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雨樋が破損!原因は?DIY修理方法と業者に依頼する費用を徹底解説

住宅に快適に住み続けるためには、建てたあとの定期的なメンテナンスが大切です。
特に外装は雨風にさらされ、破損や劣化が起こりやすい部分です。
ここでは、そもそも雨樋にはどのような機能があるか、雨樋の破損原因や修理方法について解説します。

目次

雨樋とは

雨樋は、単に樋(とい)ともいいます。屋根の縁部分に取りつけられ、屋根面を流れる雨水を集めて地面や下水へ誘導する設備です。
雨樋がないと、家屋に降る雨や雪は直接壁面を流れることになり、外壁の劣化や部分的な腐食を招きかねません。
また、雨が直接地面やコンクリートに当たると、家屋の基礎部分を傷める原因になります。

破損の原因と対策

雨樋が破損する原因は、次の6つが考えられます。

1詰まりによる不具合

雨樋には砂やホコリ、落ち葉といったゴミが詰まることがあります。
また、虫や小動物などの死骸や巣が放置されているケースも散見されます。
都心部の住宅であっても、風の強い場所や、動物にとって環境が整っている地域であれば、予想外に溜まっている可能性があります。
特に、屋根面から水を集める樋集水器(軒樋とエルボを結ぶ桝のような部分)は詰まりやすい部分です。
ここに入り込んださまざまなゴミが竪樋(水を下方向へ流す部分)に入り込むと、水があふれてしまうことがあります。
水が流れずに詰まるとほかの部分が破損する原因にもなるので、目につく範囲のゴミを取り除くなど、定期的なチェックが必要です。

2経年劣化による破損

住宅のどの部位に対しても同じことがいえますが、永久にメンテナンスいらずというわけではありません。
一般的に、雨樋の耐用年数は20年前後といわれています。
ただし、台風の多い地域や、ビル風のように激しい風が起こりやすい住宅街にある雨樋の耐用年数は、これより短めです。
雨樋に穴が空いたり外れたりすると、やがて家屋の雨漏りを引き起こす危険性があります。雨漏りから発生するカビや腐食が家屋の内部に侵食しないよう、早めに交換する必要があります。

3突風や積雪による破損

台風や大雪によって雨樋が破損するケースもあります。
近年は、関東地域でも急な大雪や強い風に見舞われることも少なくありません。
積雪や激しい突風により雨樋が破損した場合は、火災保険で修理費用をまかなえることもあります。
その際の条件や注意点については、後ほど詳しく解説します。
雨風や積雪による被害は、1階部分より2階部分の方が圧倒的に多いのが特徴です。

4傾斜異常

雨樋は、樋集水器に水が流れ込みやすいよう、傾斜をつけた状態で取りつけられます。
樋を支える支持金具が何らかの原因でゆがむと、水平になったり傾斜が逆方向になったりするなどして水がうまく流れなくなることがあります。
支持金具が少し曲がっているだけなら、適切な方向に力を加え、比較的簡単に修理できます。
とはいえ、力を入れる方向や加減を間違うと金具自体が破損してしまう恐れもあるので、不用意に触れない方が無難です。

5伸縮による変形

雨樋は、季節による温度差と紫外線によって伸縮を繰り返しています。
これが変形につながり、雨水を集めるための正常な機能を果たさなくなることもあり得ます。
耐用年数以内でも、強い日差しが当たる部分、温度差の大きい年が続いた場合は、破損につながるような変形を招くことがあります。
大きく変形している場合は、交換が必要です。

6金具や部品の外れ

本来雨樋を支えるべき支持金具が外れている、部品同士に隙間があるといった状態は、雨樋に大きな負担がかかっています。
劣化していない金具の外れや軽微な隙間であれば専用の接着剤で処置することは可能ですが、雨樋全体の交換が必要になるケースも少なくありません。

破損放置の危険性

雨樋の破損にはいくつかの原因が考えられ、要因が複数重なり合って破損してしまうこともあります。
では、雨樋の破損を放置するとどのようなトラブルが起こりうるのでしょうか。
破損放置による危険性は、次の3つです。

