施工事例
築9年のモルタル外壁を塗り替え工事!塗装時のポイントも紹介(神奈川県愛川町)
Before
この記事では、築9年の住宅を外壁塗装したM様邸の施工事例を紹介しています。
M様邸は、1990年以前に戸建ての家に多く採用されていたモルタル(セメント・砂・水を練って作られる素材)の外壁を採用している住宅。
そのため、モルタル外壁の塗装工事を検討している方が参考にしやすい施工事例です。ぜひチェックしてみてください。
施工前のM様邸の様子がこちら。
この部分の外壁はあまり汚れていませんが、別の部分には経年劣化による汚れが付着していました。
外壁が汚れるのは、表面を保護する塗膜(塗料が乾燥して形成する膜)が劣化している証拠です。
また上の画像を見ると、雨どいの塗膜が劣化し、一部剥がれていることが確認できます。雨どいも全体的に色あせていて、塗装を要する状況だと判断できます。
After
外壁塗装の工事を終えたM様邸がこちら。
施工前のような黒ずみ汚れは一切なく、ピカピカのきれいな住宅に仕上がっています。
今回の塗装工事では、外壁だけではなく付帯部分(雨戸や雨どいなど、外壁に付帯する部分)の塗装も行いました。
そのため、M様邸は全体的に新築時のような美しさを取り戻すことができています。
なお、タイルは塗装がいらない素材なので、M様邸の玄関部分(タイルが貼られている部分)の塗装工事は行っておりません。
塗装の様子
こちらでは、M様邸の塗装工事の様子を、工程ごとにポイントを絞って紹介します。
モルタル外壁の塗装工事の流れを知りたい方は、要チェックです。
下塗り
1度目の塗装作業である下塗りを終えた直後の様子がこちらです。
下塗りとは、全部で3回の重ね塗り工程のうち、最初の1回目に行う塗装工程のこと。
下塗りには、外壁下地と仕上げ塗料(中塗りと上塗りで使用する塗料のこと)とを密着させる役割があります。
もし下塗りをしないで仕上げ塗料を塗っても、塗料が持つ本来の耐用年数は発揮されず、それより短い期間で剥がれるでしょう。
外壁塗装で行う3回の塗装作業は「下塗り・中塗り・上塗り」と呼ばれていて、そのひとつひとつが欠かせない重要な作業です。
中塗り
上の画像は2度目の塗装作業である中塗りを終えたところ。
中塗りを終えた時点で住宅はピカピカの状態になっていて、見た目には完成と言われてもわからないほど、外観はきれいです。
しかし、外壁塗装は3回目の塗装作業である上塗りを終えるまで完成ではありません。
なぜなら、塗料は最適な重ね塗り回数を経ることで、初めて万全な状態に仕上がるから。
「塗料が万全な状態になっている」というのは、塗料が持っている本来の防水性や耐汚染性(汚れにくさのこと)、耐久性を発揮できる状態のことを指します。
きちんと3回の重ね塗りをすることで、外壁はよりきれいで長持ちするようになるのです。
上塗り
中塗り塗料も十分に乾いたら、最後に外壁部分の仕上げの塗装作業となる上塗りを行います。
上の画像は職人が上塗りを実施している途中のものです。
下塗りや中塗りの画像では塗装作業中の様子は写っていませんでしたが、このようにローラーを使い手作業で塗装します。
ローラーを使った塗装作業は一見簡単そうですが、熟練した職人でなければムラなくきれいに仕上げるのは困難です。
いえふくの職人は数々の現場を経験したベテラン揃いなので、ムラのないきれいな外壁塗装ができるのです。
霧避け塗装
霧避けは窓の上などに設ける小さな屋根のことで、付帯部分の1つです。
霧避けを塗装する際には、いくつか押さえておくべきポイントがあります。
霧避け塗装で重要なポイント、その1つ目が“ケレン”です。
ケレンとは、上の画像のようにやすりなどで表面を磨き、汚れやサビを落とす作業。
塗装面のコンディションを整えるために行います。
また、金属部分はそのままだと塗膜が密着しにくいので、ケレンで微細な傷をつけることで、塗膜が密着しやすい環境を整えます。
霧避け塗装における2つ目のポイントが下塗りにあります。
霧避けなどの金属部分の塗装では、サビの発生を抑えるため下塗り時にサビ止め効果のある塗料(サビ止め塗料)を使う必要があるのです。
上の画像は、サビ止め塗料で下塗りを終えたところ。
この後に中塗り・上塗りと塗料を重ね塗りして、霧避け塗装は完了です。
雨戸の塗装
続いて、雨戸と戸袋の塗装を行います。
M様邸の雨戸・戸袋も金属でできていたので、霧避けの時と同じく、塗装前にケレンを実施します。
その後サビ止め塗料で下塗りを行い、中塗り・上塗りと塗装を重ね、雨戸と戸袋の塗装も完了しました!
塗装施工時のポイント
新築後のモルタル外壁の塗装施工時のポイントは、外壁の表面に発生しているひび割れを補修することです。
新築時のモルタルは水分を多く含んでいて、時間が経つにつれて乾燥していきます。モルタルは乾燥すると縮む性質があり、モルタルが縮むことでひび割れが発生します。
このことから、新築後から数年(ひび割れが発生するまでの具体的な年数は、住宅の立地や気候環境などいろいろな状況によって変わるため、一概には言えません)が経過したモルタル外壁には、多少のひび割れが生じていることも多いです。
ひび割れのサイズにもよりますが、外壁塗装の際にはモルタルに発生しているひび割れを補修してから塗装することが大切です。
幅0.7ミリ以上の大きなひび割れの場合、外壁塗装を待たずして補修することを推奨します。
M様邸でも、一部のモルタル外壁に幅0.3ミリ程度のひび割れが生じていましたので、それを補修してから塗装を行いました。
いえふくは、ひび割れなどが生じている外壁の補修・塗装も承っております。
ご自宅の外壁の汚れやひび割れが気になっている方は、ぜひいえふくへご相談ください。