施工事例
おしゃれな洋風住宅を外壁塗装!より一層美しくなった事例(神奈川県大磯町)
はじめに
こちらの記事で紹介させていただく施工事例は、S様邸の外壁塗装です。
S様邸は新築から8年が経過する住宅であり、外壁塗装を行うタイミングとしてはやや早め。
一般的には、外壁表面に塗られた塗料が寿命を迎える10〜15年ほどで外壁塗装をする方が多いです。
しかし、S様は住宅の美観を非常に大切にされていて、「お客さんが来る時に、家が汚れているのは許せない」とお話になるほどこだわりを持っている方でした。
このことから、少し早めの外壁塗装をご依頼いただいた次第です。
Before
こちらが外壁塗装を施工する前のS様邸です。
サイディングボード(セメントや繊維質を主原料とした板状の外壁材)を用いた住宅であり、玄関やバルコニーなど、細部にいたるまでS様のこだわりが詰まっていることが伺えますね。
施工前の外壁の様子がこちら。近づいてみてもそれほど汚れている印象はありません。
しかし、これから数年もすれば塗膜(塗料が乾燥して形成する膜)は寿命を迎え、だんだんと黒ずみなどの汚れが目立ってくるでしょう。
美観を大切にするS様だからこそ、築8年で外壁塗装をご決断されたのですね。
After
外壁塗装を終えたS様邸がこちら。
以前よりも明るい黄色で塗装を行い、より一層かわいらしくておしゃれな住宅へと生まれ変わりました。
雨どいなどの付帯部分には黒い塗料を使用したので、全体的な外観の印象を引き締めてくれています。
次の項目では、S様邸の外壁塗装の具体的な施工手順について、解説します。
施工手順
足場設置
外壁塗装においても屋根塗装においても欠かせないのが、足場です。
いずれの塗装工事であっても、最初に行う作業は足場の設置作業。上の画像をご覧いただくと、画像の右側に鉄パイプの足場が構成されていることが確認できます。
足場を設置することには「職人の安全確保」の目的がありますが、それだけではありません。足場があると職人が安定した体勢で作業できるので、塗装の品質も向上します。
いえふくでは、全ての施工現場にて足場を設置するように徹底しています。
高圧洗浄
足場設置が完了すると、次は高圧洗浄を実施します。
上の画像はS様邸の2階部分を洗浄している様子。高圧洗浄の際は汚れが下に流れても問題ないように、高いところから順番に洗浄していきます。
養生作業
高圧洗浄が終わると、窓ガラスなどをシートで覆う、”養生”の作業を行います。
上の画像は塗装作業の途中のものですが、養生の様子がわかりやすいため掲載しました。
画像を見ると、玄関ドアがビニールシートで覆われていることを確認できます。玄関ドアは塗装を施さない部分であるため、塗料が付着しないように保護することが大切です。
なお、外壁塗装の施工中にも、施主様とそのご家族は住宅内で生活されています。そのため、皆様が玄関ドアから出入りできるよう、養生の際はドアが開くように配慮しております。
コ-キング
養生の作業が終了すると、次は”コーキング”の補修を行います。
コーキングとは、樹脂を主原料とし、乾燥して固まると硬いゴム状になる建築材のこと。
サイディングボードの緩衝材として、ボードとボードの間の目地の部分に充填(じゅうてん)されています。
一般的なコーキングの耐用年数は5〜7年程度であるため、外壁塗装のタイミングでの打ち替え補修が必要です。こちらでは、S様邸のコーキング打ち替え補修の様子を紹介します。
コーキング打ち替え補修で最初に行うのは、古いコーキングの撤去です。
上の画像は、カッターナイフで切り込みを入れてから、古いコーキングを手で引っ張って取り除いている様子です。
画像には「既存シール撤去」と書かれていることがお分かりでしょうか。コーキングは、”シーリング”や”シール”と呼ばれることもあり、いずれも同じ意味です。
