仕上がりは外壁の状況や施工内容により異なりますので、お気軽にご相談ください。
この記事で紹介するのは、いえふくへ屋根塗装の工事をご依頼いただいたT様邸の施工事例です。
T様邸の屋根には“セメント瓦”と呼ばれる屋根材が使用されておりました。
セメント瓦とは、1:2から1:3くらいの比率でセメントと川砂を混ぜて作られ、1970年代〜1980年代に多く用いられていた屋根材です。
現在では、セメント・繊維質を主原料とする板状の屋根材“スレート”が主流となっていますが、今でもセメント瓦が用いられている住宅は数多く残っています。
T様邸と同じようにセメント瓦の屋根塗装を検討している方は、ぜひこの施工事例を参考にしてください。
屋根塗装を施工する前のT様邸の様子がこちらです。
セメント瓦を保護する塗膜(塗装された塗料が乾燥し固まって膜状になったもの)はところどころ剥がれており、劣化している様子が確認できます。
T様邸が前回の屋根塗装を行ったのは、今から15年ほど前だそう。
塗膜が経年で劣化し剥がれたままにしておくと、むき出しになった下地が風雨や紫外線で傷み、セメント瓦そのものがもろくなって割れやすくなりかねません。
セメント瓦を用いている住宅は、定期的な屋根塗装が必要不可欠です。
T様邸の屋根塗装が完了した後の様子がこちらです。
施工前には失われていたツヤ感が復活し、太陽の光を浴びてキラキラと輝いていますね。
次の項目では、T様邸の屋根塗装の工事が進んでいく様子を、順を追って紹介してまいります。
屋根塗装でまず行うのは、足場を組み立てる作業です。
屋根塗装の工事は高い場所での作業をともなうため、足場がなければ熟練の職人でも転落事故のリスクが大きくなります。
いえふくでは、職人の命を守るためにも、全ての塗装工事において足場を組み立てるように徹底しております。
足場を組み立てたら、次は“高圧洗浄”と呼ばれる作業を行います。
高圧洗浄とは、水を高圧で噴射し汚れを洗い流す洗浄方法のこと。
威力が強い業務用の高圧洗浄機を使用しているので、スピーディーに屋根の汚れを洗い流せます。
なお、セメント瓦には高圧洗浄の際に雨漏りしやすい特徴があるため、そういった問題を起こすことがないよう、注意しながら洗浄作業を行いました。
高圧洗浄が完了すると、次は“養生”と呼ばれる作業を行います。
養生とは、汚れてはいけない部分に塗料が飛ばないよう、ビニールシートなどで覆って保護することです。
今回の施工では外壁の塗装は行いませんので、外壁に塗料が飛ばないよう、養生を行いました。
セメント瓦は、水を吸って膨張したり、乾燥で収縮したりを繰り返すうちに、膨張・収縮の動きの負荷でひび割れが起こることがあります。
とくに、水を弾く役割を担う表面の塗膜が劣化すると、防水力が低下してセメント瓦が水を吸いやすくなり、ひび割れが起こる確率が上がります。
T様邸でも、一部の屋根材にひび割れが生じていました。
ひび割れを放置すると、そこから雨漏りする恐れも出てくるので、塗装作業の前にひび割れ補修を行います。
セメント瓦のひび割れ補修では、樹脂を主原料とし、乾燥して固まるとゴム状になる建築剤である“コーキング”と呼ばれる防水力のある素材で、ひび割れを埋めるのが一般的です。
屋根材のひび割れ補修が終わると、塗装作業を行います。
屋根の塗装作業では、「下塗り・中塗り・上塗り」と呼ばれる3回の重ね塗りをするのが一般的。上の画像は、下塗りとして“プライマー”を塗布している様子です。
プライマーとは、屋根材と上塗り塗料(中塗りと上塗りで使用する塗料)を密着させるはたらきのある塗料です。
プライマーを塗らずにいきなり上塗り塗料を塗った場合、塗膜の密着度が下がり、本来の耐用年数よりも短期間で剥がれることが予想されます。
下塗りで塗ったプライマーが十分に乾いたら、次は2度目の塗装作業である中塗りを行います。
プライマーは透明の色をしていましたが、中塗りから使用する上塗り塗料には色がついています。
下塗りの時と異なっているのは、塗料の色だけではありません。プライマーと上塗り塗料は、全く別の機能を持っています。
上塗り塗料には屋根材を雨や汚れ、紫外線などから保護する役割があります。
上塗り塗料は、1回だけ塗装すればいいわけではなく、2回に分けて重ね塗りを行います。その理由は、塗料メーカーが2回の重ね塗りを行うように定めているからです。
もし塗料メーカーが上塗り塗料を3度塗りするように定めていた場合は、下塗りとあわせて合計4回の重ね塗りが必要だということ。いえふくでは、塗料メーカーが定める正しい施工方法での屋根塗装を徹底しております。
上塗りが完了し、塗料を十分に乾かしたら、最後に“縁切り”と呼ばれる作業を行います。
縁切りとは、塗料でくっついた屋根材同士の間に隙間を空ける作業です。
屋根には、雨水の通り道として、屋根材と屋根材の間に隙間が空いています。
この隙間が、塗装の塗料で屋根材同士がくっつくことでなくなり、そのままだと雨水が適切に排水されなくなるのです。
雨水が適切に排水されないと、雨漏りのトラブルに発展する恐れもあるため、屋根塗装の工事で縁切りは欠かせない工程です。
改めてT様邸の屋根塗装後の様子を見てみましょう。
施工前には塗膜が剥がれて古びた印象のあったT様邸が、屋根塗装によりピカピカに変身しています。
屋根は、雨風や紫外線の影響を直接受ける部分です。大切なマイホームに長きにわたり住み続けていくためにも、定期的な屋根塗装を心がけましょう。
この記事では、セメント瓦を用いた屋根の塗装工事を行ったT様邸の施工事例を紹介しました。
施工前にはところどころ塗膜が剥がれていたT様邸が、屋根塗装によりピカピカに生まれ変わる様子を確認できましたね。
いえふくでは、近年の主流な屋根材であるスレートの塗装実績を豊富に有しているだけでなく、セメント瓦やトタン屋根の塗装経験も豊富でございます。
「屋根塗装は、経験豊富な業者に任せたい」とお考えの方は、ぜひいえふくまでご相談くださいませ。
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