。

② 複層弾性仕上げ

複層弾性仕上げは、下塗りした後に弾性塗料で2回中塗りし、その上に通常の塗料を2〜3回上塗りする方法です。

複層弾性仕上げは塗膜に厚みを持たせることができ、より高い防水性能を発揮できます。

しかし、施工に時間がかかり、塗料の費用や人件費がかかることもあるので、一般的な戸建て住宅で採用されることはあまりないです。

3つの仕上げの中で一番弾性が強いです。

③ 微弾性塗料仕上げ

微弾性塗料仕上げは、微弾性フィラーと呼ばれる伸縮性のある下塗り材で下塗りした後、通常の塗料で上塗りを1〜2回行う方法です。

3つの仕上げの中で一番弾性が弱いです。

防水塗料を使用する際の注意点

防水塗料を使用する際には、以下のような点に注意する必要があります。

  1. 基準塗布量を満たす
  2. 乾燥時間を十分確保する

①基準塗布量を満たす

防水塗料(弾性塗料)は、ゴムのように伸び縮みすることでヒビ割れをふさぎ、防水性を確保しています。
そのため、防水塗料の塗布時には、それぞれ塗料によって定められた基準塗布量を満たしていないと、ヒビ割れが起きたときに伸びることができず、切れてしまうのです。

ただ、防水塗装による塗膜の厚みは見た目だけで判別できないため、業者に依頼した際に規定の量を塗布したか、塗料の缶数を確認させてもらうとよいでしょう。

②乾燥時間を十分確保する

塗料は乾燥時間を十分に確保できないまま2・3度塗りをすると、硬化不良を引き起こします。
硬化不良を引き起こすと、防水塗料がその性能を発揮することができなくなることもあるのです。

業者に依頼する際、しっかり乾燥に時間を取っているかどうかを工程表で確認することができます。
なお、それぞれの工程でどれくらい乾燥させれば良いかは、利用する塗料によって異なりますが、商品ごとの乾燥時間は各メーカーのWEBサイトで公表されているので、確認してみましょう。

外壁の防水塗装の費用

防水塗装にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか?

一般塗料と防水塗料の費用を比較

一般塗料、防水塗料(弾性塗料)ともにさまざまな種類があり、どの塗料を使うかによって大きく変わります。
相場は以下の通りです。

  • 一般塗料でメジャーなシリコン塗料:2,500~3,500円/㎡程
  • 防水塗料でメジャーな塗料:5,000〜6,000円/㎡程

また、外壁塗装には人件費や足場代がかかります。(以下は、120㎡(約36坪)ほどで2階建ての戸建て住宅の場合)

  • 一般塗料:100万円程
  • 防水塗料:材料費の関係で120〜130万円程

防水塗装で複層弾性仕上げを選ぶと、より高い防水性能を発揮できます。
ただし、材料費だけでなく人件費も高くなるため、150〜200万円程はかかってしまいます。

ヒビ割れ対策のDIYと業者比較

防水塗装は、ヒビ割れから構造体に雨水が侵入するのを防ぐためのものです。
雨漏り対策としてのヒビ割れ補修工事を行った場合の費用は以下の通りです。

サイディング モルタル
ボード シーリング ひび割れ補修
業者 20~40万円 30~50万円 10~15万円
DIY 3~5万円 5~10万円 3~5万円

 

サイディングは防水塗装に適さないため、適時ヒビ割れ補修を行っていく必要があります。
モルタル外壁は、ヒビ割れ補修の方が安く感じられるかもしれませんが、モルタルの性質上頻繁にヒビ割れが発生するため、防水塗装した方がよいです。

いずれの場合も雨漏り対策として補修を行うのであれば、DIYよりも業者に依頼した方がよいです。業者に依頼すると、素人ではなかなか見つけられない補修箇所まで見つけてくれます。

いえふくで防水塗装

防水塗装は一般塗料を使った塗装と比べて、塗膜の厚さを均一にするなど高い技術が必要とされるため、実績のある業者に依頼することが大切です。

いえふくでは、厳しい審査水準をクリアした経験豊富なスタッフが施工を行っているため、安心してご依頼いただけます。

防水塗装をご検討の方は、まずはいえふくで見積もり依頼をしてみてくださいね。

まとめ

外壁のヒビ割れは気づかない間に生じてしまうことがありますが、そのまま放置すると建物の耐久性悪化を招いてしまいます。

気づいたらすぐに補修するのでもよいですが、防水塗装を行っておけば、ある程度の大きさまでのヒビ割れであれば、ヒビ割れからの雨水の侵入を未然に防いでくれるのです。

防水塗装は、塗料の費用は一般塗料と比べて高いのが一般的ですが、その他の人件費や経費に関しては通常の外壁塗装とほぼ変わりません。

外壁塗装を検討されている方は、防水塗装も合わせて施工するとよいでしょう。