施工事例
外壁をブラウンカラーで塗り替え!バルコニー防水塗装も行った事例(神奈川県綾瀬市)
はじめに
今回紹介する施工事例は、S様邸の外壁塗装の様子です。
サイディング外壁(“サイディングボード”と呼ばれるボード状の建材を用いた外壁)を採用しているS様邸では、ただ外壁を塗装するだけではなく、目地に打ち込まれている“コーキング”を補修する必要があります。
コーキングとは、樹脂を主原料とし、乾燥して固まると硬いゴム状になる建築材のこと。
耐用年数が5〜7年と短めなので、外壁塗装のタイミングで補修するのが基本です。
コーキング補修作業の様子を見てみたい方も、当施工事例をぜひご覧ください。
また、S様邸ではバルコニーの塗膜(塗料が乾燥して形成する膜)も劣化しておりました。そのため、S様の希望によりバルコニー防水塗装も同時に行いました。
今回は、これらの塗装工事の様子を画像とともに確認できる施工事例となっています。
Before
こちらが、外壁塗装を施工する前のS様邸の様子。
デザイン性の高いサイディング外壁ですが、経年劣化でやや色あせてしまっていますね。
外壁の色あせは表面の塗膜が劣化しているサイン。劣化がさらに進行すると、外壁の汚れがさらにひどくなります。その前に塗装をすれば、住宅の美観を維持することが可能です。
After
外壁塗装を施工した後のS様邸の外壁がこちら。
以前とは色を一新し、ツヤのあるブラウンカラーに仕上げました。
塗料にはツヤありタイプとツヤなしタイプがあり、施主様がツヤあり塗料を選択されたため、このような仕上がりになりました。
施工手順
足場設置
外壁塗装の工事でまず行うのは、作業をするための足場を設置する作業です。
S様邸の外壁に沿って、鉄パイプなどの部材を組み合わせた足場を組み立てます。
足場を設置した後には、塗料が周囲に飛び散るのを防ぐために、飛散防止のメッシュシートを張ります。
S様邸は隣家との距離が近かったため、隣の家に塗料が飛んでしまっては大変。そんな事態を防ぐためにも、飛散防止メッシュシートは欠かせません。
高圧洗浄
足場を組み終えると、次は外壁を洗浄する高圧洗浄の作業を行います。
「これから塗装をすれば汚れは隠れるのに、外壁を洗浄する必要があるのか?」と疑問に感じる方がいるかもしれません。
しかし、表面に汚れやホコリが残ったまま塗装をすると、塗膜がうまく密着せず、施工後しばらくで塗膜が剥がれる心配が出てくるのです。
養生作業
高圧洗浄を終えると、窓ガラスなどを養生シートで保護する“養生”を行います。
上の画像を見ると、排気口カバーが養生シートで保護され、塗料で汚れるのを防いでいる様子がわかりますね。
この画像は塗装中のものですが、養生の効果がわかりやすいのでこちらに掲載しました。
コ-キング
窓ガラスなどの養生を終えると、次はコーキングの補修作業です。
S様邸では“打ち替え”と呼ばれる方法でコーキングの補修をします。
打ち替えとは、古いコーキングを取り除いてから、新しいコーキングを打ち込む補修方法のこと。
外壁塗装の際に行うコーキング補修では、打ち替えを実施するのが基本。それでは、S様邸のコーキング打ち替え補修の流れを確認してみましょう。
まずは、カッターナイフで切り込みを入れ、手で引っ張って古いコーキングを取り除きます。
その後、コーキングを撤去した部分に“コーキングプライマー”と呼ばれる下塗り材を塗布します。
コーキングプライマーを塗る目的は、新しいコーキングが下地に密着しやすくするため。
仮にプライマーを塗らないで新しいコーキングを打ち込んでも、コーキングと外壁材の間に隙間ができる現象“剥離(はくり)”などのトラブルが発生してしまうでしょう。
プライマーを塗り終えたら、「コーキングガン」と呼ばれる専用の道具を使い、新しいコーキングを打ち込みます。
