施工事例
リシン仕上げのサイディング外壁を塗装工事!美しさが復活した施工事例(東京都大田区)
はじめに
当記事で紹介するのは、“サイディングボード”と呼ばれる板状の建材を表面に貼り合わせたサイディング外壁の塗装です。
サイディング外壁では少し珍しく、吹き付け仕上げ(主にはモルタル外壁に用いる仕上げ工法)の外壁でした。
サイディング外壁の住宅は新築のとき、工場出荷の時点で塗装済みのサイディングボードを貼り合わせるだけの施工が一般的。
その方が現場での手間が省けてコストを抑えられ、デザインも十分に豊富だからです。
しかしI様は新築時に外壁デザインにこだわって、無塗装のサイディングボードを選び、現場でリシン仕上げ(塗装の仕上げ方法の1種)の塗装をすることをお選びになったそうです。
今回の記事では、上記のようなサイディング外壁を塗装する様子を、画像とともに詳しくチェックできます。ぜひ最後までお付き合いください。
Before
まずは、外壁塗装を施工する前のI様邸の状況を確認しましょう。
こちらが施工前のI様邸。
築9年となる外壁は、せっかくのオシャレな吹き付け仕上げの外壁なのに全体的に黒ずんで汚れています。
また、窓の上の庇(ひさし・窓の上などに設ける小さな屋根)はサビた色となっていますね。
この記事をお読みになっている方の中には、「うちの外壁もこんな感じだ」と思った方がいるかもしれません。
もしI様邸と同様の状態になっていれば、そろそろ外壁塗装を考え始めることをおすすめします。
After
外壁塗装を終えたI様邸がこちら。
外壁に付着していた黒ずみ汚れがきれいさっぱりとなくなっているのがわかります。
また、軒天(屋根の、壁より外側にせり出している部分の裏側)や雨どいなどの付帯部分(雨戸や雨どいなど、外壁に付帯する部分)も新しい塗料で塗り替えたので、I様邸は全体的にピカピカになっていますね。
外壁と付帯部分はセットで塗装されることが多く、両方同時に塗り替えることで住宅は新築さながらの美しさを取り戻せます。
付帯部分も住宅を守るために重要な場所なので、外壁塗装の際にはぜひ塗り替えておきたいところです。
施工手順
こちらでは、外壁塗装の流れを画像とともに紹介いたします。
足場設置
上の画像はI様邸の外壁塗装をするにあたり、作業場所として足場を設置した様子です。
鉄パイプなどの部材を組み立てて、2階以上の高い場所でも職人が作業できる環境を整えます。
足場を設置したらブルーのメッシュシートを張り、施工中の塗料の飛散を防ぎます。
また、道路に面している部分の鉄パイプにクッション材を巻いているのは、通りがかった方が万が一ぶつかってもケガをしないための配慮です。
高圧洗浄
足場を設置し終えたら、次は外壁に付着している汚れを洗い流すため、“高圧洗浄”の作業を行います。
高圧洗浄では業務用の高圧洗浄機を使用し、スピーディーに汚れを落としていきます。
先ほど張った飛散防止のメッシュシートは、高圧洗浄の水しぶきの飛散を防ぐことにも一役買っているのです。
養生作業
高圧洗浄を終えると、塗装作業の際に窓ガラスなどが汚れないよう、ビニールシートで保護します。
この作業は“養生”と呼ばれ、外壁塗装の現場では欠かせない準備の工程です。
上の画像は塗装作業中のものですが、養生の様子を確認しやすいのでこちらに掲載しました。
I様邸の大きな窓ガラスが全面ビニールシートで覆われ、保護されている様子がわかりますね。この状態なら、塗料が飛んでもビニールシートが汚れるだけなので、窓ガラスが汚れる心配はありません。
コ-キング
I様邸のようなサイディング外壁では、ボードとボードの隙間に“コーキング”と呼ばれるものが詰め込まれています。
コーキングとは、樹脂を主原料とし、乾燥して固まると硬いゴム状になる建築材。
このコーキングは一般的に5〜7年の耐用年数なので、外壁塗装の際には寿命を迎えているケースが多いです。
寿命を迎えたコーキングはひび割れてきて、そこから外壁内部へ雨水が侵入します。
雨水が侵入すると柱などが腐ることもあるので、そうならないよう外壁塗装のタイミングで補修を行います。
