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施工事例

過酷な環境下でも家を守ってくれる外壁に(神奈川県三浦市)

はじめに

家には、通風と日照と風雨が欠かせません。
こう書くと、「通風と日照は分かるけど、風雨が欠かせないってどういう意味なの?」と、不思議に思うかもしれません。
もちろん、台風のような強風や豪雨は困りますが、適度な雨と風は、家屋にとって必要なものです。

風は建物の基礎や土台、屋根の小屋組などの部分の湿気を適当に調整してくれます。
雨も、外壁や屋根瓦に付いたゴミ、ほこり、カビ、コケなどをほどよく洗い流してくれるのです。

ところが、家の周りが他の家々で囲まれていると、風雨、通風、日照などの自然条件が悪化し、空気がよどんで湿気がなかなか抜けず、コケやカビが生えやすくなってしまいます。
家が高台に位置する場合は別として、平地や低地では、そうした弊害は避けられません。

今回紹介するI様邸もそうした環境下にあり、建物の外壁が過酷な状況となっていたため、質の高い外壁塗装が求められました。
工事がどのように進められたかを検証していきましょう。

Before

Before写真1

自然条件の悪さから、外壁全体が汚れやカビ、コケなどでひどい状況になっていました。

Before写真2

I様邸の周囲は他の家々で囲まれ、一部が林に隣接していました。そのため、通風や日照が悪く、湿気も多いことなどが、このような状況を招いていたのです。
これらに対処できる塗装が施された結果、悪条件に耐えうる建物に生まれ変わりました。

After

After写真1

美しい外壁になりました。住む人の心の健康にも良い影響が及ぼされます。

After写真2

玄関周りも素晴らしい仕上がりです。訪れる人にさわやかな印象を与えます。

外壁塗装の施工内容

外壁塗装工事には順序があります。最初は外壁の「洗浄」、次は外壁の「下塗り」です。
下塗りとは、塗装の前に壁の下地を整え、塗料を密着させるための塗装です。
その次に「中塗り」です。
中塗りは1回目の仕上げといっても差し支えありません。
しかし、それだけでは長持ちしないため、もう一度塗装=「上塗り」を行います。
下塗り、中塗り、上塗りと三重に塗ることで壁膜が強固になり、家の外壁をしっかり守れるようになるのです。

それは、人が衣服で季節の変化や障害物から身を守ることに似ています。
重ねれば重ねるほど保温性と安全性が増すのです。
ただし、テキトウに何か着ていればいいわけではありません。薄着では風邪を引いたり、防護の役に立たなかったりするかもしれません。

外壁塗装も同じです。
お客様の知識不足をよいことに、質の悪い塗料でごまかすような業者に頼むと、わずか2~3年で化けの皮が剥がれてしまうこともあります。
I様邸のような自然条件の家屋では、特に注意が必要です。
それでは、良い工事の実例を見ていきましょう。

高圧洗浄

皮が剥がれた外壁の写真

剥がれた化けの皮?ではありません。しっかり厚く塗られた故の剥がれ方です。

カビやコケが付いた外壁の写真

カビやコケなどが固くこびり付いています。

高圧洗浄の写真

玄関上の洗浄です。高圧洗浄をするため、頑固な汚れもきれいに洗い流されます。

軒や軒どいの高圧洗浄の写真

軒や軒どいの高圧洗浄です。気持ちよいほどきれいになっていきます。

塗料の種類

外壁のコケやカビを防止するには、それなりに高品質の塗料が必要です。
今回は業者側の薦めにより、K塗装の油性タイプのセラミック系ウレタン塗料が選定されました。
この塗料は、1缶(16kg缶)が水性塗料の約2倍にあたる24,000円程度で、塗装面積も水性の80畳大に対し20畳程度と割高です。
しかし、耐久性は約12年と水性の2倍近い性能です。
たいていの場合、値段は正直なものです。

