施工事例
お色直しでシックなツートンカラーに(神奈川県逗子市)
お色直しで晴れやかに
結婚披露宴でお色直しを済ませた花嫁が、スポットライトを浴びて再登場すると、会場はいきなり華やいだ雰囲気になるものです。やや頬を紅潮させ、招待客に丁寧に頭を下げながら新郎の待つひな壇にゆっくり戻る美しい姿に、会場からは思わずため息が漏れてきます。
家にも、時にはお色直しの意味で外壁塗装が必要かもしれません。もちろん、外壁塗装の第一の目的は、長い間にわたる風雨や厳しい直射日光などから家を守ることです。
しかし、外壁の塗り替えは、家をより美しく晴れやかに装うチャンスでもあります。
美しくきれいな家は、そこに住まう家族に対するイメージをより良いものにし、ひいては地域のイメージ向上につながります。
このたび、外壁の塗装工事を行われたM様は、その美的感覚を存分に発揮されました。1階の外壁の色を今までのアイボリーカラーからブラウンカラーに、2階の薄緑色をアイボリーカラーのツートンに替えられたのです。まさに家のお色直しといえる施工事例を見ていきましょう。
Before
1階の外壁はアイボリーカラーのサイディング、2階は薄緑色でした。
After
1階のサイディングをブラウンカラーに、2階をアイボリーカラーに替えられました。家のイメージチェンジ、つまりお色直しとなりました。
工事の内容と順序
養生
家の周囲の足場に、養生ネットが取り付けられました。ドアや窓などは、半透明のビニールシートで覆われました。養生ネットは隣家に迷惑が及ばぬよう、養生シートはペンキなどが付着しないようにするためです。
こうした下準備を「養生」と呼びます。塗装が終了してネットが外される瞬間は、お色直しを終えて再び会場に入ってきた花嫁を見るときのように感動ものです。新しい家の装いに、家の人、近所の方、そして塗装した職人でさえ目を見張るのです。
洗浄
塗装の直前に、汚れた壁を洗浄します。壁にこびりついたほこりやゴミ、古くなった塗装剤、コケや藻などを強力な高圧洗浄で取り除くことで、新しい塗料が外壁に乗りやすくなるのです。
コーキングとサイディングの締め
サイディングのつなぎ目を防水するコーキングが劣化していました。このままでは雨水の浸入が心配です。古いものを取り除き、新しいコーキングを施します。
コーキングの前にプライマー(下地の接着性を高める下塗り剤)を施し、新しいコーキングに打ち替えていきます。隙間の上から下に均等な分量を施していく作業には、慎重さと緊張が要求されます。
サイディングの一部が浮き上がっていました。このままにしておくと雨水やほこりが浸入するだけでなく、周りのサイディングにも不安定な影響を及ぼしかねません。
浮いたサイディングをスクリューくぎで締めていきます。
塗装作業は3回塗り
玄関と2階庇(ひさし)の軒裏塗装
玄関屋根裏と2階ひさしの軒裏塗装です。縦の平面と違って軒裏天井の塗装は手ごわく、首の疲れる職人泣かせの作業になります。
下塗り(1回目の塗装)
1階と2階の壁に、ペイントを塗る前の「シーラー」を塗装します。シーラーは壁の下地を固めるとともに、その粘着性のある素材の働きでペイントを密着させます。
これが1回目の「下塗り」塗装となります。
中塗り(2回目の塗装)
シーラーの上に塗料を塗ります。2回目の塗装で「中塗り」と呼ばれます。
以前のアイボリーカラーから渋いブラウンに替わり、文字通りのお色直しとなります。
上塗り(3回目の塗装)
最後に「上塗り」と呼ばれる仕上げのペイントが施されます。1階がブラウン、2階がアイボリーの見事なツートンカラーに仕上がりました。
雨どいと雨戸の塗装
雨どいや雨戸の塗装も、はけを使って丁寧に塗られます。外壁ほどの面積はありませんが、女性の化粧に例えるなら、口紅やアイシャドーと同じくらい大切です。
まとめ
外壁塗装の目的は、まず自然の風雨や直射日光から家を守ることです。
さらにもう1つ、この機会を利用して家のイメージアップにつながるお色直しもできます。ペイントの色を変えるだけなので、工事価格が高くなることはありません。
花嫁のお色直しは、披露宴会場を拍手で包み込みます。家のお色直しでも、養生ネットが外された瞬間にスポットライトを浴びたかのようにその姿が浮かび上がり、見る人の心の中で拍手が起きることでしょう。
新しい装いに包まれた家は、これからの生活を祝福するかのような希望と光に輝いています。皆様も、外壁塗装の際にはM様邸のような塗り替えを試みられてはいかがでしょう。