施工事例
ツートンカラーのおしゃれな住宅に変身!屋根とバルコニーも塗装!(東京都武蔵野市)
はじめに
今回ご相談いただいたのは、K様邸の外壁塗装です。
K様邸は築12年ほどの分譲住宅。K様は、「自宅と周囲の家のデザインが同じなのはあまり気分がよくない。今回の外壁塗装では、周囲の家とデザインに差を付けたいので、これまでとは見た目をガラッと変えたい」とお話になっていました。
このご要望に対して、いえふくではツートンカラーのおしゃれな外壁塗装をご提案。施主様はツートンカラーの提案をとても気に入られたようで、ご家族と楽しそうに色の相談をされておりました。
こちらの記事では、サイディング外壁(サイディングボードと呼ばれる板状の建材を表面に貼り合わせた外壁)をツートンカラーに仕上げた、K様邸の施工事例を紹介しています。
さらに、外壁塗装と同時に行った、屋根塗装やバルコニー防水塗装の様子も掲載しています。「ツートンカラーのおしゃれな外壁塗装」や、「屋根塗装・バルコニー防水塗装」に興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。
Before
こちらが施工前のK様邸です。意匠性の高いサイディング外壁が貼られていて、非常におしゃれな印象です。しかし、確かに周囲の住宅とデザインは同じになっていますね。
K様は、この状態に不満を抱えていたそうです。今回の外壁塗装で、どのような見た目に変身するか、非常に楽しみにしておられました。
After
外壁塗装の施工を終えたK様邸がこちらです。
以前とはデザインを一新し、イエローとブラウンのツートンカラーに仕上げました。
もともと凹凸のあるおしゃれな住宅だったので、ツートンカラーが非常によく似合っています。
仕上がりをご覧になったK様も、想像通りのおしゃれな見た目にご満悦です。次の項目からは、K様邸が美しく生まれ変わっていく様子を、画像とともに紹介してまいります。
施工手順
足場設置
外壁塗装では、まず足場を組むところから工事がスタートします。
上の画像は、職人が足場を組み立てている最中に撮影したもの。
職人の1人がサンルーフの上に乗っているように見えますが、実際に乗っているのは足場の鉄パイプなので、ご安心ください。
工事用の足場を組み終えると、このようになりました。
グレーのネットは「飛散防止ネット」と呼ばれ、塗装中の塗料や高圧洗浄中の水しぶきの飛散を防ぐ役割があります。
高圧洗浄
次に、高圧洗浄機を使用した外壁の洗浄作業を行います。
業務用の威力が強い高圧洗浄機を使用し、外壁に積もり積もった汚れやホコリ、ススなどをすべて洗い流す作業です。
塗装前に外壁を洗浄する理由は、汚れやホコリが付着したまま塗装をすると、塗膜(塗料が乾燥して形成する膜)がうまく密着しないからです。
塗膜がうまく密着しないと、塗膜は本来の耐用年数を発揮できずに剥がれたり、浮いたりしてしまいます。そうならないよう、事前の高圧洗浄により塗装面のコンディションを整えておくのが肝心です。
養生作業
高圧洗浄が終わると、次に行うのは「養生」です。
養生とは、窓ガラスや雨戸・戸袋など、外壁用の塗料が付着しては困る部分をビニールシートで保護すること。
上の画像をご覧いただくと、玄関ドアやポーチライト、雨どいなどがすべてビニールシートで保護されているのが確認できます。
玄関ドアやポーチライトは、外壁塗装の際に塗装する部分ではないため、汚れないようにビニールシートで覆っておくのです。
一方、雨どいや雨戸・戸袋は付帯部分と呼ばれ、外壁塗装を終えてから塗装をする部分です。
しかし、後から塗装をするとはいえ、異なる色の塗料が付着すると仕上がりがよくないので、養生が重要となります。
いえふくでは、施主様や近隣にお住まいの方にできる限りご迷惑をおかけしないよう、現場での厳守事項を定めております。