1雨漏り

雨樋は屋根に降る雨水を適切に処理するための部位です。
雨樋が正常に機能しなければ、家屋は雨をただ受けるだけの状態になり、雨樋の破損部分や外壁部分から雨水が侵食する、いわゆる雨漏りの状態になる恐れがあります。
雨漏りによって住宅の金属部分が腐食すると、柱がぼろぼろになって耐震性が弱まる、鉄骨に穴が開いて強度が弱まるなど、住宅全体がリスクにさらされてしまいます。

2カビやコケの繁殖

雨漏りから連鎖的に発生するのが、カビやコケの繁殖です。
特にカビの発生は家屋の劣化を早めるだけでなく、住人のぜん息やアレルギーによる皮膚炎といった健康被害にもつながりかねません。
建物内部の湿気の原因にもなるので、破損を放置するのは危険です。

3ご近所トラブル

雨樋が詰まる、あるいは傾斜異常でうまく機能しないといった場合、水が外へはねやすくなります。
住宅密集地域にあったり人通りの多い歩道に面していたりする場合、雨樋からはねた水が近隣の住宅や歩行者にかかってしまう可能性はゼロとはいえません。
雨樋にたまる水は、ゴミやホコリが浮く汚れた水なので、ご近所トラブルや歩行者との対人トラブルに発展してしまう可能性もあります。
特に隣家と近接して建っている住宅の場合、室外機や電気配線に水がかかると深刻なトラブルを引き起こすリスクもあるので、注意してください。

DIY修繕方法と費用

>雨樋破損の原因と放置する危険の大きさが分かったところで、今度はその修繕方法をみてみましょう。
6つの原因のうち、DIYによる修繕で解消できる可能性があるのは、「1. 詰まりによる不具合」、「4. 傾斜異常」、「6. 金具や部品の外れ」の3つです。

1詰まりによる不具合

詰まりによる不具合は、手の届く範囲を掃除してゴミを取り除くことで解消できる可能性があります。
ゴミを取り除いたあと、バケツで水を流し入れて正常に流れれば問題ないといえます。

2傾斜異常

傾斜異常については、先に解説したように手で金具に力を加えることで正常な傾斜へと修正できる可能性があります。
ただし、傾斜は住宅に合わせてプロがつけたものなので、正しい場所が分からない場合は業者に依頼した方が安心でしょう。

3金具や部品の外れ

金具や部品の外れは、応急処置として雨樋専用の接着剤を使います。密着度が高くなるよう、接着したい部分をよく拭いてから使用しましょう。
ネット通販やホームセンターで入手できる接着剤は数百円なので、コストとしては手軽です。
しかし、経年劣化による外れや複数箇所の補修に対してはあまり効果がありません。
あくまでも一時的な処置ととらえてください。

以上の方法は費用がほとんどかかりませんが、破損に対する根本的な解決にならないこともあります。
経年劣化や自然災害による破損、雨樋の変形は、専門業者の修繕が必要になります。

業者への依頼費用

雨樋の修理費用は、ひび割れている一部の部品を交換したり、補修したりするだけなら1万円以下~3万円ほど。
数時間で完了する修理です。
経年劣化などで雨樋を丸ごと取り替える場合は、数十万円の修理費用が相場です。
価格は家屋の大きさや、雨樋を交換するための足場設置費用などの兼ね合いで変動します。
雨樋の補強や見た目を整えるための塗装は、5万~10万円ほどが相場とされています。
こちらも、足場の設置や塗料の種類によって価格は変わります。
いずれにせよ、雨樋破損の程度や家屋の大きさによって価格が決まってくるので、この相場を心にとめた上で見積もりをとることをおすすめします。

雨樋のメンテナンス方法

雨樋を破損から守るために普段からできるメンテナンスは、定期的なゴミの除去です。
ゴミがたまると排水ができなくなり、結果水があふれてさまざまな部位に負担がかかりやすくなるため、落ち葉やホコリをためないように気をつけましょう。
風の強い日はビニール袋などの大きなゴミが飛ばされて雨樋に入ってしまうこともあるので、要注意です。
また、7~10年ごとに塗装をしなおすことで、劣化しにくくする効果が見込めます。
雨樋の塗装にはウレタンやアクリル、シリコン、フッ素といった塗料が使われます。
塗料によってさまざまなカラーバリエーションがあり、強度とともに見た目の美しさも保つことができます。

