エコの切り札!?外壁塗装で使われる「遮熱塗料」の効果とは


「昔に比べて夏の暑さがきつくなったなぁ…」地球温暖化やヒートアイランド現象という言葉を持ち出すまでもなく、そう実感されている方は多いのではないでしょうか。
日本の平均気温は100年に約1.19℃の割合で上昇しており、エコの観点からも、住む人の健康を守るという観点からも、これからの住まいには「夏の暑さ対策」が必要になってきています。

引用:気象庁「日本の年平均気温の偏差の経年変化(1898~2017年)

その切り札として期待されているのが、外壁塗装に使われる遮熱塗料です。

目次
  1. 1. 遮熱塗料ってどんなもの?
  2. 2. 遮熱塗料で室内温度はどれくらい下がる?
  3. 3. 遮熱塗料の効果は外壁の素材によっても変わる!
  4. 4. 遮熱塗料を使うことで自治体から補助金が出るってホント?!
  5. 5. まとめ

1. 遮熱塗料ってどんなもの?

屋根や外壁に塗るだけで温度上昇を抑えて省エネ効果を発揮するという遮熱塗料。
まずはその省エネ効果のメカニズムと、遮熱塗料を使用することのメリット・デメリットを見ていきましょう。

1-1. 遮熱塗料とは?

遮熱塗料は、専門的には「高日射反射率塗料」と呼ばれています。太陽光の約50%を占める赤外線は物質に吸収されると熱エネルギーに変化しますが、遮熱塗料はその赤外線を反射させて跳ね返すことで、塗装面の温度上昇を抑えるのです。メーカーによる実証実験では、最大で15℃もの温度上昇を抑制する効果があった※という報告もあります。

引用:アサヒペンホームページより http://www.asahipen.jp/product/shanetsu/

1-2. 遮熱塗料のメリット

塗装面の温度上昇を抑えることで室内温度も下がる

外壁や屋根の温度上昇を抑えることができれば、当然室内の温度も下がります。猛暑の日の、室内にこもる不快な熱気が軽減されるとともに、エアコンなどの冷房機器の使用量も少なくなり、節電効果が期待できます。

引用:社団法人日本塗料工業会ホームページ

塗料の耐用年数が長い

最近の外壁塗装の主流となっているシリコン塗料は耐用年数が10~15年と長くなってはいますが、遮熱塗料の耐用年数は15~20年と、さらに長い製品がほとんどです。
塗り替えのサイクルが長くなれば、リフォームにかかる費用も減らすことができます。

熱による外壁の劣化を防ぐ

太陽光で高熱になると、外壁素材自体の劣化が早まります。屋根や外壁にヒビやゆがみが生じてしまった場合、雨漏りや壁内部の腐食など、深刻なトラブルになりかねません。
太陽光を跳ね返す遮熱塗料の使用が、家全体を守ることにもつながるのです。

ヒートアイランド現象の抑制効果

遮熱塗料の使用で建物全体の温度が下がれば、建物周辺の温度も下がることになります。
遮熱塗料による外壁塗装が普及すれば、街全体の温度を下げ、ヒートアイランド現象を抑制する効果も期待できます。

1-3. 遮熱塗料のデメリット

一般的な外壁塗装塗料よりも費用がかかる

高機能な製品であるだけに、一般的なウレタン塗料やシリコン塗料比べると割高なことは否めません。
ただし、塗装後の節電効果によって割高感が解消される面もあります。

使用できる色が限られる

遮熱塗料は色によっても遮熱効果が異なるため、色を混ぜて微妙な色合いを作るということはできず、メーカーが準備している規格品しか利用することができません。

表面が汚れると効果が低減

表面が汚れ、光を反射させる能力が低くなると、遮熱効果も低下します。防汚機能が付加された製品もありますが、水垢などの汚れには注意しておきましょう。

効果は遮熱塗料以外の要素に左右される

明度の高い色(白に近い明るい色)は元々太陽光を反射しやすく、遮熱塗料の効果はあまり感じられません。
逆に言えば、太陽光を吸収しやすい暗い色の屋根や壁なら、遮熱塗料の効果は高くなります。
その他、建物の構造や断熱材の有無など、遮熱塗料以外の要素によって遮熱塗料の効果は大きく左右されます。

塗装に際しては技術が必要

遮熱塗料は下地や塗り方がメーカーによって細かく指定されています。
不慣れな塗装業者や手抜きをする業者に依頼してしまうと、十分な効果を発揮できないおそれがあります。
遮熱塗料を利用した外壁の塗り替えを検討されているなら、塗装業者は信頼できる会社を選びましょう。

2. 遮熱塗料で室内温度はどれくらい下がる?

