施工事例
外壁と屋根をまとめて塗装!おしゃれな洋風住宅に仕上がったM様邸
はじめに
この記事で紹介するのは、外壁と屋根をまとめて塗装したM様邸の施工事例です。
M様邸は、新築時から17年ほどが経過する住宅。外壁の汚れが目立つようになってきたことから、この度の塗装工事をご決断されました。
この記事をご覧いただけば、外壁と屋根をまとめて塗装する工事の流れが学べることでしょう。外壁や屋根の塗装工事を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
Before
外壁塗装を施工する前のM様邸がこちらです。
1階の外壁と2階の外壁で異なるデザインの“サイディングボード”が使用されており、堂々とした立派な外観が特徴的です。
サイディングボードとは、外壁の表面に貼りつけて用いる板状の外壁材のこと。
導入コストが安く抑えられる上に、デザインのバラエティが豊富で住宅がおしゃれになることから、 近年の新築住宅では主流な外壁材となっています。
After
外壁塗装・屋根塗装が完成したM様邸がこちらです。
施工前とは雰囲気が変わり、クリームとブラウンを組み合わせた住宅へと変身しました。
もともとおしゃれだったM様邸が、塗装工事により以前にもましてデザイン性の高い住宅になっていますね。
次の章では、M様邸の外壁塗装の工事が進んでいく様子をくわしく紹介してまいります。
施工手順
足場設置
外壁塗装でも屋根塗装でも欠かせないもの、それは足場です。
屋根塗装で高い場所での作業が必要なのはもちろん、外壁塗装でも2階以上の場所では足場がなければ作業ができません。
足場は全ての工程で必要なので、塗装工事のはじめに組み立てるのが鉄則です。
高圧洗浄
足場設置が完了すると、次は“高圧洗浄”の工程へと移ります。
高圧洗浄とは、水を高圧で噴射し汚れを洗い流す洗浄方法のこと。外壁の汚れを落としてきれいな状態にしなければ、高品質な塗装工事は行えません。
M様邸では、このように黒ずみ汚れが広がっている部分もありました。
汚れが残ったまま塗装すると、塗膜(塗装された塗料が乾燥し固まって膜状になったもの)はうまく外壁に密着できず、塗料本来の耐用年数よりも短い年数で塗膜が剥がれることが予想されます。
塗料が持っている耐久力を適正に発揮させるためには、塗装前の高圧洗浄が非常に重要なのです。
高圧洗浄の作業では、業務用の高圧洗浄機を使用。業務用の高圧洗浄機は家庭用のものよりも威力が強く、ガンコな汚れもスピーディーに洗い流せます。
家庭用と業務用の高圧洗浄機では本当に威力が違い、業務用の方が断然きれいになり効率よく作業が進みます。
業務用の高性能な高圧洗浄機は、外壁塗装の効率をよくするために欠かせないツールなのです。
養生作業
高圧洗浄が完了すると、次は“養生”と呼ばれる作業を行います。
養生とは、窓やインターホンなど、塗料で汚れては困る箇所を、専用のシートやテープで覆う作業のこと。
施主様の大切なマイホームを汚さないように、いえふくでは隅々まで徹底的な養生を行っております。
コ-キング
養生作業が完了すると、次はサイディングボードの目地部分を埋めている“コーキング”の補修作業を行います。
コーキングとは、樹脂を主原料とし、乾燥して固まると硬いゴム状になる充てん剤です。
M様邸のようなサイディング外壁では、新築の際にサイディングボードの目地部分にコーキングが打ち込まれます。
新築時のコーキングは、5〜7年ほどで寿命を迎えるのが一般的なので、外壁塗装のタイミングで補修をする必要があります。
それでは、M様邸のコーキング補修の様子を見てみましょう。
サイディング外壁のコーキング補修では、まずは古くなったコーキングを撤去します。
撤去の方法は、カッターナイフで切り込みを入れて、手で引っ張る流れです。
手で引っ張ってコーキングを取り除くのは、意外と力のいる作業です。
古くなったコーキングを撤去したら、“コーキングプライマー”と呼ばれる下塗り塗料を塗布します。
コーキングプライマーとは、コーキングがしっかり定着するのを助ける下塗り剤です。
もしコーキングプライマーを塗らずに新しいコーキング剤を打ち込むと、うまく下地に密着できず、コーキング本来の耐用年数より短い期間で剥離などのトラブルが生じるでしょう。
そういった施工不良を起こさないためにも、いえふくではコーキングプライマーなどの必要な工程は全てきちんと行うよう徹底しております。
コーキングプライマーを塗り終えると、“コーキングガン”と呼ばれる専用の道具を使用し、新しいコーキング剤を注入します。
その後、表面を平たくならしたらコーキングの補修作業は完了です。
下塗り
コーキングの補修作業が完了すると、ここからは外壁の塗装工程を行います。
外壁の塗装作業では、「下塗り・中塗り・上塗り」と呼ばれる合計3回の重ね塗りをするのが基本です。
上の画像は、1回目の塗装工程である下塗りを行っている様子。