古いコーキングを撤去したら、コーキングプライマーと呼ばれる下塗り材を塗布します。
コーキングプライマーの役割は、下地と新しいコーキングを密着させることです。
事前にプライマーを塗ることで、施工後にコーキングが浮いたり剥がれたりしないようにしています。
プライマーを塗り終えると、”コーキングガン”と呼ばれる専用の道具を使用して、新しいコーキングを充填します。
DIYに慣れている方だと「コーキング補修くらい自分でできるのでは?」と考えておられることもあります。
しかし、サイディングのコーキング打ち替えは、正しく施工できなければ隙間から水が入り込むため、DIYでの補修はおすすめできません。
隙間から外壁内部に水が入り込むと、柱などの構造部分が傷む恐れがあります。そういった事態を防ぐためにも、外壁のコーキング補修は専門の職人にまかせた方がよいでしょう。
下塗り
こちらが今回の外壁塗装で使用する下塗り材「アレスホルダーGⅡ」です。
アレスホルダーGⅡは、窯業系サイディングの下塗り材として、メーカーが推奨しています。
外壁表面がぼろぼろの場合には別の種類の下塗り材を使いますが、S様邸のように比較的きれいな状態の外壁であれば、アレスホルダーGⅡを使うことが少なくありません。
外壁塗装では、「下塗り・中塗り・上塗り」の合計3回の塗装を行います。下塗りは、その1回目の塗装作業です。
アレスホルダーG2には、下地調整の機能も備わっています。下塗りとして塗布することで、この後に塗る中塗り塗料が、外壁面に密着しやすい環境を整えられます。
中塗り
中塗りと上塗りで使用する塗料がこちら。
関西ペイントが販売する「コスモシリコン」と呼ばれる塗料製品です。その名の通りシリコン系に分類される塗料であり、10〜13年程度の耐用年数が期待できます。
下塗りの時と同じように、中塗りでもローラーを使って塗装していきます。
下塗りで真っ白になった外壁に色をつけ生まれ変わらせていくのは、職人としてやりがいのある時間です。
上塗り
中塗りを十分に乾かしたら、3回目の塗装作業である上塗りを行います。
上塗りでは中塗りとわずかに色の違う塗料を使い、施主様に重ね塗りの様子をご確認いただきやすいよう配慮しています。
仕上がり
上塗りを終えると、外壁部分の塗装は完了です。塗りムラもなくきれいな仕上がりとなっています。
玄関部分のサイディングは、他の部分と色を変えてピンク色に仕上げました。これも施主様であるS様のご要望です。
外壁塗装の際はこのように、複数の色を使って塗ることも可能です。ツートンカラーなどをご希望される方は、お気軽にいえふくへご相談ください。
付帯部分塗装
次に、付帯部分塗装の様子を紹介します。
上の画像は、S様邸の破風板(屋根の側面に取り付けられた板)のケレンを行っている様子。
ケレンとは、タワシやヤスリなどを使って表面を磨き、古い塗膜や汚れなどを落とす作業のことです。
ケレンが完了すると、下塗りを行います。外壁では白い下塗り塗料を使用しましたが、S様邸の破風板の下塗りでは透明の塗料を使用しました。
下塗りを終えると、次は中塗りを実施します。破風板の塗装においても、外壁と同じように合計3回の重ね塗りをするのが一般的です。
最後に上塗りを行い、破風板の塗装も完了しました。以前はなかったツヤ感が生まれ、美しい印象に生まれ変わっています。
まとめ
今回の記事では、築8年という少し早めのタイミングで外壁塗装を行った、S様邸の施工事例を紹介しました。もともとおしゃれで美しかった住宅が、より一層きれいに生まれ変わる様子が確認できましたね。
外壁塗装をする機能的な目的は「外壁の防水性の維持」ですが、住宅の美しさを保つためにも重要なメンテナンスです。
「ご自宅をいつまでも美しく保ちたい」とお考えの方は、塗膜が寿命を迎えるよりも少し早めの外壁塗装を検討してみてはいかがでしょうか?
外壁塗装を検討される際は、ぜひいえふくまでご相談ください。