施工事例
グリーンの塗料で新築のようにきれいになったO様邸(千葉県船橋市)
はじめに
この記事で紹介するのは、築24年になるO様邸の外壁塗装の施工事例です。
O様邸は12年ほど前に1度目の外壁塗装を実施され、今回が2度目の外壁塗装とのこと。
インターネットでいえふくの存在をお知りになり、この度のご相談をいただきました。
O様邸は、1980年ごろまでの主流な外壁材だった“モルタル外壁”のご住宅。
モルタル外壁とは、セメント・砂・水を練って作るモルタルでできた外壁です。
近年では、コストが安価なサイディングボード(外壁の表面に貼りつけて用いる板状の外壁材)が普及しましたが、今でも多くのモルタル外壁のご住宅が残っています。
モルタル外壁には、サイディング外壁とは異なる独特のデザイン性の魅力があることから、近年でも、住宅を新築する際にモルタル外壁をお選びになる方もいます。
O様邸と同じくモルタル外壁のご住宅にお住みの方は、ぜひこの施工事例を参考にしてみてくださいね。
Before
外壁塗装を施工する前のO様邸の様子がこちらです。
それほど汚れが広がっている様子は見られませんが、2階の窓枠から雨垂れ跡(雨の流れる部分に集中する黒ずみ汚れのこと)が伸びているのが見えますね。
After
外壁塗装の工事が完成したO様邸がこちらです。施工前に発生していた雨垂れ跡はきれいさっぱりとなくなり、清潔感を取り戻していますね。
また、O様は外壁の色に淡いグリーンの塗料をお選びになり、住宅のイメチェンにも成功しています。
雨戸や雨どいなど、一部の付帯部分はブラウンの塗料を使用し、外壁のグリーンとの相性もバッチリです。
次の項目では、O様邸がおしゃれなグリーンの住宅に変貌を遂げる様子を、工事の流れに沿って見ていきましょう。
施工手順
足場設置
O様邸の外壁塗装で最初に行ったのは、作業用の足場を組み立てる工程です。上の画像は、職人が足場を組み立てる作業中の様子を撮影したもの。
鉄パイプなどの部材を組み合わせ、高い場所で作業をするための足場を組み立てていきます。
足場設置が完了すると、このような状態になりました。
完成した足場にはグレーのメッシュシートを設置し、塗装中に塗料が周囲の植物や道路に飛ばないように配慮しています。
高圧洗浄
足場設置が完了すると、次は“高圧洗浄”と呼ばれる工程を行います。
上の画像を見ると、職人がO様邸の外壁に機械で水を吹き付けている様子が確認できます。
高圧洗浄とは、業務用の高圧洗浄機を使用して、外壁に付着している黒ずみ汚れや砂ぼこりを洗い流す工程です。
業務用の高圧洗浄機は、噴出する水の威力が家庭用よりも強いので、効率よくスピーディーに洗浄作業が行えます。
こちらはO様邸の門塀を高圧洗浄している様子です。
O様邸の門塀にもモルタルが使われておりましたので、外壁とあわせて洗浄と塗装を行わせていただきます。
養生作業
高圧洗浄が完了すると、次は“養生”と呼ばれる作業を行います。
上の画像を見ると、O様邸の窓が専用のシートで覆われ、汚れないように保護されている様子が確認できますね。
養生とは、窓やインターホンなど、塗料で汚れては困る箇所を、専用のシートやテープで覆う作業です。
塗装工事で外壁をきれいにするはずが、塗料で住宅を汚しては意味がないので、いえふくでは細かい部分までていねいな養生作業を徹底しております。
コ-キング
モルタルは乾くと収縮してひび割れる性質があることなどから、O様邸のようなモルタル外壁は、ひび割れが生じやすい材質です。
とくに新築直後のモルタル外壁は水分を多く含んでおり、乾燥にともないひび割れが生じやすいです。
ひび割れの大きさによりますが、外壁にひび割れがあると、そこから外壁内部へ雨水や湿気が入り内部が傷む恐れが出てきます。
そのため、新築後初めての外壁塗装の際には、そのひび割れを“コーキング”(樹脂を主原料とする補修材)などで補修しなければならないケースが多いです。
ただしO様邸は今回2度目の外壁塗装であり、とくに目立ったひび割れもなかったため、補修作業は必要ありませんでした。
下塗り
ここまでの作業が完了すると、いよいよ外壁の塗装作業へと移ります。
外壁塗装では「下塗り・中塗り・上塗り」と呼ばれる合計3回の重ね塗りをするのが基本です。
O様邸でも、この基本にのっとって3度塗りでの施工を行います。
