施工事例
サイディングとモルタルの外壁を塗装!外壁の割れも補修しました!
はじめに
今回は、外壁塗装とベランダ防水塗装をお任せいただいた築18年のM様邸の施工を紹介します。
M様邸の外壁は、サイディングボード(セメントを主原料とするパネル状の外壁用建材)の部分と、モルタル(セメントと砂を水で練ったもの)の部分に分かれている外壁でした。
屋根はスレート材(セメントを主原料とする細長い板状の屋根用建材)の屋根でしたが、こちらはいえふくの施工前の時点で塗装が終わっている状態。
M様のお話では、別の業者に1カ月ほど前住宅の塗装をお願いしたとき、業者との行き違いが原因で、屋根と外壁の両方の塗装のつもりが屋根だけの塗装になってしまったそうです。
そこで今回、外壁とベランダも塗装できれいにしようとのことで、いえふくに塗装のご依頼をいただきました。
Before
上の写真は、施工前の宮城様邸の外壁です。こちらはサイディングボードの部分ですね。
全体的にうっすらと黒ずみが見られます。
こちらはモルタル部分です。外壁表面は、モルタル外壁で多いリシン仕上げでざらざらとした手触りでした。
写真だとややわかりにくいかもしれませんが、ところどころ黒ずみが見られます。
After
上の写真は施工後の外壁のサイディング部分です。
施工前に目立っていた黒ずみがきれいに消えて、温かなベージュの外壁に生まれ変わりましたね。
こちらは施工後のモルタル部分です。気持ちのよい真っ白な外壁に仕上がりましたね。
以下では、M様邸の施工の様子をくわしくご紹介します。
施工手順
足場設置
支柱(鉄パイプ)や踏板(施工スタッフが歩く床となる板)などを組み合わせ、塗装工事を施工するための足場を用意します。
足場を外側から覆うように被せてある灰色の布は、「メッシュシート」と呼ばれるものです。
メッシュシートを使うことで、塗料や高圧洗浄の飛沫が住宅の周囲に飛び散るのを防ぎます。
高圧洗浄
塗装の下準備の一環として、水を高圧で噴射する高圧洗浄機で外壁を洗浄します。
外壁表面のほこりや砂を放置したまま塗装をすると、塗料が外壁にきちんと定着せず、本来の耐久年数よりも早く塗装のひびやはがれが生じるリスクが高くなるのです。
養生作業
養生とは、専用のシートやテープを用いて、塗料が付着しては困る箇所を覆って保護する作業です。
上の画像は塗装中の写真ですが、窓がビニールで覆われているのがわかるでしょうか?
外壁塗装では、このようなかたちで養生を行います。
窓のほかにも、玄関ドアやインターホンなど、塗料で汚れる恐れのある箇所は全て養生します。
コ-キング
サイディング外壁では、サイディングボード同士のつなぎ目(目地と呼びます)を埋めるのに、「コーキング」と呼ばれる充填(じゅうてん)材が使用されています。
コーキングは施工の時点ではペースト状ですが、乾燥して固まるとゴム状になり、住宅の防水や建材同士の緩衝(かんしょう)の役割を果たすので、建築分野で幅広く使われているものです。
ただし、外装のコーキングは5~10年が寿命なので、定期的な補修が必要になります。外壁塗装の際には、このコーキングの補修も合わせて施工するのが一般的です。
上の画像は、M様邸の外壁のサイディング部分から取り除いた古くなったコーキングです。
今回の施工では、古くなったコーキングを全て取り除いて新しいコーキングを打ち込む「打ち替え工法」を施工しました。
上の写真は、古くなったコーキングを取り除いた後、目地の内部にコーキングプライマーを塗布している様子です。
コーキングプライマーが外壁に付着しないよう、目地周りをピンクの養生テープで養生して作業を行いました。
コーキングプライマーは、コーキングが目地にくっつくのを助けるものです。
コーキングプライマーの塗布後、コーキングを目地に注入し、乾くのを待って養生テープを取り外したら施工完了です。
養生テープをまっすぐに設置したおかげで、きれいな直線に仕上がりましたね。
養生テープをまっすぐに貼るのは、コツや慣れが必要な作業です。
