施工事例
近隣との距離が近い難しい施工(神奈川県綾瀬市)
はじめに
外壁塗装の工事中は、敷地内への工事車両や業者の出入り、足場を組む際の騒音などで近隣の方に迷惑をかけてしまうことがあります。
また、塗料の匂いや飛び散りが原因でご近所トラブルに発展する恐れもあります。
H様も隣家との距離が非常に近いため、塗装工事により近隣とトラブルにならないかを心配されていました。
そのため、「さまざまなケースの塗装を行い、実績豊富な安心できる業者」を探した結果、いえふくにご依頼いただきました。
果たして無事に工事ができたのでしょうか。今回の施工事例を詳しく見ていきましょう。
Before
サイディング外壁で3階建てのH様邸です。
築20年のお住まいで、遠くから眺めただけでは、色あせは感じられますが、ひどい劣化はないように見えます。
近づいてみると外壁にはクラックと呼ばれるひび割れが見つかりました。
クラックは放っておくと雨漏りが起きる可能性もあるため、外壁塗装の目安となるサインのひとつです。
外壁材であるサイディングのボードとボードの継ぎ目に施されたコーキングにも、ひび割れが確認できます。
広いお住まいですが、家の左側と裏側は写真のように隣家との距離が非常に近い状態です。
H様も隣家とトラブルなく、無事に工事できるかを心配されていました。
After
色あせていた外壁は、薄いグレーに塗り替えられました。艶やかで上品な色合いです。
塗装によりクラックも補修したので、外壁の耐久性がグッと上がりました。
軒を真っ白に塗り直したので、玄関周りは明るく華やかな印象に生まれ変わりました。
お客様をお迎えするのにふさわしい、清潔感あふれる玄関です。
施工手順
足場設置
高所での作業が伴う外壁塗装では安全に作業を進めるために、足場の設置から始まります。
H様邸は3階建てであるため、足場の資材も大量です。
工事前にご近所へ外壁塗装をする挨拶回りはしていますが、近隣との距離が近いので、細心の注意を払いながら足場設置を行います。
騒音をできるだけださないように、足場で近隣の壁材を傷めることのないように、狭い空間で注意しながら慎重に作業を進めます。
洗浄水や塗料の飛び散り、匂いの充満を防ぐために、飛散防止シートの設置も欠かせません。
シートの継ぎ目に隙間ができないように、ぴったりと設置します。
高圧洗浄
次は高圧洗浄機を使って壁に付いた汚れを落とす作業です。
長年、紫外線や雨風にさらされ続ける外壁には、ホコリやコケなどの汚れが付着しています。
汚れをきれいに洗浄することによって、塗料のノリが良くなり、剥がれにくくなります。
美しく耐久性のある塗膜を作るためには、丁寧な洗浄が欠かせません。
飛散防止シートも隙間なく設置しているので、隣家へ洗浄水が飛び散ることもありません。
養生作業
室外機や窓のサッシなど、塗料を付けたくない箇所をビニールやテープで覆う作業を「養生」といいます。
塗装面との境界線がはっきりすると、仕上がりも美しくなります。
まっすぐな養生は、美しい塗装には欠かせない重要な工程です。
コ-キング
紫外線や外気の温度変化により、コーキングは劣化して写真のようにひび割れや収縮が起こります。
定期的な補修が必要です。
サイディング外壁のH様邸には、ボードとボードの継ぎ目に何本ものコーキングが施されています。
まずはすべてのコーキング材を剥がし、プライマーと呼ばれる下地材を塗ります。
次に新しいコーキング材を注入し、ヘラで均一にならして補修の完了です。
一本一本、美しく補修されたコーキングをご覧ください。
3階建てのH様邸には、何本ものコーキングが縦に伸びています。
職人はまっすぐにコーキングするために、丁寧に根気よく作業します。
下塗り
外壁塗装は、下塗り、中塗り、上塗りの3度に分けて塗装します。
始めの「下塗り」は、これから塗る塗料と壁との密着性を高めるために行う塗装です。
クラックと呼ばれるひび割れが見つかったため、ひび割れを埋めるために、弾性のある塗料を用いて塗装しました。
中塗り
続いて2度目の塗装である「中塗り」です。
中塗りと次の上塗りでは、同じ塗料を用います。
仕上げとなる塗装を重ねることで、塗りムラや塗り残しがなくなります。
上塗り
すぐに3度目の塗装をしたいところですが、あいにくの雨です。
湿度が高い日や雨の日は、塗装が乾きにくくなるため、作業を行いません。
しっかり乾燥させることも、塗装の大切な過程なのです。
翌日は晴れたので、最後の「上塗り」を行いました。
仕上げとなる塗装なため、丁寧に塗っていきます。
仕上がり
3度の重ね塗りにより、ツヤがあり耐久性に優れる外壁が完成しました。
まるで新築したかのような住まいの変身ぶりに、H様も大変喜んでくださいました。
付帯部分の塗装
外壁塗装で足場を組むタイミングに合わせて、付帯部分も一緒に塗装することをおすすめします。
今後のメンテナンスのタイミングもそろうため、補修の計画が立てやすくなります。
雨どい
外壁になじむように、雨どいの色はグレーがかったオフホワイトでに装しました。
雨どいなど、細かい部分まできれいに塗装することで、家全体がきれいに見えます。
軒天
軒天は紫外線が直接当たる場所ではなく、陰になりやすいため、暗くなりがちです。
なので、明るい色を選ぶのがポイントです。
H様邸の軒天は、真っ白に塗り直しました。
汚れていた軒天が明るくなると、室内へ差し込む光も明るくなります。
まとめ
今回ご依頼いただいたH様邸は、隣家との距離が非常に近いお住まいでした。
挨拶回りから始まり、さまざまな工程で近隣へ迷惑がかからないように、いつも以上に注意しながら作業をしました。
経験豊富ないえふくの職人には、さまざまなノウハウがあります。
隣家と距離が近いお住まいの外壁塗装も、安心してお任せください。