仕上がりは外壁の状況や施工内容により異なりますので、お気軽にご相談ください。
この記事で紹介するのは、新築時から11年ほどが経過するN様邸の外壁塗装の施工事例です。
N様邸の外壁は、外壁の表面に貼りつけて用いる板状の外壁材“サイディングボード”を用いた外壁。サイディング外壁と呼ばれる外壁です。
サイディング外壁は、最近の新築住宅でよく使用されています。
外壁塗装を検討されている方の中には、ご自宅がN様邸の状況に近いケースもあるのではないでしょうか。
サイディング外壁の塗装工事を検討中の方は、ぜひ最後までご覧いただき、塗装工事の流れを確認してみてくださいね。
外壁塗装を施工する前のN様邸がこちらです。
サイディングボードの模様のくぼみに、汚れがうっすらとたまっています。
外壁の隅にも、黒ずみ汚れや砂ぼこりが付着していました。
新築時の外壁に塗られている塗料は、おおよそ10〜15年が経過すると寿命を迎えます。
外壁表面の塗料が寿命を迎えると、外壁に汚れが定着しやすくなります。
もしご自宅に黒ずみ汚れなどが見られる場合は、外壁表面の、塗料でできた膜(塗膜)が劣化している可能性が高いです。
いえふくでは、「我が家の外壁は塗装が必要な状況かどうか」の相談も受け付けておりますので、「そろそろ外壁塗装するべき?」と迷ったら、お気軽にご連絡ください。
外壁塗装を終えたN様邸の様子がこちらです。
施工前に見られた汚れなどは、きれいさっぱりとなくなり、清潔感あふれるピカピカの住宅に変身しています。
N様はツートンカラーでの施工を希望され、こちらの外壁はブラウンの塗料で塗装しました。
先程の外壁のオフホワイトの色との相性もよく、メリハリのついたおしゃれな外観に仕上がっています。
次の項目では、N様邸の外壁塗装の工事が進行していく手順をくわしく解説します。
外壁塗装では、まず作業用の足場を組み立てるところから工事がスタートします。
上の画像は、職人が足場を組み立てている最中に撮影されたものです。
N様邸の周囲を取り囲むように足場を設置し、安全かつ効率よく作業できる環境を整えます。
設置したのは「クサビ式足場」と呼ばれる一般的な種類の足場です。
ハンマーで叩いて足場の部材を固定するので、効率よくスピーディーに組み立てられることがメリット。
しかし、部材を固定するためにハンマーで叩く際には、「カン、カン」という騒音が出ます。
いえふくでは、外壁塗装の施工前に、スタッフが近隣の住宅へあいさつまわりに伺います。
近隣へのご配慮も、安心して塗装工事をお任せくださいませ。
足場を組み終えたら、次は飛散防止用のメッシュシートの設置です。
このメッシュシートを設置すると、高圧洗浄中の水しぶきや塗装中の塗料などが、隣の住宅に飛んでしまうのを防げます。
施主様のお庭を汚さないため、また隣人の方とのトラブルを防ぐため、外壁塗装の工事では、飛散防止メッシュシートが役に立ちます。
足場の組み立て作業が完了すると、次は外壁に付着している汚れや砂ぼこりを洗い流す“高圧洗浄”を行います。
「これから塗装するのなら、汚れが残っていてもいいのでは?」と感じる方がいるかもしれません。
しかし、これから塗装をするからこそ、汚れを落とすための高圧洗浄が必要なのです。
その理由は、外壁の表面に汚れが残ったままだと、塗料が下地に密着する力が下がるから。
塗料の密着力が下がると、塗膜がきちんと形成されず、塗料が持っている本来の耐用年数よりも短い期間で劣化します。
例えば、外壁塗装で人気のシリコン塗料であれば、本来なら12〜15年ほどの耐久力が期待できます。
しかし、外壁に汚れが残ったまま塗装をすると、12年よりも短い時間で塗膜が剥がれる恐れがあるのです。
塗料の持つ耐久力を最大限に引き出すためには、塗装前に高圧洗浄をして、汚れを落としておくことが大切です。
高圧洗浄が完了すると、次は“養生”と呼ばれる作業を行います。
養生とは、玄関ドアやインターホンなど、塗料が付着しては困る部分をビニールシートで覆い、保護すること。
今回の外壁塗装では、オフホワイトやブラウンの塗料を使いますが、そういった塗料が玄関ドアについて汚れたら困りますよね。
いえふくでは、施主様の大切なご自宅を汚すことがないよう、全ての現場で養生を徹底して行っております。
養生作業が完了すると、次は“コーキング”の補修作業を行います。
コーキングとは、樹脂を主原料とし、乾燥して固まると硬いゴム状になる充てん剤のこと。
サイディング外壁は、外壁材同士の隙間を埋めるために、目地の部分にコーキングが打ち込まれているのです。