「遮熱塗料を使うと最大15℃温度が下がるの?夏でもエアコンが要らなくなるって本当?」確かに遮熱塗料の使用で屋根や外壁の温度上昇は抑制されますが、残念ながら、同じだけ室内の温度が下がるわけではないのです。

2-1. 家の中の熱が上がるメカニズム

建物の温度は、太陽の直射日光によってだけでなく外気温によっても上昇します。
日傘を差していても猛暑の日には暑いのと同じで、遮熱塗料によって直射日光を跳ね返していても、周囲の温度が高ければ建物の温度は上昇します。
もちろん太陽光がない夜間には、遮熱塗料の効果は期待できません。
また、室内温度は、壁内部の断熱材の有無や風通し、室内に置かれている家具などの量によっても左右されます。

2-2. 室内で体感できる遮熱塗料の効果は?

これらの理由により、遮熱塗料を使った家の室内では、それほど大きな差を感じられない、ということもあるのです。
条件にもよりますが、室内温度の変化として実感できるのは1~2℃前後といったところでしょう。
意外と効果が小さい、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、エアコンの設定温度を1℃上げれば約10%の節電になる、と言われています。
エコロジーの観点から見ると、遮熱塗料の効果は決して小さくはないのです。

3. 遮熱塗料の効果は外壁の素材によっても変わる!

前項で、遮熱塗料による効果は塗料そのもの以外の要素によって変わってくると書きました。ここでは、主な外壁材と遮熱塗料の組み合わせで、どのような効果が期待できるかを簡単にご説明します。

3-1. 窯業系サイディング

特徴

セメントに繊維質の素材を混ぜて板状に成型した外壁材です。レンガやタイル風、木目調など、色や柄が豊富でどんな雰囲気の外壁にもできる上、施工も簡単で費用も比較的安価です。そのため、現在では住宅外壁材の80%はこの窯業系サイディングによって占められていると言われています。

引用:旭トステム外装株式会社ホームページ

窯業系サイディングに遮熱塗料を使うと?

窯業系サイディングの壁材は蓄熱性が高い(熱をため込んでしまう)ため、遮熱塗料を使用し太陽光の吸収を減らすことで、省エネ効果を発揮します。
また、窯業系サイディング自体には防水性がなく表面の被膜で保護している状態なので、耐久性の高い遮熱塗料で表面を保護する効果も期待できます。
ただし、遮熱塗料は使える色が限られてくるため、複数の色を使っているようなデザイン性の高い窯業系サイディングでは外壁の印象が変わってしまう可能性があり、注意が必要です。

3-2. モルタル外壁

特徴

セメントと砂を調合して練り混ぜたモルタルを、外壁に塗りつけて完成させたものがモルタル外壁です。
以前はモルタル仕上げによる外壁が日本の住宅の主流でした。
左官屋さんの塗りの技術で完成させる壁なので、オリジナルな文様をつけたり部分的にタイルを張り付けたりなど、デザイン性の高い外壁が実現します。
壁材を分厚く塗りつけていくため耐久性が高いことも特徴です。

引用:日本住宅モルタル外壁協議会

モルタル外壁に遮熱塗料を使うと?