火災保険が適用できるケース

火災保険に加入している場合、修理費用に対して保険が下りることもあります。
火災保険の保障範囲に、「風災、雹(ひょう)災、雪災」が含まれているためです。
具体的なケースとしては、台風による突風で支持金具が外れた、激しい雨風で雨樋が破損したなどの被害が考えられます。
関東地域では少ないケースですが、雹によって雨樋に穴が開いたり、樋が外れてしまったりした場合も保険金で修繕できる可能性があります。
この場合、修理費用だけでなく、修理を行うために必要な足場設置費用も、被害金額の一部として認められます。
春一番(春の嵐)や突風といった風災でも火災保険が適用されることがあるので、破損に際して自然災害が関わっている場合は、保険会社に問い合わせることをおすすめします。
ただし保険会社への問い合わせは、火災保険の申請代行も含めて請け負う業者に依頼して行うのが安心です。
理由としては、保険会社への申請は、最初の問い合わせの時点で「申請扱い」になってしまうため、そこで不備があると申請を却下され再申請できなくなる可能性があるからです。
その点、業者への依頼は問い合わせや見積もりなどを相談しながら修理計画を考えられるので安心です。

火災保険を悪用する業者に注意

火災保険で雨樋修理をしたい場合、もうひとつ気をつけなければならないのが悪徳業者です。
「火災保険を使って無料で修理できる」、「自己負担ゼロ円で雨樋の修理ができる」という業者やチラシには注意してください。
火災保険で修理費用を全額まかなえるケースがあることは事実ですが、そのうたい文句で修理を請け負い、後から法外な金額を請求する悪徳業者もいます。
独立行政法人国民生活センターには「修理内容があいまいなまま強引に計画を進めようとする」、「解約しようとしたら法外な料金を請求された」といった被害報告が寄せられています。
また、保険金で修繕可能なはずが高額な見積書を渡され支払いを求められる、他の業者に相談する選択肢を与えないために修理日程や契約を急がせる、などの事例も発生しています。
クーリングオフに応じないなど、そもそも基本的なルールを守っていない詐欺のような悪徳業者の存在も確認されているようです。

危ない業者の見分け方

では、詐欺まがいの施工をする悪徳業者をどのように見分ければよいのでしょうか。
危ない業者のポイントは、次の3つです。

1詳しい説明はなく、とにかく自己負担金ゼロ円を強調する

火災保険は、前述のとおり適用されるケースもあれば、適用外になることもあります。
優良業者であれば、火災保険が使えないケースも含めて説明します。
安請け合いしたり、反対にリスクのみをまくしたてたりする業者は危険です。
早口でまくしたてられたり、業者の住所や連絡先を明記していない見積書や契約書を出されたりしても、雰囲気にのまれて契約しないように注意してください。

2訪問販売に来る

基本的に、雨樋修理を訪問販売で行うことはありません。仮に訪問やチラシを配布しても、訪問した当日やその場ですぐに契約をとることはまずありません。

3急いで契約させようとする

下見をせずにまとめ金額のみを記した見積書を作ったり、仮契約と称して契約を急がせたりする業者は危険です。
契約を急ぐ理由は、他の業者に見積もりを依頼して比較する、いわゆる相見積もりをさせないため、考える隙を与えないためなどいくつか理由があります。
本来であれば、見積もりを作成するためには梯子を使って屋根に登るなど、丁寧な下見が不可欠です。
どのような施工にいくらかかるのかといった、細かい金額も算出する必要もあります。
家主である契約者に考える時間を与えない業者は、危険な業者とみていいでしょう。

優良業者は、修理の前に修繕の方法を説明し、メリットとデメリットを明確に示します。
また、下見と見積もりについて両者が納得してから契約を行うため、不安要素が残ったまま修理をすることはありません。
少しでもあやしい、危ないと感じる契約はしない方がベターです。
また、すでに契約書にハンコを押してしまったとしても、クーリングオフ制度を利用して契約を白紙に戻すことができます。
速やかに国民生活センターなどに相談しましょう。

まとめ

雨樋が破損する原因はいくつもあり、中にはプロでないと原因が特定できないケースもあります。
特に家屋の2階、3階などの高所は確認作業にも大きな危険が伴うので、分からないことがあればDIYでまかなおうとせず、業者に依頼するのが安全です。