仕上がりは外壁の状況や施工内容により異なりますので、お気軽にご相談ください。
この記事で紹介するのは、いえふくへ新築後はじめての屋根塗装をお任せいただいたH様邸の施工事例です。
H様邸は、新築時から17年ほどが経過するご住宅。
築10年のタイミングで外壁塗装を実施されたそうですが、その際にはご予算などの関係で屋根塗装は行われなかったそう。
「そろそろ屋根塗装も必要かな」とお考えになられたことから、この度いえふくまで屋根塗装をご相談いただきました。
この施工事例を見れば、スレート屋根(セメントと繊維質を主原料とする板状の屋根材)の塗装工事の流れを知ることができます。
スレート屋根の塗装工事を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
屋根塗装を施工する前のH様邸の様子がこちらです。
新築時の屋根は黒い色をしていたそうですが、今ではすっかり色あせ、古びた印象がぬぐいきれません。
また、棟の板金部分はサビが発生しているところもあり、劣化している様子が確認できます。
このまま放置すると劣化は進む一方なので、H様が屋根塗装を決断されたのは、賢明なご判断でしょう。
屋根塗装が完了したH様邸の様子がこちらです。
新築時と同じ黒い塗料で塗り直し、一面ピカピカの屋根が復活しました。
サビが発生していた板金部分には、サビ止め効果のある塗料を塗ったため、将来的なサビの発生を抑制できます。
次の項目では、H様邸の屋根塗装の工事が進行していく様子を、くわしくチェックしてみましょう。
屋根塗装の工事では、はじめに作業用の足場を組み立てます。
上の画像のように、住宅の周囲を取り囲むような形で、足場を設置します。
なお、屋根塗装だけでなく外壁の塗装工事をする際にも、足場は必要不可欠なものです。
今回は屋根塗装のみの施工ですが、1回の工事で屋根と外壁をまとめて塗装すれば、足場を2回組む必要がないので、足場代の節約になります。
これから屋根塗装を検討する方は、外壁とセットでの塗装も考えてみるのがおすすめです。
足場の組み立て作業が完了すると、次は屋根の洗浄工程へと移ります。
屋根の洗浄では、“高圧洗浄機”と呼ばれる機械を使用するのが基本です。
高圧洗浄機とは、高い圧力をかけて水を噴射する機械のこと。
屋根にこびりついているガンコな汚れもスピーディーに洗浄できるので、効率よく作業を進められます。
高圧洗浄が完了すると、次は“養生”と呼ばれる工程へと移ります。
養生とは、窓ガラスなどの塗料で汚れては困る箇所を、専用のシートやテープで覆う作業のこと。
今回は屋根塗装のみの施工ですので、雨どいや外壁などに塗料が飛ばないよう、入念に養生を行いました。
スレートはとてももろい屋根材であり、台風の際に大きめの木の枝がぶつかるなど、ちょっとした衝撃でひび割れが生じることがあります。
スレートにひび割れが生じている場合、塗装作業の前に“コーキング”と呼ばれる補修材で、ひび割れを埋める補修が必要です。
H様邸の屋根でも、一部のスレートにひび割れが発生しておりましたので、このタイミングで補修をさせていただきました。
スレートのひび割れ補修が完了すると、ここからは塗装の工程へと移ります。
上の画像は、職人がH様邸の屋根を下塗りしている作業中の様子です。
屋根塗装では「下塗り・中塗り・上塗り」と呼ばれる、合計3回の重ね塗りを行うのが基本です。
下塗りでは“プライマー”と呼ばれる下塗り専用の塗料を使用します。
プライマーとは、中塗り・上塗りの塗料が、塗装面にしっかり定着するのを助ける塗料のこと。
もしプライマーを塗らずに中塗りと上塗りをしても、塗料がスレートにうまく密着できず、本来の耐用年数よりも短い年数で塗膜(塗装された塗料が乾燥し固まって膜状になったもの)が剥がれかねません。
なお、板金部分については事前にやすりなどで表面を磨き、汚れやサビを落とす “ケレン”と呼ばれる下地処理作業を行い、下塗りのタイミングでサビ止め効果のある塗料を使用しました。
下塗りが完了すると、次は2度目の塗装作業である中塗りを行います。
下塗りでは透明の色をしたプライマーを使用しましたが、中塗りからは色のついた塗料を使用。
もちろん、色だけではなく性質も下塗り用のプライマーとは異なります。中塗りと上塗りで使用する塗料には、スレートを雨や紫外線から保護する役割があります。
下塗りで塗るプライマーの上に、仕上げ用の塗料を重ね塗りしてはじめて、屋根塗装の塗膜は万全な状態に仕上がるのです。
中塗りで塗った塗料が十分に乾いたら、3度目の塗装作業となる上塗りを行います。
上塗りでは、中塗りの時と同じ種類の塗料を使用し、均一な厚みで重ね塗りしていきます。
上塗りが完了しても、屋根塗装はまだ完成ではありません。上塗りの後には、“縁切り”と呼ばれる作業が残っています。
縁切りとは、塗料でくっついた屋根材同士の間に隙間を空ける作業のこと。
縁切りをしないと、屋根材に雨水がたまり、雨漏りの原因となる場合があります。
雨漏りのトラブルを起こさないためには、塗装が完了してからの縁切り作業が欠かせないのです。
塗装が完了しました。一面美しい黒色に変身しており、築17年の住宅だとは思えないほどきれいです。
ひび割れを補修した部分も、上から塗装をしているので補修跡は全く目立ちません。
この記事では、新築時から17年ほどが経過するH様邸の屋根塗装の施工事例を紹介しました。
施工前には色あせやサビが発生していたH様邸の屋根も、屋根塗装により新築住宅さながらの美しい屋根に生まれ変わっていましたね。
いえふくでは、屋根塗装だけの施工はもちろん、屋根と外壁の同時施工にも対応しております。
また、屋根塗装の際には断熱機能の高い塗料や、長寿命の長持ちする塗料をお選びいただくことも可能です。
屋根塗装に興味がおありの方は、ぜひお気軽にいえふくへご相談くださいませ。
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