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施工事例

早期塗装で「転ばぬ先の杖」(神奈川県南足柄市)

はじめに

飛行機が大好きなW様は、何事も早め早めに行動されているそうです。
例えば、車の整備や季節ごとの空調機の手入れ、庭の手入れ、防災グッズなどには準備万端です。

なぜ、そんなに早めの心がけをされているのでしょうか。
飛行機の整備は、故障してからの修理ではなく、故障を見込んでの定期的な修理や取り換えが必要だからです。飛行機の故障とは、それがどんな小さなものであれ、発生したら直ちに大事故につながりかねないからです。
ですから、時期が来たら早めに、修理したり取り替えたりするのです。

W様の家の周りは畑や空き地に囲まれているので、外壁にホコリやカビ、藻が付きやすい環境となっています。外壁の塗装が弱まると、ホコリなどが付着しやすくなって壁が傷む原因となり、建物の耐久性を弱めてしまいます。
すると、雨の侵入が生じたり、地震の影響などを受けやすくなるのです。

W邸は新築から8年目です。ですから、まだ塗装を急がなくても大丈夫ですが、W様は早めに塗装する必要性を適用されて、この度前倒しの外壁塗装に取り組まれました。
では、その塗装工事の施工事例を紹介します。

Before

Before写真1

塗装のための足場が組まれました。外壁は本当にきれいでした。
しかし、W様邸は湿気の多い場所なので、塗装の耐久性が弱まる前に補修工事を計画されました。理想的なお手入れのお手本です。

After

After写真1

塗装工事が全て終わりました。新築当時と同じ様になったとのW様からの感想をいただきました。
新しい塗装で輝き、センスの良い建物デザインが引き立ちます。塗り替えは、建物の耐久性と意匠性を高めるのです。

外壁塗装の施工内容

環境

W様邸の写真

建物の周囲は畑が多いため、家にはカビや藻が生えやすくなります。その分、通風や日照は良いのですが、家の裏側は日当たりが悪いため、早めのお手入れが肝要です。

洗浄工事

壁の洗浄の写真

壁の洗浄が始まりました。高圧洗浄によってゴミやカビや藻、古い塗料などを洗い流します。
これはさしずめ女性の化粧前の洗顔というところでしょうか。お化粧の乗りをよくするために、お肌をきれいにすることと似ています。

屋根と屋根の狭い壁部分の洗浄写真

屋根と屋根の狭い壁部分ももちろん洗浄します。
屋根の角度が約18cmくらいの傾斜の高い勾配だと、本来足場が必要な高傾斜となっています。足を滑らすと大ケガに直結します。職人さんも大変です。転落しないように慎重にやらねばなりません。プロの心意気と技の見せ所でもあります。

玄関先の軒裏や天井部分の洗浄写真

玄関先の軒裏や天井部分も洗浄します。蜘蛛の巣や虫たちの汚れが目立ちます。

養生作業

油性塗料の缶の写真

窓やドア、玄関ポーチ、バルコニー、窓飾りなどに、半透明で薄いビニールシートが被せられます。
塗料が付着しないようにするためです。
また、足場の周囲には養生ネットがぐるりと張り巡らされます。隣地や隣家に迷惑が及ばないようにするためです。
これらの作業を「養生」と呼びます。

三回の外壁塗装

下塗り

外壁塗装は全部で3回行われます。壁の塗膜を3層にすることにより、耐久性を高めます。
最初の塗装は“下塗り”です。外壁の洗浄後に、シーラーもしくはプライマーと呼ばれる下地剤が塗装されます。シーラーは非常に粘着力があり、ペイントの付着性を高める作用があります。
お化粧に例えるなら、おしろいを塗る前のファンデーションとでもいうべきでしょうか。
シーラーの塗装が壁のお肌を守るのです。

中塗り

下塗りが終わり、それが乾燥した後に、中塗りが始まります。これが2回目の塗装です。本格的な壁のお化粧にあたります。

2枚目の写真をよく見ると、色の違いが分かりますね。白い塗料が下塗りで、ややグレーがかったのが中塗りの塗料です。
これを見ると重ね塗りの様子が分かります。この重ね塗りこそが壁を守るのです。

玄関屋根の軒裏も塗られます。直射日光や風雨にさらされなくても、塗り直しは大切です。

上塗り

中塗りを終えると最後は上塗りとなります。これが3回目の仕上げの塗装です。

軒や軒裏、雨樋なども塗り替えます。平らな壁はローラーによって塗られますが、こうした入り組んだ箇所は、刷毛塗り(手刷毛を使う塗装方法)で塗装するので手間がかかります。
それでも職人たちは、軒などの塗装を仕上げると、仕事の達成感をより強く味わうことができるのです。

仕上がり

綺麗に仕上がりました。もともとの壁が良く仕上げられているので、塗装が映えます。これで外壁は、風雨やカビや藻から守られます。

まとめ

W様邸の外壁塗装は、良い仕上がりとなりました。W様が持たれる「飛行機の前倒しによる整備や補修の考え」と同じように、家にも被害が及ぶ前に早めの外壁塗装を行われたことは理想的です。

航空機整備のように、家も一定の期間を決めて早めに行われるなら、外壁の劣化が未然に確実に守られるのです。W様の心意気に刺激されて職人もやりがいを感じて張り切るのです。

出来る事なら、汚れたものをきれいにするというよりも、きれいなものを「よりきれいにしたい」と望むほうが理想的なかたちです。
きれいな家に住んでいるイメージは、そこに住む人の品格を語るものとなることでしょう。単にイメージと言うなかれ、イメージが人の心を支配する影響を決して見逃すことはできません。

皆さんも日々、多くの人と接しておられるとそのような印象を受けた経験をたくさんお持ちではないでしょうか。高潔なイメージの人には、たいがい高い人格の実質が伴っていることよくあるからです。この美しいW様邸、きっと奥様もお嬢さまも上品できれいな方たちであられるに違いありません。