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笠木から雨漏り?!原因と対処法

戸建て住宅のメンテナンスは、ご近所さんの会話でも話題にのぼりやすいトピックのひとつではないでしょうか。
とはいえ、修理をしたという近隣のお宅に対して「住宅の修理って具体的に何をやるの?費用はいくらかかった?」と単刀直入にきくことはなかなか難しいかもしません。

住宅のメンテナンスにはさまざまなものがありますが、笠木は家屋の外観部でも特に目につきやすい部分です。
ご近所さんのおうちがパッと明るくきれいになったように見えたら、それは笠木を直したからかもしれません。

ここでは、特に修繕の効果を実感しやすい笠木について、その役割から気になる修理方法までをメンテナンスの必要性とともに解説しています。

笠木がきれいになると長年住んでいる家屋も、まるで新築と見違えるほどきれいになるので、補修を検討しているという方はぜひ参考にしてください。

目次
  1. 笠木とは
  2. 笠木の劣化
  3. まとめ

笠木とは

笠木ってどの部分?

笠木(かさぎ)は、もともと冠木(かぶき)と呼ばれており、鳥居や門において上縁の横に渡す木のことを意味していました。
鳥居であらわすと、一番上の横木がこれにあたります。
やがてこの笠木(冠木)は一般的な住宅の塀や手すり、パラペットというバルコニーなどに作られる低い手すり壁の頂部に、躯体を腐食から保護するために用いられるようになりました。
ベランダ、ルーフバルコニー、屋上といった外観だけでなく、対面キッチンの腰壁上部、階段の手すりといった箇所に仕上げ材として取り付けられているものも、総称して笠木といいます。

なお、本記事では主にベランダやバルコニーなど、外観部分で使用される笠木について解説しています。

笠木の役割とは

笠木の役割は、家屋の見た目を整える以外に「躯体を腐食から守る」という重要な役割があります。
「躯体」は建築物の構造体を意味します。
つまり住宅の構造が損なわれないよう、雨水からガードする役目を担っているのです。

特に、ベランダ部分の笠木は、継ぎ目や劣化した隙間から雨水が入り込んで内部が腐食してしまわないよう、しっかりとメンテナンスをする必要があります。
また、どんなに気をつけてお手入れしていても、紫外線にさらされ続けているために経年劣化が避けられない部位なので、何十年もお手入れしないまま住み続けることはできません。

笠木の材質

笠木の材質は次の4種類です。
材質によって耐久性や防水性、価格に差があるため、笠木を新しい材質に交換する際は、性能と価格を比べながらセレクトする必要があります。

1. 金属製の笠木

防水性に優れた金属製の笠木は、パラキャップと呼ばれることもあります。
50年ほど前は、板金笠木と呼ばれるパラペットを密閉する工法が一般的でしたが、入り込んだ雨水が排出されないというデメリットがありました。
現在は結露がたまりにくく、かつデザイン性にもすぐれた新しい工法による取り付けが行われています。
金属素材のなかでもアルミ笠木は、防水性と工事の簡便さから比較的よく選ばれています。

2. 木製の笠木

笠木は室内にもあります。
対面式キッチンの腰壁上部や階段の手すりに取り付けられています。
比較的人の手がよく触れる部分なので、ぬくもりを感じさせる質感である木製であつらえる住宅が多いのではないでしょうか。

ただしほかの素材と比較すると耐久性があまり高くなく、雨水によって腐朽しやすいので、外壁部分や屋上に用いるには注意が必要です。

3. セメント製の笠木

セメントも防水性の高い素材です。
また、汚れに強いというメリットがあり、門周りや花壇といった箇所によく用いられています。
セメントをブロック状にして使うこともあります。

4. 石製の笠木

天然石のほかに、人工大理石をはじめとしたさまざまな人造石も用いられます。
水が浸透しにくく、デザイン性も高いため、住宅のさまざまな部分に用いられます。
外観はもちろん、室内にも使用しやすい材質といえるでしょう。

笠木の劣化

目で見て分かる笠木の劣化

実際に目で見て確認できる笠木の劣化は、次の通りです。
笠木は、内部にも経年劣化やカビの侵食が起こりやすい部位なので、ここで挙げた変化が見られなくても「おかしい」と感じたら業者にチェックを依頼した方が安心です。

汚れ

笠木の劣化は、目視で確認できるものと、内部をチェックしないと分からないものがあります。
目視で確認できて、なおかつすぐに対処できるのは「汚れ」です。

ベランダや屋上といった外壁部分の笠木は、ほこりや泥の混ざった雨水が黒っぽい筋状の汚れを残すことがあります。
また、室内の階段などに見られる笠木は、人がよく手をかける部分が汚れる、掃除しにくい部分にほこりがたまるなどして黒く見えてしまいます。
この場合は特別な修理はいらず、掃除によって解決することがほとんどです。

塗装の剥がれや褪色

汚れではなく塗装が剥がれている、褪色しているという場合は再塗装が必要です。
塗装が一部でも剥がれていると、そこから雨水が浸入しやすくなるので、早めに対処することをおすすめします。

