施工事例
南国リゾート風の住宅を塗り替え!おしゃれ度がアップした事例(神奈川県南足柄市)
はじめに
今回紹介するのは、南国リゾート風のおしゃれな住宅、T様邸の外壁を塗り替える工事の様子です。
T様は「前回の外壁塗装からそろそろ10年が経過する」とのことで、この度いえふくへご相談いただきました。
T様邸は、モルタル外壁を採用している住宅です。モルタルは、1990年頃までのお宅では主流の外壁でした。そのため、その頃に新築したお宅にお住まいの方が特に参考にしやすい施工事例となっています。
また、付帯部分(外壁以外に塗装を行う部分のこと)の1つである雨戸の塗装では、一般的なローラー塗装とは異なる”吹き付け塗装”を実施しています。
「吹き付け塗装の様子を画像で確認したい」方も要チェックな施工事例です。
Before
こちらが外壁塗装施工前のT様邸です。
ウッドデッキと赤茶色の瓦が印象的であり、南国リゾートをイメージしたおしゃれな住宅ですね。
先ほどの画像だと汚れているように見えませんでしたが、裏側へ回って確認すると、かなり汚れていることがわかります。
外壁の模様のくぼみに、ススがたまって黒ずんでいますね。やや緑色になっている部分は、コケが生えかけている部分です。
外壁がこれほど汚れているのは、塗膜(塗料を塗ることで生成される膜のこと)が寿命を迎えている証拠。T様がこのタイミングで外壁塗装をご決断されたのは、とても素晴らしいご判断でした。
After
外壁塗装工事が完了すると、T様邸の外壁はこのようになりました。
以前は淡いピンク色だった外壁が、薄いクリーム色へと変身しています。
「リゾート風の雰囲気を残したい」と希望されていたT様は、その美しい仕上がりに満足そうな表情を浮かべておられました。
外壁塗装完成後のT様を、別のアングルから撮影しました。
施工前にはあんなに汚れていた外壁が、きれいさっぱりと清潔感を取り戻しています。
雨どいや雨戸などの付帯部分は、以前と同じ白色の塗料で塗ったため、色はそのままに美しさとおしゃれ度がアップしました。
次の項目からは、外壁塗装によりT様邸の姿が変わっていく様子を、画像とともに紹介してまいります。
施工手順
足場設置
最初に行うのは、足場を設置する作業です。
上の画像は、職人が足場を組み立てている途中の様子。いくつもの鉄パイプと板材を組み合わせ、高所での作業スペースをつくります。
T様邸は横幅と奥行きが広い住宅であり、そこまで高さがあるわけではありません。それでも屋根の裏側の軒天や屋根側面の破風板などを塗装する際は、高い場所での作業が必要なので、足場が必須です。
いえふくでは、施主様と職人の双方の安全を確保するため、全ての現場において足場を設置することを徹底しています。
高圧洗浄
足場を組み終えたら、高圧洗浄機を用いた外壁の洗浄作業へと移ります。
業務用の水圧が強い高圧洗浄機を使用し、外壁にこびりついた汚れを効率よく洗い流す作業です。
外壁塗装の工事において、ブラシを使って洗浄をすることはほぼありません。
どうしても必要な時には状況によりブラシを使うこともありますが、基本的には高圧洗浄機だけで外壁の汚れを落とせます。
養生作業
高圧洗浄を終えると、ビニールシートで窓ガラスなどを保護する”養生”を行います。
外壁塗装の際に使用する塗料は、ホームセンターなどで市販されているものより密着度の高い、業務用の塗料です。
1度付着すると簡単には落ちないので、外壁塗装を長持ちさせるには最適ですが、窓ガラスなどに飛ぶと取り除くのが大変です。
そのため、塗料の飛散防止策としてビニールシートで養生しておくのです。
コ-キング
モルタル外壁は、小さなひび割れが発生することが珍しくありません。
新築時のモルタル外壁は水分を含んでいるのですが、時間の経過で少しずつモルタルから水分が放出されていき、徐々に外壁の内部が乾いていきます。
モルタルは、水分が乾くと収縮します。この収縮が、数年の時間をかけて、モルタルに小さなひび割れを生じさせるのです。
“ヘアークラック”と呼ばれる0.3ミリ未満のひび割れは、急を要する対処は必要としません。
しかし、放置するとその部分から雨水が浸入し、外壁下地を傷める恐れがあります。
そうならないよう、新築後の初めての外壁塗装では、ひび割れを埋めるように補修するのが基本です。