コーキングは5〜7年ほどで寿命を迎える素材なので、外壁塗装のタイミングで補修を行う必要があります。
コーキングの補修方法には“打ち替え”と“増し打ち”と呼ばれる2種類の方法があり、ほとんどの部分では打ち替えを採用します。
打ち替え補修とは、古いコーキングを撤去してから、新しいコーキングを充てんし直す補修作業のこと。
一方の増し打ちは、古いコーキングを残したまま、上から追加でコーキングを打ち込む方法です。
増し打ちの手法は、主に窓枠や玄関ドアの周囲などのコーキング補修で使用されます。
なぜなら、窓枠の周囲に設置されているコーキングを撤去すると、防水力が落ちてその部分から雨漏りする可能性があるからです。
今回は、コーキングの打ち替え補修の様子を紹介します。
上の画像は、古いコーキングを取り除いた後の様子です。既存のコーキングが撤去され、青い下地が見えていますね。
見えている下地に新しいコーキング剤を打ち込むのですが、その前に重要なポイントがあります。それは、“コーキングプライマー”と呼ばれる下塗り用の塗料を塗ることです。
コーキングプライマーには、下地とコーキング剤を密着させる役割があります。
もしコーキング剤を塗らずに新しいコーキングを打ち込んだ場合、コーキングは下地に適切に密着できず、本来の耐用年数である5〜7年よりも短い期間で剥離トラブルが起きるでしょう。
コーキングプライマーを塗ってから新しいコーキング剤を打ち込み、表面の凸凹を平たくならしたら、打ち替え補修は完了です。
今のままだとコーキングの補修跡が目立ちますが、上から塗装をすれば全く分からなくなるのでご安心ください。
コーキング補修が終わると、いよいよ外壁の塗装作業へと移ります。
外壁塗装では「下塗り・中塗り・上塗り」と呼ばれる合計3回の重ね塗りをするのが基本の流れ。
いずれの塗装作業も重要なので、全てていねいに、かつ心を込めて施工します。
ブラウンで塗る予定のこちらの外壁も、下塗り塗料で真っ白になりました。
下塗り塗料が十分に乾いたら、次は2度目の塗装作業となる中塗りを行います。
上の画像は、職人が中塗りをしているところです。
中塗りで塗った塗料が乾いたら、外壁部分の仕上げ作業となる上塗りを行います。
下塗り・中塗り・上塗りと、工程ごとに異なる名前こそ付いていますが、それぞれの作業内容はほぼ同じ。
ローラーを使用して、塗料をまんべんなく塗装する作業です。
こちらの部分は、ブラウンの塗料で塗装しています。
施主様へ高品質な外壁塗装を提供するため、職人はひと塗りひと塗り心を込めて施工を行います。
無事にN様邸の外壁塗装が完了し、このような仕上がりになりました。
基本の外壁はオフホワイトで塗り、玄関付近の一部分はブラウンカラーで塗装しました。
オフホワイト×ブラウンの組み合わせはとても相性が良く、上品で高級感のある仕上がりになっていますね!
ツートンカラーでの施工は、おしゃれな美観を求める方におすすめです。希望される方はお気軽にお申し付けください。
外壁塗装の際には、外壁だけではなく建物本体に付帯する部分(付帯部分)の塗装もまとめて実施するのが一般的です。
付帯部分の例としては、次のものが挙げられます。
こちらでは、N様邸で行った付帯部分塗装のうち、いくつかの作業をピックアップして紹介します。
上の画像はN様邸の軒天を塗装している様子です。
付帯部分塗装も、塗装の流れは下塗り・中塗り・上塗りの3度塗り。
上の画像では1度目の塗装作業である下塗りを行っています。
こちらは破風板と雨どいを塗装する前に、“ケレン”と呼ばれる下地処理を実施している様子。
ケレンとは、やすりなどで表面を磨き、汚れや古い塗膜を落とす作業のことです。
塗装面に古い塗膜が残っていると、塗料の密着力が下がるほか、塗装後の仕上がりがきれいになりません。
そのため、付帯部分の状態によっては、塗装前にケレンを実施するのです。
ケレンが完了すると、外壁や軒天の時と同じく下塗りから上塗りまでの3度塗りを行います。
この記事では、外壁をオフホワイト×ブラウンのツートンカラーで仕上げた、N様邸の外壁塗装施工事例を紹介しました。
N様邸の外壁が、以前にもましておしゃれに変身していく様子を確認できましたね。
いえふくでは、ツートンカラーによる外壁塗装の施工事例も豊富に有しております。
ツートンカラーで施工する上での色選びについても、相談に乗らせていただきますので、外壁塗装の際はお気軽にいえふくまでご連絡くださいませ。
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