仕上がりは外壁の状況や施工内容により異なりますので、お気軽にご相談ください。
今回の記事でご紹介するのは、屋根の重ね葺きを行ったY様邸の施工事例です。Y様邸の屋根は、「スレート」と呼ばれる種類の屋根材が使われていました。
スレートは、セメントを主原料とする板状の屋根材で、多くの戸建て住宅で使用されています。
Y様邸と同じようにスレート屋根のメンテナンスをご検討中の方は、ぜひこの記事を参考にしてみて下さいね。
施工前の屋根の様子がこちら。元々は黒色の屋根材だったようですが、新築から約16年が経過し、塗装の色あせが目立つ状態でした。
屋根が色あせているのは、日々の紫外線や雨風により塗膜(屋根材の表面を覆う塗料の膜)の劣化が進んでいる証拠です。
Y様邸の屋根の状態として、「屋根塗装」もしくは「屋根材の重ね葺き」のどちらかで施工するのが最適と判断し、Y様とご相談の上で重ね葺きを行うことになりました。
重ね葺きとは、既に設置してある古い屋根材の上から新しい屋根材を重ねて取り付ける施工方法を指します。
屋根塗装と比べてコストは上がりますが、その分耐用年数が長いため「今後20〜30年は工事をせずに住み続けたい」という方は、Y様のように重ね葺きを行うのもひとつの手です。
予算やご要望などはお客様によってさまざまですので、お悩みのことがございましたら、まずは一度ご相談いただければと思います。
施工を終えたY様邸の様子がこちら。ガルバリウムと呼ばれる屋根材を使用し、汚れひとつない美しい屋根に生まれ変わりましたね。
ガルバリウムは、比較的新しく登場した屋根材で、アルミと亜鉛を主原料とする金属素材です。
従来のトタン屋根よりも耐久性に優れているため、重ね葺きを行う際には、ガルバリウムを用いるのが一般的になってきています。
次の章では、実際の施工現場の様子を写した画像とともに、重ね葺きの工程をご紹介します。
重ね葺きの工事では、はじめに「ルーフィング」と呼ばれる防水紙の設置を行います。
日本の戸建て住宅の屋根は基本的に、外側から①屋根材、②防水紙、③野地板 の順に構成されています。
雨水が野地板まで侵入するのを屋根材だけで完全に防ぐことは難しいため、その下に防水紙が必ず設置されているのです。
経年により屋根材の防水性が弱まると、その下にあるルーフィングや野地板が劣化し始めるリスクが出てきます。
野地板の傷みがひどくなった場合、塗装や重ね葺きでの対応が困難となるため、さらに大掛かりな工事を要する恐れがあります。
ですので、大切な住宅を守るためにも定期的なメンテナンスはとても大切です。
ルーフィングを屋根全体に敷き終えたら、いよいよ新しい屋根材の設置作業に取り掛かります。上の画像のように、ガルバリウム建材を端から順に一枚ずつ設置していきます。
ちなみに、Y様邸のようなスレート屋根は重ね葺きが可能ですが、日本の伝統的な瓦屋根の場合、屋根材が特殊な形状であることから基本的に重ね葺きを行うことができません。
そのため、瓦屋根のメンテナンスを希望される方は、既存の屋根材を取り外して新たな屋根材を設置する「葺き替え」と呼ばれる施工を行うことをおすすめいたします。
施工を終えたY様邸の屋根の様子を改めてご覧ください。
塗膜の劣化により色あせが目立っていたスレートの屋根が、ピカピカなガルバリウムの屋根になりました。
今回の記事では、スレート屋根にガルバリウム建材を重ね葺き実施したY様邸の施工をご紹介しました。
屋根は劣化に気が付きにくい部分ではありますが、雨漏りなどを引き起こしてからでは、大掛かりなリフォームが必要になる場合もございます。
とはいえ、ご自身で屋根に登って状態を確認するのは大変危険ですので、現地調査もいえふくにお任せくださいませ。
施行前に入念な現地調査を行い、住宅の状態に合った施工方法をご提案いたします。
屋根だけではなく、外壁やベランダなどもあわせて調査を行うことが可能ですので、何かお悩みをお持ちの方はぜひ一度いえふくにご相談下さいませ。
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