上の画像は、1度目の塗装作業である下塗りを実施している作業中の様子です。
O様邸の下塗りには、“微弾性フィラー”と呼ばれる下塗り塗料を使用しました。
微弾性フィラーとは、中塗り・上塗りの塗料が、塗装面にしっかり定着するのを助ける性質を持っている下塗り塗料。
乾燥するとゴムのような伸縮性を発揮するので、モルタル表面の、コーキング補修をするほどではない微細なひび割れを埋めるのにも役立ちます。
微弾性フィラーによる下塗りが完了した様子がこちらです。
一面真っ白になっていて、十分に乾燥すれば中塗り・上塗りをするのに適したコンディションになります。
中塗り
下塗り塗料がしっかり乾いたら、次は2度目の塗装作業である中塗りを行います。
下塗りでは下塗り専用の微弾性フィラーを使用しましたが、中塗りの段階からは“上塗り塗料”と呼ばれる仕上げ用の塗料を使用します。
中塗りと上塗りで使用する上塗り塗料の機能は、外壁材を雨や汚れなどから保護することです。
もちろん、外壁を色づけ、外観を整えることも重要な役割です。
上塗り
中塗りで塗った塗料が十分に乾いたら、次は3度目の塗装作業である上塗りを行います。
O様邸の上塗りでは、中塗りの時よりも緑がかった塗料を使用します。
中塗りと上塗りで異なる色の塗料を使用する理由は、色を変える方が施主様にとって工程ごとの外壁の変化を確認しやすいからです。
中塗りと上塗りを全く同じ色で重ね塗りすることも可能ですが、同じ色だと工程ごとの外壁の変化を感じにくいですよね。
いえふくでは、施主様のご要望により「色を変える重ね塗り」にも「同じ色での重ね塗り」にも対応可能です。
仕上がり
上塗りが完了し、O様邸の外壁はこのような仕上がりになりました。
O様はツヤあり塗料(塗料にはツヤのあるものとないものがあります)をお選びになったため、太陽の光を反射して外壁が輝いていますね。
また、ツヤあり塗料の中にもツヤのレベルが存在しており、O様は比較的ツヤが少なめの塗料をお選びになりました。
ツヤ感の強い塗料を「ちょっとギラギラしすぎているかも」と感じる方なら、ツヤが少なめの塗料で上品で落ち着いた印象に仕上げることをおすすめします。
付帯部分塗装
外壁塗装の際には、外壁だけでなく、付帯部分にも塗装を行うケースが多いです。付帯部分の代表例を挙げると、次の通りです。
- 雨どい
- 雨戸・戸袋
- 破風板(屋根の妻側の側面に取り付けられた板)
- 軒天(屋根の、壁より外側にせり出している部分の裏側)
付帯部分塗装を行う理由は、付帯部分も外壁と同様に塗膜で雨や汚れから保護されており、定期的な塗装メンテナンスが必要だからです。
こちらでは、O様邸の付帯部分塗装の様子を紹介します。
上の画像は、施工前のO様邸の雨戸を撮影したものです。
O様邸の雨戸は、経年で色があせているほか、ところどころ塗膜が剥がれている様子も確認できます。
雨戸のような金属製の部分を塗装する前には、“ケレン”と呼ばれる下地処理を行います。
ケレンとは、やすりなどで表面を磨き、汚れやサビを落とす作業です。金属部分の表面に微細な傷をつけることで、塗膜が密着しやすい状態に整える目的もあります。
ケレンの完了後、外壁と同様に下塗り・中塗り・上塗りの3度塗りで塗装を行いました。
上の画像は雨どいの塗装後の様子です。施工前には白い色をしていた雨どいも、塗装が完了すると落ち着いたブラウンに変身しました。
付帯部分塗装でも、塗料の色をお選びいただけるので、外壁の色との相性を考えてみてくださいね。
門塀の塗装はこのように仕上がりました。
外壁がきれいになっても、門塀が汚れたままでは、住宅の外観がいまいち決まりませんよね。
いえふくでは、施主様のご要望や状況により、門塀や柵などのの塗装も対応しております。
まとめ
この記事では、2度目の外壁塗装にグリーンの塗料を使用したO様邸の施工事例を紹介しました。
O様邸が淡いグリーンの住宅へ生まれ変わる外壁塗装工事の様子や、工程の流れを確認することができましたね。
いえふくでは、たくさんの修行を積んだベテランの職人による高品質な外壁塗装工事を適正価格でご提供しております。
塗料選びや塗装する範囲は、お客様の予算やご要望にあわせてご相談いただくことが可能です。
「外壁塗装をしたいけど、どの業者に任せればいいんだろう」「塗料を選ぶところからしっかりサポートしてほしい」とお考えの方は、ぜひいえふくの外壁塗装をご検討くださいませ。