モルタル外壁の補修方法は、ひび割れのサイズによって変わってきます。ひび割れの大きさごとの補修方法の例は、次の表の通りです。
ひび割れのサイズ | 補修方法 |
0.3mm未満 | 弾性塗料(※1)を塗る |
0.3mm以上0.7mm未満 | コーキング(※2)による簡単な補修 |
0.7mm以上 | Vカット工法(※3)によるコーキング補修 |
(※1)弾性塗料とは
⇒ゴムのような伸縮性を持つ塗料のこと。主にモルタル外壁の塗装に使用されます。
(※2)コーキングとは
⇒コーキングは固まるとゴム状になる素材のこと。建築業界では様々な場所に活用されています。
(※3)Vカット工法とは
⇒ひび割れの周囲を専用の機械で削り、その部分へコーキングを詰める補修方法のこと。
T様邸では、10年前の外壁塗装の際に弾性塗料を塗って対処していたので、現在ひび割れはありませんでした。そのため、コーキングによる補修は行っておりません。
下塗り
ここからは、外壁の塗装を行っていきます。
外壁塗装は「下塗り・中塗り・上塗り」の全部で3回の塗装をするのが一般的。上の画像は、1度目の塗装作業である下塗りを実施している途中の様子です。
画像上部の白くなっている部分が、下塗りを終えたところ。下塗りを終えると、外壁全面が白くなります。
中塗り
下塗りの次に中塗りを行います。画像上部のクリーム色になっている部分が、中塗りを行った箇所です。
上塗り
中塗りが終了すると、外壁部分の塗装はあと上塗りの工程を残すのみ。上塗りが完了すると、外壁部分の塗装は完成となります。
仕上がり
塗装が完了した外壁がこちら。黒ずみやコケは一切見当たらず、古びた外壁がピカピカの外壁へと装いを改めました。塗料の塗りムラもなく、施工を担当した職人も満足げです。
次の項目では、外壁以外の部分を塗装した工程について紹介します。
付帯部分塗装
住宅の外装で塗装メンテナンスを要するのは、外壁だけではありません。
雨どいや雨戸・戸袋、そして霧除け(窓の上などに設置される小さな屋根のこと)など、”付帯部分”と呼ばれるところも塗装する必要があります。
そもそもなぜ住宅では塗装メンテナンスが必要なのか。それは、塗料を塗って住宅の各部材を塗膜で保護しなければ、紫外線や雨などによる劣化スピードを速めることになるからです。
部材の表面を塗膜で覆うことには、部材が紫外線や雨のダメージを直接受けることを防ぎ、劣化スピードをゆるやかにする意味があります。
上の画像は霧除け部分の塗装の準備をしているところです。
上の画像で職人が行っているのは、紙やすりによる表面の研磨。この作業は”ケレン”と呼ばれていて、金属部分の塗装前の下地処理です。
ケレンをする目的は、主に次の2つ。
- 古い塗膜や表面のサビを落とすため
- 表面に細かい傷をつけて、塗料の密着度を上げるため
上記の理由から、ケレンは金属部分塗装の前処理として欠かせません。
ケレンを終えると、中塗り・上塗りと2回の重ね塗りをして、霧除け塗装は完了です。
画像ではいきなり「上塗り」と表記していますが、これは業者により「中塗り・上塗り」を「上塗り2回」と呼ぶこともあるからです。
なお金属部分の塗装では下塗りとしてサビ止め塗料を塗ることが多いです。しかし、今回使用したのはサビ避けの性質を持った、下塗り不要の塗料だったため、サビ止め塗料(下塗り)は使用しておりません。
T様邸の雨戸には、ローラーを使わず塗料を吹き付けて塗装する吹き付け塗装を行いました。
吹き付け塗装には、ローラー塗装ほどの手間がかからず「スピーディーに施工できる」メリットがあります。
ただし、通気用の穴が空いているタイプの雨戸の場合は吹き付け塗装ができないので、ローラー塗装で対応するしかありません。
いえふくでは、ケースバイケースで最適な塗装方法をご提案していますので、安心してお任せください。
まとめ
今回の記事では、南国リゾート風のおしゃれな住宅を塗り替え工事した施工事例を紹介しました。
黒ずんで汚れた外壁が美しく生まれ変わる様子が実感できましたね。
今回塗装したのはモルタル外壁でしたが、いえふくではサイディングやALCの外壁塗装にも対応しています。また、外壁だけではなく屋根の塗装もご相談いただけます。
「住宅の塗装メンテナンスを検討しているけど、どこに頼めばいいかわからない」と感じている方は、お気軽にいえふくへご相談ください。