施工事例
汚れやすくなった外壁が落ち着いた大人な雰囲気に変身(神奈川県綾瀬市)
はじめに
今回紹介するF様邸は、新築から10年程度が経過していましたが、汚れや劣化は比較的少ない現場でした。F様自ら家庭用の高圧洗浄機で、こまめに洗浄をされていたことが理由でしょう。
しかし、最近では「外壁が汚れてくるペースが早くなった気がする」とのことで、この度外壁塗装のご依頼をいただきました。
それではこれから、F様邸外壁塗装の様子を詳しく見ていきましょう。
Before
こちらが施工前のF様邸の様子です。空に溶け込むような水色が印象的で、軽やかな美しい住宅です。
このデザイン性の高さこそF様のご自慢なんだそうです。
ちょうど施工前点検にお伺いする1週間前に洗浄をされたばかりらしく、遠目からはそれほど汚れていないように思えます。
しかし、プロの目で点検を行うと確かに細かい部分に劣化が見られたため、このタイミングで外壁塗装をご依頼いただいたのはベストな選択だったようです。
After
こちらが外壁塗装を終えたF様邸の様子です。以前とは雰囲気をがらりと変え、落ち着いたグリーンの住宅に生まれ変わっています。
F様はご家族と相談の上、この色に決定されたそうです。外壁の色が変わるだけで、住宅はまるで違った印象になります。
外壁塗装をすることは、日常生活をフレッシュな気持ちで送るためにも重要です。もし、風水を気にされる方であれば、運気を高められるような色を選んでみるのもいいかもしれませんね。
施工手順
足場設置
外壁塗装の施工時は、まず足場を構成するところからスタートします。高さのあるF様邸ですが、足場さえ組んでしまえばその後の作業も問題なく実施できます。
足場を組んだ後には、飛散防止ネットをぐるりと張り巡らせます。飛散防止ネットは周囲を汚さないようにするための工夫です。
施工時には塗料が飛散してしまう可能性や、ホコリが舞ってしまう可能性があります。近隣の住宅や施主様のお車を汚してしまわないよう、環境を整えてから作業を行っています。
高圧洗浄
足場を組み終えたら、次に行うのは高圧洗浄です。
高い圧力をかけた水を吹き付け、長年にわたり蓄積した外壁の汚れを落としていきます。
F様自身で高圧洗浄機による洗浄を行っていらっしゃいましたが、いえふくが使用しているのは業務用の威力が強いタイプの機械です。
家庭用よりも微細な汚れを落とせる上、足場を組んでいるので地上からでは届かない部分も洗浄可能です。
先ほど組んだ足場は、高圧洗浄でも役立っています。
養生作業
高圧洗浄を終えると、窓やドアの養生作業に入ります。
養生とは、塗料が付着すると困る部分にビニールを被せる作業のことです。
養生をすることで塗料が飛び散っても汚れる心配がなくなり、集中して作業を実施できます。
養生作業は、外壁塗装の品質向上にも役立っています。
たとえば、窓枠の周囲は直線的に仕上げる必要がありますが、養生をしていればその仕上げが簡単かつ高品質に実施できます。
養生テープをまっすぐ貼ってその上から塗料を塗り、後からテープを剥がせば直線的な仕上がりになる、という要領です。
皆さまも子供の頃に型紙を使ってスプレーで色をつけた経験はありませんか?イメージとしては、それに似ています。
コ-キング
外壁の種類の1つに「サイディング外壁」があります。
サイディング外壁には主に2種類のメンテナンスが必要です。
1つが外壁塗装、もう1つがコーキング補修です。
コーキングとは、サイディングの目地部分に充填されたゴム状の樹脂のこと。コーキングがボロボロになっていたら、外壁塗装のタイミングで補修をするのが一般的です。
下塗り
次に紹介するのは下塗りの工程です。
下塗りでは、真っ白い塗料(透明な塗料を使う場合もあります)を使って古い塗膜を覆い隠します。古い塗膜の色を隠すことで、新しい色をより鮮やかに仕上げることが可能になるのです。
下塗りが持っているもう1つの重要な役割は、外壁材と上塗り塗料とを密着させることです。仮に、下塗りを省いて塗装をしても、塗料は本来持っているパフォーマンスを発揮することができずにすぐ劣化してしまいます。
長持ちする外壁塗装を施主様に提供するためにも、必要な手順をきちんと守り施工するよう徹底しています。
中塗り
下塗りを終えたら一晩おいて十分に乾燥させ、中塗りの作業を行います。
中塗りは外壁塗装の2度目の塗装であり、ここから外壁に色がついていきます。
塗った場所をわかりやすくするために、仕上げの塗料とは別の色を使って塗装する流れです。仕上げとは異なる色だといっても、相性のいい色を選択しているため、塗料同士がケンカしてしまう心配はありません。
上塗り
中塗りを終えると、外壁塗装の仕上げ作業である上塗りを行います。
上塗りでは施主様の希望された色を塗るので、一気に完成が近づきます。
上塗り作業の出来栄えは見た目に直結するため、いつにも増して丁寧に作業を行いました。
外壁の色が変わっていくのは、職人としても楽しい作業です。上塗りの段階では施主様であるF様が見学に来られ、住宅が生まれ変わっていく様子を満足げに眺めておられました。
仕上がり
外壁塗装が完了し、養生を剥がしました。こちらが、F様邸の仕上がりです。
いかがでしょうか。落ち着いたグリーンがスタイリッシュな印象を与えてくれ、大人の上品さを醸し出しています。
それでいて窓枠などはホワイトになっているので、遊び心も忘れないおしゃれな外観です。
付帯部分の塗装
最後に付帯部分の塗装についても紹介します。
付帯部分とは、雨どいや破風板・軒天など外壁に付随する部分のこと。外壁塗装と一緒に塗りなおすことで、住宅のメンテナンスになります。
上の画像は、雨戸を外して塗装をし始めるところです。雨戸のように金属でできている部分には、事前にケレンと呼ばれる下地調整を行ってから塗装をします。
さらにサビ止め塗料も塗るので、住宅を長持ちさせられるようになります。
まとめ
いかがでしたか。今回の施工事例ではF様邸が生まれ変わる様子を紹介しました。
「外壁塗装は住宅の見た目を整えるリフォームだ」と考えている方も多いですが、それは半分正解で半分ハズレです。
外壁塗装は見た目を整える目的だけではなく、住宅の機能性を保つ目的でも実施するからです。10年に1度という長期的なスパンではありますが、定期的に住宅のお手入れをすることで、より長く大切なマイホームに住み続けることが可能になります。
新築から10年近く経過する住宅にお住まいの方は、ぜひこの機会に外壁塗装をご検討ください。