施工手順
足場設置

工事は、足場掛けから始まります。
昔は丸太を2本ほど束ねて横架けにしたごく簡素な足場でしたが、今では写真のように頑丈な金属製の足場が一般的です。
足場が進化したことで、職人さんが安心して質の良い工事を行えるようになりました。
高圧洗浄

次は高圧洗浄です。
人がおしゃれをする前にシャワーを浴びて体をきれいにするように、建物も塗り替える前には外壁をきれいにする必要があります。
建物にはさまざまな汚れがこびりついています。
ホコリやゴミ、コケやサビ、昆虫の死骸や鳥のフン、そして塗装剤の劣化したものなどです。
それらを高圧の洗浄機で洗浄すると、どんな頑固な汚れも容易に取り除けます。
養生作業

建物を塗装する前には、塗装しない箇所に防護を施す必要があります。
例えば、窓や雨戸の戸袋など、塗料が付着してはいけない部分に覆いをかけるのです。
窓の他には、プランターボックスやバルコニーの手すり、雨樋や窓の霜除け、排気口や吸気口のカバー、またランバーデッキのようなものもあります。
職人たちが心置きなく塗装に励むには、こうした細かな養生作業が必要なのです。
コ-キング
この場面は、パネル壁のつなぎ目の防水コーキングを取り替える作業です。
パネル製の壁にクラックは生じませんが、そのつなぎ目の劣化は必ず発生します。
写真では、まずつなぎ目の周囲に養生テープを貼り、次に古くなったコーキングを取り除き、そこに新しいコーキングを施して、最後に仕上げで整える一連の作業です。
これでパネル壁の防水は安心です。
下塗り

さて、いよいよ外壁塗装の本番です。塗料は基本的に3回塗られます。
まず「下塗り」、そして「中塗り」、仕上げに「上塗り」です。
つまり塗膜を3層にする塗り方となっています。
人の場合も、猛暑の夏を除いては重ね着をしているでしょう。
重ね着によって、季節ごとに体温を調節し、またケガや事故から体を守っています。
外壁塗装も同じで、重ね着をすることによって、厳しい自然条件から家を守ることになるのです。
塗装はまず、この写真で見るように下塗りから始まります。
下塗りの塗料には、一般的にシーラまたはプライマーなどと呼ばれるものを使用します。
粘着性に富んでいて壁肌に密着し、その後の塗料が壁と密着しやすくなる役目を果たすものです。
中塗り

下塗りが終わると、次に中塗りが行われます。
塗料の種類は上塗りと基本的に同じです。
K様邸に限っては、東西南面の3面がパネル製、北面がサイデングと違う素材なので、塗り方は同じでも塗装剤には違いがあります。
上塗り
中塗りが十分に乾いた後で、最後に仕上げ塗りである上塗りを行ないます。
こうして下塗り、中塗り、上塗りと3層の塗膜を構成することによって、外壁の耐水性と耐久性を高めるのです。
仕上がり

外壁塗装が全部終わり、家の美しさを再び取り戻すことが出来ました。
元々が高級な外壁材なだけあり、仕上がりの美しさがひときわ目立つ結果となりました。
ただ、吸水性が高い外壁材を使用しているため、定期的に防水性の高い外壁塗装を施すことを念頭に置きながら、今後もメンテナンスを継続していただきたいです。