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施工事例

グレーの塗料で外壁塗装!モダンでクールな雰囲気になったT様邸(神奈川県藤沢市)

はじめに

今回紹介させていただく施工事例は、T様邸の外壁塗装の工事です。

T様邸は、新築時から9年ほどが経過する住宅。

外壁には“サイディングボード”と呼ばれる、外壁表面に貼りつけて用いる板状の外壁材が使用されています。

サイディングボードを使用した外壁は“サイディング外壁”と呼ばれ、目地部分の補修作業が必要となります。

この施工事例では、サイディング外壁の目地補修の様子も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

Before

外壁塗装を施工する前のT様邸がこちらです。

上の画像を見ると、右側に見える外壁がとくに汚れている様子が確認できますね。

なぜ外壁によって汚れ具合が違うのか。それには、日当たりの良さが関係しています。

日当たりの良い外壁は紫外線の影響で色あせが発生しやすいですが、黒ずみ汚れやコケは比較的発生しにくいです。

一方、日当たりの悪い外壁は湿気が高くじめじめしている場合、黒ずみ汚れやコケが発生しやすい傾向にあります。

いずれにしても、外壁の色あせや黒ずみ汚れ、コケの発生などは外壁の塗膜(塗料が乾燥して形成する膜)が劣化している証拠。

塗膜が劣化したまま放置すると、外壁材のサイディングボード自体がひび割れるケースもあるので、外壁塗装で塗膜を新調することが大切です。

After

外壁塗装を終えたT様邸の様子がこちら。

施工前に黒ずみ汚れが発生していた部分も、清潔感のあるきれいな状態になっていますね。

T様は淡いグレーの塗料をお選びになったので、全体的にモダンでクールな印象へと住宅が変化しました。

次の項目では、T様邸の外壁塗装工事が進んでいく様子を、画像を交えてくわしく解説いたします。


施工手順

足場設置

外壁塗装工事で最初に行うのは、足場の組み立て作業です。

足場がなければどんな作業も進められないので、工事のはじめに実施する必要があります。

足場を設置した後には“飛散防止メッシュシート”と呼ばれるメッシュシートを設置し、隣家や駐車場に塗料が飛ぶのを防ぎます。

高圧洗浄

足場を設置し終えたら、次に高圧洗浄の作業を行います。

この部分は黒ずみ汚れが発生していた外壁ですが、高圧洗浄を終えるときれいさっぱりと汚れがなくなっているのがわかります。

外壁に汚れが残ったまま塗装をすると、塗膜がうまく下地に密着できず、施工後数年で剥がれや膨れなどのトラブルが起こるでしょう。

外壁塗装の効果を長持ちさせるためには、高圧洗浄が欠かせないのです。

養生作業

高圧洗浄を終えたら、次は“養生”と呼ばれる作業を行います。

養生とは、玄関ドアやインターホン、窓ガラスなどをビニールシートで覆い、塗料が付着しないよう保護すること。

上の画像をご覧ください。T様邸の玄関ドアがビニールシートで覆われ、塗料が飛ばないように保護されている様子が確認できます。

玄関ドアやインターホンのほかには、玄関のポーチライトなども養生の対象です。

コ-キング

養生作業が完了すると、次はサイディング外壁の目地部分に打ち込まれている“コーキング”の補修作業を行います。

コーキングとは、樹脂を主原料とし、乾燥して固まると硬いゴム状になる充てん剤のこと。

耐用年数が5〜7年の製品がほとんどなので、外壁塗装を実施する時期には劣化しているケースが多いです。

実際、築9年が経過するT様邸のコーキングは、完全に寿命を迎えて“破断”のトラブルが発生しておりました。

破断とは、コーキングの中心部分に亀裂が入る劣化症状のことです。

コーキングが破断しているとそこから雨水が浸入し、住宅の柱などを傷める恐れがあります。

そうならないよう、外壁塗装のタイミングでコーキングを補修するのが大切です。

外壁塗装のコーキング補修では、次のような流れで補修作業を行います。

  1. 古いコーキングを撤去
  2. 下地部分に“コーキングプライマー”と呼ばれる下塗り塗料を塗る
  3. “コーキングガン”と呼ばれる道具で、新しいコーキングを打ち込む
  4. ヘラで表面の凸凹をなくし、平らにならす

2番目の作業でコーキングプライマーを塗るのは、下地とコーキング剤を密着させるためです。

もしコーキングプライマーを塗らずに新しいコーキングを打ち込んでも、コーキングがうまく下地に密着できず、5〜7年ももたずに剥離トラブルが発生することが予想されます。

