施工事例
ネットで調べてご相談いただきました!T様邸をクリアー塗装した事例(東京都目黒区)
はじめに
今回紹介するのは、外壁をクリアー塗装したT様邸の施工事例です。
T様は現在のサイディング外壁のデザインをとても気に入っておられ「なんとか今の美観を維持していけないか」とお考えになったそう。
インターネットでクリアー塗装の存在を知り、いえふくまでご相談いただきました。
T様邸は新築時から7年ほどが経過する住宅。外壁塗装は10〜15年に1回が目安とされているので、築7年での塗装工事はタイミングとしては早め。
しかし、クリアー塗装は透明の塗料を使用し傷の補修跡などを隠せないため、外壁の状態が良好で、ひび割れなどの劣化が少ないことを条件に実施できる塗装工事です。
そう考えると、クリアー塗装をするタイミングとして、築7〜8年ぐらいがちょうどいい時期なのです。
Before
クリアー塗装を実施する前のT様邸の様子がこちら。外壁には黒ずみ汚れなどもなく、まだきれいな状態を維持していますね。
外壁に目立つ汚れ劣化がなくても、サイディングボード(外壁の表面に貼りつけて用いる板状の外壁材)の外壁の目地に打ち込まれている“コーキング”には劣化が見られました。
上の画像を見ると、T様邸のコーキングがひび割れている様子を確認できます。
コーキングは樹脂を主原料とし、乾燥して固まると硬いゴム状になる建築材で、サイディングボード同士の隙間(目地)を埋めるのに使われるものです。
耐用年数が5〜7年程度なので、外壁塗装のタイミングで補修を行います。
記事内ではコーキング補修の様子も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
After
クリアー塗装を施工した後のT様邸がこちら。
外壁の模様はそのままですが、表面が透明の塗膜(塗料が乾燥して形成する膜)でコーティングされている状態です。
塗膜は外壁を雨水や汚れから保護してくれる存在なので、定期的に塗り替え工事を行って維持することが大切です。
また、今回の施工では外壁のクリアー塗装だけではなく、雨どいや軒天(屋根の、壁より外側にせり出している部分の裏側)などの付帯部分塗装も行いました。
付帯部分塗装では、透明の塗料ではなく色のある塗料を使用しました。
次の項目では、T様邸の外壁塗装工事が進んでいく様子を、画像とともに紹介します。
施工手順
足場設置
外壁塗装の最初の工程で行うのは、足場を組み立てる作業です。
上の画像を見ると、T様邸の周囲を取り囲むように足場が設置され、ブルーのメッシュシートが張られている様子が確認できます。
職人はこの足場に登って、高い場所での塗装作業を行うのです。
張り巡らせているブルーのメッシュシートは“飛散防止シート”と呼ばれ、塗装中の塗料や高圧洗浄中の水しぶきの飛散を防ぐための設備です。
高圧洗浄
足場の設置作業が完了すると、次は外壁に付着している汚れを水の力で洗い流す“高圧洗浄”の工程へと移ります。
高圧洗浄の際には業務用の高圧洗浄機を使用し、外壁に付着している汚れはもちろん、ホコリやススなどを隅々まで洗い流します。
「黒ずみ汚れがなくても高圧洗浄が必要なの?」と感じる方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、目に見えなくても、外壁には細かい汚れやホコリが付着しています。それをそのままにして塗装をすると、塗膜の剥離トラブル(塗装が剥がれるトラブル)の原因になる恐れも。
つまり、施工後に不備を起こさないためにも、高圧洗浄は大切な作業なのです。
養生作業
高圧洗浄が完了すると、次は“養生”と呼ばれる作業を行います。
養生とは、窓ガラスやインターホンなどをビニールシートで覆い、塗料が飛ばないように保護すること。
クリアー塗装で使用する塗料は透明ですが、家の窓ガラスに塗料が付いたら嫌ですよね。
施主様の大切な住宅をお守りするためにも、いえふくでは全ての現場で養生を行うよう徹底しております。
中塗り
養生作業を終えると、いよいよ外壁の塗装作業を行います。
通常の色付き塗料で行う外壁塗装は、「下塗り・中塗り・上塗り」と呼ばれる合計3回の塗装作業(重ね塗り)を実施します。
しかしクリアー塗装の場合は、塗料の性質の問題で下塗りの工程が必要ないため、「中塗り・上塗り」の2度塗りで塗装が完了します。
塗装回数が少ないぶん短い工期で施工を終えられるのは、クリアー塗装のメリット。スピーディーに施工を終えたい方にも利点がある施工方法です。
今回の塗装工事で使用する塗料がこちら。
外壁で主に使用するのは、日本ペイント社が販売する「UVプロテクトクリヤー」と呼ばれる塗料です。
クリアー塗装専用の塗料であり、紫外線を吸収する効果があるので、外壁の色あせを最小限に抑えられます。
上の画像は、職人が中塗りを行っているところ。透明の塗料を使っていますが、塗料にツヤがあるので塗った部分が一目瞭然ですね!
