施工事例
石壁風サイディングを外壁塗装!バルコニー防水塗装も実施した事例(神奈川県厚木市)
はじめに
この記事で紹介するのは、新築時から9年ほどが経過したI様邸の外壁塗装です。
I様邸は、石壁風のデザインの“サイディングボード”(外壁の表面に貼り合わせて使う板状の建材)を使用したおしゃれでモダンな住宅。
ここ数年で汚れが目立つようになってきたことから、この度いえふくへ外壁塗装のご相談をいただきました。
記事中ではI様邸の外壁塗装が進んでいく様子を、画像とともに紹介しています。
「サイディングの外壁塗装ってどんな流れで進むんだろう?」と興味のある方は、ぜひご覧ください。
また、I様はバルコニーの防水工事も希望されたので、その工事の様子も紹介しています。バルコニー防水工事を検討中の方も、最後までお読みください。
Before
こちらが外壁塗装を施工する前のI様邸です。
上の画像を見ると、石壁風サイディングの模様に、砂がこびりついたような汚れがたまっています。
汚れを落とすだけなら、高圧洗浄機で洗浄すれば問題ありません。
しかし、外壁に汚れがたまっているのは、すでに外壁の塗膜(塗料が乾燥して形成する膜)が寿命を迎えている証拠。
洗浄をしてもまた数ヶ月〜数年が経過すると、また汚れてくるでしょう。
外壁をきれいな状態で維持するためには、外壁を塗り替え、塗膜を新しくする必要があります。
I様邸の別の部分を撮影した様子です。
窓に設置された格子がかなり汚れている様子が確認できますね。
築9年は住宅としては新しい方ですが、住宅の外側は思ったよりも汚れることが少なくありません。
After
施工後のI様邸がこちら。
施工前に発生していた砂のような汚れもすっかりなくなり、塗膜が新しい状態になっています。
I様は施工前と同じオフホワイトの外壁を希望され、ご希望の色で仕上げました。
住宅の雰囲気はそのままに、美しさや清潔感を取り戻しましたね。
施工手順
こちらでは、I様邸の外壁塗装の施工手順を紹介します。
足場設置
外壁塗装工事で欠かせないのが“足場”です。
軒天(屋根の、壁より外側にせり出している部分の裏側)や破風板(屋根の妻側の側面に取り付けられた板)の塗装など、外壁塗装の工事では高い場所の作業が必要になるので、足場は絶対に欠かすことができない大切なものです。
施主様によっては「足場代を抑えられないか」とご相談いただくこともありますが、職人や施主様の安全確保のために足場は省略できないものなので、ご了承をいただいております。
高圧洗浄
足場の設置が完了すると、次は高圧洗浄機を使った外壁の洗浄作業を行います。
上の画像は、高圧洗浄を終えた後に撮影したもの。
施工前には砂がこびりついたような汚れが付着していた部分ですが、きれいさっぱりと汚れが落ちていますね。
養生作業
外壁の高圧洗浄を終えると、次は“養生”と呼ばれる作業を行います。
養生とは、窓やインターホンなど、塗料で汚れては困る箇所を、専用のシートやテープで覆う作業のこと。
いえふくが使用している外壁塗装の塗料は、密着度が高い業務用の製品です。
塗膜の密着度が高いので長持ちしますが、裏を返せば、1度付着すると簡単には落とせないのです。
窓ガラスなどを不用意に汚してしまうことがないよう、いえふくでは全ての現場で徹底して養生を実施しております。
コ-キング
I様邸のようなサイディング外壁では、目地の部分に“コーキング”と呼ばれる建築材が打ち込まれています。
コーキングとは、樹脂を主原料とし、乾燥して固まるとゴム状になる建築材のこと。
サイディング外壁の隙間から雨水が入り込まないようにする目的や、緩衝材として打ち込まれています。
コーキングは5〜7年ほどで寿命を迎える素材なので、外壁塗装の工事をする際に補修をするのが一般的です。
コーキングは劣化するとひび割れなどのトラブルが発生するのですが、築9年のI様邸でも一部のコーキングにひび割れが見られました。
現状だと一部のコーキング補修だけでも済む状態ですが、後からコーキング補修のためだけに足場を組むと工事費用がかさみます。
工事費用のことも踏まえてご検討いただいた結果、I様は住宅全体のコーキング補修を希望されたので、ご希望通りに対応いたしました。
サイディング外壁のコーキングの補修では、“打ち替え”と呼ばれる方法で補修をするのが基本です。
打ち替えとは、古いコーキングを取り除いた上で、新しいコーキングを打ち込む補修方法のこと。
上の画像は古いコーキングを撤去した後の様子です。この溝(目地部分)に対して、新しいコーキングを打ち込むのが打ち替え補修です。
新しいコーキングを打ち込む前に、“コーキングプライマー”と呼ばれる下塗り剤を塗布する必要があります。
コーキングプライマーは、下地とコーキングの密着度を高めてくれる下塗り剤です。
