施工事例
外壁塗装と屋根塗装をまとめて実施!住宅丸ごときれいになったH様邸(神奈川県座間市)
はじめに
この記事で紹介するのは、外壁塗装と屋根塗装をまとめて行ったH様邸の施工事例です。
外壁塗装と屋根塗装、どちらの工事をする上でも欠かせないのが“足場”です。
足場を組み立てるには、一般的な戸建て住宅(約30坪/2階建)の場合で、15〜20万円の費用が必要。
外壁塗装と屋根塗装を別々で施工すると、足場を2回組み立てる必要があり、より多くの費用がかかります。
そのためご予算に余裕があるのであれば、外壁塗装と屋根塗装はまとめて施工する方がトータルコストを抑えられておすすめ。
この施工事例では、実際に外壁塗装と屋根塗装をまとめて実施した施工事例を紹介しているので、ぜひ確認してみてくださいね。
Before
塗装工事を施工する前のH様邸の外壁がこちら。
H様邸は新築時から12年ほどが経過する住宅なので、黒ずみ汚れが発生している部分もありますね。
H様邸の外壁は、築12年にしては比較的きれいな方ですが、住宅の立地環境によってはもっと汚れが目立つケースもあります。
新築時から10年以上が経過している場合、外壁表面の塗膜(塗装された塗料が乾燥し固まって膜状になったもの)は、すでに劣化していることが多いです。
このため、外壁塗装は10〜15年が目安とされているのです。
屋根塗装を実施する前のH様邸の屋根がこちらです。
日本の伝統的な本瓦ではなく、セメント瓦が用いられています。
本瓦は塗装の必要がない屋根材ですが、セメント瓦は塗装が必要な素材です。
After
外壁塗装を終えたH様邸がこちらです。
施工前には少し古びた印象のあった外壁が、まるで新築住宅かと見間違えるほど、ピカピカに変身しています。
塗装後のH様邸の屋根がこちら。
今回は黒い塗料を使用したので、以前にもまして風格のある堂々とした屋根に生まれ変わりました。
H様は施工後の住宅をご覧になり、「思っていた以上の出来栄えでとても満足です」とお話しになっておりました。
次の項目では、まず外壁塗装工事の施工手順を紹介します。
外壁塗装の施工手順
足場設置
まずは外壁塗装にも屋根塗装にも欠かせない、足場の組み立て作業を行います。
高い場所で作業を行う塗装工事は、常に落下事故のリスクがあります。
しかし、安定した足場を組み立てることで、事故のリスクを下げることが可能です。
高圧洗浄
足場を組み終えたら、次は塗装面に付着している汚れやホコリを洗い流すため、高圧洗浄の作業を行います。
高圧洗浄では、まず屋根を洗浄し、次に外壁や付帯部分(雨戸や雨どいなど、外壁に付帯する部分)を洗浄します。
高圧洗浄の効果を確認するために、同じ部分の洗浄前と洗浄後の様子を比較してみましょう。
上の画像は、洗浄前のH様邸です。
高圧洗浄を終えたH様邸がこちら。
外壁や雨どいに付着していた汚れやホコリが、きれいさっぱりとなくなっていることがわかりますね。
住宅は、高圧洗浄を終えるだけでもかなりきれいになるものです。
しかし、高圧洗浄だけで工事を終えては、また数カ月が経過すると、施工前と同じくらいの状態まで汚れることが予想されます。
なぜなら、塗膜がすでに劣化していると、外壁や付帯部分は汚れやホコリが定着しやすい状態になっているからです。
表面の塗膜を新しくすることで、外壁や付帯部分は、汚れやホコリが定着しにくい状態になります。
養生作業
高圧洗浄が完了すると、次は“養生”と呼ばれる作業を行います。
養生とは、窓ガラスや玄関ドアをビニールシートで覆い、塗料が付着しないように保護すること。
外壁塗装の工事でも屋根塗装の工事でも、余計な部分を汚さないためには、事前の養生作業が重要です。
コ-キング
養生が終わると、次は“コーキング”の補修作業を行います。
上の画像をご覧ください。縦に伸びる目地の部分に、多数のひび割れが発生している様子が確認できます。
このひび割れが発生している部分こそ、コーキングです。
コーキングとは、樹脂を主原料とし、乾燥して固まるとゴム状になる充てん剤のこと。
H様邸のようなサイディング外壁(“サイディングボード”と呼ばれる板状の建材を表面に貼り合わせた外壁)は、目地の部分にコーキングが打ち込まれています。
コーキングは一般的に5〜7年ほどで寿命を迎え、上の画像のようにひび割れが発生してきます。
外壁塗装を行う際には、すでにコーキングは劣化していることがほとんどなので、塗装作業の前に補修を行うのです。
コーキングの補修作業では、まず古いコーキングを撤去します。
古いコーキングを取り除いたら、あらわになった下地に対して“コーキングプライマー”と呼ばれる下塗り塗料を塗ります。