下地処理
下地処理とは、外壁に塗料を塗布する前に、下準備として外壁の補修や補強を行うことです。
築18年になるM様邸では、壁面に劣化が見られたので、各種の補修・補強作業を行いました。
M様邸の外壁には、上の写真のようにサイディングボードの割れが起きている箇所もありました。
これは補修が必要です。
先ほどのサイディングの割れを、上の写真のようにコーキングを使って補修しました。
サイディング外壁の目地を埋めるのに使われるコーキングですが、このようなかたちで、外壁の補修にも役立ちます。
下塗り
下地処理が終わると、いよいよ塗装作業に入ります。上の画像は、下塗り後の写真です。
外壁塗装は、3度の重ね塗りが基本。「下塗り」で下塗り塗料を1度塗った後、「中塗り」「上塗り」の工程で上塗り塗料を2度重ね塗りします。
下塗り塗料は、上塗り塗料を外壁にしっかり定着させるためのもので、白または透明が多いです。
今回使用した下塗り塗料は透明だったので、施工前との違いはちょっとわかりにくいかもしれませんね。
中塗り
上の画像は中塗り後の写真です。下塗りが乾いた後、上からベージュの上塗り塗料を重ね塗りしました。
乾くのを待って、上塗りの工程に入ります。
上塗り
上の写真は上塗りが完了した外壁です。くもりひとつない、見とれるような外壁に仕上がってくれました。
見た目がきれいになっただけでなく、3度の重ね塗りを経て、十分な厚みの塗膜(外壁を覆う塗料の膜)になっています。
塗膜に十分な厚みがないと、早期にひび割れや色あせが生じてくる恐れが高くなるので、外壁塗装では3度の重ね塗りが重要です。
仕上がり
こちらは上塗りまで終わったモルタル部分の写真です。こちらも見とれるようなきれいな壁面になりました。
「外壁が汚れていても気にしない」という方もいらっしゃいますが、塗りたての外壁はやはり気持ちのよいものなので、自宅の外壁に黒ずみやコケが目立つのであれば塗装をおすすめいたします。
ベランダ防水塗装
上の画像は、塗装する前のM様邸のベランダ床です。
ベランダは砂ぼこりや汚れを含んだ雨水が吹きつけるので、どうしても汚れが定着しがちな箇所です。
こちらは施工後のベランダ床の写真になります。見違えるようにピカピカの床になりましたね!
ベランダ防水用に防水性に特化した塗料で塗装したので、雨漏り対策もばっちりです。
付帯部分塗装
付帯部分とは、霧よけ(窓の上に設けた小さな屋根)や雨どいなど、外壁に付帯する部分のことを指します。
外壁塗装では、外壁と合わせてこれらの箇所も塗装するのが一般的です。
M様邸の塗装でも、各種付帯部分の塗装を施工しました。
上の画像は、施工前の霧よけの写真です。
全体的に汚れやサビが発生しているのがわかります。
こちらは下塗り後の霧よけです。
金属部分の塗装では、下塗りにサビ止め塗料を使用することが重要になります。
サビ止め塗料を塗ることで、サビの発生を遅らせることができるからです。
サビ止め塗料で下塗りをした後、外壁の塗装と同じく中塗り・上塗りを実施し、上の写真のような仕上がりになりました。
こちらは塗装後の換気扇フードです。
金属製でしたので、こちらもサビ止め塗料で下塗りしてあります。
軒天(屋根のうち、外壁より外に出っ張っている部分の裏側)も塗装しました。
軒天は目立ちにくい部分に思えるかもしれませんが、外壁だけでなく軒天がきれいかどうかも、意外と住宅の外観の印象に影響します。
まとめ
今回は、サイディングボードの部分とモルタルの部分に分かれた外壁の塗装の様子を紹介しました。
築18年でとくに外壁のメンテナンスをしていなかったこともあり、施工前の時点では壁面に汚れや傷みが見られましたが、補修や塗装を経て見違えるようになりましたね!
いえふくは、戸建て住宅の外壁・屋根・ベランダ塗装を承っております。屋根の張り替えや重ね張り(カバー工法)も対応可能です。
外壁の黒ずみや割れ、ベランダ床の汚れなどにお悩みの方は、いえふくまでお気軽にご相談ください。