I様邸でもコーキング補修をきっちり行い、新しいコーキングへと交換する“打ち替え”補修を実施しました。
下塗り
コーキング補修までの作業が完了すると、いよいよ外壁を塗装するターンに入ります。
上の画像は、1度目の塗装作業である下塗りを終えた直後に撮影されたもの。
外壁塗装では「下塗り・中塗り・上塗り」と呼ばれる合計3回の塗装をする必要があるのです。
中塗り
下塗りが完了すると、次は2度目の塗装作業である中塗りを行います。
下塗りの時には下塗り専用の塗料を使用しましたが、中塗りではそれとは別の仕上げ用の塗料を使用します。
上塗り
中塗りが完了すると、3回目の塗装作業となる上塗りを行います。
外壁塗装では塗料の性能を最大限にいかすために塗料を均一にムラなく塗ることが大切であり、上塗りでもそれは変わりません。
外壁全体で均一な厚みに仕上がるよう塗装ができるのは、いえふくの熟練した職人だからこそです。
仕上がり
下塗り・中塗り・上塗りの3度塗りが完了し、I様邸の外壁塗装が仕上がりました。
施工前には外壁に黒ずみ汚れが発生していましたが、今ではその面影もなく、すっかりきれいな住宅へと変身しています。
外壁がきれいだと、毎日の日常生活もより爽やかな気持ちで過ごせるようになります。今回の施主様であるI様は「今回の外壁塗装で、我が家により一層愛着が湧いた」とお喜びになっておられました。
外壁塗装を10年前後のスパンで行えば、住宅はきれいな状態を維持できるので、外壁の汚れが目立つようになってきたら塗装工事を検討してみてはいかがでしょうか?
付帯部分塗装
外壁に付帯する部分を総称して“付帯部分”と呼びます。
付帯部分は、外壁塗装の際に一緒に塗装を行うことが多いです。
具体例を挙げると、雨どいや戸袋、雨戸などがあります。I様邸の外壁塗装でも付帯部分の同時塗装を行ったので、その様子を紹介いたします。
上の画像は塗装前のI様邸の庇(ひさし)です。
新築時にはブラウンの塗料で塗られていたそうですが、今ではサビの色も混ざって古びた印象になっています。
そんな劣化してしまったI様邸の庇も、塗り替え工事によりこのように仕上がりました。
塗装の前には、金属部分の下地処理として欠かせない“ケレン”(やすりなどで表面を磨き、汚れやサビを落とすと呼ばれる作業)を行い、下塗りの際にはサビ止め塗料(サビ止め効果のある塗料)を使用しています。
ケレンによる下地処理も下塗りの際のサビ止め塗料も、金属部分塗装には欠かせません。
いえふくでは金属部分を塗装する際、この2つのポイントを厳守して塗装を行っております。
上の画像は塗装前の雨どいの様子です。雨どいは黒ずみ汚れが発生しており、見るからに劣化が確認できる状態です。
このまま塗装をせずに放置していると、雨どい自体が劣化してひび割れる恐れがあります。
そうなれば、適切な雨水の排水ができなくなり、ひび割れた部分から水が漏れるでしょう。
そんなトラブルを防ぐためにも、外壁塗装のタイミングでの雨どい塗装が必要なのです。
雨どいの塗装を終えた後の様子がこちらです。
施工前の古びた印象はすっかりなくなり、新しく取り付けたかのようにピカピカの雨どいに変身しました。
塗膜が新しくなったこの状態であれば、しばらくは雨どいが劣化してひび割れてしまう心配はありません。
まとめ
今回の記事では、I様邸の外壁塗装の施工事例を紹介しました。
I様邸は、味のあるリシン仕上げ風の外壁の住宅。
塗装工事を終えたI様邸は、まるで新築住宅の頃にタイムスリップしたかのような美しさでした。
外壁塗装をする目的は、外壁の塗膜を新しくして住宅を雨風から守るためです。しかし、それ以外にも住宅の美観を維持するためにも、外壁塗装は重要な役割を果たします。
いえふくでは、施主様が本当に納得できる外壁塗装を行えるよう、希望条件に適した優良業者を紹介しております。
「適正価格で高品質な外壁塗装を行いたい」「外壁塗装に興味があるけど、どの業者を選べばいいかわからない」とお困りの方は、ぜひお気軽にいえふくまでご相談くださいませ。