なお、上の画像は3番目の作業に該当し、新しいコーキングを打ち込んでいる途中のものです。

下塗り

コーキングの補修作業が完了すると、次は外壁の塗装作業へと移ります。

外壁塗装では「下塗り・中塗り・上塗り」と呼ばれる、合計3回の重ね塗り作業が必要不可欠。

いえふくでは、高品質な外壁塗装を施主様に提供するため、正しい塗装回数での施工を徹底しております。

上の画像は下塗りを実施している途中に撮影されたもの。

下塗りで使用するのは“プライマー”と呼ばれる下塗り専用の塗料です。

プライマーを塗る目的は、外壁材と上塗り塗料(中塗りと上塗りで使用する塗料)とをしっかり密着させること。

コーキング補修でもコーキングプライマーと呼ばれる下塗り塗料を使用しましたが、外壁の下塗りで使用するのはそれとは別の塗料。

同じプライマーでもいろいろな種類があり、外壁には外壁専用のプライマーがあるのです。

中塗り

下塗りの次は、2度目の塗装作業となる中塗りを行います。

上の画像を見ると、下塗りで真っ白になった外壁に、淡いグレーの塗料を塗っている様子が確認できます。

中塗りの際には、施主様であるT様も工事の様子をご見学にいらっしゃり、マイホームに色がついていく様子を眺めておられました。

上塗り

中塗りで塗った塗料が十分に乾いたら、最後に上塗りを行い、外壁部分の塗装を仕上げます。

上の画像は上塗りが完了した後に撮影されたもの。外壁はピカピカで、夕陽を反射して輝いていますね。

仕上がり

ここで、もう一度T様邸の外壁塗装が完成した様子をご覧いただきましょう。

ところによっては黒ずみなどが発生していたT様邸が、塗装工事ですっかりきれいになりました。上品な雰囲気のデザインがより際立っていますね。

T様邸がこれほどきれいな状態に変身したのは、外壁を塗装したからだけではありません。

外壁以外にも、雨どいや雨戸・戸袋などの“付帯部分”と呼ばれる箇所もまとめて塗り替え工事を行ったからです。

次の項目では、付帯部分塗装の様子を紹介します。


付帯部分塗装

付帯部分とは“外壁に付帯する部分”の意味で、外壁塗装のタイミングで全てまとめて実施するのが一般的です。

上の画像は出窓の屋根部分を塗装しているところ。付帯部分塗装についても、外壁の時と同じく「下塗り・中塗り・上塗り」の3度塗りで塗装を行います。

ただし、出窓の屋根部分など金属でできている箇所については、外壁の時とは少し違う処理が必要となります。

それは、塗装の前の準備段階で“ケレン”と呼ばれる作業を実施すること。

ケレンとは、タワシなどを使って金属部分の表面を磨き、古い塗膜やサビを落とす下地処理です。

金属部分の表面に微細な傷をつけて、塗料が密着しやすい環境を整える目的もあります。

T様邸でも、金属部分の塗装をする前には、隅々までていねいにケレンを実施いたしました。

出窓の屋根部分の塗装が完了した様子です。

金属部分の塗装ではケレン以外にも大切なポイントがあります。

それは、下塗りの際にサビ止め効果のある塗料を使用すること。

金属部分はサビやすいので、サビの発生をできる限り抑制するために、下塗りのタイミングでサビ止め塗料を使用するのです。

T様邸の雨どい塗装を終えると、このようになりました。

施工前にはなかったツヤが生まれ、黒い塗料で塗ったため、T様邸の外壁にアクセントを加えてくれています。

付帯部分塗装は住宅の防水機能を維持するために重要なメンテナンスですが、美観を整えるためにも欠かせない塗装です。

付帯部分が汚れているだけで住宅の清潔感が失われてしまうので、外壁塗装の際にまとめて実施することをおすすめします。


まとめ

今回の記事では、外壁を淡いグレーの塗料で塗り替え工事した、T様邸の施工事例を紹介しました。

日当たりの悪い外壁に黒ずみ汚れが発生していたT様邸ですが、外壁塗装によりまるで新築住宅のような美しさを取り戻していましたね。

新築時から10〜15年ほどが経過したら、外壁塗装を検討するべきタイミングです。

10年が経過する前でも「最近、外壁の汚れが目立つようになってきた」と感じたら、塗膜が劣化している可能性があります。

いえふくへご自宅の状況をお伝えいただければ、外壁塗装が必要な状態かどうかもアドバイスいたします。

「我が家の外壁はこんな状態だけど、外壁塗装が必要なのかな?」とお悩みの方は、どんな些細な困りごとでも構いませんので、お気軽にご連絡くださいませ。