みんなの外壁塗装ガイド
外壁のコーキング単価がわかる!打ち替え施工の作業工程もご紹介
公開日:2021/10/18 / 最終更新日:2021/10/21
自宅の外壁メンテナンスを検討してはじめて、「コーキング」の存在を知った方は多いかと思います。
それだけに、「単価の目安はどれくらい?」「どんな工法や材料が安心?」などの点で、不安がありますよね。
この記事では、外壁のコーキングの単価の目安、工法や工事工程、使用する材料(コーキング材)の種類についてお伝えします。
コーキングのメンテナンスを行う前に、ぜひ参考にしてください!
外壁のコーキング工事の単位・単価の目安
外壁のコーキング工事の単価の単位は、「一式」の場合と「メートル」の場合があります。
いえふくの場合は、コーキング工事の単価に「一式」を採用しております。
あくまで参考ですが、いえふくのこれまでの施工ですと、一般的な戸建て住宅のコーキング工事(打ち替え)の単価は10~15万円の範囲でおさまっています。
- 打ち替えとは?
-
コーキング工事の工法の1つです。古くなったコーキングをすべて取り除き、新しいコーキングを打ち込みます。
ただし、「一式」の場合、単価は住宅ごとの大きさや階数で大きく変わってくるので、あくまで参考と思ってください。
ちなみに、メートル単価の場合の目安は、打ち替えで900~1,500円/メートル、増し打ちで500~900円/メートルほどです。
- 増し打ちとは?
-
コーキング工事の工法の1つです。古くなったコーキングの上から、新しいコーキングを打ち込みます。
- ほかの業者だと、もうちょっと安いのかな?
- どこに工事を頼むか、ほかの業者からも見積もりをとって検討したいな
上記のようにお考えの方におすすめなのが、いえふくの「撮るだけ見積もり」です。
いえふくの「撮るだけ見積もり」は、オンラインで手軽に正確に、コーキング工事こみの外壁塗装の見積もりが届きます。
「見積もりだけのために、業者に家に来てもらったり、会って話したりするのは面倒だなあ」という方にぴったりのサービスです。
打ち替え・増し打ちの違いや作業工程
コーキングの施工方法には、「打ち替えか増し打ちか」「2面接着か3面接着か」など種類があります。
それぞれの違いと、いえふくが実施している「打ち替え」の作業工程を解説します。
打ち替えと増し打ちの違い
「打ち替え」とは、古くなったコーキングをすべて除去し、新しいコーキング材を充填する工法です。
「増し打ち」は、古くなったコーキングの上から新しいコーキング材を充填する工法です。
|
打ち替え |
増し打ち |
---|---|---|
耐用年数 |
7~10年 |
2~5年 |
価格傾向 |
増し打ちより高め |
打ち替えより安め |
打ち替えのメリットは、何より長持ちすることです。
古くなって機能が落ちたコーキングを、新しいコーキングと総取りかえするので、防水性や柔軟性など、外壁のコーキング部分が万全な状態になります。
増し打ちは、古くなった既存のコーキングを撤去する手間がないので、打ち替えより安価に済みます。しかし、打ち替えをした場合に比べると耐久性に欠け、数年後に再工事が必要になる恐れがあるのがデメリットです。
また、増し打ちを施工するためには、既存のコーキングが良好であることが条件です。すでに傷みがひどいコーキングの上に増し打ちをすると、数カ月や数年で打ち替えが必要になるかもしれません。
いえふくのコーキング工事では、必ず「打ち替え」の施工を行います。
せっかくお金をかけて足場をかけ工事するのですから、外壁の塗装だけでなく、コーキングも万全な状態に仕上げた方が絶対に良いと考えているからです。