サビ

笠木同士、あるいは笠木と壁部分を繋いでいるビスや釘にサビが浮いている場合は、継ぎ目の防水性がすでに失われている状態です。

ベランダの手すりがぐらつく場合も、実際はこのビスの部分が劣化しているケースが多く見られます。
サビが広がったり腐朽したりしないよう、修理する必要があります。

笠木の劣化原因

笠木は、住宅を守る「傘」のような存在です。
破れている傘をさしていると、傘の下の人も持っている荷物も濡れてしまいますが、それと同じととらえるとイメージしやすいのではないでしょうか。
笠木を劣化させる原因として、雨水と紫外線の2つが挙げられます。

雨水が排出されることなく内部にたまり続けることによって、外壁へもダメージが広がります。
さらに、室内の雨漏りにまで発展してしまうことも珍しくありません。
また、紫外線は笠木の材質そのものを劣化させてしまいます。これは、一般に経年劣化と呼ばれるもののひとつです。

笠木が無事「傘」としての役目を果たし続けるためには、劣化の状態と程度にふさわしいメンテナンスを施す必要があります。
塗装、コーキング、交換など、笠木の状態に合わせたメンテナンス方法を次にまとめました。

笠木のメンテナンス方法

笠木のメンテナンスには、再塗装、コーキング、交換があります。
笠木は、目に見えない内部に雨水がたまるなどして、カビやサビが侵食している恐れのある部位です。
そのため、どのメンテナンスを行うべきか自己判断をせず、専門業者にしっかりと調査をしてもらう必要があります。

塗装

塗装は、塗料による膜を作り防水性を高めるねらいがあります。
ただし、これは雨漏りへの予防的な工事であり、笠木のコンディションが良好であるときに実施される工法です。
室内の笠木に関しては、再塗装をすることで見た目がきれいになり、汚れ防止や防カビの機能が期待できます。

コーキング

コーキングは、防水性や気密性を高めるために隙間を充填する工法です。
隙間を埋めるために使用する目地材(パテ)を、コーキング材といいます。
業者によってはシーリングと表現することもありますが、意味は同じと解釈して問題ありません。
家屋のベランダ部分は、複数の笠木を組み合わせてつくられていることが多く、そのためどうしても継ぎ目が生じてしまいます。
この継ぎ目から雨水が入らないように施すのがコーキングです。
笠木同士、また笠木と壁との間に生じた隙間や亀裂が軽微なものであれば、コーキングのみで修理は完了します。
ただし、コーキングを施すことで笠木の中にすでに溜まっている雨水の排出口がなくなり、内部に水が溜まりっぱなしになってしまうケースもあるので、亀裂を埋めてしまうとよくない場合もあります。
コーキングを施したことが、却って雨漏りやサビ、カビの侵食を増長させかねません。
コーキングを依頼する際は、住宅構造に詳しく、場合によっては雨漏り調査も行える業者を選ぶことが大切です。

鈑金の交換

笠木の裏側にはダメージがなく、カバーしている鈑金(ばんきん)の表面のみがサビている場合は、鈑金を取り替えることで景観を取り戻すことができます。
鈑金にはアルミやガルバリウム鋼板などが使用されます。
しかし、笠木自体に雨水が侵食していると、鈑金だけ交換するのではなく、笠木そのものをすべて交換しなくてはなりません。

笠木の交換

腐朽が進んでいる、笠木自体の劣化が激しいといった場合は、笠木をすべて交換しなければなりません。
なかには、笠木の下の防水シートの性能が失われているケースもあり、そうなると外壁にまで雨漏りの影響が及んでしまいます。
この場合は外壁部分の防水シートを貼り直し、上から新しい笠木を取り付ける必要があります。
笠木の交換は、まず傷んでいる笠木をすべて取り外し、防腐剤や防水部材などで雨水への対策を施した後で新しい笠木を取り付けます。

修理費用と業者の選定ポイント

笠木はバルコニーやベランダ、屋上などさまざまな箇所にあるため、修理費用の目安が立てづらい傾向にあります。
また、鈑金に覆われた内部で雨漏りが深刻化していることもあれば、カバーとなっているアルミ材などが傷んでいるだけで内部は正常に保たれていることもあります。

そのため費用に関してはケースバイケースになることが多く、平均的な価格を出すことは難しいのが実情です。

ですが、なるべくお得に最大の安心を得るためのポイントがひとつあります。
それは雨漏り調査ができる業者、もしくは建物の構造について熟知している業者に依頼をすることです。

雨漏りをかかえている笠木は、亀裂をただ塞いだだけでは中にたまっている水が排出されないため、根本的な解決にはなりません。
見た目を整えただけで、外壁や内部への雨漏りを防止できたわけではないからです。
笠木のどの部分までダメージが広がっているか、またどのようにすれば高い防水性を取り戻せるかを判断してからでなくては、修理は行えません。

「何度直しても笠木の留め具にサビが浮いてしまう」、「笠木を修理したのに雨漏りする」という事態にならないよう、しっかりと点検をしてから施工をしてくれる業者を選びましょう。

いい業者を選べば笠木の工事は一度で終わります。
根本的な解決ができない業者へ何度も修理を依頼して時間とお金を無意味に浪費することなく、お得に仕上げることができます。

まとめ

笠木は、外壁や躯体そのものを守る大事な部位です。
さらに住宅の見た目を整え、美しく見せるという役割も担っています。
そんな重要な笠木ですが、内部の腐朽など素人目には分からないダメージを抱えがちなので、色あせや塗装の剥げといった劣化を見つけたら、ひどくならないうちに修理を検討しましょう。