工事現場の職人のマナーが悪いと、施主様の信用にも傷がついてしまいます。
決してそんな事態にはならないように、ルールをきちんと守れる真面目な職人が作業にあたりますので、ご安心ください。
コ-キング
K様邸のようなサイディング外壁は、目地の部分に樹脂を主原料とし乾燥して固まるとゴム状になる建築材“コーキング”が充填(じゅうてん)されています。
コーキングの耐用年数(ものが寿命を迎えるまでの年数の目安)は一般的に5〜7年です。外壁塗装の際に補修を行う必要があります。
上の画像をご覧ください。サイディング外壁の目地に詰められたコーキングが、右や左に寄ってしまっていますね。
この状態は「コーキングの浮き」と呼ばれ、劣化症状の1つです。もしご自宅のコーキングが浮いているようであれば、すでに寿命を迎えており補修を要する状態です。
古いコーキングは、カッターナイフで切り込みを入れて取り除きます。
そして、コーキング専用のプライマー(コーキングがしっかり定着するのを助ける下塗り剤)を塗ります。
プライマーを塗ったら、“コーキングガン“と呼ばれる専用の道具を使って新しいコーキングを打ち込み、補修は完了です。
なお、古いコーキングを取り除くこの補修方法は“打ち替え“と呼ばれています。
下塗り
コーキング補修を終えると、いよいよ外壁の塗装作業へと移ります。
上の画像は今回の外壁塗装で使用する材料です。
外壁塗装では、全部で3回の重ね塗りをするのが一般的です。
それぞれの工程は「下塗り・中塗り・上塗り」と呼ばれていて、どれも外壁塗装では欠かせない重要な工程。
上の画像は、1度目の塗装作業である下塗りを終えた直後のものです。下塗りでは、K様邸の外壁すべてを白の下塗り塗料で塗装しました。
中塗り
こちらの2度目の塗装作業が“中塗り”と呼ばれる工程です。
下塗りでは外壁全体に白い塗料を使用しましたが、中塗りでは、施主様がお選びになったツートンカラーと近い色で塗装を行います。
上の画像は、ブラウン部分の中塗りを終えたところ。
そしてこちらは、イエロー部分の中塗りを終えたところです。
すでにK様邸はツートンカラーの見た目に変身していますが、この後の上塗りが終わるまで完成ではありません。
上塗り
3回目の上塗りは、外壁部分の塗装の仕上げとなる作業。上の画像は、職人が塗装をしている最中のものです。
上塗りでは、完成予定の色(施主様が指定された色)で塗装します。
中塗りの時点で、完成予定の色と近いけれど微妙に違う色で塗ってあるので、すでに上塗りされている部分が、これから上塗りをする部分と少し色が違うのがわかりますね。
なぜ中塗りと上塗りでわずかに違う色を塗るのかというと、施主様に施工の工程をご見学いただいた際、塗装職人たちがきちんと重ね塗りを行っていることをご実感いただきやすいからです。
仕上がり
外壁部分の塗装を終えると、このような見た目になりました。
色ムラは一切なく、ピカピカの美しい外壁へと生まれ変わっていますね。電気の配管などもブラウンで塗ったので、全体に統一感があります。
こちらはイエロー部分の仕上がりです。
太陽の光を浴びて反射している様子は、とても清潔感にあふれています。
屋根塗装
続いて、K様邸の屋根塗装の様子を紹介します。
上の画像が施工前のK様邸の屋根。もとは真っ黒だったそうですが、経年劣化で色あせています。
K様邸の屋根はスレート屋根と呼ばれるもの。スレートとは、セメント・繊維質を主原料とする板状の屋根材です。
スレート屋根は、最近の住宅で用いられることが多いので、築10年程度で初の屋根塗装を検討中の方は要チェックです。
屋根塗装においても、塗装の基本は外壁と同じ3度塗り。
上の画像は、屋根の下塗りを終えた直後の様子です。
下塗りを終えるまでには、いくつかの工程を経ています。その工程とは、次の3つ。
- 板金部分のケレン
