施工事例
家主と共に家も「自分らしく」(神奈川県愛川町)
日頃の疲れをリゾート風の我が家で癒す|外壁の塗り替えはオーナー様色に
玄関ポーチの屋根にある「1991」は家が建てられた年、上の「1947」はI様の誕生年です。すなわち、この家が建ってから26年が経ち、I様は70歳になられました。
日本の経済成長期を支えた団塊世代の一人であるI様は、「家の形は若々しいが、私はもう年ですから、そろそろそれなりの色に塗り替えなければ」と照れ笑いされました。
外壁の塗り替えの主な目的はもちろんメンテナンスですが、同時にオーナー様の年齢相応の色合いに変更することも計画に含まれました。
Before
緑に囲まれた、まさにリゾート風の家です。建設当時は先進のデザインだっただけに、今も新しさを感じさせます。
After
古希を迎えたI様は、年相応の落ち着いた色を希望されました。それでも、仕上がりはI様にそっくりの若々しいスタイルとなり、とても気に入っていただけました。
その外壁塗装の施工実例を見ていきましょう。
施工事例
足場工事
まず足場が組まれました。建物は小屋裏の2階建てで、実質は平屋に近く、脚立やハシゴのみで問題のない気もします。しかし、足場を組むほうが安全確実で、職人が安心して仕事に取り組めます。
破風の傷み
屋根の破風(はふ)です。当時の素材はまだ木でした。何度か塗り替えられたものの、風雨による傷みが激しく、定期的なメンテナンスが必要です。
洗浄
壁の洗浄です。壁材は窯業系のサイディングなので比較的丈夫な素材ですが、塗料は退色し、コケや藻、ほこりなどで外壁が汚れています。高圧洗浄機で洗います。
クモの巣などで汚れていましたので、軒裏も洗浄します。
洗浄後はすっかりきれいになりました。思わず塗装しなくてもよいような気になってしまいます。
大切なコーキング
サイディングは、1枚1枚を張り合わせて壁全面を仕上げます。そのつなぎ目に施されたコーキングが劣化して、防水の役目を果たせなくなっています。
古いものを取り除き、コーキングし直さなければなりません。
コーキングをきれいに仕上げるために養生テープを貼りました。
きれいに仕上がりました。塗料を塗る前に、こうした下地を整える作業がたくさんあります。
養生作業
写真のように、窓やドアに塗料が付かないようにするための作業を「養生」と呼びます。他に養生する箇所として、バルコニーやデッキ、雨戸、といなどがあります。
塗装作業
塗装作業は通常、下塗り、中塗り、上塗りの3回になります。3度塗ることで塗膜を重ね着させ、外壁の耐久性を高めるのです。
絶えず降り注ぐ日光や風雨などから、家とその住人を守ってくれる外壁は、やはり定期的な塗り替えが欠かせません。
下塗り
下塗りでは、下地材のシーラーが塗られました。これは塗料ではなく、下地調整剤です。
まず、シーラーを塗ることで、壁の粘着性を高めて塗料をしっかり付着させます。
中塗り
次は、シーラーの上に実際の塗料を塗装します。壁はサイディングですが、下見張りと違って平面なので、モルタル壁と同じようにローラーはけを使って塗られます。
上塗り
3回目の仕上げ塗装です。これで出来上がりました。新しい塗料の良い匂いが漂っています。
板金でふかれた屋根などは、このように赤色のさび止めが施された後、仕上げの塗料が塗られます。
仕上がり
まとめ
住まいに刻まれている「SINCE1991」。建てられてから26年の歳月が流れ、I様の息子さまも37歳になられました。I様の息子さまも、今では9歳のお子さまを持つ父親です。
I様がこの地を選んだのは、都心から離れて心の安らぎを求めたからです。都内にある勤め先を変えずに、都心の喧騒から逃れ、子供たちに自然を教えたいと願って移転を決意されたのでした。
家の周囲は緑が多く、遠くには1,000メートル級の山が見えます。I様の帰宅時間が遅くても、疲れは完全に癒やされ、3人のお子さんも豊かな自然の中ですくすく成長していきました。