施工事例
外壁にコケが生じた築8年のT様邸。コケを落としてクリアー塗装施工(千葉県船橋市)
はじめに
今回の記事では、築8年のT様邸の施工事例をご紹介します。
T様は、壁面に生じたコケが気になるようになり、今回外壁塗装をご決断されたそうです。
T様邸の外壁には「サイディングボード」と呼ばれる、セメントを主原料とするパネル型の外壁材が使用されていました。
サイディングは、昨今多くの戸建て住宅で使用されている人気の外壁材です。
T様邸では、透明な塗料を使用するクリアー塗装を施工しました。
クリアー塗装は、塗料が透明なため外壁そのものの風合いを塗りつぶさずに活かすことができる一方、ひび割れの補修跡を隠すことができないので、比較的状態のよい外壁にしか施工できない欠点があります。
T様邸では、住宅が築8年と築浅なことや、コケや汚れ以外の問題は見られなかったこと、またT様のご希望もあり、クリアー塗装を実施しました。
Before
施工前のT様邸の様子がこちら。
レンガ調のおしゃれな住宅で、遠目からだと一見きれいな状態が保たれているように感じますね。
しかし、日陰になっている北側部分の外壁をより近くで確認してみると、上の画像のようにコケの発生が目立っている状態でした。
T様ご自身も、外壁のコケが気になるようになったのがきっかけで、今回いえふくに外壁塗装をご依頼下さったとのことでした。
After
外壁塗装が完了した様子がこちら。汚れやコケがきれいに洗い流され、まるで新築かようにきれいな外観を取り戻しましたね。
次の章では、T様邸の外壁塗装の様子を写した画像を用いて、作業工程をご紹介していきます。
施工手順
足場設置
まずは、作業用の足場を設置するところからスタートします。
外壁塗装や屋根塗装は、高所での作業が欠かせないため、上の画像のようにしっかりと足場を組み立てる必要があります。
安定した足場を確保することで、人や道具の落下事故を防ぐことはもちろん、作業が行いやすくなるので、塗装の精度や効率も上がります。
足場の組み立てが完了したら、近隣の住宅や通行人に塗料が飛び散ることがないよう、「飛散防止メッシュシート」の取り付けも行いました。
高圧洗浄
続いて行うのは、高圧洗浄作業です。高圧洗浄機を用いて、外壁に付着した汚れやコケなどを洗い流します。
事前に外壁の汚れを除去することで、塗料が外壁材に定着しやすくなるのです。
養生作業
高圧洗浄の次は、「養生」と呼ばれる作業に移ります。
養生とは、塗料で汚れてはならない部分をシートやテープで保護する作業のことです。
施主様の住宅を汚すことがないよう、窓ガラスや玄関ドアなどさまざまな部分に養生を行いました。
塗りムラが無いよう、全体にまんべんなく下塗り塗料を塗布していきます。
中塗り
洗浄が終わったら、塗装作業に入ります。上の写真は「中塗り」が終わった外壁です。洗浄後の外壁と比べて、ツヤが出ているのがわかりますね。
クリアー塗装は、「中塗り・上塗り」の2度塗りが基本です。
一般的な色付き塗料での塗装は、「下塗り・中塗り・上塗り」の計3度の重ね塗りですが、クリアー塗装は塗料の性質の問題で下塗りの必要がありません。
上塗り
中塗りの次は、仕上げの塗装となる上塗りを行います。上の画像は、職人がローラーを用いて塗装を行っている様子。
基本はこのようにローラーで塗装をしていますが、細かい部分を塗る際にはハケを使うなど、美しい仕上がりになるように道具を使い分けて塗装を行います。
コ-キング
T様邸のようなサイディング外壁では、外壁材同士のすき間に「コーキング」と呼ばれるゴム状の建材が打ち込まれています。
せっかく外壁塗装をして住宅の防水性を高めても、コーキングに亀裂やはがれが生じていると、そのすき間から建物内部に雨水が侵入する恐れがあります。
なので、外壁塗装の工事では、コーキングを新しく打ち替えるのが基本とされているのです。
まずは、古いコーキングを全てはがす作業から開始します。カッターを使って手作業でコーキングの撤去を行います。
こちらが撤去したコーキング材。
たくさんのコーキングをはがす作業は、コーキングの施工をしたことのない人が想像しているよりも、力が必要です。
続いて、古いコーキングを撤去した部分に「プライマー」と呼ばれる下塗り材を塗布していきます。
この塗料は、コーキング材をはがれにくくする接着剤の役割を果たしています。
プライマーが乾燥したら、ペースト状のコーキング材を充填し、表面が平らになるようにヘラでならします。
コーキングの打ち替えが完了した様子がこちら。コーキング材は、充填時にはペースト状でしたが、乾燥すると硬いゴム状に変化します。
色付き塗料を使った塗装の場合は、コーキング補修は塗装の前に行うものです。
しかし、クリアー塗装の場合は、塗料の性質の問題から、塗装の後にコーキング補修を実施します。
仕上がり
塗装が完了した外壁の様子がこちらです。
施工前には汚れの付着により少し色がくすんで見えましたが、このように光沢のあるピカピカな状態に変身しました。
コケが目立った部分も見違えるほどきれいになり、まるで新築のように生まれ変わりましたね。
付帯部分塗装
説明外壁塗装を行う際には、付帯部分の塗装もまとめて行うのが一般的です。その様子もいくつかご紹介していきます。
まずは、シャッターボックスの塗装について。
シャッターボックスのような金属製部材の塗装では、下処理として「ケレン」と呼ばれる作業を行います。
ケレンとは、やすりやサンドペーパーで部材表面を研磨し、付着した汚れやサビを落とす工程のこと。
表面をきれいにするだけではなく、研磨により部材に細かな傷を付け、塗料を定着しやすくさせる目的もあります。
ケレンが完了すると塗装作業に移りますが、付帯部分の塗装でも、外壁塗装と同様に「下塗り・中塗り・上塗り」の重ね塗りを行います。
金属製の部材を塗装する際には、サビ止め効果のある下塗り塗料を使用します。
続いて、中塗り作業です。施行前とは異なるブラウン系の塗料を使用し、少しイメージチェンジを行いました。
中塗りの塗料が乾燥したら上塗りの工程です。合計3回の塗装作業を経て、このようにピカピカになりました、
こちらは「破風板」という付帯部分の塗装後の様子。
破風板とは、外壁材と屋根の間に設置された板状の部材で、屋根裏に雨水が侵入するのを防いでくれています。
この破風板が劣化すると、建物内部に雨水が入り込み、雨漏りの原因となる恐れがありますので、外壁塗装とまとめてメンテナンスをするケースが多いです。
続いて塗装を行ったのは、「雨樋(あまどい)」と呼ばれる付帯部分。
雨樋とは、屋根に降った雨が排水口に流れ出るまでの通り道となる部分で、大量の雨が強い威力で流れていくため、非常に強固な素材で作られています。
こちらは、出窓の塗装を行っている様子です。
シャッターボックスと同様に、表面をやすりで研磨してから塗料を塗布していきました。
他の付帯部分と同じブラウン系の塗料で塗装し、全体の仕上がりに統一感を持たせました。
まとめ
今回の記事では、築8年のサイディング外壁の住宅を塗装した事例をご紹介しました。
施工前には、住宅の北側部分にコケの発生が目立ちましたが、洗浄や塗装の作業を経てピカピカになりました。
いえふくでは、外壁塗装のほかにも、屋根塗装やベランダ塗装なども施工しております。
住宅の塗装に関して悩みや不安をお持ちの方は、ぜひいえふくにご相談くださいませ。