また、この塗料は耐候性や低汚染性に優れ、原料に防カビ性や防藻性の高い薬品が含まれているので、I様邸にぴったりの外壁塗料です。
そこでI様は、業者の薦めに応じてその塗料を選定されました。

油性塗料の缶の写真

高性能な油性塗料だけに、缶の数も多くなりました。この全部の塗料が外壁に塗られるわけですから、それだけ塗膜が厚くなることを意味します。水性であれば2缶で済んだかもしれません。

養生

養生とは、塗装の際に塗料が壁以外の部分に付着して汚れないように、ビニールシートや紙製のシートで覆うことです。
壁以外の部分とは、例えば下屋(階下の屋根)、ドアや窓、バルコニーやベランダ、プランターボックスなどです。
また、近くに駐車場がある場合、そのガレージ屋根や車両自体も養生する必要があります。
ちなみに、足場を取り囲む布製のシートも養生シートと呼びます。

養生の写真

窓部分の養生です。

玄関ドアの養生です。

パターン付け

パターン付けとは、モルタル壁のような平板な壁に凸凹の模様を付けて壁の色合いに変化をつける作業です。

この塗装を含めると、4重の塗りといえます。

下塗り

下塗りは、ローラーはけを使ってまんべんなく塗られます。
この塗装により下地が整えられ、その粘着性によって後に使う塗料が密着しやすくなるのです。

中塗り

次は中塗りです。下塗りと上塗りの真ん中にあって壁を守ります。

上塗り

上塗りは、壁の表面となる塗装です。一番人目に付く部分ですから、丁寧かつ丹念に塗られていきます。
見た目だけでなく、厳しい自然条件に直面する部分なので、それを防ぐ願いも込めて塗られていきます。

中塗りの上に、上塗りをします。色にやや違いがあることにお気付きでしょうか。これは塗り残しを防ぐための工夫です。
仮に同じ色ですと、どこを塗りどこを塗らなかったのか分からなくなります。そのため、同系色の濃淡で比較して塗り重ねるのです。
そうすることによって、仮にどこか一部分の塗り残しがあってもすぐに分かります。また業者にとって、同じ上塗りが一日で終わらなくても、次の日にはどこから塗ればよいのかが一目瞭然となるからです。それは、お客様の目から見ても、塗り重ねの確かな証拠となり、安心感を与えるものとなることでしょう。

ローラー刷毛で心を込めて塗られていきます。

こんなにきれいに仕上がりました。

その他の塗装

外壁だけきれいになればよいわけではありません。外壁と同じように、厳しい自然にさらされたり、人目にさらされている部分がたくさんあります。それらも同じように塗装されて、初めて「完璧な塗装」となるのです。

金属板でできた屋根部分の塗装です。

縦どいや軒どいなどが縦横に外壁を縁取っています。その美醜は思いのほか目立ちます。

金属板でできた破風板の塗装です。そばにいるクモが塗装の様子を見物しています。

こんなにきれいになりました。たいへん艶やかです。

まとめ

今回の外壁塗装によって、家を取り巻く環境が外壁にさまざまな悪影響を及ぼす状況が改善されました。今となっては分かりませんが、以前に塗られていた塗料が過酷な自然環境に対応できるものではなかったのかもしれません。

しかし今回は、I様が業者の提案を信頼し、予算をややオーバーしてでも優良な塗料の使用を受け入れてくださりました。そのため、業者側もさらに仕事に力が入り、大変やりがいのある塗装工事となったのです。
業者にとって納得のいく出来映えを見ていただくことで、次の機会のご注文や、お客様のお知り合いのご紹介も期待できます。

今回使用した汚染性・耐藻性・耐久性に優れた塗料の効果は、時間が経過するほど強く実感していただけるでしょう。業者としては、きれいな仕上がりに喜ぶお客様の顔を見ることはもちろん、その数年後に証明される出来映えの確かさにご満足いただいたときの笑顔を見ることも、大きな楽しみなのです。