コーキングの施工方法の判断は、施工業者によって異なりますので、見積もりをとった際は単純に見積もり単価のみを比較せず、どのような工事を行うのか確認することをおすすめいたします。
施工店さんによっては、工事費の節約などのため、増し打ちを提案する場合もあるかもしれません。
もしも増し打ちを提案されたら、「増し打ちができるくらいコーキングの状態は良いのか」や「あえて打ち替えではなく増し打ちをする理由」などを確認しましょう。
考え方はそれぞれですが、いえふくとしては、コーキング工事は増し打ちより打ち替えが望ましいと思っています。
2面接着と3面接着
コーキングの施工方法には、2面接着と3面接着があります。
2面接着と3面接着の違いは、コーキングが接着している面の数です。
2面接着は、目地の底に「バックアップ材」と呼ばれるものを設置し、そのうえにコーキングを充填します。バックアップ材はコーキングが接着しないようにできているので、こうすることで、コーキングの接着面を2面にできます。
接着面が少ないぶん、コーキングが住宅の動きに柔軟に対応できるようになるので、2面接着は部材の収縮が大きくよく動く木造住宅に適しています。
3面接着は、バックアップ材を設置せずコーキングを充填するので、コーキングの接着面が3面です。鉄筋コンクリート造や鉄骨造など、部材の収縮が少ない建物のジョイント部分に適しています。
日本の戸建て住宅は、そのほとんどが木造住宅です。戸建て住宅専門のいえふくは、2面接着を基本としております。
打ち替えの作業工程
1、足場かけや養生をします
コーキングは外壁の全面に施工されていますので、外壁塗装工事と同様に、足場を全面にかける工程からはじまります。
上の写真は、コーキング工事・塗装工事のためにかけた足場と、マスキングテープ(養生のためのテープ)で周囲を養生した目地部分です。
足場かけの騒音や運搬などで近隣に迷惑がかかりますので、外壁塗装工事と同様に近隣挨拶を行うと安心です。
いえふくは、着工の1週間前に施工管理担当が挨拶回りをする方針をとっております。
2、既存のシーリングをすべて撤去します
古くなった既存のコーキングを取り除きます。
撤去するのは古くなったコーキングだけで、バックアップ材は既存のものをそのまま使うかたちです。
3、施工部分のプライマー処理とコーキング充填をします
清掃した後、コーキング材の定着を助けるコーキングプライマーをまず塗布し、その上からコーキング材を充填します。
4、表面を整えて完了です!
外壁にコーキング工事が必要な理由
外壁にコーキングが必要な理由は、外壁の防水性を保つためです。
コーキングは、サイディング外壁やALC外壁で、目地のすき間を埋める(充填する)のに使われているものです。
ここでいう目地とは、外壁材同士のつなぎ目のことをいいます。
上の写真の、矢印が指しているたて方向の線が目地です。
目地のほかに、サッシまわりや換気扇のフードまわりなどにも充填され、次の役割を果たしています。
- 外壁材同士の緩衝材(外壁材同士がぶつかって欠けや割れを起こすのを防ぐ)
- 外壁の防水材(目地のすき間から外壁内部へ水気が入り込むのを防ぐ)
外壁材の目地やサッシまわりに使われるコーキングは、「シーリング」とも呼ばれることがありますね。
どちらも同じ意味を持つ言葉で、業者との会話で使っても、問題なく通じます。
コーキングがしっかりと機能していることで、外壁の目地やサッシまわり、換気扇のフードまわりから、雨や湿気などで外壁内部に水が入り込むのを防ぐことができます。
外壁内部に水気がたまると、木部の腐食や雨漏りのリスクが高まるので、コーキング部分のメンテナンスはとても大切なものなのです。
ひび割れや痩せ、剥がれなど、コーキングの劣化サインについては、下記をご参照ください!
サイディング外壁はコーキング工事必須!10~15年で打ち替えを!