コーキングプライマーには、下地とコーキング剤を密着させる役割があります。
コーキングプライマーを塗り終えると、新しいコーキング剤を打ち込み、表面を平たくならして補修作業は完了です。
今のままだと白い補修跡が目立ちますが、上から塗装すれば目立たなくなるので、ご安心ください。
下塗り
コーキング補修を終えると、外壁の塗装作業へと移ります。
上の画像は、1度目の塗装作業となる下塗りを実施しているところ。
「1度目?」と疑問を感じた方がいらっしゃるかもしれませんので解説すると、外壁塗装では、外壁だけで合計3回の重ね塗りをする必要があるのです。
合計3回の塗装工程はそれぞれ「下塗り・中塗り・上塗り」と呼ばれていて、いずれも欠かせない重要な工程。
下塗りで使用するのは、白い色をした“プライマー”と呼ばれる下塗り専用の塗料です。
プライマーには、外壁下地と上塗り塗料(中塗りと上塗りで使用する仕上げ用の塗料のこと)とを密着させる役割があります。
コーキングプライマーと名前も性質も似ていますが、使用しているのは外壁専用のプライマーです。
中塗り・上塗り
下塗り塗料が十分に乾いたら、次は2度目の塗装作業である中塗りを行います。
中塗りの工程からは、下塗りの時のプライマーとは違い、上塗り塗料を使用。
上塗り塗料には色があるので、中塗りを終えると、外壁は施主様がお選びになった色に近くなります。
上の画像は、中塗りで塗った塗料が乾いた後、外壁部分の仕上げ作業となる上塗りを実施している様子です。
画像を見ると、職人が塗っている部分とそうでない部分で、同じベージュでもわずかに色みが違うのがわかります。
これは、中塗りと上塗りではわずかに色の異なる塗料を使用しているからです。
いえふくでは、工程ごとの重ね塗りによる変化を施主様に実感いただきやすいよう、中塗りと上塗りでわずかに色みの違う塗料を使用しております。
塗料の性質にもよりますが、中塗りと上塗りは全く同じ色で塗っても問題ありません。
しかし、施主様が「ちゃんと重ね塗りしているんだろうか?」と不安にならないよう、このような方針になっております。
仕上がり
無事にH様邸の外壁塗装が終わり、上の画像のような仕上がりになりました。
見違えるほど美しくなった外壁に、施主様にも満足いただいたご様子です。
屋根塗装
つづいて、H様邸の屋根塗装の流れを紹介します。
上の画像は、下塗りとしてプライマーを塗っている様子。
屋根塗装でも、外壁の時と同じく下塗り・中塗り・上塗りの3度塗りをしますが、使っているのは外壁用の塗料とは別の製品です。
下塗り時に使用するプライマーは、呼び名こそ外壁用の塗料と同じですが、屋根専用の塗料となっております。
下塗りが終わると、次は2度目の塗装作業となる中塗りを行います。
中塗りからは色のある塗料を使用するので、屋根の変化が目で見てわかりやすいですね。
中塗りが終わると、3度目の塗装作業となる上塗りを行います。
上の画像は、上塗り後に撮影されたものです。
施工前よりもツヤ感のある屋根に仕上がっており、どっしりとした重厚感に加えて、上品な雰囲気も感じさせてくれますね。
付帯部分塗装
最後に、これまでの項目では紹介しきれなかった付帯部分塗装の様子を紹介します。
上の画像は、雨どいに対して“ケレン”と呼ばれる下地処理を行っているところです。
ケレンとは、タワシなどを使って塗装面を磨き、汚れや古い塗膜を落とす作業のことです。
塗装面の状態によっては、塗装前のケレンが必要となります。
ケレンを終えると、下塗り・中塗り・上塗りと重ね塗りを行います。
雨どいだけでなく、付帯部分も基本的には外壁と同じ3度塗りで塗装をする形です。
こちらは水切りのケレンを実施している様子です。
水切りは、住宅の基礎に水が浸入しないようにする役割を持っています。
ケレンを終えるとこれまでと同様に3度塗りをするのですが、水切りのように金属製の部分を塗装するときには、重要なポイントがあります。
それは、下塗りの際にサビ止め効果のある下塗り塗料を使用する点です。
金属部分は雨水などの影響でサビやすく、通常の塗料を塗るだけでは、サビ止め効果は不十分です。
だからこそ、下塗りの際にサビ止め効果のある塗料を使用し、できる限りサビの発生を抑えます。
まとめ
この記事では、外壁塗装と屋根塗装をまとめて実施したH様邸の施工事例を紹介しました。
施工前にはやや古びて汚れた印象のあったH様邸が、外壁と屋根をまとめて塗装し、住宅丸ごとピカピカに変身した様子を確認できましたね。
塗装業者の中には、屋根塗装に関する実績が少ないところもありますが、いえふくなら外壁塗装も屋根塗装も豊富な施工実績を有しております。
外壁と屋根の塗装をまとめて実施したい方は、ぜひいえふくまでご相談くださいませ。