施工事例
コーキングが剥離・破断していたH様邸を補修と塗装でピカピカに!(神奈川県寒川町)
はじめに
この記事で紹介するのは、H様邸の外壁塗装の施工事例です。
H様邸は、築16年ほどのご住宅。
外壁には“サイディングボード”と呼ばれる外壁材が使用されていました。
サイディングボードとは、外壁の表面に貼りつけて用いる板状の外壁材です。
近年の新築住宅ではサイディングボードが主流な外壁材となっており、多くの住宅で用いられています。
当施工事例は、H様邸と同じくサイディング外壁の住宅にお住まいの方がとくに参考にしやすいかと思われます。
Before
外壁塗装を施工する前のH様邸の様子がこちらです。
外壁だけではなく、窓枠やバルコニーなど広範囲にわたり、黒ずみ汚れが生じている様子を確認できます。
また、H様邸の外壁の別の部分にはコケが発生している部分もありました。
外壁に黒ずみ汚れやコケが発生するのは、表面を保護する“塗膜”(塗装された塗料が乾燥し固まって膜状になったもの)が劣化している証拠です。
ご自宅にも黒ずみ汚れやコケが目立つようになってきたら、そろそろ外壁塗装を検討してみるといいでしょう。
After
外壁塗装が完成したH様邸の様子がこちらです。
施工前にあれほど汚れていたのが信じられないほど、一面ピカピカで整った印象に仕上がっていますね。
H様は今回の外壁塗装で、ベージュの色の塗料をお選びになりました。ベージュ色の外壁は大抵のデザインの住宅に合うので、定番かつ人気のカラーです。
また、ベージュの外壁は砂ぼこりや汚れが付着しても目立ちにくく、美観を損ないにくいのも人気の秘密です。
次の章では、H様邸の外壁塗装の工事が進行していく様子を、画像とともにチェックしてみましょう。
施工手順
足場設置
外壁塗装の工事では、まず作業用の足場を組み立てることからスタートします。上の画像は、H様邸の周囲に設置した足場の様子を撮影したもの。
金属製の網状の部材が写っているのが見えますね。職人はこの部分に乗ったり、塗料の缶を置いたりして、塗装作業を行うのです。
なお、上の画像を見ると、外壁の一部に足場を固定している様子も確認できますね。
住宅の構造によっては、外壁やバルコニーへ足場を設置させていただくケースもございます。もちろん、その際は住宅が傷つかないように緩衝剤を設置しますので、ご安心ください。
高圧洗浄
足場設置が完了すると、次は“高圧洗浄”と呼ばれる作業を行います。
上の画像を見ると、職人が道具を持って外壁の洗浄作業を行っている様子が確認できますね。
高圧洗浄とは、水を高圧で噴射し汚れを洗い流す洗浄方法です。
画像で職人が持っているのは“高圧洗浄機”と呼ばれる機械です。高圧洗浄機はスピーディーかつていねいに外壁の汚れを洗浄できるため、外壁塗装の工事には欠かせないツールです。
養生作業
高圧洗浄が完了すると、次は“養生”と呼ばれる作業を行います。
養生とは、窓やインターホンなど、塗料で汚れては困る箇所を、専用のシートやテープで覆う作業です。
外壁塗装で外壁をきれいにするはずが、かえって住宅を汚してしまっては意味がありません。
施主様の大切な住宅を汚すことがないように、いえふくの職人は細かい部分までていねいに養生作業を行います。
コ-キング
H様邸のようなサイディング外壁には、外壁の目地(外壁材同士のつなぎ目)の部分が、“コーキング”と呼ばれる建築材で埋められています。
樹脂を主原料とし、乾燥して固まるとゴム状になる建築剤であるコーキングは、新築時に設置されてから5〜7年ほどで寿命を迎えるため、外壁塗装のタイミングで補修を行います。
新築時から約16年が経過するH様邸のコーキングも、すでに劣化して寿命を迎えておりました。上の画像は、H様邸のコーキング(施工前)を撮影した画像です。
目地の内部のコーキングが偏り、隙間ができてしまっている様子がわかりますね。
このトラブルは“剥離”と呼ばれ、劣化したコーキングに起こりやすいです。
こちらはH様邸の別の部分のコーキングを撮影した画像です。
こちらのコーキングは、中心部分に亀裂が入っていますね。
このトラブルは“破断”と呼ばれ、剥離と同様にコーキングが寿命を迎えているサインです。
ご自宅のコーキングに剥離や破断のトラブルが見られたら、それはすでにコーキングが寿命を迎えていると判断しましょう。
寿命を迎えたコーキングを長期間放置していると、亀裂や隙間から雨水が外壁内部へ侵入し、外壁下地や住宅の柱などを腐らせる恐れがあります。