一見簡単そうなコーキングの打ち込み作業ですが、慣れていない人が行うと、目地の内部に隙間ができる恐れがあります。
コーキングを隙間なくきっちり打ち込めるのは、いえふくの熟練した職人がなせる技なのです。
新しいコーキングを打ち込んだら、最後に表面の凸凹を平らにならして、補修作業は完了となります。
下塗り
コーキング補修を終えたら、いよいよ本題の塗装作業を行います。
上の画像は、1回目の塗装作業である下塗りを行っているところ。
外壁塗装では、下塗りと中塗り、そして上塗りの合計3回の塗装作業を行います。
下塗りで使用するのは下塗り専用の“プライマー”と呼ばれる塗料。
コーキングの時に使ったプライマーとは別の種類ですが、「下塗り塗料」という同じカテゴリーに分類されます。
外壁塗装の下塗りにも、コーキングのプライマーと同じように、外壁材と中塗り塗料とをくっつける役割があります。
下塗りをしないと、外壁塗装は長持ちしないので、省略できない重要な工程です。
中塗り
下塗りを十分に乾かしたら、次は2度目の塗装作業である中塗りを行います。
施主様は以前とはがらりと雰囲気を変えるため、ブラウンカラーでの塗装を希望されました。そのため、中塗りでは施主様が希望されたブラウンの塗料で塗装を行います。
上塗り
中塗りを終えたら、最後に仕上げとなる上塗りを実施します。
「すでに塗料が塗られている壁に、なぜさらに重ね塗りをする必要があるのか」と疑問を感じる方がいるかもしれません。
その理由は、どんな塗料にも最適な厚みが存在しているから。それぞれの塗料を最適な厚みに仕上げることで、塗膜は最高のパフォーマンスを発揮してくれます。
仕上がり
外壁塗装を終えたS様邸の様子がこちら。古びて色あせていた住宅が、ブラウンカラーのおしゃれな住宅へと変身しています。
軒天などの付帯部分も塗り直したので、住宅全体が清潔感にあふれていますね。
バルコニー防水塗装
S様邸では、バルコニーの防水塗装も実施しました。
バルコニーの防水塗装といっても、S様邸の場合はトップコート部分の劣化でしたので、基本的な作業の流れは外壁と同じ。下塗り・中塗り・上塗りの3度塗りをして塗装が完了します。
上の画像は、透明の塗料を使った下塗りが終わり、2度目の重ね塗りである中塗りを実施しているところ。
このあとに上塗りを行い、バルコニー防水塗装も完了です。
付帯部分塗装
続いて、付帯部分塗装の様子を紹介します。
付帯部分とは、外壁に付帯している箇所のこと。
例を挙げると、雨どいや破風板(屋根の棟と並行でない妻側の側面に取り付けられた板)、雨戸・戸袋などです。
上の画像は、幕板の塗装をしているところ。幕板とは、1階部分と2階部分との間などの境界線に設置する板状の建材のことです。幕板も3度塗りで仕上げます。
続いて、シャッターボックスの上部を塗装しています。
シャッターボックスは金属でできているので、塗装の前には”ケレン”と呼ばれる下地処理を行いました。
ケレンとは、タワシなどで金属の表面を薄く磨き、塗料が密着しやすい環境を整える作業です。
そしてこちらはS様邸の雨どいを塗装している様子。雨どいも3度塗りで仕上げました。
S様邸の付帯部分は全て白い塗料で統一したので、トータルでの統一感もバッチリです。
まとめ
今回の記事では、外壁塗装とバルコニー防水塗装の両方を同時に行ったS様邸の施工事例を紹介しました。
施工前とはがらりと雰囲気が変わり、S様邸がまるで新築住宅のように美しく変身した様子が確認できましたね。
いえふくでは外壁塗装に加えて、バルコニーの防水塗装も実施しております。
「最近、外壁が汚れてきた」「バルコニーの細かなヒビが気になる」と感じている方は、ぜひいえふくまでご連絡くださいませ。