- 板金部分をサビ止め塗料で下塗り
- スレート部分をプライマーで下塗り
上から順に解説します。
屋根の板金部分とは、上の画像でいうオレンジ色の部分のこと。板金は金属でできているので、塗装前の下地処理として「ケレン」と呼ばれる作業が必要です。
ケレンとは、タワシやヤスリなどを使って金属部分の表面を磨き、サビや古い塗膜を落とす作業のことです。塗装前の下地処理として、ケレンは欠かせません。
そして、ケレンを終えた板金部分に対して、サビ止め効果のある塗料で下塗りを行います。
サビ止め塗料はオレンジ色をしている製品が多いので、上の画像では板金部分だけがオレンジ色になっていますね。
そして、スレート部分に下塗りで塗ったプライマーとは、スレートと仕上げ塗料(中塗り・上塗りで使う塗料のこと)とを密着させる役割を持った下塗り塗料。
外壁の時は白い下塗り塗料を使用しましたが、スレート屋根に対しては透明の下塗り塗料を使用するのが一般的です。
次に、板金部分とスレート部分をまとめて中塗りします。
先ほどは板金とスレートで塗料を使い分けましたが、中塗りからは1種類の塗料を全体に塗ります。
そして最後に上塗りを行います。上の画像は上塗り施工中のものですが、もう8割くらいは完成しています。
スレート屋根の塗装では、上塗りを終えてもまだやるべきことが残っています。それは「縁切り」と呼ばれる、塗料でくっついた屋根材同士の間に隙間を空ける作業です。
縁切りをしないと屋根の排水がうまく機能しなくなり、雨漏りの原因になる恐れがあります。そうならないように、いえふくではスレート屋根塗装後の縁切りを徹底して実施しています。
バルコニー防水塗装
次は、K様邸のバルコニー防水塗装の様子を紹介します。
バルコニーの防水塗装も、基本的な流れは外壁や屋根と同じ。下塗り・中塗り・上塗りの3度塗りで塗装をします。
上の画像は、下塗りのプライマーを塗っているところ。
屋根の時と同じ透明色のプライマーですが、バルコニー専用の塗料なので、屋根に塗ったものとは別ものの塗料です。
その後、中塗り・上塗りとトップコート(※)を重ね塗りしてバルコニー防水塗装はおしまい。
最後にホコリを掃き掃除して、作業は完了です。
※トップコート:バルコニーは複数の層で構成されています。その最も上の層がトップコート。専用の塗料を塗ると、塗膜の層(トップコート)が生成される仕組みです。
付帯部分塗装
最後に、付帯部分塗装の様子を紹介します。
上の画像は、施工前の玄関の軒天(屋根の、壁より外側にせり出している部分の裏側)を塗装する前の様子です。
玄関の軒天塗装後の様子がこちら。
以前は黒い塗料で塗られていましたが、今回は白い塗料へと塗り替えました。人が出入りする玄関前の天井は、いつもピカピカに保ちたいですね。
破風板を塗り替えた様子がこちら。破風板とは屋根の妻側(屋根の棟と並行でない側)の側面に取り付けられた板のことで、上の画像の黒く塗られている部分です。
外壁だけでなく付帯部分もピカピカに仕上がると、住宅はより一層美しくなります。
こちらは、天窓上部の塗装途中の様子。
この部分は金属でできているので、屋根板金と同様にケレンを行い、サビ止め塗料で下塗りを行いました。
その後、中塗り・上塗りと重ね塗りをして、出窓上部の塗装も完了です。
まとめ
今回の記事では、住宅のデザイン性を一新してツートンカラーに仕上げた、K様邸の外壁塗装の様子を紹介しました。
古びていた外壁が、施主様が要望された通りのツートンカラーに生まれ変わっていく様子が、とてもよくわかりましたね。
また、同時に実施した屋根塗装とバルコニー防水塗装の様子もまとめて紹介しました。
いえふくは、外壁のツートンカラー塗装に対応しているのはもちろん、屋根とバルコニーを同時に塗装する工事にも対応しております。
住宅の塗装メンテナンスは、施工実績豊富ないえふくへおまかせください。