劣化したコーキングは補修する必要があり、その代表的なタイミングが外壁塗装の際なのです。
コーキングの補修作業では、まずは劣化して古くなったコーキングを撤去します。上の画像は、H様邸のコーキングを撤去した様子です。
ボロボロになっていたコーキングが取り除かれ、青い下地が見えていますね。
古いコーキングを撤去したら、下地の周囲をマスキングテープで養生し、“コーキングプライマー”と呼ばれる下塗り塗料を塗布します。
コーキングプライマーとは、コーキングがしっかり定着するのを助ける下塗り剤です。
もしコーキングプライマーを塗らずに新しいコーキング剤を注入すると、コーキングがうまく下地に定着できずに、本来の耐用年数よりも短い年数でトラブルが生じかねません。
コーキングプライマーを塗ったら、“コーキングガン”と呼ばれる専用の道具を使用し、新しいコーキング剤を注入します。
新しいコーキング剤を注入したら、表面が凸凹にならないよう、平たくならします。
養生のために貼っていたマスキングテープを剥がしたら、コーキングの補修作業は完了です。
今のままだと白い補修跡が目立ちますが、上から塗装をすれば目立たなくなるので、ご安心ください。
下塗り
コーキングの補修作業が完了すると、ここからはいよいよ外壁の塗装作業を行います。
外壁塗装ではたった1度だけ塗装をすれば工事が完了するわけではなく、「下塗り・中塗り・上塗り」と呼ばれる合計3回の重ね塗りをする必要があります。
上の画像は、1度目の塗装作業である下塗りを行っている様子。下塗りで使用するのは、“プライマー”と呼ばれる下塗り専用の塗料です。
プライマーは、上塗り塗料(中塗りと上塗りで使用する塗料)を外壁表面にしっかり密着させる役割のある塗料です。
先ほど登場した「コーキングプライマー」と名前も役割も似ていますね。異なる点は、用いる場所が違うことです。
中塗り
下塗り塗料が十分に乾いたら、次は2度目の塗装作業である中塗りを行います。
外壁塗装では、塗料を乾燥させる時間が非常に重要です。塗料が乾き切る前に次の塗料を重ね塗りをすると、塗料本来の耐用年数よりも短い年数で塗膜が剥がれる恐れがあります。
上塗り
中塗りで塗った塗料が十分に乾いたら、最後の仕上げとなる上塗りを行います。
下塗りも中塗りも上塗りも、各工程の名前は違いますが、塗装の方法自体はいずれも同じローラー工法です。
ローラー工法は一見簡単そうかもしれませんが、ムラなく均一な厚みで塗装をするには、熟練した職人の技が必要となる難しい作業です。
仕上がり
無事に外壁塗装の工事が完成し、H様邸はピカピカの美しさを取り戻しました。
外壁塗装をすると、まるで住宅を丸ごとリフォームしたかのように美しくなります。
外壁塗装は、10〜15年に1度や、外壁の汚れやコーキングの劣化が目立ってきたときが施工のタイミングの目安とされています。
住宅の美観を大切にしている方の場合は、少し早めに外壁塗装を検討するのもおすすめです。
付帯部分塗装
外壁塗装の際には、外壁だけでなく、“付帯部分”と呼ばれる箇所にも塗装を行うケースがほとんどです。
代表例を挙げると、雨どいや雨戸・戸袋、破風板(屋根の妻側の側面に取り付けられた板)などです。
こちらは1階部分と2階部分との間などの境界線に設置する板状の建材で、“幕板”と呼ばれる付帯部分の塗装後の様子です。
外壁の色とのアクセントになるよう、H様は幕板に黒い塗料をお選びになりました。
付帯部分塗装でも塗料の色をご自由に選べるので、どんな色が似合うかご家族と話し合ってみてくださいね。
こちらはH様邸の霧よけ塗装後の様子です。
霧よけとは、窓の上などに設ける小さな屋根のこと。
H様邸の霧よけは金属製であったため、将来的なサビの発生を防ぐために、下塗りの際にはサビ止め効果のある塗料を使用しました。
まとめ
この記事では、コーキングが劣化して剥離・破断トラブルが生じていたH様邸を、コーキング補修と塗装工事によりピカピカに整えた施工事例を紹介しました。
施工前には汚れた印象のあったH様邸が、外壁塗装によりまるで新築住宅のような美しさを取り戻していましたね。
いえふくでは、サイディングボードの外壁塗装に関して、豊富な施工実績を有しております。また、モルタル外壁などその他の種類の外壁についても、たくさんの施工経験がございます。
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