コーキング材の種類
いえふくは、外壁のコーキング工事でおなじみ、1成分型で変成シリコンのコーキング剤を使用しております。
※「1成分型」「変成シリコン」のご説明は後述します。
変成シリコンのコーキング材は、外壁のコーキング工事でよく使われるタイプのコーキング材です。
安定した品質の実績あるコーキング材で、施主様のお住まいのコーキング工事をていねいに施工いたします。
コーキング材は、「1成分型か2成分型か」「主原料は何か」で分類できます。
1成分型か2成分型か
1成分型は、「コーキングガン」と呼ばれるコーキング材充填の道具にセットして、そのまま使えるタイプです。
とても扱いやすく、雨漏りなどの補修に向いています。
以前1成分型は2成分型より耐久性に劣るといわれていましたが、最近では開発が進み、2成分型とあまり変わらない1成分型のコーキングも珍しくはありません。
2成分型は、コーキング材(主剤)と硬化剤に分かれていて、コーキングガンにセットする前に主剤と硬化剤を混ぜ合わせる必要があるタイプです。
1成分型に比べると扱いが難しく、安価で、広い範囲の工事などに向いています。
主原料の種類(変成シリコン・ウレタン・水性アクリル)
コーキング材の主原料で主な種類は、変成シリコン・ウレタン・水性アクリルの3つです。
変成シリコン
1成分型と2成分型の両方のタイプがあります。
耐用年数の目安は10~15年です。
外壁工事のコーキング材として最も適しています。
コーキングの上から塗料が塗れるため、外壁塗装前に施工することで、外壁材と同じ色合いに仕上げることができます。
新築からリフォームまで幅広く使われています。
ウレタン
1成分型と2成分型の両方のタイプがあります。
耐用年数の目安は10~15年です。
密着性、弾力性に優れた特徴があります。
ひび割れ補修や、外壁リフォームなどで使われますが、紫外線に弱いため、上から必ず塗装して保護する必要があります。
水性アクリル
1成分型のみです。
耐用年数の目安は10年前後です。
扱いやすいですが、「乾燥に時間がかかる」「紫外線に弱い」といった特徴があります。
コーキング工事は塗装工事と合わせて実施するべし
コーキングは、外壁材よりも先にメンテナンスが必要になることが多い部分です。
「外壁はそんなに傷んでいるように見えないし、コーキング工事だけやっておけばいいかなあ」とお考えの方もいるかもしれません。
しかし、いえふくとしては、せっかくコーキング工事をするなら外壁塗装工事も合わせて行うことをおすすめしております。
理由は次の2点です。
足場代がお得になる
コーキング工事も外壁塗装工事も足場かけが必要です。別々のタイミングの塗装だと、足場をかける費用が2度発生します。
しかし、合わせて工事すれば、足場かけ(1回約15~20万円)が1回で済んでお得なのです。
コーキングの耐久性が高まる
外壁塗装では、まずコーキング工事をした後、施工後の新しいコーキングごと外壁を塗装します。
※クリアー塗装の場合を除きます。
外壁だけでなくコーキング材も塗料でカバーされて、紫外線や水気のダメージを受けにくくなり、耐久性が増すのです。
次のメンテナンスの時期がそろう
1回目のコーキング工事と外壁塗装工事の時期がずれると、2度目の工事のタイミングもずれることが多いです。
そうなると、家の外壁まわりのメンテナンスのために、何回も足場をかける工事をすることになります。
工事の回数が多くなると、それだけ手間も費用もかかるので、外壁材とコーキングそれぞれの次のメンテナンス時期(工事時期)をそろえる意味でも、まとめて施工するのがおすすめです。
いえふくでは、コーキング工事も含まれた、築15年以内の初めての外壁塗装にぴったりなプランをご用意しています。
面倒な見積もり依頼が、外観と図面の写真をお送りいただくだけで完了する「撮るだけ見積もり」サービスも実施中。
少しでも手間を省きたい方や、手軽に見積もり依頼を行ってみたい方にとてもおすすめの無料サービスです。
何か疑問やお悩みのある方は、いえふくのチャットまでお気軽にお問合せください。
まとめ
外壁のコーキングの単価の目安や、工事工程、コーキングのメンテナンスの大切さなどをお伝えしました。
コーキング材は、ただ外壁材同士の間に充填されているだけのわけではなく、雨漏りや外壁材の破損を防ぐ大切な役割のある部分です。
いえふくでは、コーキング工事と外壁塗装工事を合わせて行うことをおすすめしています。
- はじめての外壁塗装で不安がある
- WEB見積もりもいいけど、口頭で聞きたいことがある
このようにお悩みの方は、ぜひWEBで開催中のはじめての外壁塗装説明会にご予約ください。
外壁塗装の専門知識を持ったスタッフが、お客様のお話を伺います!
- ライタープロフィール
-
佐藤ゆうか(いえふくライター)
2級建築士の資格あり。外壁塗装を知ってもらうために、いえふくライターとして活動中。外壁塗装をはじめ各種住宅リフォームの経験があります!