施工事例
築7年のS様邸をクリアー塗装!マイホームの美観を維持した施工事例(神奈川県三浦市)
はじめに
この記事で紹介するのは、新築時から7年ほどが経過するS様邸の外壁塗装の施工事例です。
S様邸で行ったのは、通常の色付き塗料による外壁塗装ではなく、透明の塗料を使用したクリアー塗装。
S様はマイホームを新築された当初から「外壁塗装は絶対クリアー塗装にする」と決めていらっしゃったそうです。
透明の塗料を使用するクリアー塗装には、現在の外壁デザインを残したまま表面の塗膜(塗装された塗料が乾燥し固まって膜状になったもの)を新しくできるメリットがあります。
もしこの施工事例をお読みの方の中にもクリアー塗装を検討中の方がいらっしゃいましたら、参考材料にしていただければ幸いです。
Before
外壁塗装を施工する前のS様邸の外壁がこちらです。
一部に砂ぼこりが付着しておりますが、外壁には目立つ黒ずみ汚れなどはなく、比較的きれいな状態です。
「外壁塗装って、もっと外壁が汚れてからするものでは?」と感じる方がいらっしゃるかもしれません。しかし、クリアー塗装を希望される場合は、S様邸くらいに外壁がきれいな状態の時に施工をするのが理想です。
なぜなら、クリアー塗装は透明の塗料で塗装するので、外壁材のひび割れ補修跡や定着した黒ずみ汚れは塗料の色で隠れないから。
クリアー塗装は、外壁に大きなひび割れなどがなく、きれいな状態の場合に施工できる塗装工事なのです。
After
クリアー塗装を終えたS様邸の様子がこちら。
施工前にはなかったツヤが外壁に生まれていて、ピカピカの美しい状態に仕上がっています。
また、雨どいやシャッターボックスなどの付帯部分もこの施工で塗り直したので、S様邸全体が以前にも増して美しく輝いています。
次の項目では、S様邸のクリアー塗装が進んでいく工事の流れを、工程ごとにくわしく解説します。
施工手順
足場設置
外壁塗装の工事ではじめに行うのは、足場の設置作業です。塗装工事は足場がなければ作業が何も進まないので、最初の段階で組み立てる必要があります。
なお、S様邸は5メートル以上の高さがあったため、「足場の組立て等作業主任者」の資格を持ったスタッフが現場指揮を取りました。
5メートル以上の高さのある足場を組む時は、この資格保有者が現場を監督するよう、法令で義務付けられているからです。
いえふくでは、施主様に不安なく外壁塗装をお任せいただけるよう、法律や条例などのルールを厳守した施工を徹底しております。
高圧洗浄
足場を組み終えたら、次は外壁を洗浄する“高圧洗浄”の作業を行います。
上の画像は、高圧洗浄を終えた後に撮影されたS様邸の外壁の様子です。
写真に写っているのは施工前の状態として紹介した部分ですが、高圧洗浄を終えるだけでもかなりきれいになりますね。
クリアー塗装では外壁の汚れを隠せないので、よりていねいな高圧洗浄を行います。
養生作業
外壁の洗浄作業が完了すると、次は“養生”と呼ばれる作業を行います。
養生とは、窓ガラスや玄関ドアなど、塗料が付着しては困る部分をビニールシートで覆って保護すること。
クリアー塗装で使用するのは透明の塗料ですが、それでも窓ガラスなどを塗料で汚しては大変です。
施主様の大切なご自宅を汚すことがないよう、全ての塗装現場で徹底して養生を行っております。
中塗り
養生作業が完了すると、次は塗装作業を行います。
色付き塗料で行う通常の外壁塗装の場合、塗装作業の流れは「下塗り・中塗り・上塗り」の3度塗りです。
一方、クリアー塗装の場合は「中塗り・上塗り」の2度塗りで塗装が完了します。これは、クリアー塗装で使用する塗料の特性によるもの。
クリアー塗装では、塗料メーカーが正しい施工方法として2度塗りを指示しているため、それに則って最適な施工を行います。
上塗り
中塗り塗料が十分に乾いたら、次は2度目の塗装作業となる上塗りを行います。