下塗りに使用するのは“プライマー”と呼ばれる下塗り専用の塗料で、外壁下地と上塗り塗料(中塗りと上塗りで使用する塗料)を密着させる役割があります。
名前も役割もコーキングプライマーと似ていますが、使っているのは別の塗料。
コーキングにはコーキング専用の、外壁には外壁専用の下塗り塗料があるのです。
中塗り
下塗り作業が完了すると、次は2度目の塗装作業である中塗りを行います。
中塗りからは、施主様が指定された色の塗料を使用していきます。
中塗りと上塗りで使用するのは、上塗り塗料です。上塗り塗料には、外壁材を雨や紫外線などから保護する役割があります。
このように外壁塗装では、下塗り塗料と上塗り塗料がセットになって初めて最適な状態に仕上がるのです。どちらが欠けても、外壁を保護する塗膜は最適な状態にはなりません。
こちらは2階部分の中塗りを行っている様子です。
1階と2階でサイディングボードのデザインが違っても、塗装の方法は共通。ローラーを使って手作業で塗料を塗っていきます。
ローラー塗装は簡単そうに見えて奥が深い、難しい作業です。たくさんの経験を積んだ職人でなければ、ムラなく均一な厚みで塗装をすることはできません。
いえふくの職人は、厳しい修行を積んで数々の現場を経験しているベテランばかりなので、安心してお任せください。
上塗り
中塗りで塗った塗料が十分に乾いたら、3度目の塗装作業となる上塗りを行います。
外壁塗装では塗料を乾燥させる時間が非常に重要であり、塗料が乾き切るまで次の重ね塗りをすることはありません。
塗料の乾燥時間の目安は塗料メーカーが指定していますが、実際の乾燥時間は施工現場の気温や湿度、日当たりや風通しの良さなどによっても変わってきます。
仕上がり
ここで、改めて塗装後のM様邸の様子を確認してみましょう。
外壁は1階と2階で異なる色に仕上がっており、おしゃれなツートンカラーの住宅になっています。
いえふくでは、ツートンカラーでの施工はもちろん、「一部分だけアクセントに色を変えたい」といったご要望にも最大限に寄り添った施工が可能です。
外壁や屋根の塗装工事の際に生じる細かい要望も、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
屋根塗装
つづいて、M様邸の屋根塗装の流れを見ていきましょう。上の画像は、施工前のM様邸の屋根を撮影したもの。
新築時には整ったブラウンの屋根だったそうですが、今では経年劣化により色あせや変色が発生しています。
事前に高圧洗浄を行った上で、屋根の塗装作業を進めていきます。
屋根塗装でも、基本的な流れは外壁と同じ3度塗り。下塗り・中塗り・上塗りと塗装を重ねて、万全の状態に仕上げます。
下塗り塗料を塗り終えると、次は2度目の塗装作業である中塗りを行います。
M様は、屋根には新築時と同じブラウンの塗料をお選びになりました。
最後に上塗りを行い、このような仕上がりとなりました。これで完成かと思いきや、実はまだ重要な作業が残っています。
それは“縁切り”と呼ばれ、塗料でくっついた屋根材同士の間に隙間を空ける作業です。
M様邸のようなスレート屋根(スレート(セメント・繊維質を主原料とする板状の屋根材)でできた屋根)には、雨水を排水するために屋根材同士の間に隙間が空いています。
塗装をすると、塗膜で屋根材同士がくっついてその隙間がふさがれるので、縁切りをして適切な隙間を確保する必要があるのです。
付帯部分塗装
外壁塗装の際には、“付帯部分”と呼ばれる箇所を外壁とまとめて塗装をするのが一般的。
付帯部分とは、建物本体に付帯している、雨どいや軒天などの部分のことです。
上の画像は、M様邸の破風板(屋根の妻側の側面に取り付けられた板)を塗装している様子です。
付帯部分塗装でも、外壁や屋根と同じく3度塗りで塗装を行います。
上の画像は幕板(1階部分と2階部分との間などの境界線に設置する板状の建材)の塗装をしている様子です。
こういった複雑な形状の付帯部分も、基本的にはローラーを使って塗装を行います。ローラーだけではきれいに塗れない場合、ハケなどを使用します。
こちらは雨どいを塗装している様子です。雨どいは雨水を排水するために重要な部分。
定期的な塗装メンテナンスをせずに放置していると、雨どいがひび割れて適切な排水ができなくなる恐れもあります。
そういったトラブルを未然に防ぐには、外壁塗装のタイミングで付帯部分もしっかり塗装しておくことが重要です。
まとめ
この記事では、外壁と屋根をまとめて塗装したM様邸の施工事例を紹介しました。
施工前には経年劣化による汚れや色あせ、変色などが見られたM様邸も、塗装工事により新築住宅さながらの美しさを取り戻していましたね。
いえふくでは、外壁塗装と屋根塗装の同時施工についても豊富なノウハウと施工実績を有しております。
もちろん「外壁のみ」「屋根のみ」の塗装工事もご相談いただけますので、各種塗装工事をご検討の際はぜひいえふくへお任せくださいませ。