呼び方は異なりますが、コンクリートとモルタルは材質がほぼ同じです。
モルタル外壁もコンクリート同様に蓄熱性は高く、夏の日中は手で触れられないほど熱くなることもあります。
モルタル外壁の仕上げに遮熱塗料を使用すれば、太陽光による熱の蓄積を減らすことができます。

3-3. 金属サイディング

特徴

金属の合板をプレスして模様をつけ、裏に断熱材を入れた壁材です。表面が金属なので耐久性があり、窯業系サイディングよりも断熱性に優れているという特徴があります。

引用:旭トステム外装株式会社

金属製サイディングに遮熱塗料を使うと?

金属製サイディングの外壁は元々断熱性能が高いため、そこに遮熱塗料を使用しても省エネ効果はあまり期待できません。
ただし、金属部分そのものは太陽光による温度変化を受けやすく、年月が経つにしたがって劣化や変形の恐れがあるということなので、遮熱塗料を使うことで金属合板を保護する効果もゼロとはいえません。
ただ、省エネ効果が期待できないのに割高な遮熱塗料を使うのか、といった部分ではよく検討する必要があると言えるでしょう。

3-4. ALC外壁

特徴

ALCとは「Autoclaved Light weight aerated Concrete」の略で、日本語では軽量気泡コンクリートと呼ばれています。
耐久性や耐火性が高いことに加え、名前の通り細かい気泡が入っているので断熱性も高い素材です。

引用:カーサナビ

ALC外壁に遮熱塗料を使うと?

ALC外壁は元々断熱性能が高いため、遮熱塗料を使用してもそれ以上の効果はあまり期待できません。
また、高機能を付加した外壁材として費用も一般的なサイディングなどに比べるとかなり高くなるため、省エネ効果が期待できないのに割高な遮熱塗料をあえて使う意味はない、と言ってよいでしょう。

4. 遮熱塗料を使うことで自治体から補助金が出るってホント?!

遮熱塗料を外壁塗装に使ったとしても、それだけで夏にエアコンが不要になるほどの大々的な効果は期待できないこと、遮熱塗料を塗る外壁材によってもその効果は変わることをお伝えしてきました。
しかし、遮熱塗料はまったく効果がないデタラメな製品なのかというと、そんなことはありません。
各メーカーが実証実験で証明している通り、遮熱塗料には外壁の熱上昇を抑える効果が確かにあります。
2017年11月には遮熱塗料の熱性能を測定する方法のJIS規格「JIS K 5603」が制定され、性能評価の方法が確立されたことで今後より一層の品質向上が期待できます。
遮熱塗料の効果がデタラメでない証拠に、遮熱塗料を使ったリフォームに補助金を出す自治体まであるのです!

4-1. どうして遮熱塗料を使うと自治体から補助金が出るの?

都心部の急激な気温上昇を抑制するため、補助金を出してでもヒートアイランド対策を進めたい、ということです。
クーラーの利用による熱の排出を減らすだけでなく、外壁からの熱放射も削減でき、熱帯夜の日数を減らす等の効果が期待できるのです。

4-2. 遮熱塗料を使うと必ず補助金がもらえるの?

補助金は、住宅がある自治体の管轄になるため、お住まいの自治体に遮熱塗料の利用に関する補助金制度があるかどうかを確認する必要があります。現時点では特に気温上昇が深刻な東京都23区内に補助金制度は集中しています。もしお住まいの自治体に補助金制度があるなら、利用しない手はありません。遮熱塗料を利用したリフォームを検討されているなら、補助金制度の有無を是非チェックしてみて下さい。

引用:東京23区29年度遮熱塗装助成金情報
   平成29年度助成金情報(東京都以外)

5. まとめ

いかがでしたでしょうか。遮熱塗料の特長と外壁材別に期待できる効果、遮熱塗料を利用することで自治体の助成が受けられる申告制度についてご紹介してきました。

遮熱塗料は、どんな家・どんなシーンでも熱を下げてくれる魔法の塗料ではありません。
しかし、効果が期待できる外壁に正しく塗布すれば、電気代節約やヒートアイランド現象対策に有効な塗料であることは間違いありません。
お住まいの外壁材の種類や断熱性能、自治体の補助金制度の有無も確認した上で、遮熱塗料を使った外壁リフォームも検討してみてください。

ペンキ王では、遮熱塗料を使った外壁塗装のご相談も承っています。
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