上塗り
中塗りで塗った塗料が十分に乾いたら、次は上塗りを行います。上塗りでも中塗りの時と同じく、UVプロテクトクリヤーを使用します。
コ-キング
上塗りが完了すると、次はひび割れていたT様邸のコーキングを補修する作業へと移ります。
色付き塗料での外壁塗装の場合、コーキングの補修作業は『塗装前』に行うのが原則です。
しかし、クリアー塗装の場合は『塗装後』に実施するのがセオリー。これは、クリアー塗装の塗料が特殊であり、コーキングの上から塗装すると塗膜がひび割れてくる可能性があるから。
各塗料メーカーも「クリアー塗装については、塗装後にコーキング補修をする」旨をアナウンスしています。
いえふくでは塗料メーカーの指示を守り、クリアー塗装後のコーキング補修を行っております。
コーキングの補修作業では、まず劣化している古いコーキングを撤去します。
撤去する手順は、カッターナイフで劣化したコーキングに切り込みを入れ、手で引っ張る流れです。
古いコーキングを撤去したら、下塗り塗料を塗ってから新しいコーキング剤を打ち込み、ヘラなどで表面を平たくならします。
ヘラでならすまでの作業が完了した様子が、上の画像です。
クリアー塗装はコーキングの補修跡を隠せないことが難点なので、施主様とご相談の上で、なるべく目立たない色をチョイスしました。
仕上がり
無事にT様邸のクリアー塗装を終えることができました。
施工前にもましてピカピカになった我が家をご覧になったT様は、「これで今のデザインを残していける」とお喜びになっておりました。
付帯部分塗装
外壁塗装時には、外壁部分だけではなく付帯部分の塗装も同時に行うのが一般的です。
付帯部分の例としては、雨どいや雨戸・戸袋などが挙げられます。
住宅の劣化を防ぐためには、付帯部分塗装も欠かせません。
T様邸でも付帯部分の塗装を行いましたので、その様子を紹介します。
まずはシャッターボックスを塗装します。上の画像は施工前のT様邸のシャッターボックス。
新築時の塗装はすっかり劣化し、サビかかった色をしていますね。
シャッターボックス塗装を終えると、このようになりました。
施工前の状態からは考えられないほどピカピカで、まるでシャッターボックスを丸ごと交換したかのような仕上がりです。
シャッターボックスの他には、雨どいや破風板(屋根の妻側の側面に取り付けられた板)、軒天などを塗装しました。
付帯部分もピカピカになると、まるで新築の頃にタイムスリップしたかのように美しくなりました。
まとめ
今回の記事では、インターネットでクリアー塗装に興味を持ち、いえふくに施工をご相談いただいたT様邸の施工事例を紹介しました。
T様邸がもともとの外壁デザインを残したまま、ピカピカに変身する様子を確認できましたね。
いえふくでは、通常の色付き外壁塗装はもちろん、クリアー塗装の施工実績も豊富に有しております。
外壁デザインをそのまま残すためにクリアー塗装をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。