塗装作業中のポイントは、塗膜が均一な厚みになるように塗料を塗ることです。
塗膜の厚みが均一でないと、場所によって劣化状況が変わってきたり、一部分の塗膜だけが剥がれたりします。
施主様へ高品質なクリアー塗装をお届けするために、均等な厚みでの塗装を行っております。
コ-キング
上塗りが完了すると、次はコーキングの補修作業を行います。
コーキングとは、樹脂を主原料とし、乾燥して固まるとゴム状になる充てん剤です。S様邸のようなサイディング外壁では、外壁材の目地部分にコーキングが詰められています。
コーキングの耐用年数は5〜7年となっており、塗装工事のタイミングで補修をするのが一般的。
通常の色付き塗装工事の場合は、“塗装前”にコーキング補修を行い、その上からコーキングごと外壁に塗料を塗ります。
しかし、クリアー塗装では、“塗装後”に補修を行うのが基本です。
クリアー塗装用の塗料は、その性質上、コーキングの上から塗ると後から塗膜がひび割れてきます。塗料メーカーも、クリアー塗装用の塗料について「コーキングの上から塗らないこと」と定めているのです。
いえふくでは、塗料の性質や塗料メーカーの指示を踏まえ、最適な方法で外壁塗装を行っております。
コーキングの補修作業は、まず古いコーキングを撤去することからスタートです。
カッターナイフで切り込みを入れ、手で引っ張って古いコーキングを取り除きます。
古いコーキングを撤去したら、その部分に“コーキングプライマー”と呼ばれる下塗り剤を塗ります。
コーキングプライマーを塗ることで、新しく打ち込んだコーキングが下地に定着しやすくなるのです。
その後、新しいコーキング剤を打ち込み、表面の凸凹を均一にならしたら、補修作業は完了です。
クリアー塗装の場合は、コーキングの補修跡を塗料で隠せないため、できる限り外壁の色に馴染むコーキング剤を使用しました。
仕上がり
クリアー塗装を終えたS様邸の様子がこちらです。
施工前には、一部の外壁に付着したススで汚れた印象があったものの、施工後には新築同然に美しい外壁へと変身していますね!
新しく打ち込んだコーキングも、外壁にうまく馴染んでおり、補修跡が目立つ心配もありません。
なお、外壁に透明の塗料を使用するクリアー塗装でも、雨どいなどの付帯部分には色付き塗料を使用するのが基本です。
付帯部分の塗装の様子は、次の項目で紹介します。
付帯部分塗装
上の画像は、S様邸のシャッターボックスにサビ止め塗料を塗ったところ。
サビ止め塗料はサビ止め効果の高い塗料で、金属部分の下塗り時に使用します。
付帯部分には色付き塗料を使用するため、一般的な外壁塗装と同じく、下塗り・中塗り・上塗りの流れでの塗装工事です。
なお、シャッターボックスには塗装前に、“ケレン”と呼ばれる下地処理を行っております。
ケレンとは、やすりなどで表面を磨き、汚れやサビを落とす作業のことで、金属部分の塗装前に実施する必要があります。
下塗りで塗ったサビ止め塗料が乾いたら、その後に中塗り・上塗りと重ね塗りを行い、シャッターボックスの塗装は完了です。
こちらはS様邸の破風板(屋根の妻側の側面に取り付けられた板)と雨どいの塗装後の様子。
施工前にはなかったツヤが生まれ、太陽の光を反射して輝いていますね。
付帯部分は、外壁と比べると面積は小さいですが、住宅の美観を維持するためには意外と重要な役割を果たします。付帯部分が汚れているかどうかで、住宅の印象はずいぶん変わるものです。
外壁塗装のタイミングで付帯部分までまとめて塗装することが、マイホームをきれいに維持するポイントです。
まとめ
この記事では、クリアー塗装を行ったS様邸の施工事例を紹介しました。
もともと美しくておしゃれだったS様邸が、クリアー塗装でより一層ピカピカの住宅に変身する様子を確認できましたね。
いえふくでは、一般的な色付き外壁塗装はもちろん、クリアー塗装の施工事例も豊富に有しております。クリアー塗装を検討中の方は、ぜひいえふくまでご相談くださいませ。