施工事例
築9年のI様邸。黒ずんでしまったモルタル外壁も塗装でピカピカに!(千葉県船橋市)
Before
こちらで紹介するのは、築9年になるI様邸のモルタル外壁塗装施工の様子です。
モルタル外壁とは、セメントと砂を水で練ったものを、職人が壁に塗って作った外壁です。
モルタルは、水分を含んでいるので耐火性に優れていたり、サイディングボードのようにつなぎ目がないため耐震性にも優れていたりする建材です。
耐火性・耐震性に優れているモルタル外壁ですが、年数がたつにつれてモルタルに含まれている水分が減少し、外壁が収縮することで、「クラック」と呼ばれるヒビが入ってしまいます。
クラックを長期間放置すると、クラックから入った雨や湿気などの水分が壁に傷める可能性があるのです。
このため、外壁の塗装や補修などメンテナンスを定期的に行ない、クラックを長期間放置しないようにすることが、住宅の長持ちにつながります。
一般的に外壁塗装のタイミングは10年~15年に一度といわれておりますが、I様邸においては9年で塗装されました。
外壁の状態は、修理を必要とするような大きなクラックもなく良好でしたが、黒ずみが気になってきたということで、少し早めの外壁塗装をされました。
この記事をご覧になると、モルタル外壁の塗装の様子がわかりますので、塗装を検討中の方は参考にしてみてください。
こちらがI様邸の外壁塗装前の様子です。
画像では少し分かりにくいかもしれませんが、I様邸の外壁は2階部分がイエロー、1階部分がベージュのツートンカラーの住宅でした。
9年たった現在は、全体的に色がくすんでいるように見えますね。
I様も「全体的に外壁の黒ずみが気になっている」とおっしゃっていました。
After
こちらが、塗装後の様子です。
明るいイエローの外観になり、家が華やかな印象になりましたね。
こちらは、玄関部分の様子です。
家の顔でもある玄関部分も、塗装によってきれいになりました。
付帯部分である柱や軒天部分も塗装して、ピカピカな玄関です。
玄関がきれいだと、お客様を気持ち良くおもてなしできますね。
こちらは、別の角度から見た外観です。
イエローの外壁に、ブラックの差し色がポイントになっています。
エアコンの配管パイプを壁と同じ色で塗装したことで、すっきりとした外壁になりました。
塗装の様子
ここからは、I様邸の外壁塗装の工程の中から、いくつかをピックアップしてお伝えしていきます。
足場設置
外壁塗装の施工工事を始めるにあたって、最初にする工程が「足場設置」です。
上の画像のように、鉄のパイプを縦と横に組み合わせて、住宅の周りを囲んでいきます。
そして、組み合わせた鉄のパイプに、作業員が上を歩くための板を取り付けます。
画像の2階の部分にある網状の板がお分かりになるかと思いますが、この網状の板の部分を、作業員が通り作業をするのです。
足場の設置は、塗装作業員が安全に作業を行うために必要な工程です。
下塗り
外壁塗装においては、「下塗り・中塗り・上塗り」と3度の重ね塗りをします。
こちらの画像は、塗装の最初である下塗りをしている様子です。
ご覧のようにローラーを使い、職人の手でていねいに塗装していきます。
下塗りの役割は、中塗りと上塗りの塗料を壁面に密着させること。
I様邸のモルタル外壁の状態は、大きく目立つようなクラックはなく良好な状態でしたので、大がかりな補修作業は必要ありませんでした。
下塗り塗料には「微弾性フィラー」を使用しました。
微弾性フィラーとは、下地塗料のひとつで、伸縮性のある塗料です。微弾性フィラーは、髪の毛ほどの細いひび割れを埋めたり、表面を均したりする効果があります。
モルタル外壁の塗装では、細かなひび割れを埋める意味もこめて、下塗り塗料には微弾性フィラーを使用することが多いです。
こちらは、下塗りが完了した様子です。
画像を見ると、下塗りにムラがあるように見えて心配されるかもしれませんね。
しかし下塗りの段階では、ムラがあることよりも全体にまんべんなく塗料を塗ることの方が大切なので、ムラがあっても大丈夫なのです。
中塗り・上塗り
下塗りが完全に乾いてから、中塗り、そして上塗りをします。
こちらの画像は、上塗りが完了した様子です。
ムラもなく、細かいところまできれいに塗装されているのがわかりますね。
塗装作業においては、前の工程で塗った塗料が完全に乾いてから次の塗料を塗ることが、きれいに仕上げるポイントといえます。
塗料が完全に乾いてから次の工程に移るのは、「塗膜」と呼ばれる塗料の膜を適切に作るためです。
塗った塗料が不十分な乾きのまま次の塗料を塗ってしまうと、塗料が混ざり合い、十分な厚みの塗膜が作られません。
十分な厚みの塗膜ができることで、紫外線や雨などの刺激から、外壁を守ることになるのです。
塗装施工時のポイント
I様邸の外壁塗装においてのポイントは、付帯部分の塗装です。
付帯部分とは、外装における外壁と屋根以外の部分のことで、軒天や雨どい・雨戸などのことをいい、一般的には外壁塗装のタイミングで塗装します。
付帯部分も、塗装によるメンテナンスが大切です。
I様邸でも、付帯部分の塗装をしていますが、こちらではその中の一部を紹介します。
こちらの画像は軒天部分の塗装の様子です。
付帯部分においても、塗装工程は外壁の工程と同じで、下塗り・中塗り・上塗りと3回塗り重ねて仕上げていきます。
こちらの画像は、雨どいや窓枠の塗装をした様子です。
雨どいや窓枠の塗装において、一部金属の部分がある場合は、「ケレン」という作業が加わります。
ケレンとは、やすりがけのイメージで、サビや汚れを落としながら表面に微細な傷をつけ、塗料がつきやすくする作業です。
ケレンの作業が終ったら、下塗りをします。
下塗りには、サビの発生を遅らせる効果のある「さび止め」が入っている塗料を使って塗装します。
下塗り後、中塗り・上塗りをして完了です。
今回ご紹介したI様邸の外壁は良好な状態での施工事例でしたが、クラックのできてしまった住宅の場合は、クラックの補修作業をしたのち塗装作業を行います。
外壁の状態によってベストな対応をご提案させていただきますので、ご安心ください。
いえふくでは、モルタル外壁だけではなく、サイディング外壁やトタン外壁の塗装についてもご相談を承っております。
戸建て住宅の塗装のご相談なら、ぜひいえふくまで。