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施工事例

早めのお手入れが若さと美しさの秘訣(神奈川県逗子市)

はじめに

桜は、満開になった時が一番美しいとされています。ほんのりとした桜色で、匂い立つばかりの艶やかさです。
今回、外壁塗装を行ったこの家の施主様は、「桜」の文字で始まるご苗字。
2階の外壁はほんのりとピンクがかった桜色で、新築されてからまだ10年も経っておらず、美しさと若さを保っています。
もう5,6年は塗り替えなくても問題はないと思われますが、施主様は早めの塗り替えを希望されました。
桜に例えるなら、いつまでも満開を保ちたいと思われたからです。
女性の美しさも、早めのお手入れの方が高い美容効果を得られるように、家も早め早めのお手入れが若さを保つ秘訣なのです。

Before

S様邸は、1階がサイデング壁、2階がパネル壁の、いわゆるツートーンの外壁です。
まだ築10年に満たないため比較的新しく、付着した汚れを高圧洗浄機で取り除けば、外壁塗装をしなくてもかなりの美しさを取り戻せます。
しかし、そうした「ごまかし」では外壁の老化を早めかねないので、施主様は早めの塗り替えを決意されました。

After

塗装が完了し、元の美しさを取り戻しました。
桜は満開を過ぎると、すぐにうば桜となり間もなく散ってしまいますが、この家は満開の美しさを持続させることができました。
外壁塗装も建物があまり古くなってからではその再生が困難となり、下手をすると年配の方の厚めのお化粧のようになって、お顔にクラック(ひび割れ)が走りかねません。
それと同じで、外壁も早め早めのお手入れをすることで、綺麗さをいつまでも維持することが肝心なのです。

施工手順

足場設置

外壁塗装の皮切りは足場掛け工事です。
足場は、職人が良い塗装工事を行うための安全を確保する大切な設備です。
また、足場に養生ネットを掛けることで塗料やゴミの飛び散りを防止でき、さらに近隣への視線を遮るので、お互いが心置きなく工事を進めることができます。
女性のお化粧も、電車の中で行うのでなく、人目をはばかって行う女性に気品の高い美人が多いように、きちんと足場ネットを掛ける家の方が、配慮が行き届いているのです。

高圧洗浄

高圧洗浄機で、外壁、玄関廻り、バルコニーの内側などの汚れを取り除きます。
高圧の洗浄ですから、どんな微細な汚れも見逃しません。
外壁には、単なるゴミやホコリだけでなく、古い塗料と共にカビやコケ、金属の錆なども付着しています。
それらは頑固な汚れですから、取り除かないと新しい塗装ののりが悪くなります。
就寝前の女性が、その日のお化粧を全部落として翌朝のお化粧に備えるように、お肌のリセットはとても大切です。

養生作業

外壁塗装には、塗るところと塗らないところ、また今は塗らないが後で塗るところを区分けするための養生作業が必要です。
窓や雨戸の戸袋、吸気口や排気口のカバー、バルコニーの手すりや玄関ドアなど、さまざまな場所を養生します。
あらかじめ薄目のビニールシートなどのカバーを掛け、塗料や汚れの付着を防ぐことで、職人さんは心置きなく塗装作業を行えるのです。

コーキング

写真は順番に、古いコーキングを外すところ、養生テープを貼るところ、コーキングを施しているところ、コーキングを終えたところです。
S様邸は、1階がサイデング貼り、2階がパネル貼りの外壁となっていますから、モルタル外壁のようなクラックはありませんが、サイデングやパネルのつなぎ目に劣化が生じます。
そこで、塗装のタイミングに合わせてコーキングを打ち直す必要があるのです。
外壁塗装では、塗装直前にこのような下地調整が行われています。

下塗り

外壁の塗装には、まず「下塗り」、次に「中塗り」、そして「上塗り」の3つの工程があります。
つまり、三重の塗装となります。
写真は、洗浄できれいになった外壁に、最初の下塗りが行われている場面です。
塗料は、一般的にシーラ―もしくはプライマーと呼ばれる塗料を使用します。
これらの塗料はたいへん粘着性が高いので、壁の下地に密着しやすく、次の中塗りの塗料をのせやすくなります。
女性のお化粧で言うなら、あとのお化粧ののりを良くする化粧下地というところでしょうか。

中塗り

下塗りの次は中塗りです。
塗料はローラーで丁寧に塗られていきます。
壁面を見ると、下塗りと中塗りの色の違いが分かります。
中塗りは、仕上げのペイントでもあるのですが、さらにその上にもう一度、上塗りが行われます。

上塗り

上塗りは、最後の仕上げ塗装です。
上塗りは表面に出る部分でもあるので、とても丁寧にまた綿密に塗られていきます。
こうして塗装は三重に塗られる結果となりました。
外壁は、毎日が厳しい自然にさらされていますから、こうした厚みのある塗装が肝要です。
外壁が家を守るものなら、塗装はその外壁を守るものなのです。

仕上がり

塗装工事が完了し、元の美しさを取り戻しました。
元々が美しい建物だけに、早めのお手入れが功を奏し、円熟に向う美しさを際立たせています。
ほんのりとした桜色の壁が、匂い立つ満開の桜並木を想わせています。

付帯部分の塗装

塗装を行う箇所は外壁の他にも、屋根の破風、外壁の帯板、雨樋、窓の霜除け屋根などがあります。
外壁に比べれば面積は小さいですが、とても大切な塗装箇所です。
これらを塗装しないなら、外壁塗装もしない方がよいと言っても過言ではありません。
いくら美しい女性でも、ファンデーションのみで眉や口紅や目に化粧を施さないとしたら、ぼやけた印象になってしまうことでしょう。
総合的なメイキャップは、外壁にも必要なのです。

まとめ

人の若さと美しさの秘訣は何かと問われれば、それはひとえに、「日ごろのお手入れを怠らないこと」ではないでしょうか。
ところが、人はせっかく新しい家を建てても、その新しさにかまけ、つい油断して手入れを怠ることがあります。
それではいけません。
例えば、美しい女優さんが、いつまでもその美しさと若さとを保つには、常に人から見られている意識があるからです。
ですから、普段から並々ならない努力を継続しているのです。
芸能界は厳しい世界ですから、油断すると置いて行かれます。
建物もそれと同じです。
家も不断の努力と認識によって、美しく、また長く保たれるものなのです。