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施工事例

あるスナック喫茶店の復活(神奈川県座間市)

はじめに

今回ご紹介する外壁塗装は、横浜市の郊外にある店舗兼用住宅、スナック喫茶店の復活をかけての塗装工事です。
かつてそのお店は、いわゆる団塊世代の「青春のたまり場」となっていたところでしたが、彼らが大都会に夢を求めて去ったあとは長い間閉店となっていたのでした。
ところが、彼らが定年を迎えて三々五々その町へ戻り始めると、やがて仲間からは自然にかつてのたまり場の再開を願う声が出始めました。
当時のマスターはすでにかなり老齢で、もう営業は無理かと思われたのですが、その息子さんが同じ団塊の世代であったことから、皆に後押しされる恰好で再開の運びとなったのです。
今回の外壁塗装は、そのための工事となりました。

Before

外壁はサイデングですが、長い間手入れがされなかったために、カビやコケが生え、劣化して欠けている部分さえ見られました。
建物は店舗兼用の住宅ですから、お店の閉鎖後は自然と手入れがおろそかになっていたのです。
その様子は、あの名作詞家・阿久悠の作品、「青春のたまり場」のこんな一節にも似ています。
♬ 『純愛がぶつかれば 時に傷つけ そのあとで悔いながら 泣いて詫びたり かけがえのない時代ともに過ごした あの店も今月で 閉めるそうです』
♬『もう誰も希望など 語らなくなり カサカサに乾いた 街は汚れて 青春のたまり場も 閑古鳥鳴き マスターも苦笑い 見せるだけです』
…と、そんな経緯で閉じられた店は、写真のような状態となっていたのでした。

After

かつての若者たちの願いもあって、お店は何と約30年ぶりに再開されることとなりました。
内装と外装の工事が同時に行われ、お店は昔と同じようにきれいになり、都会での会社勤めを終えて戻ってきた二代目マスターはやる気充分です。
まるで復活の奇跡が起こったみたいですが、そこに行きつくまでには、かつての団塊世代の仲間たちからの強い後押しがあったからでした。
まるで、その阿久悠の詩のようにです。
♬ 『もう一度 あの場所で逢いませんか 泣きながら さよならを言いませんか La La La  La La La La La La 』

手入れが行き届いていない惨状

外壁には、コケやカビ、剥げや割れ、色褪せなどが生じており、板金には錆が発生していました。
またお店の木製ドアは表皮が剥がれている状態で、閉店した後の元マスターの寂しい気持ちを代弁しているかのようです。
先程の同じ詩は、こうも語っています。
♪ 『結ばれた人もおり 別れた人も 夢破れ 酒を飲み 荒んだ人も 夜明けまでただひとり 踊った人も どれもみな青春の ひとコマですね』


施工手順

足場設置

まず足場が掛けられます。
足場は職人が安全に作業する上で欠かせないものです。
足場が組み終わったら、塗料の飛散やホコリなどのゴミの付着を防止するため飛散防止シートが住宅全体を覆うように掛けられます。
そうすることによって、人々から、古い建物の記憶を払しょくするのです。

高圧洗浄

外壁を新しく塗装する前に、それまでのアカのすべてをぬぐい去るように、蓄積した汚れを高圧洗浄で洗い流します。
外壁には、コケやカビ、劣化した塗料など、さまざまな汚れが付着しているのです。

養生作業

外壁の塗装作業の前に、窓や樋、吸気口や排気口のカバーなど、塗装しない場所や別の塗料を使う場所などに塗料が付着しないよう、薄いビニールシートやマスキングテープを使って養生します。

コ-キング

外壁はサイデングですから、モルタル壁のようにクラック(ひび割れ)の入ることはありません。
ところがそのつなぎ目の防水コーキングは劣化します。
そのため、新しく打ち直す必要があります。
まず古いコーキングを取り除き、そこにマスキングテープを貼り、コーキングの密着性を高めるための溶液を塗布し、新しいコーキングを施して仕上げます。

下塗り

いよいよ塗装です。
塗装は、まず下塗りから始まります。
下塗りには、外壁面と上から重ねる塗料とを密着させる役割があり、一般的にはシーラ―もしくはプライマーと呼ばれる塗料が使われます。
きれいに洗浄された外壁面に、ローラー刷毛で塗っていきます。

中塗り

下塗りが終わると、次は中塗りです。
塗装は、下塗り、中塗り、そして仕上げの上塗りの3工程となり、塗膜を三層に仕上げます。
丁寧な塗り重ねによって、壁の防水性、耐候性、耐久性を高めるのです。

上塗り

最後は仕上げの上塗りとなります。
上塗りは壁の性能を高めるためだけでなく、視覚的なデザイン性も求められますから、きれいに仕上げられなければなりません。
スナック喫茶として人目を惹く魅力的な仕上がりが要求されるのです。

仕上がり

かつては反体制や反戦を叫びながら、激しく警官隊とぶつかり合った団塊世代。
いつもまなじりを高く上げ、日本の将来を背負っているかのような気負いの表情で、マルクス主義やカストロ、デカルト、カント、ショーペンハウエルを熱っぽく語っては革命を夢見ていた世代も、今ではすっかり穏やかで、柔和で、白髪まじりかもしくは少し薄くなった頭髪の、立派な紳士となりました。
もう外見は元の若さにはもどりません。
でも、外壁は違います。
今度の塗装工事で、元の昭和をすっかり取り戻したかのような若さとなり、完成です。


付帯部分の塗装

写真の場面は順番に、雨戸、外壁の帯板、オーバハングの天井、オーバハングの柱、出窓屋根の霜除け、玄関ドアとなっています。
これら、外壁の他に建物の外観を構成している部分も、塗装する必要があるのです。
もしそれをないがしろにすると、せっかくの外壁塗装も逆に足を引っ張る結果となるからです。
すべてが新しく塗り替えられてこそ、初めて、外壁の塗り替えの効果が発揮されるのです。


まとめ

外壁塗装には、過ぎ去った約30年をたちまちにして元に戻すほどの力があります。
今回の店舗併用住宅の仕上がりのように、新築と見まがうばかりの効果を上げるのです。
今回の建物は元々が進取のデザイン性に優れていただけに、抜群の仕上がりとなりました。
完成を待ち望んだ団塊世代の人々にとっては、再び「青春のたまり場」を得ることになったのです。
くだんの阿久悠の詩は、次のような文句で結ばれています。
♬ 『今はもうそれぞれが 人生おくり ふり返ることさえも めずらしくなり 色褪せた想い出と わかっていても この手紙どうしても おとどけします』
♪ 『もう一度 あの時代と 逢いませんか マスターに ありがとう言いませんか  La  La La La  La La La La 』(※)
※ 繰り返し