もしこの工程を省略すると、新しいコーキングは下地にうまく密着できず、本来の耐用年数である5〜7年を待たずして“剥離”(下地とコーキングの間に隙間ができる現象)などのトラブルが起きるでしょう。
コーキングプライマーを塗り終えると、新しいコーキングを打ち込んで、補修は完了となります。
サイディングボードの目地のコーキングだけでなく、窓枠周囲のコーキングも補修を行いました。
ただし、窓枠周囲のコーキング補修は打ち替えではなく、窓枠のコーキング補修で一般的に用いられる“増し打ち”と呼ばれる方法で対応しました。
窓枠周囲のコーキング補修で増し打ちが用いられる理由は、窓枠周囲のコーキングを撤去すると、状態によってはそこから雨漏りが発生する可能性があるからです。
下塗り
ここからは、いよいよ外壁の塗装作業が始まります。
上の画像は1度目の塗装作業である下塗りを実施しているところ。
外壁塗装では「下塗り・中塗り・上塗り」と呼ばれる、合計3回の重ね塗りを経て塗装が完成します。
下塗りでは“プライマー”と呼ばれる下塗り塗料を使用します。
プライマーは外壁下地と上塗り塗料(中塗りと上塗りで使用する塗料)とを密着させる役割を持っている塗料です
その役割や性質は、コーキング補修の時に使用したコーキングプライマーと似ています。
しかし、コーキング補修と外壁の塗装とでは、同じプライマーでも使用する製品は全く別のもの。
プライマーにはいろいろな種類があり、使う箇所や用途によって使い分けるものなのです。
中塗り
下塗りを終えると、次は2度目の塗装作業である中塗りを行います。
上の画像は職人がローラーを使って中塗りをしている様子。便利な機械がたくさん活躍している現代ですが、そんな現代でも塗装作業は人の手で行うのが基本です。
外壁塗装では塗膜を均一な厚みで仕上げることが重要。塗膜を均一な厚みで塗るには繊細な作業が求められ、熟練した職人が手作業で行うからこそなせる技なのです。
上塗り
中塗りで塗った塗料が十分に乾いたら、外壁部分の最後の塗装作業である上塗りを行います。
重ね塗りをする時のポイントは、塗料がしっかり乾いていることを確認してから次の塗装を始めることです。
中塗りで塗った塗料が乾き切る前に上塗りをするとそれぞれの塗料が混ざり、塗膜を均一な厚みに仕上げるのが難しくなります。
高品質な外壁塗装を実現するためには、塗料がきちんと乾いてから重ね塗りすることが大切なのです。
仕上がり
外壁の塗装を終えたI様邸は、このような出来栄えに仕上がりました。
一点の汚れもない外壁は、見ていて気持ちいいですね。汚れにも強そうです。
バルコニー防水塗装
I様は、外壁塗装のタイミングでバルコニーの防水塗装も同時に行うよう希望されました。
いえふくではバルコニーの防水塗装にも対応しているので、施主様のご希望があればオプションで追加させていただくことが可能です。
こちらではバルコニー防水塗装の様子を紹介するので、検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
バルコニーの防水塗装では、使用する材料こそ異なりますが、作業の内容や流れは外壁と同じ3度塗りです。
「下塗り・中塗り・上塗り」と重ね塗りを行い、新しい塗膜を仕上げていきます。
上の画像は、1度目の塗装作業である下塗りをしている途中のもの。バルコニー専用の透明のプライマーを使用し、ローラーを使って塗装を行います。
下塗りを終えると、その後に中塗り・上塗りと塗装を重ねて、バルコニー防水塗装は完了となります。
こちらも新築住宅のようにピカピカの仕上がりで、毎日の生活を気持ちよく送ることができますね!
付帯部分塗装
住宅には外壁と屋根以外に“付帯部分”と呼ばれる部分があり、代表的な例を挙げると次のものがあります。
- 雨どい
- 破風板
- 軒天
- 雨戸
- 戸袋
- 霧避け(窓の上などに設ける小さな屋根。庇とも呼ばれます)
付帯部分は外壁塗装の際に併せて塗装をすることが一般的です。
理由は、外壁や屋根と塗装時期を合わせるためと、キレイになった外壁と統一感を持たせるためです。
最後に、I様邸の付帯部分塗装の様子をいくつかピックアップして紹介します。
こちらは縦に伸びる雨どいで“縦とい”を塗装している様子。
付帯部分塗装も、ローラーを使った3度塗りでの塗装が基本です。
こちらは屋根付近に設置されている雨どいと、破風板の塗装を終えた後に撮影されたもの。
施工前には色あせて劣化していましたが、塗装を終えるとピカピカの美しい状態がよみがえりました。
まとめ
石壁風のサイディング外壁を塗り替えたI様邸の施工事例を紹介しました。
砂がこびりついたような汚れが付着していた外壁が、塗装工事により美しさを取り戻しましたね。
また、今回の施工事例ではバルコニー防水塗装の様子も紹介しました。
いえふくでは、外壁塗装だけではなく、屋根塗装やバルコニー防水塗装にも対応しております。
これらの施工を検討されている方も、ぜひお気軽にご相談ください。